VERSANTスコア目安

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VERSANTのスコア目安について解説

2023年7月11日

こんにちは。

当記事では、VERSANTのスコア目安について分かりやすく解説していきます。

VERSANTとは、主にビジネスなどに必要な英語のコミュニケーション能力を測定するためのテストで、簡単に言えば「どれだけ英語を流暢に話せるのか」を示す指標です。

TOEIC・TOEFL・IETLSなどのメジャーなテストと比較すると認知度が低いですが、非常に正確に英語を話す力を測定することができ、グローバル企業や外資系企業への就職や転職の他、海外赴任などに役立つテストでもあります。

VERSANTを良く知りたい方は、ぜひ当記事を参考にしてみてください。

 

1.そもそもVERSANTってなに?

VERSANT

 

まずはVERSANTの基本情報について見てみましょう。

 

1-① VERSANTの基本情報

VERSANTは、ロンドンに本部を置き世界約200カ国で事業を展開している教育企業「ピアソン社」が開発した、オンラインの英語テストです。

ビジネスなどに必要な英語コミュニケーションスキルを、24時間365日いつでもスマホやパソコンで受験できます。試験会場に行く必要もありませんので、自宅で気軽に受けられるのが魅力的ですね。

VERSANTは下記の4つの試験があります。

 

  • Speaking Test(税込5,500円)
  • Writing Test(税込4,400円)
  • Speaking Writing Test(税込8,800円)
  • Placement Test(税込7,700円)

 

VERSANTの中でも特にメジャーなのは「Speaking Test」で、基本的にVERSANTは英語を話す力を測定するテストというイメージでOKです。

「英語を話す力」というとふわっとしていますが、受験者がオンラインで回答した音源をピアソン社が開発したAIが採点を行なうため、試験官の主観による偏りがなく、非常に客観性の高い採点が可能です。

試験内容は万国共通で、近年では日本たばこ産業やクラレなどのグローバル企業や、アメリカ国防総省などの政府機関で活用されている、世界的な試験となります。

 

1-② VERSANT Speaking Testの構成

Speaking Testは次のような構成となっています。

  

構成設問数内容
音読
8問画面に表示された英文を音読
復唱
16問流れた音声を覚え、直後にリピート
質問24問流れてくる質問に回答
文の構築
10問バラバラの単語を聞き取り、単語を入れ替えて正しい文を作成
話の要約3問身近なストーリーを聞き、話を30秒に要約
自由回答2問質問に対して意見と理由を40秒間で回答

 

全63問・約20分の問題構成で、20点~80点で採点されます。

採点項目は「文章構成」「語彙」「流暢さ」「発音」に分かれていて、それぞれのスコアの合計が総合スコアとなります。

なお、日本人の平均点は約38点と言われています。

イメージとしては、30点台後半が日本人の平均的な英会話能力という感じですね。

 

2.VERSANRのスコア目安(レベル別)

VERSANTのスコア別レベル

 

VERSANTのスコアは20~80点で採点されます。

ここからは、各スコアが示す英語レベルがどれくらいなのか、詳しく解説していきます。

なお、VERSANTの英語レベルを示すにあたり、CEFRの指標が参考になります。

CEFRは「Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment」の頭文字をとった略称で、2001年に欧州議会で発表された「言語能力の共通の国際標準規格」です。簡単に言えば、世界中の人と話す時に、母国語以外で学んでいる外国語がどのくらい通じるかを判定するために設けられた指標となります。

 

CEFR

 

それでは、VERSANTのスコア別の評価を見ていきましょう。

 

2-① 79〜80点(C2レベル)

VERSANTの79〜80点は、複雑な構文でも全く問題なく流暢に意見を述べられるレベルとなります。

ネイティブの会話速度についていくことが可能で、専門的な内容も詳細かつ複雑な言葉を交えて話せることができます。

まさに、ネイティブ同等レベルですね。

 

2-② 69〜78点(C1レベル)

VERSANTの69〜78点は、流暢にかつ自然な言葉遣いで自分の意見や反論を述べられるレベルです。

話し言葉にほぼ誤りが少なく、適切な構文で明確に話すことができるので、ネイティブともなんら問題なくコミュニケーションが可能となります。 

 

2-③ 58〜68点(B2レベル)

VERSANTの58〜68点は、基本的には正しい発音やイントネーションで話せるレベルとなります。

まだ話し言葉に誤りがありますが、聞き取る相手に負担をかけることもなく、話したい内容を正確に伝えることができるでしょう。

外資系企業やグローバル企業において、世界を相手にガンガン活躍していきたいのであれば、目指したいのがこのレベルとなります。

 

2-④ 47〜57点(B1レベル)

