英検準2級にギリギリ合格するには? 何問正解で合格か解説

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英検準2級にギリギリ合格するには? 何問正解で合格か解説

2024年3月8日

こんにちは。

当記事では、英検準2級にギリギリ合格するには何点必要なのか、何問正解で合格するかについて解説していきます。

実際に英検準2級にギリギリで合格した人の報告を集計してデータにまとめましたので、参考にしてみてください。

また、英検準2級にギリギリ合格するだけではなく、先で英検2級・準1級・1級にも合格したいという高い目標を達成したい人におすすめの英語塾もご紹介しますので、併せて参考にしてみてくださいね。

 

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1.英検準2級の基本情報

英検準2級の基本情報

 

まずは、英検準2級の基本情報を確認しましょう。

 

英検準2級
利用目的英語能力の証明など
開発国日本
スコア1次試験:1,800点満点
2次試験:   600点満点
   合計:2,400点満点
合格点1次試験:1,322点
2次試験:  406点
   合計:1,728点
合格率1次試験:約35%
2次試験:約83%
技能リスニング・リーディング
スピーキング・ライティング
傾向日常・ビジネス・専門分野
費用本会場:7,900円
準会場:5,700円
受験人数約50万人 / 年
実施回数3回 / 年
期限半永久的

  

英検全体の受験者数は年間約400万人と日本で非常にメジャーな資格試験であり、その中でも英検準2級の受験者は年間約50万人と大きな割合を占めている人気資格です。

主な受験者層は中学生・高校生であり、高校受験や大学受験の優遇措置・推薦に利用・面接で英語力のアピールなど様々な使い道がある英語資格となります。

  

2.英検準2級の採点方式・合格ライン

英検準2級の採点方式・合格ライン

 

次に、英検準2級の採点方式と合格ラインについて詳しく解説していきます。

 

2-① 英検は2016年に採点方式がCSEスコアに変更

英検は2016年に採点基準が「英検CSEスコア」という基準に変更しております。

   

英検CSEスコア

正式名称:Common Scale for English

グローバル化に伴い、日本で開発された実用英語技能検定・アメリカで開発されたTOEFL・イギリスで開発されたIELTSなど、世界各国の英語試験の国際的な統一基準が必要になったことで生まれたスコア方式。

CSEスコアの導入により、国際標準規格であるCEFRを基準にして、英検・TOEIC・TOEFL・IELTSなど他の英語試験とスコア比較が可能になった。

 

英検はもともと日本独自の採点基準で合格・不合格を決めていましたが、2016年に国際標準規格のCEFRに対応したCSEスコアを導入したことで、世界的に見て自分がどれくらいの英語力なのか客観的な数値で確認できるようになりました。

英検準2級にギリギリ合格するラインを理解するためには、この英検CSEスコアについて理解する必要があります。

  

2-② 英検準2級にギリギリ合格するCSEスコア

結論として、英検準2級の最低合格点は1次試験が1,322点、2次試験が406点の合計1,728点です。

  

CEFR英検CSEE英検3級IE英検準2級E英検2級E英検準1級E英検1級
C23,300-4,000    満点
3,400点
C12,600-3,299   満点
3,000点
合格最低点
2,630点
B22,300-2,599 満点
2,400点
満点
2,600点
合格最低点
2,304点
 
B11,950-2,299満点
2,200点
 合格最低点
1,980点
  
A21,700-1,949 合格最低点
1,728点
   
A10-1,699合格最低点
1,456点
    

(参考:英検CSEスコアとは

  

基本的に英検準2級合格者は合格ラインのCSEスコア1,728点付近に多くいますので、英検準2級合格者は国際標準規格のCEFR A2レベル = 簡単な日常会話ならできる程度の英語力の持ち主と評価されます。

ただし、英検準2級の合格点は1,728点~2,400点と幅が広く、CSEスコア1,950点~2,299点の範囲で合格した人はCEFR B1レベル = 身近な話題なら英語で対応できるレベルとなり、すでに英検2級に合格できる英語力があると言えます。

さらに、2,300点以上で合格した場合はCEFR B2レベル = 専門的な内容や幅広い話題にも対応できる英語力の持ち主と評価され、すでに英検準1級レベルと言えるのです。

このようにCSEスコアの評価基準に変更になったことで、英検の等級に関係なく、どれほどの英語力の持ち主なのかが分かるような仕組みとなっています。

 

2-③ 英検準2級の問題構成と配点

次に英検準2級の問題構成と配点について確認しましょう。

  

試験形式大問E出題形式IE問題数素点ECSEスコアE合格ライン
リーディング
大問1短文の語句空所補充20206001,322
大問2会話文の空所補充55
大問3長文の語句空所補充55
大問4長文の内容一致選択77
ライティング英作文116600
リスニング
第1部会話の応答文選択1010600
第2部会話の内容一致選択1010
第3部文の内容一致選択1010
一次試験合計-68831,8001,322
スピーキング
音読05600 406
パッセージについての質問125
イラストについての質問2
受験者自身の意見など2
態度03
二次試験合計-533600406
合計-711162,4001,728

