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IELTS

IELTS 6.0レベルはどれくらい?TOEIC・TOEFL・英検と比較換算

2024年5月11日

こんにちは。

当記事ではIELTS 6.0レベルがどれくらいか、TOEIC・TOEFL・英検など他の資格試験と比較換算してわかりやすくお伝えします。

また、IELTS 6.0~7.0を目指したい方におすすめの勉強法や英語スクールもご紹介しますので、本気で留学を目指している方や外資系企業で働きたい人などはぜひ参考にしてみてくださいね。

 

目次

1.IELTS 6.0レベルについて

IELTS 6.0レベルについて

 

まずは、IELTS 6.0レベルについて見ていきましょう。

 

1-① IELTS 6.0レべルは日本人の平均付近

2024年のIELTSの平均スコアは以下の通りです。

    

ReadingListeningWritingSpeakingOA
日本6.15.95.55.55.8
中国6.25.95.55.45.8
韓国6.36.35.65.86.0
ドイツ7.77.96.37.47.4
フランス7.17.05.96.66.7
イタリア7.37.05.96.66.8
スペイン7.37.26.06.86.9
フィリピン6.87.36.16.86.8
タイ6.16.45.55.96.0
ベトナム6.36.25.75.76.1

参考:IELTS Average Score Trends

 

日本人の受験者の平均スコアはOverallで5.8です。

アジアの傾向として特にWritingとSpeakingのスコアが低く、OA平均が6.0前後になっています。

一方、英語と言語の親和性が高いドイツ・フランス・イタリア・スペインなどのヨーロッパ諸国は、全体的に6.5~7.0と平均スコアが高く出ています。

IELTS OA 6.0は日本人平均やや上であり、アジア平均レベルの英語力の持ち主と評価できます。

 

1-② IELTS 6.0レべルはある程度の英会話が可能

IELTS 6.0レベルを定性的な評価で表わすと、ある程度は自分の意見を伝えることができ、身近な話題や自分の専門分野に関しては相手と簡単な議論をできる実力の持ち主と言えます。

文法の間違いや不正確な表現があったり、複雑な文章を話そうとすると間違いも多くみられますが、自分の考えや意見を概ね正しく伝えることが可能です。

IELTS 6.0レベルは日本人の一つ目の壁とも言われており、特にスピーキングやライティングに関しては独学でバンドスコア6.0以上を取るのはなかなか難しでしょう。

さらに英語力を伸ばすためには「専門性の高い単語やフレーズを覚える」「言い換えや表現の幅を広げる」「文法の正確性を上げる」「論理性や一貫性を身に付ける」といった勉強が必要となります。

 

1-③ IELTS 6.0レベルでできること

IELTS 6.0レベルは非英語ネイティブとして平均的な英語力の持ち主であり、勉強すれば更に英語力が伸びるという見込みがあるレベルです。

たとえば、オーストラリアやニュージーランドのファウンデーションコース(大学に入学する準備のためのコース)の入学条件がIELTS 5.5~6.0に設定されているため、「海外の大学に留学する準備段階としての留学」の出願条件を満たせます。

また、海外の私立カレッジや専門校もIELTS 5.5~6.0のスコアを持っていれば出願できる可能性があります。

ただし、アメリカ・イギリス・カナダ・オーストラリアなどにある世界ランキング上位の大学は、非英語圏の留学者に対してIELTS 6.5~7.0以上のスコアを求めることが多いです。

そのため、難関大学を狙う場合はIELTS 6.0では希望の大学に出願すらできない可能性があります。

また、就活や転職の際に履歴書にIELTSのスコアを記載するにしても、IELTS 6.0は日本人平均よりやや高いレベルなので、大きなアドバンテージを得られることは少ないと考えた方が良いでしょう。

  

2.IELTS 6.0レベルをTOEIC・TOEFL・英検と比較換算

IELTS 6.0レベルをTOEIC・TOEFL・英検と比較換算

  

IELTSとTOEIC・TOEFL・英検を比較換算するにあたり、文部科学省が公表している換算表が参考になります。

 

2-① IELTS・TOEIC・TOEFL・英検のスコア換算表

こちらが文部科学省が公表している英語試験のスコア換算表となります。

   