VERSANTの47〜57点は、話している途中に詰まってしまうことがあるものの、伝えたいことを述べることができるレベルとなります。

決まった英語表現や慣れた構文は問題なく使えますが、アドリブに弱かったり、内容の詳細や微妙なニュアンスを伝えるのはまだ少し難しと言えます。

ビジネスにおける電話や会議、出張、海外赴任は対応できるので、外資企業やグローバル企業への就職や転職だったり、英語圏の顧客を相手にビジネスをしたい場合は、まずはVERSANT50点を一つの目安にしてみるのがいいでしょう。

  

2-⑤ 36〜46点(A2レベル)

VERSANTの36〜46点は、言葉が途切れたり言い直したりすることはありつつも、短い文章で自分の意見を述べられるレベルとなります。

ビジネスで簡単な意思疎通はできますが、相手にゆっくりと話してもらえないと理解できなかったり、言いたいことが上手く伝えられないこともあるでしょう。

日本人平均スコアがこのレベルに分類されます。

 

2-⑥ 26〜35点(A1レベル)

VERSANTの26〜35点は、挨拶や天気など身近なテーマについて簡単な意見なら述べられる程度のレベルです。

暗記した英単語を並べて言いたいことを伝えることはできますが、自然な意思疎通は難しいと言えます。

 

2-⑦ 20〜25点(A1レベル未満)

VERSANTの20〜35点は、暗記している語彙が限定的で、意思疎通はほぼ不可能なレベルです。

簡単な挨拶やイエス・ノーの意思表示ができるレベルですね。

 

3.VERSANTのスコア目安(他の試験と比較)

スコア目安

 

VERSANTのスコア別の英語レベルをCEFRベースで見てきましたが、TOEIC・TOEFL・IELTSなどのメジャーな試験とVERSANTのレベルを比較してみましょう。

 

VERSANTCEFRTOEICTOEFL iBTIELTS英検
79 ~ 80C2-118 ~1209.0-
69 ~ 78C1-115 ~ 1178.5-
58 ~ 68B2-110 ~ 1148.0-
47 ~ 57B1970 ~ 990102 ~ 1097.5-
36 ~ 46A2870 ~ 97094 ~ 1017.01級
 ~ 35A1820 ~ 87079 ~ 936.5準1級

  

日本で英語力を示すメジャーなテストと言えばTOEICですが、VERSANTは58点以上でTOEIC 990点以上の評価が得られます。

というのも、TOEICはリスニングとリーディングを測定するテストですが、ビジネスにおいて評価されるのはコミュニケーション能力ですから、TOEICではビジネスに必要な英語力を正確に測定するのが難しいのです。

英語を読んだり聞いたりするのはある程度はできるけれど、英語を話すのは全くできないと言う方は非常に多くいますからね。

この表から見ても分かる通り、VERSANTは58点以上であれば、英語を使ってガンガンと活躍していけるレベルがあると評価されるでしょう。

 

4.VERSANTを受ける意味はあるの?

VERSANT受ける意味

 

VERSANTは英語のスピーキング力を測定し、ビジネスにおけるコミュニケーション能力を示す世界的なテストであるという話をしてきましたが、やはり日本ではまだまだ知名度が低いのが現状です。

だったら結局、「日本で分かりやすく評価されやすいTOEIC・TOEFL・IELTSを受験した方がいいんじゃないの?」「VERSANTって受ける意味あるの?」と考える方もいるでしょう。

結論としては、VERSANTは自宅で20分でテストを受けられるのだから、受けておいて全く損はないということになるのですが、もう少し詳しく見ていきましょう。

 

4-① 日本の企業はTOEICを採用基準にしている

日本のグローバル企業は、TOEICを採用基準にしている企業が多いのが現状です。

採用基準を見てみると、700点や750点あたりを基準にしている企業が多数あり、履歴書にもTOEICのスコアの記載が求められることも少なくありありません。

実は、世界的に見るとTOEICは知名度が低く、外資系企業や海外留学ではTOEICのスコアが求められることはほぼないのですが、日本の学校教育がリーディングとリスニングに特化しているせいか、日本はTOEICが重視される傾向は暫く変わらないと言えます。

ただし、VERSANTで高スコアを取れる人は、そもそも単語・文法・発音がしっかりと身に付いています。スピーキングが問題なくできる人は、リーディングとリスニングも高いレベルで身に付いているはずなので、日本の企業への就職や転職を考えている方は、TOEICのテストも受けておきましょう。

 

4-② VERSANTは就職や転職のアピールになる

たとえ採用基準がTOEICのスコアだったとしても、基本的にTOEICのスコアは足切りのようなイメージです。

TOEICで高スコアを取得すれば面接に受かるというわけではなく、最低限のTOEICスコアを取得しておけば、書類で落とされることなく面接のに進めるというだけの話です。

