こんにちは。
当記事ではIELTS 5.0レベルがどれくらいか解説し、IELTS 5.0レベルから短期間で高スコアを目指す勉強法を解説します。
特にIELTS 7.0以上を目指したい方におすすめの勉強法や英語スクールをご紹介しますので、本気で留学を目指している方や外資系企業で働きたい人などは参考にしてみてくださいね。
1.IELTS 5.0レベルについて
まずは、IELTS 5.0レベルについて見ていきましょう。
1-① IELTS 5.0レべルは日本人平均より低い
2024年のIELTSの平均スコアは以下の通りです。
国 | Reading | Listening | Writing | Speaking | OA |
日本 | 6.1 | 5.9 | 5.5 | 5.5 | 5.8 |
中国 | 6.2 | 5.9 | 5.5 | 5.4 | 5.8 |
韓国 | 6.3 | 6.3 | 5.6 | 5.8 | 6.0 |
ドイツ | 7.7 | 7.9 | 6.3 | 7.4 | 7.4 |
フランス | 7.1 | 7.0 | 5.9 | 6.6 | 6.7 |
イタリア | 7.3 | 7.0 | 5.9 | 6.6 | 6.8 |
フィリピン | 6.8 | 7.3 | 6.1 | 6.8 | 6.8 |
タイ | 6.1 | 6.4 | 5.5 | 5.9 | 6.0 |
ベトナム | 6.3 | 6.2 | 5.7 | 5.7 | 6.1 |
日本人の受験者の平均スコアはOverallで5.8です。
アジアの傾向として特にWritingとSpeakingのスコアが低いですが、それでもOA平均が6.0前後になっています。
IELTS 5.0レベルは日本人平均から約1.0低いスコアなので、少なくとも「英語力が高い」とは言えないでしょう。
1-② IELTS 5.0レべルは基本的な英会話が可能
IELTS 5.5レベルを定性的な評価で表わすと、日常的な英会話であればなんとかこなせるレベルと言えます。
簡単な自己紹介や趣味・仕事などの個人的なトピックについてなら簡単な文章で話すことができますが、ビジネスや学術的な内容について話すことは難しいでしょう。
リーディングやリスニングも基礎的なレベルで、複雑な文法の文章や専門性の高い内容は読解や聞き取りが困難な可能性が高いです。
まずは日本人平均のIELTS 5.8~6.0レベルへの到達が一つの目標であり、語彙力の強化・基礎文法の復習・リスニング力を鍛えるための発音の学習など、基本的な知識を固める勉強が大切となります。
1-③ IELTS 5.0レベルでできること
日本人平均よりも低いIELTS 5.0レベルでできることはそれほど多くありません。
たとえば、アメリカ・イギリス・カナダなどにある有名な一流大学は留学者に対してIELTS 7.0以上のスコアを求めることも多く、IELTS 5.0では出願すらできません。
オーストラリアやニュージーランドのファウンデーションコース(大学に入学する準備のためのコース)の入学条件としても、たいていはIELTS 5.5~6.0レベルのスコアが求められるため、「留学準備のための留学」すらできない可能性が高いです。
海外の大学やビジネススクールに入学したり、グローバル企業や外資系企業で活躍したい場合は、少なくともIELTS 6.5以上、できればIELTS 7.0を目指したいところです。
2.IELTS 5.0レベルをTOEIC・TOEFL・英検と比較換算
IELTSとTOEIC・TOEFL・英検の比較換算表は、文部科学省が公表している換算表が参考になります。
2-① IELTS・TOEIC・TOEFL・英検のスコア換算表
こちらが文部科学省が公表している英語試験のスコア換算表となります。
CEFR | TOEFL | IELTS | TOEIC | 英検 |
C2 | - | 8.5~9.0 | - | - |
C1 | 95~120 | 7.0~8.0 | 1845~1990 L&R:945~990 S&W:360~400 | 1級 |
B2 | 72~94 | 5.5~6.5 | 1560~1840 L&R:785~940 S&W:310~360 | 準1級 |
B1 | 42~71 | 4.0~5.0 | 1150~1555 L&R:550~780 S&W:240~310 | 2級 |
A2 | - | 625~1145 L&R:225~545 S&W:160~240 | 準2級 | |