CEFRTOEFLIELTSTOEIC英検
C2-8.5~9.0--
C195~1207.0~8.01845~1990
L&R:945~990
S&W:360~400
1級
B272~945.5~6.51560~1840
L&R:785~940
S&W:310~360
準1級
B142~714.0~5.01150~1555
L&R:550~780
S&W:240~310
2級
A2- 625~1145
L&R:225~545
S&W:160~240
準2級
A1- 320~620
L&R:120~220
S&W:80~160
3級

(参考:文部科学省 各資格・検定試験とCEFRとの対照表

 

こちらのスコア比較表は、英語コミュニケーション力を示す国際標準規格「CEFR」をベースに換算されています。

 

2-② 国際標準規格のCEFR

CEFRとは、英語コミュニケーション力を示す国際標準規格です。

 

CEFRとは

「Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment」の頭文字をとった略称であり、2001年に欧州議会で発表された「言語能力の共通の国際標準規格」。

単に言えば、英会話がどれくらいか通じるのか判定するために設けられた国際的な基準であり、A1~C2の6段階で英会話能力が評価される。

   

IELTSは1989年にイギリスで開発されたテストです。

一方、英検(1963年)やTOEIC(1979年)は日本で開発され、TOEFL(1964年)はアメリカで開発されているため、本来なら開発目的や問題の内容が全く異なる試験を客観的に比較することはできません。

しかし、近年のグローバル化に伴って世界の英語試験を統一の基準で評価しようという流れが生まれました。

そこで、CEFRという国際標準規格が開発され、TOEIC・TOEFL・IELTS・英検などのテスト形式も内容もバラバラの資格試験が、CEFRを基準に相対評価できるようになったのです。

 

2-③ CEFRの6段階評価

文部科学省のスコア比較表もCEFRを統一基準として評価されています。

具体的には、CEFRはA1~C2の6段階で評価されており、TOEFL・IELTS・TOEIC・英検などの資格試験のスコアがCEFRのどのランクに分類されているかで、スコアを比較換算することが可能です。

     

CEFR習熟度
C2
  • 聞いたり読んだりした、ほぼ全てのものを容易に理解することができる。
  • いろいろな話し言葉や書き言葉から得た情報をまとめ、
    根拠も論点も一貫した方法で再構築できる。
  • 自然に、流暢かつ正確に自己表現ができる。
C1
  • いろいろな種類の高度な内容のかなり長い文章を理解して、含意を把握できる。
  • 言葉を探しているという印象を与えずに、流暢に、また自然に自己表現ができる。
  • 社会生活を営むため、また学問上や職業上の目的で、
    言葉を柔軟かつ効果的に用いることができる。
  • 複雑な話題について明確で、しっかりとした構成の詳細な文章を作ることができる。
B2
  • 自分の専門分野の技術的な議論も含めて、抽象的な話題でも具体的な話題でも、
    複雑な文章の主要な内容を理解できる。
  • 母語話者とはお互いに緊張しないで普通にやり取りができるくらい流暢かつ自然である。
  • 幅広い話題について、明確で詳細な文章を作ることができる。
B1
  • 仕事、学校、娯楽などで普段出会うような身近な話題について、
    標準的な話し方であれば、主要な点を理解できる。
  • その言葉が話されている地域にいるときに起こりそうな、
    たいていの事態に対処することができる。
  • 身近な話題や個人的に関心のある話題について、
    筋の通った簡単な文章を作ることができる。
A2
  • ごく基本的な個人情報や家族情報、買い物、地元の地理、仕事など、
    直接的関係がある領域に関しては、文やよく使われる表現が理解できる。
  • 簡単で日常的な範囲なら、身近で日常の事柄について、
    単純で直接的な情報交換に応じることができる。
A1
  • 具体的な欲求を満足させるための、よく使われる日常的表現と
    基本的な言い回しは理解し、用いることができる。
  • 自分や他人を紹介することができ、住んでいるところや、誰と知り合いであるか、
    持ち物などの個人的情報について、質問をしたり、答えたりすることができる。
  • もし、相手がゆっくり、はっきりと話して、助けが得られるならば、
    簡単なやり取りをすることができる。

 

こちらの表の通り、CEFRのランク帯でおおよその英会話コミュニケーション能力が分かります。

 

