こんにちは。
当記事ではESAT-J(中学校英語スピーキングテスト)の対策におすすめの英語スクールを紹介します。
ESAT-Jは令和元年~令和3年度に実施されたプレテストを経て、令和4年度11月から本格的に導入される英語スピーキングテスト。東京都の中学校に通う生徒が受験対象で、都立入試にも影響する非常に重要なテストとなります。
重要性が高い割には情報不足感が否めないので、この記事ではESAT-Jについてまとめつつ、ESAT-J対策コースを用意しているおすすめの英語スクールを紹介するので参考にしてみてくださいね。
1.ESAT-J(中学校英語スピーキングテスト)とは?

まずはESAT-Jの内容について見てみましょう。
1-① ESAT-Jの概要
ESAT-Jは令和4年度から本格実施される英語のスピーキングテストで、東京都教育庁のホームページによると「小・中・高校における一貫した英語教育の推進により、生徒の『使える英語力』の育成を目指す」ために実施されるとのこと。
(参考:中学校英語スピーキングテスト)
この発言の趣旨を解釈すると、今まで「リーディング」と「リスニング」のみに偏っていた日本の英語教育を是正し、「スピーキング」と「ライティング」を含めた英語4技能をバランスよく学習することで、英語を使ってコミュニケーションできる人へ成長する機会を創出する、という意図が見えます。
ようは、「英語の読み書きは出来るものの英語を話すのが苦手」という日本人が圧倒的に多い現状を、中学校・高校の教育から見直していこうという話で、グローバルスタンダードに沿った教育改革の一環だと思います。
1-② EAST-Jの日程
令和4年度のスケジュールは以下の通り決定しています。
対象 | 都内公立中学校の生徒 |
実施日 | 令和4年11月27日(日曜) |
予備日 | 令和4年12月18日(日曜) |
結果 | 令和5年1月12日(木曜) 予備受験者:令和5年1月26日(木曜) |
会場 | 都立学校 民間施設等 |
出題範囲 | 中学校学習指導要領に基づく |
実施方法 | 専用タブレット端末・イヤホンマイク・ 防音用イヤーマフを使用 |
参考URL | 中学校英語スピーキングテスト |
令和元年~3年度にプレテストが実施されましたが、本試験として実施されるのは令和4年度が初めてとなります。
1-③ 東京都立高校の入試への影響

かなり重要な点ですが、ESAT-Jは点数化されて高校受験の点数に加算されます。つまり、令和4年度以降の入試は「学力検査」「調査書」「ESAT-J」の総合得点で合否が決定されるようになります。
ESAT-J結果 | 点数 |
A | 20点 |
B | 16点 |
C | 12点 |
D | 8点 |
E | 4点 |
F | 0点 |
ESAT-Jは6段階で評価され、ランクに応じた点数が「学力検査」と「調査書」の合計点に加算されます。
1-④ 高校入試の総合点の計算方法
具体的な計算方法も見ておきましょう。
総合得点は「学力検査」と「調査書」を7対3の比率で換算し、その合計得点にESAT-Jの点数を加算します。全てのテストが満点だと合計得点は1,020点となります。
学力検査 | 調査書 | ESAT-J | 合計(満点) | |
内容 | 国・数・英・理・社 | 国・数・英・理・社 音・美・技・保体 | 英語スピーキング | - |
満点 | 5教科 x 100点 | 5教科 x 5点 4教科 x 5点 x 2倍 | 20点 | - |
換算前 | 500点 | 65点 | 20点 | - |
換算方法 | スコア x 700点 ÷ 500点 | スコア x 300点 ÷ 65点 | - | - |
換算後 | 700点 | 300点 | 20点 | 1,020点 |
点数の影響度を換算前の素点で計算してみると、学力検査の約14点分。調査書であれば基礎5科目の約4点分、実技4科目の約2点分の影響度となります。影響が非常に大きいわけではありませんが、ボーダーライン上では1点で合否が決まることもありますので、できればESAT-Jでも高スコアを取得しておきたいですよね。
2.ESAT-J(中学校英語スピーキングテスト)の問題点