A1 | - | 320~620 L&R:120~220 S&W:80~160 | 3級 |
こちらのスコア比較表は、英語コミュニケーション力を示す国際標準規格「CEFR」をベースに換算されています。
2-② 国際標準規格のCEFR
CEFRとは、英語コミュニケーション力を示す国際標準規格です。
CEFRとは
「Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment」の頭文字をとった略称であり、2001年に欧州議会で発表された「言語能力の共通の国際標準規格」。
簡単に言えば、英会話がどれくらいか通じるのか判定するために設けられた国際的な基準であり、A1~C2の6段階で英会話能力が評価される。
IELTSは1989年にイギリスで開発されたテストです。
一方、英検(1963年)やTOEIC(1979年)は日本で開発され、TOEFL(1964年)はアメリカで開発されているため、本来なら開発目的や問題の内容が全く異なる試験を客観的に比較することはできません。
しかし、近年のグローバル化に伴って世界の英語試験を統一の基準で評価しようという流れが生まれました。
そこで、CEFRという国際標準規格が開発され、TOEIC・TOEFL・IELTS・英検などのテスト形式も内容もバラバラの資格試験が、CEFRを基準に相対評価できるようになったのです。
2-③ CEFRの6段階評価
文部科学省のスコア比較表もCEFRを統一基準として評価されています。
具体的には、CEFRはA1~C2の6段階で評価されており、TOEFL・IELTS・TOEIC・英検などの資格試験のスコアがCEFRのどのランクに分類されているかで、スコアを比較換算することが可能です。
CEFR | 習熟度 |
C2 |
|
C1 |
|
B2 |
|
B1 |
|
A2 |
|
A1 |
|
こちらの表の通り、CEFRのランク帯でおおよその英会話コミュニケーション能力が分かります。
2-④ IELTS 5.0レベルはCEFR B1
IELTS 5.0はCEFRで換算するとB1レベルとなり、身近な話題であればコミュニケーション可能な英語力と評価されます。
日常的な会話を短い文章で行うことは可能ですが、ビジネスで英語を使ったり、英語圏で勉強を学ぶレベルには達していません。
2-⑤ IELTS 5.0レベルはTOEIC L&R 550点~780点
次にIELTS 5.0レベルをTOEIC L&Rに換算すると550点~780点のスコア帯となります。
ただし、IELTSは英語4技能の試験である一方、TOEIC L&Rは2技能の試験のため、「TOEIC L&R 550点~780点とTOEIC S&W 240点~310点の2.5倍」の合計点である1,150点~1,555点がIELTSと同レベルのスコアとなります。
つまり、IELTS 5.0レベルのリーディングとライティングがTOEIC L&R 550点~780点レベルというわけです。
TOEICの日本人平均は約610点なので、IELTS 5.0はTOEICに換算すると平均よりも高いレベルと言えます。
これは、IELTSの方がTOEICよりも受験者のレベルが高いため、IELTSの平均スコア5.8というのは「英語学習者の平均レベル」である一方、TOEICは学生から社会人まで多くの200万人以上の受験者がいるため、「日本人の平均レベル」に近いことに起因していると推測できますね。
2-⑥ IELTS 5.0レベルはTOEFL 72点~94点レベル
続いて、IELTSとTOEFLのスコアを比較すると、IELTS 5.0レベルはTOEFL 42点~71点レベルと評価されています。
ただし、範囲としてはIELTS 4.0~5.0がTOEFL 42点~71点に該当するため、IELTS 5.0はおよそTOEFL 70点に相当するイメージと言えるでしょう。
2-⑦ IELTS 5.0レベルは英検2級レベル
最後にIELTS 5.0を英検で比較換算すると、およそ英検2級レベルと言えます。
英検2級は大学初級程度と評価されており、身の回りの内容であれば話をできたり、理解可能なレベルと評価されています。
3.IELTS 5.0レベルの難易度
次にIELTS 5.0レベルの難易度について解説していきます。
3-① IELTS 5.0レベル【リーディング】
IELTSのリーディング問題は全部で40問あります。
