こんにちは。
当記事では、VERSANTは意味ないという評判の真偽やVERSANを受けるメリットについて解説していきます。
結論から言うと、VERSANTの高スコアは外資系企業や日本のグローバル企業への就職・転職に非常に有利に働きますし、昇進や海外赴任といった理想を達成できるチャンスも広がります。
VERSANTは決して意味ないことはありません。そのあたりを詳しく解説していきますので、VERSANTに興味がある方は当記事を参考にしてみてくださいね。
1.VERSANTとは?
まずはVERSANTの基本情報について見てみましょう。
1-① VERSANTの基本情報
VERSANTは、ロンドンに本部を置き世界約200カ国で事業を展開している教育企業「ピアソン社」が開発した、オンラインの英語テストです。
ビジネスなどに必要な英語コミュニケーションスキルを、24時間365日いつでもスマホやパソコンで受験できます。試験会場に行く必要もありませんので、自宅で気軽に受けられるのが魅力的ですね。
VERSANTは下記の4つの試験があります。
- Speaking Test(税込5,500円)
- Writing Test(税込4,400円)
- Speaking Writing Test(税込8,800円)
- Placement Test(税込7,700円)
VERSANTの中でも特にメジャーなのは「Speaking Test」で、基本的にVERSANTは英語を話す力を測定するテストというイメージでOKです。
「英語を話す力」というとふわっとしていますが、受験者がオンラインで回答した音源をピアソン社が開発したAIが採点を行なうため、人間の試験官の主観による偏りがなく、非常に客観性の高い採点が可能です。
試験内容は万国共通で、近年では日本たばこ産業やクラレなどのグローバル企業や、アメリカ国防総省などの政府機関で活用されている、世界的な権威のある試験となります。
1-② VERSANT Speaking Testの構成
Speaking Testは次のような構成となっています。
構成 | 設問数 | 内容 |
音読 | 8問 | 画面に表示された英文を音読 |
復唱 | 16問 | 流れた音声を覚え、直後にリピート |
質問 | 24問 | 流れてくる質問に回答 |
文の構築 | 10問 | バラバラの単語を聞き取り、単語を入れ替えて正しい文を作成 |
話の要約 | 3問 | 身近なストーリーを聞き、話を30秒に要約 |
自由回答 | 2問 | 質問に対して意見と理由を40秒間で回答 |
全63問・約20分の問題構成で、20点~80点で採点されます。
採点項目は「文章構成」「語彙」「流暢さ」「発音」に分かれていて、それぞれのスコアの合計が総合スコアとなります。
なお、日本人の平均点は約38点と言われています。
イメージとしては、30点台後半が日本人の平均的な英会話能力という感じですね。
VERSANTのスコアについて詳しく知りたい方は、関連記事を参照してみてください。
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2.VERSANTは受ける意味ない?
正直なところ、VERSANTは日本では知名度が低い試験です。
英語力を測定する試験としては、英検・TOEIC・TOEFL・IELTSなどがメジャーで、特に日本では就職や転職の際にTOEICのスコアを求められるのが一般的です。
じゃあ、VERSANTを受ける意味はないのかと言えば、そんなことはありません。
ここからはVERSANTを受ける意味について詳しく解説していきます。
2-① TOEICは英語を話せる証明にはならない
前述のとおり、日本の企業では英語力を示す基準としてTOEICを採用しているのが一般的です。
特にグローバル企業では募集要項にTOEIC 750点など、足切りとしてTOEICのスコアを設定している企業も珍しくありません。昇進や海外赴任の条件としてTOEICのスコアを求める企業も多くあります。
従って、日本の企業で働く場合はTOEICの受験は必須と言えるでしょう。
ただし、TOEICはリスニングとリーディングを測定するテストであるため、ビジネスにおいて重要となるライティングやスピーキングの能力が分かりません。
(参考:campaign202004_report3.pdf (versant.jp)
こちらの図は、VERSANTとTOEICのスコアの相関グラフです。
図の通り、TOEIC 900点台の英語力を持つ人でも、英語をスラスラと話せる人もいれば、簡単な挨拶や単語を途切れ途切れに並べて話す程度しかできない人もいることがわかります。
ようは、TOEICの高スコアは英語を話せることの証明にはならないのです。
2-② VERSANTはビジネスにおける英語コミュニケーション能力を示す
TOEICは英語の読み書きの能力を示す一方、VERSANTはビジネスにおける英語コミュニケーションを示すテストです。
VERSANのスコアが高いということは、会議・交渉・プレゼンなどのビジネスシーンにおいて英語で問題なくコミュニケーションできる証明となりますので、TOEICとは全く価値が異なります。