2-④ IELTS 6.0レベルはCEFR B2

IELTS 6.0はCEFRで換算するとB2レベルとなり、自分の専門分野であれば流暢かつ自然に会話できるレベルと評価されています。

ただし、CEFR B2はIELTS 5.5~6.5と範囲が広く、当然ながらIELTS 6.0と6.5は英会話能力のレベルが異なります。

イメージとしては、CEFR B2の範囲の中でもIELTS 6.0レベルは、ネイティブと議論したり、自分の考えを流暢に話したりするのは難しく、日常生活や自分が担当している仕事などの身の回りの内容においては、趣旨を伝えたり意味を理解できたりするレベルと言えるでしょう。

 

2-⑤ IELTS 6.0レベルはTOEIC L&R 785点~940点

次にIELTS 6.0レベルをTOEIC L&Rに換算すると785点~940点のスコア帯となります。

ただし、IELTSは英語4技能の試験である一方、TOEIC L&Rは2技能の試験のため、「TOEIC L&R 785点~940点」と「TOEIC S&W 310点~360点の2.5倍」の合計点である1,560点~1,840点がIELTSと同レベルのスコア帯となります。

つまり、IELTS 6.0レベルのリーディングとライティングがTOEIC L&R 785点~940点レベルというわけです。

IELTS 5.5~6.5の範囲がTOEIC L&R 785点~940点の範囲に該当するため、中央値のIELTS 6.0はTOEIC 860点程レベルのリーディング力・リスニング力があるイメージです。

 

2-⑥ IELTS 6.0レベルはTOEFL 72点~94点レベル

続いて、IELTSとTOEFLのスコアを比較すると、IELTS 6.0レベルはTOEFL 72点~94点レベルと評価されています。

TOEFLの日本人平均点が74点前後と言われているので、日本人の平均点でイメージするならIELTS 5.8がTOEFL 74点に相当すると言えます。

IELTS 6.0はこのレベル帯の中央値のため、TOEFLに換算すると80点台前半といったイメージです。

 

2-⑦ IELTS 6.0レベルは英検準1級レベル

最後にIELTS 6.0を英検に換算すると、およそ英検準1級レベルと評価されます。

英検準1級は大学中級程度であり、日常的な会話や自分が知っている分野における専門的な内容であれば話をできたり、理解可能なレベルと評価されています。

 

3.IELTS 6.0レベルの難易度

IELTS 6.0レベルの難易度

 

次にIELTS 6.0を取得する難易度について解説していきます。

 

3-① IELTS 6.0レベル【リーディング】

IELTSのリーディング問題は全部で40問あります。

1問につき1点加算され、その合計点でバンドスコアが決まります。

バンドスコアを達成するための、目安となる点数の以下の通りです。

   

バンドスコア正解数(40点満点)
7.532点~34点
7.030点~31点
6.526点~29点
6.023点~25点
5.518点~22点
5.016点~17点

 

リーディングのバンドスコアで6.0を狙う場合、40点中で23~25点を取る必要があります。

すなわち全体の約6割の問題に正解する必要があるため、単語や文法の知識をしっかりと身に付けるほか、制限時間内に問題を全て解き終えるために速読力や精読力を高めていく必要があるでしょう。

 

3-② IELTS 6.0レベル【リスニング】

IELTSのリスニング問題も全部で40問であり、バンドスコアの決まり方やバンドスコアを達成するための目安となる点数もリーディングと同じです。

   

バンドスコア正解数(40点満点)
7.532点~34点
7.030点~31点
6.526点~29点
6.023点~25点
5.518点~22点
5.016点~17点

 

リスニングでバンドスコア6.0以上を取得するには正答率6割が目安となります。

リスニングは4つのセクションに分かれており、6.0以上を狙うのであれば、最初の比較的簡単な2つのセクションで満点を目指すつもりで挑みましょう。

最初の2つのセクションは話し手が少なく、日常的な話題から出題されますので、スコアを稼ぎやすいはずです。

後半の難しいセクションでも、多少の聞き間違いはあるとしても、話の流れを理解できるリスニング力があればスコアを積み重ねられますので、ネイティブが話す音源に付いていける力を養う勉強が大切になってきます。

  

3-③ IELTS 6.0レベル【スピーキング】

IELTSのスピーキングは試験官と1対1で行い、4つの採点基準でバンドスコアが決まります。

   