1問につき1点加算され、その合計点でバンドスコアが決まります。
バンドスコアを達成するための、目安となる点数の以下の通りです。
バンドスコア | 正解数(40点満点) |
7.5 | 32点~34点 |
7.0 | 30点~31点 |
6.5 | 26点~29点 |
6.0 | 23点~25点 |
5.5 | 18点~22点 |
5.0 | 16点~17点 |
リーディングのバンドスコア5.0は、40点中で16~17点と約40%の正答率で取得できます。
問題の内容が簡単な穴埋め問題などでスコアを稼げれば、5.0は十分に達成可能ですので、まずは単語や文法の知識をしっかりと身に付ける基礎的な勉強を中心にしましょう。
ただし、バンドスコア6.5を目指すなら約7割、7.0を目指すなら約8割の正答率が必要なため、語彙や文法だけで達成することは難しいです。
更に高スコアを目指すのであれば、制限時間内に問題を全て解き終えるために「速読力」や「精読力」を高めていく必要があるでしょう。
3-② IELTS 5.0レベル【リスニング】
IELTSのリスニング問題も全部で40問であり、バンドスコアの決まり方やバンドスコアを達成するための目安となる点数もリーディングと同じです。
バンドスコア | 正解数(40点満点) |
7.5 | 32点~34点 |
7.0 | 30点~31点 |
6.5 | 26点~29点 |
6.0 | 23点~25点 |
5.5 | 18点~22点 |
5.0 | 16点~17点 |
リスニングでバンドスコア5.0以上を取得するのも、正答率4割が目安となります。
リスニングは4つのセクションに分かれており、前半の日常的な話題が中心の設問で7~8割のスコアを稼げれば5.0は達成できるでしょう。
2番目のセクションでは「ひっかけ問題」が多く出題されるため、単語を聞き取るだけでは解答ミスしてしまうかもしれませんので、話の流れを理解する意識を持つことが大切です。
また、バンドスコアで6.5~7.0を目指す場合は、後半の難しいセクションでもスコアを取る必要があります。ネイティブが話す音源を聞き取るためにも音声変化の知識を学んだり、問題を先読みしてリスニングの精度を高めるテクニックを身に付けましょう。
3-③ IELTS 5.0レベル【スピーキング】
IELTSのスピーキングは試験官と1対1で行い、4つの採点基準でバンドスコアが決まります。
採点基準 | 内容 |
fluency & coherence (流暢さ・一貫性) | ・通常は途切れることなく話せるが、繰り返し、言い直しや、ためらい が見られ、かつ/または、話し続けようとするとスピードが落ちる ・特定の連結詞や談話標識を過度に使用する ・簡単な話は流暢だが、複雑なコミュニケーションとなると流暢さに 問題がみられる |
lexical resource (語彙力) | ・身近なテーマ、そうでないテーマについても話すことができるが、 語彙の使用は柔軟性に欠ける ・言い換えが正しくできるときとそうでないときがある |
grammatical range (文法力) | ・ある程度の正確さで基本的な構文を作成できる ・複雑な構文の使用は限定的で、たいてい間違いが含まれており、 理解の障害となることもある |
pronunciation (発音) | ・バンド4の全てのプラスの特徴と、バンド6のプラスの特徴を 部分的に備えている 【バンド4】 |
参照:Band_Descriptors_for_IELTS_Speaking_test
スピーキングは単純に正解・不正解でスコアを付けることができないため、担当する試験官の採点によってスコアが決定されます。
バンドスコア5.0を取得するためには、文法や語彙の間違があっても構わないので、相手の質問をしっかりと理解して、その質問に対して自分の意見をできるだけ長く話し続けることができれば十分に達成可能です。
バンドスコア6.0を目指す場合は、特に流暢性・首尾一貫性を重視して、結論 ⇒ 理由 ⇒ 具体例という論理構成で話全体に一貫性があるスピーキングを意識しましょう。
更に高スコアを目指すためには、短い文章(単文)だけではなく、「関係詞や接続詞を使った複文で長い文章を話す力」「同じ意味の言葉を言い換えできる力」「できるだけ自然な発音」「テーマに沿った幅広い語句」なども必要となってきます。
