こんにちは。
当記事では、REMSという英語学習法について解説いたします。
REMSはオンライン英会話スクール「QQ English」が開発したオリジナルの学習メソッドであり、普通の英会話レッスンよりも英会話能力の向上に役立つトレーニングと言えます。
効率良く英語を話せるようになる勉強法を探している方や、オンライン英会話レッスンを繰り返しても学習効果を感じていない方は、ぜひ当記事を参考にしてみてください。
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1.REMSの概要
まずは、REMSという学習メソッドの基本的な情報を確認しましょう。
1-① REMSはQQ Englishのオリジナル学習メソッド
REMSはラテン語で「反復は学習の母である」という意味を表す「Repetitio est mater studiorum」の頭文字から名づけられた学習メソッドです。
オンライン英会話スクールのQQ Englishとオックスフォード大学の言語心理学博士が共同で開発したオリジナルの学習メソッドであり、QQ Englishでのみ受けられるトレーニングとなります。
1-② REMSはダイレクトメソッド×オーディオ・リンガル・メソッド
REMSは「ダイレクトメソッド」と「オーディオ・ リンガル・メソッド」を組み合わせた学習メソッドです。
ダイレクトメソッド (直接教授法) | 英語から日本語へ、日本語から英語へ翻訳せずに理解する力を習得。 英語で英語を学習することで「英語脳」を作りだし、リスニング力と スピーキング力の向上を目指す。 |
オーディオ・ リンガル・メソッド | 音声主体の言語体系を自動的な習慣として定着させることを目的とした手法。 パターン・プラクティスと呼ばれる文型練習と、ドリルを多用したメソッドで 正しい言語習慣形成を目指し、正しいモデルの模倣と反復練習を重視する。 最終的には、日本語のように自動的に英語を運用できるようになることを目指す |
正しい文法の型を模倣し、文の組み替えや反復を素早く行うトレーニングによって、主にスピーキング能力の向上を目指します。
1-③ REMSのやり方
実際にQQ EnglishがREMSの勉強法を公開していますのでご参照ください。
基本的には、講師が英文を読み上げて、受講者が英文を復唱または英文を組み変えて話すことを繰り返して、正しい文法の型で英語を話せるようになる力を身に付けるトレーニングとなります。
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2.REMSの具体的な内容
続いて、REMSの具体的な内容について見ていきましょう。
2-① REMSのレッスン内容
REMSのレッスンは、講師が読み上げる英文を受講者が復唱と組み換えを行いながら進めていきます。
具体的には、以下のようなレッスンを実施します。
Substitution Drill | 文章の一部を変更するドリル |
Sentence Expansion Drill | 文章に単語を付け足していくドリル |
Other Sentences Drill | 文を変形させたり、ミックスさせるドリル |
Freer Exercise | 生徒が答えを考える質問 |
Pronunciation-related | 発音関連 |
たとえばSubstitution Drillでは次のように復唱と組み換えを行います。
講師「The word "table" is a noun」
受講者「The word "table" is a noun」
講師「The word "mirror" is a noun」
受講者「The word "mirror" is a noun」
講師「The word "ball" is a noun」
受講者「The word "ball" is a noun」
このように、もとの英文のtableという単語をmirror、ballと入れ替えることで、正しい文法の型で表現の幅を広げるとともに、mirrorやballといった日本人にとって難しい発音を正しく発声できるように繰り返し話すというトレーニングを繰り返します。
もう一つ例を挙げると、Sentence Expansion Drillでは次のように復唱と組み換えを行います。
講師「This is a book」
受講者「This is a book」
講師「This is a book and a pen」
受講者「This is a book and a pen」