採点基準内容
fluency & coherence
(流暢さ・一貫性)
・質問に対してきちんと回答する
・間違ったり詰まってしまう部分もあるが積極的に話す
・繰り返しや言い直しがあるが、話の順番が整っていて意味が伝わる
lexical resource
(語彙力)
・テーマに沿ったある程度の語彙力がある
・同じ言葉の繰り替えしではなく、言い換えができる
grammatical range
(文法力)
・単文と複文を織り交ぜて話す姿勢が見られる
・接続詞や関係詞に誤りや不正確な部分がある
pronunciation
(発音)
・幅広い発音の特性を使用できるが、コントロールは不安定
・不安定な発音や間違っている発音もある

  

スピーキングは単純に正解・不正解でスコアを付けることができないため、担当する試験官の採点によってスコアが決定されます。

バンドスコア6.0を取得するためには、多少文法や語彙で間違っても構わないので、流暢性・首尾一貫性を重視することが大切です。

特に重要なのが試験官の質問に対してきちんと回答することで、結論 ⇒ 理由 ⇒ 具体例という論理構成で話全体に一貫性があれば6.0を達成できるでしょう。

また、短い文章(単文)だけではなく、関係詞や接続詞を使った複文で話す力や同じ意味の言葉を言い換えできる力なども必要となってきます。

スピーキングのバンドスコア6.0は、文法や言い回しに間違いや不明瞭な部分があっても取得できますが、流暢性と一貫性が非常に重視されるため、普段から論理構成を意識したスピーキング対策をしたり、IELTSに熟知した講師に添削してもらうのがおすすめです。

 

3-④ IELTS 6.0レベル【ライティング】

IELTSのライティング問題は、タスク1とタスク2の2問が出題されます。

ライティングの採点基準はスピーキングと同じく4つあり、以下の基準でバンドスコアが決まります。

   

採点基準内容
課題の達成度・既定の文字数を満たしている
・質問に対して答えているが、本論や結論に不明瞭な点もある
・概ね分かりやすいが、詳細に書けている部分もある
一貫性・全体的に一貫性がある
・具体例が明確でなかったり、適切でなかったりする
・論理的な段落分けができていない場合がある
語彙力・該当テーマに関する十分な語彙を使用できる
・テーマに沿った語句に不正確さが見られるが、意味は伝わる
文法・簡単な構文と複雑な構文の両方を使用できる
・文法に誤りがあるが、意味を阻害することは滅多にない

 

ライティングは高スコアを取得しづらいセクションであり、特にバンドスコア6.0以上を取れずに伸び悩んでいる方も多いと思います。

ライティングで6.0を取るには、「課題の達成度」と「一貫性」が重要であり、この部分が5.5と6.0の分岐点とも言えます。

まずは与えられた課題を達成するために、制限時間内にタスク1で150語、タスク2で250語以上の既定の文量を満たすこと。

そして、質問に明確に答えるために導入 ⇒ 本論 ⇒ 結論という分かりやすい構成で文章全体に一貫性を持たせ、文章の全てが関連性を持つ論理的な文章を書く意識を持ちましょう。

 

4.IELTS 6.0レベル以上を目指すための勉強法

IELTS 6.0レベル以上を目指すための勉強法

 

続いて、IELTS 6.0レベル以上を目指すための勉強法を解説していきます。

 

4-① IELTS 6.0レベル以上を目指すならコーチング

結論から言いますと、留学のためなどIELTSのスコアが6.5~7.0必要になる場合は、IELTS対策を実施しているコーチングスクールの受講をおすすめします。

その理由は、IELTSのOAで高スコアを取るためには日本人が苦手意識を持つスピーキングやライティングでスコアを伸ばす必要があり、IELTS対策のプロから指導してもらった方が効率よくスコアを伸ばせるからです。

また、重要なことはリーディング・リスニング・スピーキング・ライティングの4技能は独立した技能ではないことです。

もちろん、それぞれのスキルを身に付けるための勉強法はありますが、英語の核を身に付けた上で自然に枝葉の4技能が総合的に伸びるという勉強法が最も効率が高いです。

逆に言えば、スピーキングが苦手だからオンライン英会話でスピーキング対策をしよう、ライティングが苦手だから英文の添削をしてもらおう、といったスキルごとの勉強は非効率的でOAのスコアが伸びにくい可能性があります。

たとえば、当サイトでIELTS対策おすすめランキング1位としてご紹介しているLiberty English Academyでは、グラマーテーブルという英語ネイティブが感覚的に身に付けている文法をまず最初に身に付けることで、4技能を最速での伸ばしてスコアアップを目指します。