(参考:準2級の試験内容

 

英検準2級に合格するためには、一次試験で満点1,800点の約73%の1,322点以上、二次試験で満点600点の約68%の406点以上を取得する必要があります。

このように記載すると、一次試験は素点で83点中、約73%の60点。

二次試験は素点33点中、約68%の22点を取ることができれば合格と思えますが、注意点が2つあります。

この注意点を理解しておかないと、どれくらい問題に正解すれば英検準2級に合格になるのか仕組みが分からないため、次に注意点について解説していきます。

 

3.英検準2級は何問正解でギリギリ合格できるか

英検準2級は何問正解でギリギリ合格できるか

 

英検準2級は何問正解でギリギリ合格できるかは、結論から言えば、受験した回によって変わります。

なぜギリギリの合格ラインが毎回変わってしまうのかについて、解説していきまます。

 

3-① 各技能バランスよく正解する必要性

英検CSEスコアが導入される前の2015年までの英検準2級は、苦手な技能があっても、得意な技能でスコアが取れれば合格できるような採点基準となっていました。

たとえば、リーディング37点満点、リスニング30点満点、ライティング16点満点で、83点満点の73%である60点が合格ラインとすると、極端な話、ライティングが0点でもリーディングとリスニングで60点以上正解できれば合格となっていたのです。

ですが、このような採点基準では、英検の本来の「英語4技能の総合的な力を測定する」という目的に合いません。

そこで、CSEスコアが導入されて各技能の配分が600点に統一されたことで、たとえばリスニングが0点だと、リーディングとライティングで満点取ったとしても1,200点しか取得できず、合格ラインの1,322点に届かずに不合格になるという採点基準に変更されたのです。

つまり、どんなに苦手な技能があったとしても、600点・600点・122点とある程度は各技能でスコアを取る必要があるため、英語4技能をバランスよく勉強し、苦手分野をなくす英語学習が大切となります。

 

3-② 受験する回によって何問正解すれば合格か変わる

英検CSEスコアの大きな特徴は、同じ正答数であっても受験する回によってスコアが変わることです。

CSEスコアを基準にすれば、一次試験は1,800点中、約73%の1,322点以上を取得すれば合格となります。

ですが、素点で考えると、一次試験の83点の約73%である60問以上に正解すれば合格するとは限りません。

なぜこのようなことが起きるのかと言えば、受験する回の難易度や受験者のレベルによって1問当たりのスコアが変わるからです。

たとえば、試験の難易度が極端に難しい場合、受験者の正答率が大きく下がり、それだけ1問当たりのスコアの比重が高くなって、40問しか正解しなくても合格する場合があります。

逆に、試験が簡単な時は、受験者の正答率が大きく上がり、それだけ1問当たりのスコアの比重が小さくなって、50問に正解しても不合格となる場合もあるわけです。

従って、英検準2級対策をする時は、リーディングで何問以上、リスニングで何問以上という計算ができないため、周りが正解できる問題は絶対に落とさず、周りが間違う問題もできるだけ正解数を増やすという本質的な英語力を身に付けることが重要となります。

  

4.英検準2級にギリギリ合格・不合格の例

英検準2級にギリギリ合格・不合格の例

   

実際に、ツイッターやブログなどでスコアを開示している人の中から、英検準2級にギリギリ合格した方やギリギリ不合格の人の素点とCSEスコアをまとめたので参考にしてみてください。

  

4-① ギリギリ合格の人の素点とCSEスコア

まずは、ギリギリ合格の人の素点とCSEスコアです。

  

受験回リーディング
リスニングEライティング一次試験
正答数正答率CSE正答数正答率CSE正答数正答率CSE素点CSE
2023年度 第3回17/3746%43312/3040%38814/1688%520431,341
2023年度 第1回21/3757%45015/3050%41612/1675%470481,336
2023年度 第1回20/3754%44715/3050%41212/1675%474471,333
2022年度 第3回19/3751%43520/3067%44513/1681%484521,364
2022年度 第3回19/3751%43522/3073%46312/1675%456531,354
2022年度 第2回15/3741%41420/3067%45013/1681%481481,345
2022年度 第1回29/3778%49518/3060%44211/1669%413581,350
2021年度 第2回17/3746%43421/3070%47911/1669%441491,354
2021年度 第2回25/3768%47718/3060%43610/1663%411491,324

  

 

  

  

  

  

  

   

  

  

素点が43点でも合格している人もいますので、受験する回によっては素点50点を下回っても合格する可能性があることが分かります。

    

4-② ギリギリ不合格の人の素点とCSEスコア

次に、ギリギリ不合格の人の素点とCSEスコアです。

  