令和4年度から本格導入されるESAT-Jですが、実は現場の教育者や保護者の方から反対意見も出ています。
2-① 試験内容・試験対策が不明瞭
東京都庁から公式に発表されている情報を見てみましょう。
(出典:中学校英語スピーキングテスト ESAT-J NEWS 令和4年6月号)
過去に実施されたプレテストの問題・解答例・採点基準も公表されています。
(出典:東京都教育庁指導部指導企画課)
そして、公表されている対策についての資料はこちら。
(出典:中学校英語スピーキングテスト ESAT-J NEWS 令和4年6月号)
これだけだと、ハッキリ言って良く分からないですよね。雑な対策案と言いますか、問題と解答例を見て自分で試験対策をするというのも非常に難しいものです。
令和4年度から正式導入ということで、情報量が不足しているのは仕方がありませんが、これくらいの情報量で、かつ対策も不十分なテストの結果が高校入試に影響を及ぼすという点で教育者や保護者の方から意見が出ているということですね。
2-② 採点基準が不透明
東京都教育庁から採点基準については、このように公表されています。
(出典:令和3年度採点基準)
内容を見てみると、非常に曖昧ですね。例えば最上段のPart Bの正誤判定ですが、「各設問の問いかけに応じた内容を伝えることができている」「各設問の問いかけに応じた内容を伝えることができていない」となっています。
正直なところ、スピーキングテストは裁量判断になると言いますか、定量的に正解不正解の基準を設けることが難しいのは理解できます。言葉の選び方、話の伝え方は何通りもあるわけですし。
ただ、採点基準が不透明で内容も公表されず、採点者の定性的な判断でついたスコアが高校入試に影響するという点がやはり不安の声も大きいようですね。
2-③ ESAT-Jの問題点のまとめ

私個人の意見としては、ESAT-Jという「スピーキングテスト」の実施には価値があると思います。
グローバル化が進み、今では英語は世界中のビジネスシーンで使用される共通言語。日本人の大半が英語でコミュニケーションできないという現実があらゆる機会損失に繋がる可能性がある中で、日本の旧態依然とした「読む聞く」に比重を置く英語教育が見直されるのは、世界基準で考えれば当たり前のことです。
今年度のテストは東京都だけの実施ですが、おそらく近いうちにスピーキングテストは日本全国の中学校で実施されるようになると思います。試験導入の反対意見が多かったとしてもいつかは導入されるテストで、それがたまたま今年度だったという話かな、と感じます。
ESAT-Jという試験に対して学校のスピーキングに関する英語教育が追い付いていない現状や、試験対策をどのように行うべきか不明瞭なことは不安要素だと思いますが、実施が決定している以上は対策をして受験するしかありません。
「試験対策の方法が曖昧である」という点こそ解決すべきで、各自で試験対策をするしかないのが現状と言えるでしょう。
3.ESAT-J(中学校英語スピーキングテスト)の対策について

具体的にESAT-Jはどのような問題が出るのか、令和3年度のプレテストを参考に見てみましょう。
3-① ESAT-Jの設問
令和3年度の具体的な設問は以下の通りです。
設問 | 内容 | 設問数 | |
PART A | 音読 | 表示された英文を音読する | 2問 |
PART B | コミュニケーション | 表示されたイラスト情報をもとに、 質問に対して解答する | 4問 |
PART C | 4コマのイラスト問題 | 4コマイラストのそれぞれの 状況を説明する | 1問 |
PART D | コミュニケーション | 提示された議題について、 | 1問 |
(出典:令和3年度 スクリプト)
3-② 各設問の内容・採点基準
PART Aに関しては英文を音読するので、「単語力」が大切になってきます。採点基準を見ると、満点解答でも「発音は概ね正しく、強勢、リズムや抑揚が、聞き手の理解の支障となることはない」となっているので、ネイティブらしい発音や流暢さが求められるわけではないでしょう。今まで習ってきた英単語をしっかりと発声できれば問題ないと思います。
PART Bは表示されたイラストの事実を解答する問題。問題の趣旨に沿って解答できれば、単語・センテンスのどちらでも点数が貰えるので、今まで習ってきた英単語を発生できれば問題なさそうです。
PART A・Bが基礎的な単語力が求められるのに対して、PART C・Dは自分で英語の文章を作る必要があります。満点解答は「豊富で幅広い語彙・表現方法」「アイデア間の関係性の整理」「語彙や文法構造・文法の使い方の正確性」「誤解を生む文法の誤り・コミュニケーションを阻害する語彙の誤りがないこと」が必要になってくるので、PART A・Bに比べてより発展的な内容となっています。
つまり、PART C・Dは「単語」に加えて「時制」「文法」「副詞・接続詞」「語彙力」などの総合的な力が問われる設問となっています。
3-③ ESAT-Jの対策について