講師「This is a book and a pen on the table」
受講者「This is a book and a pen on the table」
短い英文をベースにどんどん英文を付けたすことで、正しい文法・正しい発音で長い文章を話す力を身に付けることができます。
2-② REMSのルール
REMSのレッスンを実施するにあたり、いくつか大切なルールがあります。
- レッスン中はテキストを見ない(口頭で完結)
- 間違いがあれば一言一句訂正される
- 正しい発音で話せるよう訂正される
- 訂正部分がなくなるまで次に進まない
英語初心者や英語が苦手な方は、オンライン英会話でめちゃくちゃな文法や間違った発音で話しているため、レッスンを何度も繰り返してもなかなか英会話能力が向上しません。
しかし、REMSのレッスンでは徹底的に正しい文法と正しい発音で話せるようになる反復トレーニングを実施するため、スピーキング能力が効率良く伸びるというメリットがあります。
2-③ REMSの問題構成
REMSはテキストがLesson A、B、C ~ R、S、Tまでの20段階に分かれており、合計3,000個のエクササイズがあります。
Lesson | ||||
Section 1 | A(Ex 1~14) | B(Ex 1~12) | C(Ex 1~13) | D(Ex 1~23) |
Section 2 | E(Ex 1~16) | F(Ex 1~12) | G(Ex 1~15) | H(Ex 1~16) |
Section 3 | I(Ex 1~16) | J(Ex 1~18) | K(Ex 1~26) | L(Ex 1~18) |
Section 4 | M(Ex 1~15) | N(Ex 1~14) | O(Ex 1~18) | P(Ex 1~33) |
Section 5 | Q(Ex 1~15) | R(Ex 1~15) | S(Ex 1~14) | T(Ex 1~15) |
参照:rems.pdf
エクササイズごとにテーマが決まっており、たとえばA-1では「Vocabulary Building(語彙を増やす)」、A-2では「fとvの発音」、A-3では「名詞」とレッスンで学ぶ目的が明確化されています。
REMSを受講するにあたって、QQ Englishでは「REMS専用のレベルチェックテスト」を実施しています。
レベルチェックテストでは、Lesson A~Tで使用される文法問題が出題され、文法と発音の正確性を評価し、適正レベルのセクションからレッスンを開始する仕組みです。
2-④ REMSの見込み受講期間は1年半
QQ Englishの公式サイトの回答では、毎日1レッスン受けると仮定してREMSを修了するまで1年半かかる見込みとされています。
「生徒様によって個人差がございますが、毎日1レッスン受講すると、1年半ほどで終了します。」
回数に換算すると365回×1.5年 = 548回のレッスンを受講する必要があります。
また、金額換算すると11,980円×18ヵ月 = 215,640円の受講料金がかかる見込みです。
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3.REMSの学習効果
続いてREMSの学習効果を確認しましょう。
3-① 正確な文法で話せるようになる
REMSの特徴の一つは正確な文法 = 正しい英語を話せるようになることです。
日本語と英語は根本的に言語構造が異なるため、日本語から英語に翻訳しようとすると不自然な英語になってしまいます。
REMSのレッスンでは講師が話した英文を復唱し、正しい英文をベースに単語を組み変えたり追加したりするため、正確な文法で話す力が自然と身に付きます。
3-② 表現の幅が広がる
REMSは文法学習の一つ「パターンプラクティス」で文法の型を習得することができます。
パターンプラクティスを学ぶと、たとえば中学1年生で学ぶような「How old are you?(あなたは何歳ですか?)」という文法の型を利用して「How hungry are you?「どれくらいお腹が空いていますか?」」「How tired are you?(どれくらい疲れていますか?)」「How sick are you?(どれくらい体調が悪いですか?)」と正しい文法で表現の幅を広げることが可能になります。