特に政府機関や外資系企業ではVERSANTのスコアが重視されることもありますが、日本の企業においてもVERSANTは高い英語コミュニケーション能力を示す証明として利用できますので、TOEICよりも遥かに高い英語力をアピールすることが可能となります。
つまり、「日本の企業はTOEICを重視しているからVERSANTは意味がない」という認識は誤りでして「ビジネスにおける英語のコミュニケーション能力を示すVERSANTは高い英語力を証明することができるため、TOEICプラスαで就職・転職・昇進・海外赴任などに有利に働く」という認識が正しいと言えます。
2-③ VERSANTが汎用性が低いのは要注意
VERSANTの高スコアは高い英語コミュニケーション能力を示す証明として使えますが、公式的な基準として採用されることが少ないことは注意しておきましょう。
たとえば海外の大学・大学院・ビジネススクールへの留学を考えていたり、海外移住やビザの取得を検討している方は、基本的にはVERSANTよりもTOEFLやIELTSの受験の方がおすすめです。
もちろん大学や国によりますが、たいていの場合、英語力の証明として採用されているのはTOEFLかIELTSとなります。
TOEFLやIELTSはリーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの英語4技能を測定する総合的な試験であり、VERSANTよりも権威があるのは事実です。
また、TOEFLやIELTSの高スコアも高い英語コミュニケーション能力を証明できるので、留学や移住などの明確な目標がある場合は、あえてVERSANTにこだわる意味は薄いと言えるでしょう。
2-④ 【結論】VERSANTは意味がある
結論としては、VERSANTは就職・転職・昇進・海外赴任などのキャリアアップの際に有利に働くことは間違いありません。
VERSANTの高スコアを取得していることで、TOEICよりも高い英語コミュニケーション力を証明できるので、VERSANTの受験は確実に意味があります。
ただし、留学や移住などの際に英語力を示す条件として採用されることはほぼないので、あくまで「ビジネスにおけるキャリアアップに有利に働く」という認識でいましょう。
3.VERSANT対策は意味ない?
キャリアアップにおいて英語力の証明となるVERSANTですが、結論から言えば、あえてVERSANT対策をする必要はないと言えます。
というよりも、VERSANTは対策のしようがないテストである、という言い方が正確です。
その理由について見ていきましょう。
3-① VERSANTは自力が求められる
VERSANTの設問は「音読」「復唱」「質疑応答」「単語の並び替え」「話の要約」「質問に対して意見と理由を回答」という6項目に分かれていますが、いずれも設問はとてもシンプルで、なにか捻った質問があるわけでもありません。
しかも、採点される項目は「正しい文法で話しているか」「語彙力があるか」「流暢にはなしているか」「綺麗に発音できているか」と、どれだけ自然に英語を話せるのかが採点基準となります。
つまり、シンプルに英語力の自力が求められるテストなのです。
VERSANTの高スコアを取得するには、結局のところ、質問をしっかりと聞き取って、正確な英語で回答するという純粋な英語を話せる能力を高めていくしかありません。
3-② VERSANT対策のコースや教材はない
英会話スクールで、英語力の伸びを測定するためにVERSANTが使用されるケースは良くありますが、VERSANT対策専用コースやVERSANT対策の教材はありません。
前述の通り、VERSANT対策とはリスニングとスピーキング能力を高めるしかないので、英検・TOEIC・TOEFL・IELTSのように試験の傾向を調べたり、問題形式になれたり、高スコアを取得する解法テクニックを身に付けたりする学習は必要ないのです。
3-③ 本質的な英語力を伸ばそう
結局、VERSANT対策は意味ないというより、対策のしようがありません。
じゃあVERSANTのスコアを伸ばす、すなわち、ビジネスで通用する英語コミュニケーション能力を高めるためにはどんな英語学習が必要なのかと言えば、本質的な英語力を伸ばすことです。
本質的な英語力を伸ばすと言うことは、単語・文法・発音という基礎を固め、英語を聞き取り、正確な文法で話す力を高めていくことに他なりません。
本質的な英語力を身に付けるには、専属コンサルタントが英語学習を総合的にサポートしてくれる英語コーチングスクールの受講がおすすめです。
具体的にはこちらの記事(【超本音で語る】英語コーチングおすすめ22社比較ランキング)でおすすめのスクールをご紹介しておりますので、本気で英語を話せるようになり方はぜひ参考にしてみてください。
興味があるスクールがあれば無料カウンセリングを受けてみて、スクールの雰囲気やサービス内容を確かめてみてくださいね。
4.まとめ:最高の環境で、最高の結果を出そう
当記事では、VERSANTは意味ないという評判やVERSANTを受けるメリットについて解説してきました。
もしビジネスでも通用する本物の英語を身に付けたいならば、ぜひコーチングスクールの受講も検討してみてくださいね。
受講料金が高いスクールが多いですが、なにより大切なのはあなたが英語を話せるようになって、あなたの理想や目標を達成することです。
せっかく英語を勉強する気持ちがあるのですから、最高の環境で最高の結果を出しましょう。