さて、面接においてアピールできる能力の一つとして、VERSANTはかなり大きなアドバンテージがあります。

前述のとおり、VERSANTはビジネスにおける英語のコミュニケーション能力を表すテストですから、TOEICよりもビジネスで使える実践的な英語力をアピールすることが可能となります。

外資系企業はVERSANTを重視しますし、日本の企業においてもVERSANTはTOEICにプラスした英語力のアピールとなりますので、就職・転職の有利に働くことは間違いありません。

 

4-③ 海外留学や移住はTOEFLやIELTSが指標となる

世界的に有名なハーバード・スタンフォード・ケンブリッジ・オックスフォード・イェール・マサチューセッツ工科大学など、海外の大学や大学院、ビジネススクールに進学したい場合、多くの大学で英語力の指標として提出を求めるのはTOEFLやIELTSのスコアとなります。

海外移住にしても、TOEFLやIELTSが使われることが多く、留学や移住においてVERSANTを正式な英語力の証明としているケースはあまり聞いたことがありません。

そのため、海外留学や移住のために英語力が必要なのであれば、VERSANTのスコアを目指すよりは、最初からTOEFLやIELTSの対策をベースに英語学習を進めていった方が良いと思います。

TOEFLもIELTSもリーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの4技能を総合的に測定するテストですので、VERSANTよりも試験の難易度自体は上とも言えます。

TOEFLやIELTSで高スコアを取得できるのであれば、VERSANTも高スコアを取得できる可能性が高いので、留学や移住などの明確な目標があるのであれば、優先順位としてはTOEFLやIELTSの方がおすすめでしょう。

 

4-④【結論】VERSANTは英語力のアピールとして有用

結論としては、VERSANTのスコアは就職・転職・留学・移住などの際に英語力を示す公式的な資料としては使いづらいですが、ビジネスにおける英語のコミュニケーションを表すテストなので、英語力のアピールには間違いなくなります。

また、24時間365日、いつでも20分で受けられるという特性を活かして、英語学習における真直度の確認としても有用です。

実際、トライズ・プログリット・ライザップイングリッシュなどのビジネスパーソン向けの英語スクールでは、VERSANTを基準にして英語力を測定しています。

なぜなら、これらのスクールはビジネスで通用する英語力の習得を目指すため、VERSANTと親和性が非常に高いからです。

英語を使う世界的な企業で活躍したい方や、そのような会社で昇進や海外転勤などの理想を叶えたい方にとって、VERSANTは英語力をアピールする非常に有効なテストの一つですので、英語学習の進捗に合わせて受けるようにしてみましょう。

 

4-⑤ VERSANTは目的ではない

VERSANTのスコアを伸ばすための対策は、本質的な英語力を身に付けることです。

VERSANTはビジネスにおける英語コミュニケーション能力を表しているため、捻った問題を出されるわけではなく、純粋なスピーキング力が試されます。

「しっかりとした文法構成」「多様な表現の使用」「スラスラと流暢に」「ハッキリとした発音」など、スピーキングの地力が求められるテストなので、基礎から丁寧に英会話能力を伸ばすより他ありません。

VERSANTの高スコアを取得するために英語学習をするのではなく、ビジネスでも世界で通用する英語力を身に付ける学習をすれば、自然とVERSANTも高スコアを取得できるというだけの話です。

英語力のアピールとしてVERSANTのスコアが欲しい場合は、VERSANTを英語力の指標として利用している「本質的な英語力を身に付けられる英語スクール」の受講を検討しましょう。

  

4-⑥ VERSANTのスコアが伸びるおすすめのスクール

VERSANTのスコアが伸びる = ビジネスでも通用する英語コミュニケーション能力を身に付けたい方は、専属コンサルタントが英語学習を総合的にサポートしてくれる英語コーチングスクールの受講がおすすめです。

具体的にはこちらの記事(【超本音で語る】英語コーチングおすすめ22社比較ランキング)でおすすめのスクールをご紹介しておりますので、本気で英語を話せるようになり方はぜひ参考にしてみてください。

 

 

興味があるスクールがあれば無料カウンセリングを受けてみて、スクールの雰囲気やサービス内容を確かめてみてくださいね。

     

5.まとめ:最高の環境で、最高の結果を出そう

フェーズ

 

当記事では、VERSANTのスコアの目安について解説してきました。

もしビジネスでも通用する本物の英語を身に付けたいならば、ぜひコーチングスクールの受講も検討してみてくださいね。

受講料金が高いスクールが多いですが、なにより大切なのはあなたが英語を話せるようになって、あなたの理想や目標を達成することです。

せっかく英語を勉強する気持ちがあるのですから、最高の環境で最高の結果を出しましょう。

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