コーチングスクールでは英語が苦手な弱点や課題を発見し、解決するための本質的な勉強を実施していくため、短期間でも大きくスコアアップすることが可能です。

詳しくはこちらの記事(IELTS対策におすすめのコーチングスクール・塾・予備校15選)でも解説していますので、IELTS 6.0以上を本気で目指している方はぜひ参考にしてみてください。

 

 

4-② IELTS 6.0レベル以上を目指すリーディング対策

リーディングのバンドスコア6.0以上を目指す場合は6割以上の問題に正解する必要があります。

高スコアを取得するためには、まずは幅広い問題に対応できるようにするために専門的な英単語の語彙力が必須です。

英単語は記憶量が多いほど有利です。単語を覚えているほど英文の意味を理解できるようになるわけですから、リーディングの高スコアを取る基本の勉強として英単語の勉強をしっかりと行いましょう。

ただし、バンドスコアで6.0以上を目指すなら、単語や文法の基礎が身に付いているだけでは不十分であり、文意を正確に捉える力が必要になってきます。

6.0以上を取得する上でカギとなるのは、40問を制限時間内に全て解答することです。

おそらく、制限時間を意識せずにゆっくりと何度も読み返しながら解くのであれば、25問~30問は正解できるという人も多いことでしょう。

ですが、本番は時間が足りないため、一回読んだら意味を理解できる「速読力」が必要になってきます。

もちろん、ただ速く読めばいいわけではなく、設問に答えるために意味も理解できる「精読力」も大切です。

英文を一度読んで意味を理解できるようにするには、英文を意味の塊ごとに捉える「チャンクリーディング」・英語の語順で読み解く「サイトトレンスレーション」といったトレーニングが効果的です。

このような英語の専門的トレーニングは、ただ闇雲に実践するだけではあまり効果がありません。重要なのは自分の弱点や課題を解決する最適なトレーニングを実施することですので、弱点や課題を発見してくれる英語コーチングの受講をおすすめしています。

  

4-③ IELTS 6.0レベル以上を目指すリスニング対策

リスニングセクションでも、バンドスコア6.0以上を目指すには6割以上の問題に正解する必要があります。

約6割の正答率を達成するだけであれば、最初の2つのセクションでスコアを稼げば十分に可能です。

    

セクション話し手内容
1(10問)2人の対話日常的な会話;
ホテル予約の電話・空港でのチェックイン時の会話
友人同士のやり取り・不動産屋での交渉など
2(10問)1人の演説や
モノローグ
日常生活やビジネスに関する内容;
入社式・会議室の手配方法
イベント告知・旅行ガイドの説明など
3(10問)2〜4人の対話学術的な会話;
課題についての教授と学生の議論や
プロジェクトに関する学生たちの話し合いなど
4(10問)1人の演説や
モノローグ
大学の講義・講演やスピーチなど;
教育やビジネスなど学術的で専門性の高い内容

 

特にセクション1はシンプルな穴埋め問題で他と比べると優しい問題となっているため、全問正解を目指しましょう。

セクション2については内容自体は日常生活やビジネスに関わる問題が多いため、比較的理解しやすいですが、特徴として「ひっかけ問題」が多く、流れを把握していないと引っ掛かってしまう可能性があります。

そこで、リスニングセクションが始まったら先に問題文の先読みをして、「設問で何を聞かれているのか」を把握することが大切です。

また、本質的なリスニング力を伸ばすためには、まずはネイティブスピーカーの発音の知識を身に付けることが重要です。

ネイティブの英語は音声変化が多く、私たち日本人が知識として持っている発音と実際に話される英語のリズム・アクセント・イントネーションなどが合わないと音声を聞き取れないからです。

たとえば、「ディクテーション」という聞き取った英語を全て文章に書き起こして、正確に書き起こせなかった部分 = 聞き取れていない部分を発見することで、自分の弱点部分を明確にすることが可能になります。

 

4-④ IELTS 6.0レベル以上を目指すスピーキング対策

前述の通り、スピーキングのバンドスコアで6.0以上を取得するためには、文法や語彙の多少のミスがあっても構わないので、とにかく流暢性と首尾一貫性を重視することが重要です。