バンドスコア6.0までは、語彙・文法・発音よりも流暢性と一貫性が重視されるため、普段から論理構成を意識したスピーキング対策をしたり、IELTSに熟知した講師に添削してもらうのがおすすめです。
3-④ IELTS 5.0レベル【ライティング】
IELTSのライティング問題は、タスク1とタスク2の2問が出題されます。
ライティングの採点基準はスピーキングと同じく4つあり、以下の基準でバンドスコアが決まります。
採点基準 | 内容 |
課題の達成度 | ・課題の要件に大体取り組めてはいるが、所々の書式が不適切であったりする ・明確な要旨がなく機械的に詳細を記述し、記述を裏付ける データが含まれていない ・重点/要点を記述しているが、十分にカバーしきれておらず、 詳細にこだわる傾向がある場合もある |
一貫性 | ・情報がある程度整理されて記述されているが、全体的な連続性を欠く ・ 接続詞の使用が、不十分であったり、不適切であったり、 多用しすぎであったりする ・ 参照や置換が不十分なために重複が見られる場合もある |
語彙力 | ・語彙の使用範囲は限定的であるが、課題に最低限必要なレベルである ・ スペルや語形成(またはその両方)にかなりの間違いが見られ、 読み手の理解が困難な場合もある |
文法 | ・複雑な構文の使用は限定的である ・複雑な構文の使用も試みるが、簡単な構文と比較して 不正確になるきらいがある ・文法や句読点の間違いが多く、間違いのため読みづらいこともある |
参照:Band_Descriptors_for_IELTS_Writing_test_Task1
ライティングは5.0~5.5までは比較的取得しやすいセクションです。
バンドスコア5.0~5.5レベルであれば、指定された文字数を満たすことを優先しましょう。
もちろん、語彙や文法が正確なことが望ましいですが、内容がめちゃくちゃでもない限り、制限時間内にタスク1で150語、タスク2で250語以上の文章を書くことができれば、5.0~5.5を達成することは十分に可能です。
英語のエッセイの基本構成として導入 ⇒ 本論 ⇒ 結論という型があるので、様々なテーマでエッセイを書いてまずは論理構成を身に付けましょう。
一方で、ライティングセクションは高スコアを取得しづらいセクションでもあります。特にバンドスコア6.0以上から伸び悩む人が多く、6.5~7.0は至難のワザとも言われるほどです。
バンドスコア6.5~7.0を目指す場合は、専門的な語彙力・複雑で長い文章を柔軟に使いこなすだけでなく、自分の主張や意見を裏付ける具体的な事例・根拠・体験談などを書いて、論理的で説得力がある文章を書く必要があります。
このクオリティの作文能力を身に付けるのは非常に難しいため、日頃からエッセイを書いてプロの講師に添削してもらう勉強が必要になってくるでしょう。
4.IELTS 5.0レベル以上を目指すための勉強法
続いて、IELTS 5.0レベルから6.5~7.0を目指す勉強法を解説していきます。
4-① IELTS 5.0 ⇒ 7.0を目指すならコーチング
結論から言いますと、留学のためなどIELTSのスコアが6.5~7.0必要になる場合は、IELTS対策を実施しているコーチングスクールの受講をおすすめします。
その理由は、IELTSのOAで高スコアを取るためには日本人が苦手意識を持つスピーキングやライティングでスコアを伸ばす必要があり、IELTS対策のプロから指導してもらった方が効率よくスコアを伸ばせるからです。
また、重要なことはリーディング・リスニング・スピーキング・ライティングの4技能は独立した技能ではないことです。
もちろん、それぞれのスキルを身に付けるための勉強法はありますが、英語の核を身に付けた上で自然に枝葉の4技能が総合的に伸びるという勉強法が最も効率が高いです。
逆に言えば、スピーキングが苦手だからオンライン英会話でスピーキング対策をしよう、ライティングが苦手だから英文の添削をしてもらおう、といったスキルごとの勉強は非効率的でOAのスコアが伸びにくい可能性があります。
たとえば、当サイトでIELTS対策おすすめランキング1位としてご紹介しているLiberty English Academyでは、グラマーテーブルという英語ネイティブが感覚的に身に付けている文法をまず最初に身に付けることで、4技能を最速での伸ばしてスコアアップを目指します。
コーチングスクールでは英語が苦手な弱点や課題を発見し、解決するための本質的な勉強を実施していくため、短期間でも大きくスコアアップすることが可能です。