英語初心者や英語が苦手な方は「どれくらい寒いですか?」と聞こうとしてもパッと話せない人が多いと思いますが、REMSでパターンプラクティスを実践することで「How cold are you?」と文法の型に「寒い」という意味を表すcoldを当てはめれば良いと一瞬で分かるため、会話の幅が広がるわけです。
3-③ 英会話の瞬発力が上がる
英語が苦手な段階では、相手の英語を聞き取って、英語を日本語に頑張って翻訳して、言いたいことを日本語でイメージして、日本語をなんとか英語に翻訳して話そうとするという「英語⇔日本語の変換」を繰り返してしまうため、英会話がスムーズにいかなかったり、沈黙が続いてしまうといった状況に陥ります。
REMSのレッスンでは、講師の英文に即座に回答するトレーニングを繰り返すため、段々と頭の中で英語と日本語を変換する作業が省略されていきます。
結果として、英語を聞き取った瞬間に意味を理解し、即座に英語で回答するという「英語脳」が養成されるため、英会話の際の英語の聞き取りから回答までの一連の流れがスムーズで自然なものになるという効果もあります。
3-④ リスニング力の向上
REMSでは「正しい発音で話すこと」も強く意識し、発音が間違っている場合は正しい発音で話せるよう講師から訂正されます。
正しい発音が身に付くと、相手の英語を聞き取る能力が向上するため、REMSのレッスンを受けることでリスニング力の向上も期待できます。
3-⑤ 短期記憶能力の向上
REMSではテキストを見ずに、聞き取った講師の英語を模倣したり、単語を組み変えたりする必要があるため、聞き取った英文を数秒は頭の中に留めておく必要があります。
英語初心者や英語を話すのが苦手な方は英文を記憶するのが難しいですが、REMSのレッスンを続けることで英文を瞬間的に記憶する能力が高まります。
短期記憶能力が伸びることで、聞き取った英文を頭の中に留めつつ「この文章は関係代名詞で繋がっているな」「これは主部を修飾している内容だ」など、複雑な構文の英文でも頭の中で整理しながら聞く力が向上します。
結果として、英文を一度に処理できる容量が増えるため、長い文章の英語も正確に聞き取る力が身に付くのもREMSの効果の一つです。
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4.REMSがおすすめな人
続いて、QQ EnglishのREMSのレッスンがおすすめな人について解説していきます。
4-① 正しい英語で話せるようになりたい
REMSのレッスンは普通のオンライン英会話のレッスンとは異なり、講師の英語を復唱し、単語を組み変えたり追加するといったレッスンを反復するため、非常に頭が疲れます。
イメージとしては、身体作りをするために筋トレをするようなものなので、続けるのは少し大変かもしれません。
ただし、正しい英語と発音で話す反復練習を繰り返すため、地道に続けていれば英会話能力が着実に向上していきます。
もし、英語を勉強する目的が「パッション英語でいい」「仕事では英語を使わない」「カタコトで海外の人と楽しく話してみたい」といったレベルであれば、あえてREMSのレッスンを受ける必要はないでしょう。
地道で継続的なトレーニングをして、ビジネスでも通用するような正しい英語を話せるようになりたい方にREMSはおすすめです。
4-② 1年以上の継続的な英語学習ができる
前述の通り、QQ Englishの公式サイトでREMSの見込み学習期間が1年半と言われています。
トレーニング効果はすぐに出るものでもありませんので、最初は学習効果を実感しない期間が続いても、根気よくREMSのレッスンを継続する必要があります。
気を付けるべきポイントは、QQ Englishのレッスンは自発的にレッスン枠を取る必要があるため、自分でモチベーションを維持して自発的にレッスンを受け続けなければならないことです。
これまで英語学習に挫折してきた方や1年以上、毎日レッスンを受け続ける自信がない人は、後述する英語コーチングスクールの受講も検討してみるのがおすすめです。
4-③ オンライン英会話の挫折経験がある
QQ Englishのみならず、ネイティブキャンプ・DMM英会話・レアジョブなどオンライン英会話のレッスンを受けた経験がある方は多いと思います。
しかし、オンライン英会話の挫折率は94%以上というデータもあり、オンライン英会話に挑戦する大半の人は英語が話せないまま挫折してしまうのが現実です。
オンライン英会話で挫折してしまう理由は、オンライン英会話のレッスンはフリートークで英語の知識を引き出すアウトプット型の学習であり、そもそも英語の知識がない初心者~初級者はレッスンを受けるレベルに達していないからです。