試験官の質問に対してきちんと回答することを心掛け、結論 ⇒ 理由 ⇒ 具体例という論理構成で話全体に一貫性があれば6.0を達成できるでしょう。

逆に言えば、文法や言い回しのミスを怖れて流暢さが失われたり、詰まったり繰り返したりが多くなりすぎると、6.0には届かない可能性が高いです。

また、試験官の質問に対して、できるだけ長い文章で回答する姿勢を見せるのも大切です。

具体的には、接続詞や関係詞を用いて主部と述部を二つ以上含めて複文で話すことで、文法力もアピールすることができます。

バンドスコア6.0であれば、接続詞や関係詞のミスや同じ表現の繰り返しなどの多少のミスなら許容範囲内ですので、流暢性と一貫性を意識しつつ、長い文章で話せるよう日頃からスピーキングの練習をしましょう。

なお、バンドスコア6.5以上を目指す場合は、定型的な文章を話すだけでなく、自分の答えを複文で柔軟に回答する知識や、何度も同じ表現やフレーズを使うのではなく、テーマに沿って幅広い語彙や複数の言い回しを使う姿勢が求められます。

普段から様々なテーマに触れて知識 = 会話の引き出しを増やす勉強が大切ですが、バンドスコア6.0以上は独学では限界があるスコア帯でもありますので、コーチングスクールで単語・文法・発音を含む基礎力を身に付けつつ、IELTS対策のプロに指導・添削してもらうのがおすすめです。

 

4-⑤ IELTS 6.0レベル以上を目指すライティング対策

ライティングはバンドスコア5.0~5.5までは取りやすい一方、6.0以上の高スコアを取るのが難しいセクションです。

5.5レベルまでならタスク1で150語、タスク2で250語以上の既定の文量を満たす文章を書くことができれば達成できますが、6.0以上を目指すとなるとそうはいきません。

まず大切なのは、英語のエッセイの書き方を学び、意見が論理的に整理されていて、全体的に一貫性がある文章を書く必要があります。

たとえばタスク2の場合、導入で答えを書き、本論で自分の答えに説得力を持たせる理由や具体的な例を示し、結論で本論を要約するといった論理的な構成・展開を意識するのが大切です。

特に6.0以上のスコアを目指す場合は、スピーキングで複文の長い文章を話すことが大切なように、ライティングでも長い文章を書く意識も重要です。

文章が長くなると文法や語法のミスが多くなったり、一貫性が崩れてしまう可能性が高くなりますので、普段から様々なテーマのエッセイを複文を書く練習を行いましょう。

ライティング問題も明確な正解はありませんので、「何が正しいのか」が分からない状態でアウトプット学習を増やすのではなく、IELTS対策の知識がある講師にエッセイの添削を何度も繰り返ししてもらい、練度を上げていく勉強法が最も効果的と言えます。

 

5.IELTS 6.0レベル以上にコーチングをすすめる理由

IELTS 6.0レベル以上にコーチングをすすめる理由

 

次にIELTS 6.0~7.0レベルを目指すのに英語コーチングをおすすめする理由を具体的に解説していきます。

もちろんIELTS 6.0レベル以上が独学で不可能とは言いませんが、短期間で効率的にスコアを伸ばし、目標を達成する可能性を可能な限り高めたいのであれば、素直にIELTS対策のプロから指導してもらう方がおすすめです。

  

5-① IELTS対策に特化したコース

IELTSは世界で年間250万人以上が受講している一方、日本人の年間受講者数は約3万人と日本では馴染みが薄い試験です。

日本では受験者が少ないということはニーズが少ないため、IELTS対策を専門に行っているスクールが少ないのが現状です。

しかし、コーチングスクールにはIELTS対策の知識が深い専門家が在籍しており、海外留学など目標を見据えたIELTS対策を実施してくれます。

しかも、一般的な英語スクールとは異なり、専属コンサルタントがオリジナルのカリキュラムを作成して丁寧にIELTS対策をサポートしてくれるため、目標達成までモチベーションを維持して学習することが可能になります。

  

5-② 「原因」の発見と「解決」をするコーチング

IELTSのスコアを効率よく伸ばすためには、4技能のどのスキルに弱点や課題があるのか分析し、弱点克服・課題解決のための適切な学習を継続する必要があります。

しかし、一般的な英語塾やオンライン英会話でIELTS対策する場合、マンツーマンで受講生の苦手ポイントを分析してくれるわけではないため、体系的なカリキュラムで勉強することになり、漠然としたIELTS対策になってしまいます。