詳しくはこちらの記事(IELTS対策におすすめのコーチングスクール・塾・予備校15選)でも解説していますので、IELTS 6.0以上を本気で目指している方はぜひ参考にしてみてください。
IELTS対策におすすめのコーチングスクール・塾・予備校15選
2024/10/1
4-② IELTS 5.0 ⇒ 7.0を目指すリーディング対策
リーディングで高スコアを取得するためには、まずは幅広い問題に対応できる専門的な語彙力が必須です。
語彙力が高いほど読解力も高くなるため、基本の勉強として英単語の勉強をしっかりと行いましょう。
ただし、バンドスコアで6.5~7.0を目指す場合、単語・文法の知識だけでは不十分であり、文意を正確に捉える力が必要になってきます。
特に重要なのは、40問を制限時間内に解答する「速読力」と「精読力」です。
本番は時間が足りないため、長文を何度も繰り返して読んでいる暇はなく、文章を一読して意味を理解できる力が求められます。
速読力と精読力を鍛えるには、たとえば英文を意味の塊ごとに捉える「チャンクリーディング」・英語の語順で読み解く「サイトトレンスレーション」といったトレーニングが効果的です。
また、IELTSの長文問題は本文に出てきた順番通りに設問が並ぶため、段落ごとに分けて理解する「パラグラフリーディング」や、必要な情報を探し出す「スキミング」という速読のテクニックなども有効です。
ただし、小手先の解読テクニックを身に付けるだけでは7.0を達成するのは難しく、やはり自分の弱点や課題を解決する最適なトレーニングを実施する正攻法の勉強が大切ですので、弱点や課題を発見してくれる英語コーチングの受講をおすすめしています。
4-③ IELTS 5.0 ⇒ 7.0を目指すリスニング対策
リスニングセクションでも、バンドスコア5.0以上を目指すだけであれば、最初の2つのセクションで7~8割のスコアを稼げれば十分に可能です。
セクション | 話し手 | 内容 |
1(10問) | 2人の対話 | 日常的な会話; ホテル予約の電話・空港でのチェックイン時の会話 友人同士のやり取り・不動産屋での交渉など |
2(10問) | 1人の演説や モノローグ | 日常生活やビジネスに関する内容; 入社式・会議室の手配方法 イベント告知・旅行ガイドの説明など |
3(10問) | 2〜4人の対話 | 学術的な会話; 課題についての教授と学生の議論や プロジェクトに関する学生たちの話し合いなど |
4(10問) | 1人の演説や モノローグ | 大学の講義・講演やスピーチなど; 教育やビジネスなど学術的で専門性の高い内容 |
特にセクション1はシンプルな穴埋め問題で他と比べると優しい問題となっているため、できれば全問正解を目指しましょう。
セクション2は内容自体は日常生活やビジネスに関わる問題が多いため、比較的理解しやすいですが、特徴として「ひっかけ問題」が多く、流れを把握していないと引っ掛かってしまう可能性があります。
そこで、リスニングセクションが始まったら先に問題文の先読みをして、「設問で何を聞かれているのか」を把握することが大切です。
ただし、バンドスコア6.5~7.0を目指すのであれば、後半のセクションで英語を聞き取り、意味を理解する実力が求められます。
たとえば、聞き取った英語を文章に書き起こして、正確に書き起こせなかった部分 = 聞き取れていない弱点部分を発見する「ディクテーション」や音源を真似して話す「シャドーイング」といったトレーニングにより、ネイティブの発音の知識を身に付ける勉強が有効です。
また、学術的な内容や専門性の高い内容を理解する高い語彙力が求められますので、ネイティブ特有の音声変化が多い音源を聞き取る力を身に付けるだけでなく、聞き取って意味を理解できるよう専門性の高い語彙力を身に付ける勉強も進めていきましょう。
4-④ IELTS 5.0 ⇒ 7.0を目指すスピーキング対策
スピーキングのバンドスコアで6.0以上を取得するためには、文法や語彙のミスがあっても構わないので、流暢性と首尾一貫性を重視することが大切です。
試験官の質問に対して明確に回答することを心掛け、結論 ⇒ 理由 ⇒ 具体例という論理構成で一貫性のある話ができればバンドスコア6.0を達成できるでしょう。
逆に言えば、文法や言い回しのミスを怖れて「流暢さが失われる」「黙る時間が多い」「詰まったり繰り返しが多い」など不自然な間が多くなると、6.0には届かない可能性が高いです。