「じゃあ、結局どんな対策が必要なの?」というと、「内容・状況を読み取り、自分の頭で英語の文章を作り、その文章を正しく発音する力を養うこと」。そのためには、試験対策の学習も必要ですが、基礎的な英語の土台を築く、つまり本質的な英語力が大切だと私は感じます。
「言いたいことを日本語で思い浮かべることができても、その日本語を英語に翻訳できない」「英語を話そうとすると頭が真っ白になる」「正しい文法が分からずに英単語をめちゃくちゃに並べてしまう」など、失点する原因は様々あると思いますが、結局は中学校で習うレベルの英単語・文法・表現をしっかりと覚えて、英語として発声する力を求められる試験です。
めちゃくちゃ難しい! というレベルではないので(令和3年度のプレテストを踏襲するのなら)、英語を話すために必要な基礎知識を身に付ければ、十分に高得点は可能かな、とは思います。
ただ、自分の意見を英語として話す練習って一人では難しいと思いますので、ESAT-J対策コースを用意している英語スクールをご紹介しますね。
4.ESAT-J(中学校英語スピーキングテスト)対策におすすめの英語スクール
それでは、おすすめのスクールを紹介します。
4-① MONEY ENGLISH(マネーイングリッシュ)
入会金 | 無料 |
コース | ESAT-J対策コース |
料金 | 100,000円(1ヶ月集中の場合) |
期間 | 1ヶ月 |
レッスン内容 | ESAT-J PART1~4対策(全4回) 音読(発音)トレーニング(全8回) マンツーマン英会話レッスン(週3~10回) 文法短期集中講座(全8回) 超特急単語トレーニング(毎日実施/テスト4回) |
オンライン | オンライン完結 |
マネーイングリッシュは、バイリンガル日本人講師と外国人のレッスン講師が二人三脚で学習サポートをしてくれる英語コーチングスクール。最短4週間でESAT-J対策をすることが可能で、オンライン完結のため他の勉強と両立できるのも魅力的です。
英語コーチングスクールは普通の英語スクールとは異なり、日本人バイリンガル講師が日々の学習まで徹底的にサポートしてくれます。自分では気が付くことが難しい弱点や課題を発見・分析し、弱点克服・課題解決のための適切な学習を指導してくれるので、短期間でも効率的に英語力を伸ばすことが可能。
「単語」「文法」「発音」などの基礎スキルを学習し、ESAT-Jの理解を深めることで、英語を話すことが怖いという感情を打ち破り、スコアの向上を目指します。
1ヶ月間集中で10万円と少し料金は高めですが、ネイティブレベルの発音が可能な日本人の専属講師がいつでも質問に答えてくれるなど、本当に手厚いサポートを受けられるので、ESAT-Jが不安な方だけでなく、英語という教科が苦手な方にもおすすめできるスクールです。英語の総合力が上がるので、入試のスコア上昇にも繋がると思います。
無料カウンセリングでESAT-J対策コースの詳しい説明や、専属講師がどのように学習サポートをしてくれるのか説明してくれますので、ぜひ無料カウンセリングを受けてみてください。
公式サイト
【マネーイングリッシュ】
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4-② Berlits(ベルリッツ)

入会金 | 無料 |
コース | 中学生英語スピーキングテスト準備講座 |
料金 | 39,600円 |
期間 | 全4回(1回80分)のレッスン |
レッスン内容 | 第1回 第2回 第3回 第4回 |
オンライン | オンライン完結 |
アメリカで140年以上前に生まれた老舗の英会話教室「ベルリッツ」。日本でも知名度が非常に高く、確かな指導実績があるスクールです。
ベルリッツのESAT-J対策コースでは、プロの英会話教師が指導する1回80分間のレッスンを4回にわたって実施。オンライン完結で最大4名の少人数で実施するため、一人ひとりが発話量を確保することができます。
4回のレッスンは、それぞれPART A~Dに対応しているので、常に試験を意識してレッスンを受けることが可能。無料で2回、模擬試験の受験もできますので、試験対策として文句のない内容になっていると思います。
なお、今年度のESAT-J対策コースの開校スケジュールはすでに決まっています。
曜日 | レッスン日 | 時間 | 申込期限 |
月曜 | 10/24、10/31、11/7、11/14 | 19:45~21:10(80分間) | 10/17(月曜) |
火曜 | 10/25、11/1、11/8、11/15 | 19:45~21:10(80分間) | 10/18(火曜) |
水曜 | 10/19、10/26、11/2、11/9 | 19:45~21:10(80分間) | 10/12(水曜) |
木曜 | 10/20、10/27、11/10、11/17 | 19:45~21:10(80分間) | 10/13(木曜) |
オンラインで受講相談できますので、興味がある方はぜひ詳細を聞いてみてくださいね。
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5.まとめ

当記事では令和4年度から実施されるESAT-Jについての詳細と、おすすめの英語スクールについてご紹介しました。
対策についてスクールの受講を検討されている方は、ぜひ無料カウンセリングや受講相談をしてみてくださいね。