結果として効果的な学習ができずにスコアも伸びず、IELTS対策に挫折してしまう方も非常に多いです。

一方、コーチングスクールでは、専属コンサルタントが弱点や課題を正確に分析し、第二言語習得論をベースに弱点や課題を解決するための適切な学習方法を指導してくれます。

常に英語力を伸ばすための効果的な学習を継続できるため、遥かに効率的にIELTSのスコアを伸ばすことが可能となるという魅力があります。

  

5-③ 英語4技能を短期集中で伸ばす

前述の通り、IELTSのスコアを伸ばすためには4技能全ての力を上げなければならず、苦手な分野・弱点があれば克服しなければなりません。

そこで、大半の人は「スピーキングが苦手だから、安いオンライン英会話スクールで会話の練習をしよう」「ライティングを伸ばすために、市販の教材で作文を練習しよう」と、個々のスキルを伸ばそうとします。

ですが、実はこのような勉強のやり方はとても非効率的です。

なぜなら英語4技能は独立したスキルではないからです。

それぞれのスキルは枝葉のようなもので、幹から枝分かれしているに過ぎません。木の幹の部分、すなわち、英語の「核」となる部分を最初に身に付ければ、枝葉のスキルの向上速度が飛躍的に高まります。

これこそが、本質的な英語力の習得を意味します。

たとえば、先ほどご紹介したLiberty English Academyの「グラマーテーブル」のように、最初に英語の「核」を身に付けてからIELTS対策に移ることで、短期間でも効率的なスコアアップが実現するということです。

格安の英会話スクールや市販の教材は「試験対策のために4技能をどう上げるか?」という視点しかありません。それでは「見たことがある問題は解けるけれど、見たことがない問題は解けない」とい状態になりかねません。

本質的な英語力が身に付いているからこそ、どのような問題にも対応でき、結果としてIELTSのスコアが上昇します。

  

5-④ 自主学習の効率が上がる

コーチングの特徴の一つは、英語学習の方法そのものを身に付けることができます。

IELTS対策にあたって、スクールでレッスンを受ける時間よりも自主学習時間の方が圧倒的に長くなります。

つまり、IELTSのスコアを伸ばすためには、自主学習をいかに効率的に行うかが重要となるわけです。

コーチングスクールでは、自分に合った効率的な英語学習のノウハウを学ぶことで、英語ができない「原因」の発見と、原因を「解決」するための学習を自分一人でする力が身に付きます。

そのため、コーチング・レッスン・自主学習の組み合わせで短期集中でスコアアップを目指せるというのも強みの一つです。

 

5-⑤ IELTSの指導実績が豊富

IELTS対策に特化した英語スクールが少ないのは前述の通りで、IELTS対策に精通している講師が在籍し、IELTS対策特化プログラムを提供しているスクールはなかなか見当たらないのが現状です。

しかし、たとえばLiberty English Academyでは創設者の藤川代表から直接「グラマーテーブル」のレッスンを受けることができ、トライズではIELTS対策に精通したネイティブ講師とのマンツーマンレッスンがあるなど、IELTSに熟知した講師から英語を学ぶことができるのが何よりの魅力となります。

その道のプロフェッショナルから英語を学ぶことは、「英語習得者の学習方法の再現性」があります。

英語を身に付けた講師から直接の指導を受けることで、効率的なスコアアップが実現するというのも大きな魅力と言えるでしょう。

  

5-⑥ 留学サポートがある

コーチングスクールの中には、留学サポートがあるスクールもあります。

たとえば、Liberty English Academyでは海外の大学選び・出願手続き・入学手続きまで手伝ってくれると公式サイトに明記されています。

留学希望者の方や留学に興味がある方は、ただIELTS対策を実施している英語スクールよりも、「IELTSの高スコアを取得して留学を実現できる」ところまでサポートしてくれるコーチングスクールの受講をおすすめします。

  

6.まとめ:最高の環境でIELTS 6.0レベル以上を目指そう

最高の環境でIELTS 6.0レベル以上を目指そう

 

当記事では、IELTS 6.0レベルはどれくらいか、TOEIC・TOEFL・英検と比較換算してご紹介しました。

併せて、IELTS 6.0レベル以上を目指す勉強法やおすすめのスクールもご紹介しましたので、興味があるスクールがあれば無料カウンセリングを体験してみてくださいね。

せっかくIELTSの高スコアを取得して留学したい・理想のビジネスキャリアを実現したいなどの目標があるのですから、最高の環境で最高の結果を出しましょう。

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