また、6.0以上を目指す場合は、できるだけ長い文章 = 複文で回答する姿勢を見せるのも大切です。具体的には、接続詞や関係詞を用いて主部と述部を二つ以上含めて複文で話すことで、文法力もアピールすることができます。
ただし、暗記したフレーズや定型的な文章を話すだけでは、試験官に「この受験生は丸暗記した内容を話しているだけだ」と見抜かれて、どんどん追加で質問される可能性があります。
バンドスコア6.5~7.0を達成するためには、自分の意見(結論)を話して、理由を話し、具体例で説得力を補強するといった論理構成を身に付け、その上で自然な発音で流暢かつ柔軟に話さなければなりません。
普段から様々なテーマに触れて会話の引き出しを増やして、論理的に回答するアウトプット学習をすことが大切ですが、一人でのスピーキング対策は限界がありますので、英語圏の会話ルールに慣れ親しんでおり、IELTSにも熟知したプロの講師に指導・添削してもらうのがおすすめです。
4-⑤ IELTS 5.0 ⇒ 7.0を目指すライティング対策
ライティングはバンドスコア5.0~5.5までは取りやすい一方、6.0以上の高スコアを取るのが難しいセクションです。
5.5レベルまでならタスク1で150語、タスク2で250語以上の既定の文量を満たす文章を書くことができれば達成できますが、6.0以上を目指すとなるとそうはいきません。
まず大切なのは、英語のエッセイの書き方を学び、意見が段落ごとに整理されていて、全体的に一貫性がある文章を書くことに慣れることです。
たとえばタスク2の場合は、導入で答えを書き、本論で自分の答えに説得力を持たせる理由や具体的な例を示し、結論で本論を要約するといった論理的な構成・展開を意識するのが大切です。
また、バンドスコア6.5~7.0を取得するには、質問に対して意見が明確であり、論理的で一貫性がある文章を書いたうえで、幅広い語彙や文法を活用する必要があります。
スピーキングで複文の長い文章を話すことが大切なように、ライティングでも長い文章を書く意識も重要です。さらに、文法や語句のミスがほぼ許されません。
質問に対してきちんと明確に回答し、「序論で自分の意見」「本論で意見を裏付ける理由や事例」「序論とズレがない結論」という論理構成をしっかりした上で、正確な文法・幅広い語彙・充実した事例や体験談など総合的な作文能力がないと、6.5~7.0は取得できないのです。
ライティングはエッセイのお決まりのルールはあるものの、内容に関して明確な正解はありませんので、IELTS対策の知識がある講師に様々なテーマのエッセイを何度も繰り返し添削してもらい、練度を上げていく勉強法が効果的と言えます。
5.IELTS 5.0レベルから高スコア達成にはコーチングがおすすめ
次にIELTS対策になぜコーチングがおすすめなのか、その理由を具体的に解説していきます。
もちろんIELTS 6.5や7.0が独学で不可能とは言いませんが、短期間で効率的にスコアを伸ばし、目標を達成する可能性を可能な限り高めたいのであれば、素直にIELTS対策のプロから指導してもらう方がおすすめです。
5-① IELTS対策に特化したコース
IELTSは世界で年間250万人以上が受講している一方、日本人の年間受講者数は約3万人と日本では馴染みが薄い試験です。
日本では受験者が少ないということはニーズが少ないため、IELTS対策を専門に行っているスクールが少ないのが現状です。
しかし、コーチングスクールにはIELTS対策の知識が深い専門家が在籍しており、海外留学など目標を見据えたIELTS対策を実施してくれます。
しかも、一般的な英語スクールとは異なり、専属コンサルタントがオリジナルのカリキュラムを作成して丁寧にIELTS対策をサポートしてくれるため、目標達成までモチベーションを維持して学習することが可能になります。
5-② 「原因」の発見と「解決」をするコーチング
IELTSのスコアを効率よく伸ばすためには、4技能のどのスキルに弱点や課題があるのか分析し、弱点克服・課題解決のための適切な学習を継続する必要があります。
しかし、一般的な英語塾やオンライン英会話でIELTS対策する場合、マンツーマンで受講生の苦手ポイントを分析してくれるわけではないため、体系的なカリキュラムで勉強することになり、漠然としたIELTS対策になってしまいます。
結果として効果的な学習ができずにスコアも伸びず、IELTS対策に挫折してしまう方も非常に多いです。