REMSは文法の型や正しい発音を身に付けるインプット型の学習であることから、これまで闇雲にオンライン英会話のレッスンを受けては英語学習に挫折してきた人にこそおすすめしたいサービスとなります。
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5.REMSとカランメソッドの違い
QQ Englishのカリキュラムには、REMSと似た学習メソッドの「カランメソッド」もあります。
カランメソッドはQQ Englishのカリキュラムの中でも人気No.1であり、人気No.3のREMSよりも人気のプログラムとなっています。
QQ Enlgishを受講するにあたり、カランメソッドとREMSのどちらを受講すればいいか迷う方もいると思いますので、カランメソッドとREMSの違いについてもご紹介します。
5-① カランメソッドとは
カランメソッドは1960年にイギリスのカランスクールで開発された英語教授法で、現在は世界30ヶ国・約500校が導入されている学習効果の高い勉強法です。
具体的には「英語の質問に対して瞬時に英語で応える」レッスンを繰り返すことで、通常の4倍のスピードで英語力を伸ばすことが可能と評価されています。
イギリスのカランスクールが公開しているカランメソッドのレッスン動画をご参照ください。
日本人が英会話が苦手な原因は、「英語を聞き取ったあとに日本語に翻訳して理解し、返答を日本語で考えた上で英語に翻訳し直す」という英語⇔日本語の変換を頭の中で行っているからでしたね。
英語を理解する過程で日本語の思考プロセスを挟んでいるため、英会話のスピードについていけなくなったり、日本語から変換した不自然な英語を話してしまったりしているわけです。
カランメソッドでは、講師の早口の質問に対して間髪いれずに答えることが要求されます。
その結果、英会話の際に日本語で思考するプロセスを排除し、英語を英語のまま理解して、英語で答えるという英語脳が養われるため、リスニング力とスピーキング力が大きく向上するというのがカランメソッドの特徴です。
5-② カランメソッドとREMSの違い
カランメソッドもREMSも「講師の英語の質問に対して瞬時に英語で回答する」というスタイルで、英会話能力の向上に有効です。
基本的には同じ部類のトレーニングですが大きな違いとしてカランメソッドは「速聴・即答」を最も重視するのに対し、REMSは即座に回答するよりもパターンプラクティスにより英文を自ら作る力や文法の型を身に付ける力を重視しています。
英語を即座に理解して、即座に回答するという実践力を養いたい場合はカランメソッドを、スピード感は抑えめで思考時間の余裕を少し持って自分で英文を作る力を身に付けたい方はREMSを受講するのがおすすめです。
5-③ 実際に無料体験を受けてみよう
カランメソッドとREMSはどちらが優れたレッスンというわけではなく、レッスンの進め方や鍛える能力が異なりますので、実際にQQ Englishの無料体験を受けてみて、自分に合うと感じたカリキュラムを受講するようにしましょう。
カランメソッドもREMSも英語が話せるようになる魔法ではありません。
自分の英語レベル・弱点・課題に合った英語トレーニングを継続することが大切ですので、しっかりと自分でカランメソッドやREMSを体験してみて、自分が最も納得できた方法で英語学習を進めるようにしましょう。
また、本気で英語を話せるようになりたい方は、英語指導の専門家が受講生の弱点や課題を正確に分析し、弱点克服・課題解決のための最適な学習カリキュラムを作成してくれる英語コーチングスクールの受講もおすすめです。
詳しくは以下の記事もぜひ参考にしてみてくださいね。
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6.まとめ:QQ EnglishのREMSの無料体験レッスンを受けてみよう
当記事では、QQ Englishが開発したオリジナルの学習メソッド「REMS」の学習内容や効果を解説しました。
REMSは英語を英語のまま理解して話す英語脳を養成し、正しい文法と正しい発音で話せるようになる力が身に付くカリキュラムです。
継続的なレッスンを受けることで英会話能力の大きな向上が期待できますので、ぜひQQ Englishの無料体験レッスンを受けてREMSのレッスン内容を確認してみましょう。
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