受験回リーディング
リスニングEライティング一次試験
正答数正答率CSE正答数正答率CSE正答数正答率CSE素点CSE
2022年度 第1回15/3741%42425/3083%4978/1650%348481,269
2021年度 第3回25/3768%45824/3080%4898/1650%372571,319
2021年度 第2回13/3735%39719/3063%45011/1669%454431,301

参考:

小5次男【英検準2級】フフフふ合格

子供の英検合格のコツ!英検に落ちた失敗から学ぶ

英検準2級⑨不合格スコア表

 

素点で40点台でも合格する場合がある一方、57点を取っても不合格となる受験回があることが分かりました。

このように、受験する回によって素点から算出されるCSEスコアに大きな差がありますので、一概に素点で合否を判別することができない点に注意しましょう。

 

4-③ 公式見解は正答率6割

最後に英検公式の見解として、英検準2級に合格するためには「各技能6割程度」が目安と公表されています。

 

 

正答数にするとリーディングが37点中22点、リスニングが30点中18点、ライティングが16点中10点の合計50点が合格の目安となります。

しかし、先ほどのギリギリ合格者・不合格者の素点からも分かる通り、6割の50点取れたから合格というわけではありませんので、6割程度というのはあくまで参考の正答率という認識に留めておきましょう。

 

5.英検準2級にギリギリ合格・不合格のデータ分析

英検準2級にギリギリ合格・不合格のデータ分析

 

先ほどの英検準2級ギリギリ合格・不合格のデータから分かることをまとめましたので、参考にしてみてください。

 

5-① 素点43点で合格・素点57点で不合格の回がある

受験する回によっては、素点が40点台前半でも合格する場合がある一方、50点台後半でも不合格になる場合があることが分かりました。

これは、受験する回によって難易度や正答率が変わるため、素点1点当たりのCSEスコアが変動することと、リーディング・リスニング・ライティングは問題数が異なるため、素点1点当たりのスコアの比重が異なることに起因していると考えられます。

特にライティングは配点が16点と少ないため、1点あたりのCSEスコアが大きくなることから、ライティングで素点を落とすと不合格に直結しやすくなる点に注意しましょう。

 

5-② ライティング対策が特に重要

前述の通り、ライティングは1点あたりのCSEスコアが大きいため、ライティングでいかにスコアを落とさないかが英検準2級に合格する一つのポイントになると言えます。

たとえば、2022年度3回のライティングのスコアを見てみますと、12点でCSEスコア456点、13点でCSEスコア484点と、素点1点でCSEスコアが約30点も変わっていることが分かります。

ライティングの素点が1点違うだけでCSEスコアが30点、2点違えば約60点も変わることから、ライティング問題で極力平均以上のスコアを稼ぐことで、ギリギリ不合格を回避できる可能性が高まると言えるでしょう。

逆に言えば、リーディングやリスニングで問題を落としてしまっても、ライティングの出来が良ければ合格する可能性が高いので、特にリーディングやリスニングが苦手な方はライティング対策をしっかりと行うのが良いと考えられます。

 

5-③ 正答率が40%以下の技能があっても合格可能

リーディングの素点が17点 = 正答率46%・リスニングの素点が12点 = 正答率40%と目安の正答率6割を大きく下回っていても合格している人もいます。

このような人は、ライティングで素点14点 = 正答率88%を取得していますので、リーディングやリスニングが苦手だったり失敗してしまったりしたとしても、ライティングで挽回することが十分に可能なことが分かります。

 

5-④ リーディング・リスニングで高スコアでも不合格の場合

リーディングの素点が25点 = 正答率68%・リスニングの素点が24点 = 正答率80%という高スコアを取得していても、ライティングの素点が8点 = 正答率50%で不合格となっている人もいます。

このように、いくらリーディング・リスニングで正答率が高くても、1問あたりの配点が高いライティングで失敗すると不合格になる可能性が高くなります。

もちろん、各技能バランスよく勉強して全体的な正答率を高くすることが大切ですが、特に1点あたりの比重が大きいライティングでスコアを落とさないようにするのがギリギリ不合格を避ける鍵と言えるでしょう。

        

6.まとめ:最高の環境で英検準2級に合格しよう

まとめ

 

当記事では、英検準2級にギリギリ合格するためには何点必要か、何問正解で合格できるかについて解説してきました。

結論としては、各技能で満遍なく6割以上の正答率が目安となりますが、受験する回によって難易度や正答率が変わってきますので、その時次第で何問正解する必要があるかも変わってきます。

英検準2級のギリギリ合格を目指すのではなく、地力で確実に合格できる本質的な英語力を身に付けることを意識しましょう。

最後にご紹介したスクールは先で英検2級・準1級・1級の合格を目指したい方におすすめですので、興味があるスクールがあれば、ぜひ無料体験を受けてみてください。

色々と体験してみた上で、最終的にスクールを受講するのか、独学を選ぶのか、自分が最も納得できるやり方で勉強するようにしましょう。

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