一方、コーチングスクールでは、専属コンサルタントが弱点や課題を正確に分析し、第二言語習得論をベースに弱点や課題を解決するための適切な学習方法を指導してくれます。
常に英語力を伸ばすための効果的な学習を継続できるため、遥かに効率的にIELTSのスコアを伸ばすことが可能となるのです。
5-③ 英語4技能を短期集中で伸ばす
IELTSのスコアを伸ばすためには4技能全ての力を上げなければならず、苦手な分野・弱点があれば克服しなければなりません。
そこで、大半の人は「スピーキングが苦手だから、安いオンライン英会話スクールで会話の練習をしよう」「ライティングを伸ばすために、市販の教材で作文を練習しよう」と、個々のスキルを伸ばそうとします。
ですが、実はこのような勉強のやり方はとても非効率的です。
なぜなら英語4技能は独立したスキルではないからです。
それぞれのスキルは枝葉のようなもので、幹から枝分かれしているに過ぎません。木の幹の部分、すなわち、英語の「核」となる部分を身に付ければ、枝葉のスキルの向上速度が飛躍的に高まります。
これこそが、本質的な英語力の習得を意味します。
たとえば、先ほどご紹介したLiberty English Academyの「グラマーテーブル」のように、最初に英語の「核」を身に付けてからIELTS対策に移ることで、短期間でも効率的なスコアアップが実現するということです。
格安の英会話スクールや市販の教材は「試験対策のために4技能をどう上げるか?」という視点しかありません。それでは「見たことがある問題は解けるけれど、見たことがない問題は解けない」とい状態になりかねません。
本質的な英語力が身に付いているからこそ、どのような問題にも対応でき、結果としてIELTSのスコアが上昇します。
5-④ 自主学習の効率が上がる
コーチングの特徴の一つは、英語学習の方法そのものを身に付けることができます。
IELTS対策にあたって、スクールでレッスンを受ける時間よりも自主学習時間の方が圧倒的に長くなります。
つまり、IELTSのスコアを伸ばすためには、自主学習をいかに効率的に行うかが重要となるわけです。
コーチングスクールでは、自分に合った効率的な英語学習のノウハウを学ぶことで、英語ができない「原因」の発見と、原因を「解決」するための学習を自分一人でする力が身に付きます。
そのため、コーチング・レッスン・自主学習の組み合わせで短期集中でスコアアップを目指せるのです。
5-⑤ IELTSの指導実績が豊富
IELTS対策に特化した英語スクールが少ないのは前述の通りで、IELTS対策に精通している講師が在籍し、IELTS対策特化プログラムを提供しているスクールはなかなか見当たらないのが現状です。
しかし、たとえばLiberty English Academyでは創設者の藤川代表から直接「グラマーテーブル」のレッスンを受けることができ、トライズではIELTS対策に精通したネイティブ講師とのマンツーマンレッスンがあるなど、IELTSに熟知した講師から英語を学ぶことができるのが何よりの魅力となります。
その道のプロフェッショナルから英語を学ぶことは、「英語習得者の学習方法の再現性」があります。
英語を身に付けた講師から直接の指導を受けることで、効率的なスコアアップが実現するというのも大きな魅力と言えるでしょう。
5-⑥ 留学サポートがある
コーチングスクールの中には、留学サポートがあるスクールもあります。
たとえば、Liberty English Academyでは海外の大学選び・出願手続き・入学手続きまで手伝ってくれると公式サイトに明記されています。
留学希望者の方や留学に興味がある方は、ただIELTS対策を実施している英語スクールよりも、「IELTSの高スコアを取得して留学を実現できる」ところまでサポートしてくれるコーチングスクールの受講をおすすめします。
6.まとめ:最高の環境でIELTS高スコアを目指そう
当記事では、IELTS 5.0レベルがどれくらいか解説し、IELTS 5.0レベルから短期間で高スコアを目指す勉強法やスクールについて解説しました。
もし興味があるスクールがあれば、ぜひ無料カウンセリングを受けてみて、スクールの内容や雰囲気を確認してみてください。
せっかくIELTSの高スコアを取得して留学したい・理想のビジネスキャリアを実現したいなどの目標があるのですから、最高の環境で最高の結果を出しましょう。