こんにちは。
当記事では、英検準一級に裏技があるのか、確実に合格するために知るべきことについて解説していきます。
結論としては、英検準一級に「裏技」はありません。
もちろん、合格率を高めるために知っておきたいテクニックなどはありますが、そのようなテクニックがないと英検準一級の合格が不安に感じる人は、そもそも本質的な英語学習が不足しています。
つまり、裏技に頼ろうとしている時点で、まだ英語力が足りていない証でもあるわけです。
この記事では、英検準一級を受ける上で覚えておきたいテクニックをご紹介しつつ、素直に実力で英検準一級や英検一級に合格できる英語力を身に付けられる英語スクールもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
1.英検準一級の基本情報・問題構成
まずは、英検準一級の概要を確認しましょう。
1-① 英検準一級の基本情報
こちらが英検準一級の基本的な情報です。
英検準1級 | |
利用目的 | 英語能力の証明など |
開発国 | 日本 |
スコア | 1次試験:2,250点満点 2次試験: 750点満点 |
合格点 | 1次試験:1,792点 2次試験: 512点 |
合格率 | 約16% |
技能 | リスニング・リーディング スピーキング・ライティング |
傾向 | 日常・ビジネス・専門分野 |
費用 | 9,700円 (2023年度) |
受験人数 | 約7万人 / 年 |
合格者数 | 約1万人 / 年 |
実施回数 | 約4回 / 年 |
期限 | 半永久的 |
英検準一級は合格率16%、年間合格者数が約1万人という難関資格です。
英検は全ての等級を合計すると年間で約360万人の受験者がいますが、準一級を受ける人はたったの7万人。しかも合格する人は年間約1万人と、非常に難易度が高い資格と言えます。
英検はTOEICと比較すると専門的な英語の知識を求められることも多く、リスニング・リーディング・スピーキング・ライティングの4技能の力を総合的に測定する試験のため、対策にも時間がかかります。
難関資格なので裏技を知りたくなる気持ちもとても良くわかりますが、裏技を知っているだけでは太刀打ちでいない資格であるということをまずは意識しましょう。
1-② 英検準一級の問題構成
次に英検準一級の問題構成を確認しましょう。
問題 | 内容 | 問題数 | 時間配分 | |
リーディング | 語彙問題 | 文脈に合った正しい語句を4つ選択肢から選択 | 25問 | 15分 |
文語句問題 | 長文問題内にある空所の語句を埋める | 6問 | 20分 | |
長文内容問題 | 長文の内容に関する質問に対する答えを選択肢から選択 | 10問 | 25分 | |
ライティング | 英作文 | 質問に対する答えを英作文する | 1問 | 20分 |
リスニング | 会話内容確認 | 聞いた会話情報と一致するものを選択 | 12問 | 30分 |
文の内容確認 | 聞いた文の情報と一致するものを選択 | 12問 | ||
形式の内容確認 | 日常的なシーンのリスニング内容と一致するものを選択 | 5問 |
英検準一級は一次試験がリーディング・ライティング合わせて90分・リスニング30分で、二次試験がスピーキング(面接)となります。
英検準一級は時間配分が厳しく、全ての問題をじっくりと解いている暇はありません。
いかに効率よく解いていくかが一次試験通過の鍵を握りますので、単語量を増やす・複雑な文法を一度読んだだけで理解するといった英語力の底上げが必須となります。
2.英検準一級が裏技を知りたくなるほど難しい理由
続いて、英検準一級が難しい理由について解説いたします。
2-① 専門的な語彙を学ぶ必要がある
日本でメジャーな英語試験はTOEICと英検ですよね。
TOEICと英検の大きな違いの一つは、登場する語彙やトピックにあります。
TOEICは日常シーンやビジネスシーンなど比較的身近な話題が多いのに対して、英検は科学・教育・社会・医学など専門的なトピックや研究関連のテーマが頻繁に登場します。
つまり、普段は聞き馴染みのない英単語が頻出するため、英検はリーディングもリスニングも非常に難易度が高いわけです。
英検準一級に合格するためには、専門分野をカバーする語彙を身に付ける必要があることが英検準一級の難しさの一つとなります。
2-② 準一級合格に必要な英単語数は東大合格以上
英検準一級に合格するためには、7,500語~9,000語の英単語を覚える必要があると言われています。
英検 | 単語数 |
1級 | 12,000~15,000語 |
準1級 | 7,500~9,000語 |
2級 | 約5,100語 |
準2級 | 約3,600語 |
3級 | 約2,100語 |
4級 | 800~1,300語 |
5級 | 約600語 |
東大に合格するために必要な語彙量の目安が6,000語~7,000語なので、英検準一級に合格するためには、東大に合格する以上の英単語の量が必要になってくるのです。
英単語は英語4技能全てに関わってくる基礎学習のため、まずは地道に英単語を記憶する学習が非常に大切となってきます。
2-③ スピーキングとライティング能力が求められる
日本の学校教育は、ほぼリーディングとリスニングに偏った英語教育を実施しますが、英検ではスピーキングとライティングを含めた英語4技能の総合的なスキルが求められます。
スピーキングとライティングは覚えた知識をアウトプットする能力であり、正確な文法で伝えたいことを伝えるにはそれなりの訓練が必要です。
スピーキングとライティングを独学で英検準一級合格レベルまで引き上げるのは非常に難しいため、短期間での英検準一級の合格や英検一級合格を見据えているのであれば、格安のオンライン英会話スクールではなく、本質的な英語の知識を学べるスクールを受講するのがおすすめとなります。
3.英検準一級の裏技について
英検準一級に受かるには英語4技能の総合的な力を身に付けることが必要不可欠です。
基本的には素の実力を上げて裏技なんて必要ないという自信が付くような英語学習をすべきですが、合格率を少しでも上げるための裏技的なテクニックがありますので、ここでご紹介します。
3-①【リーディングの裏技】語彙問題も長文問題も同じ1点
まずはリーディングセクションの裏技ですが、語彙問題も長文問題も同じ1点だということを知らない人が多いです。
語彙問題は知っていれば10秒もあれば解けます。一方、長文読解はしっかりと問題を読んでから解答する必要があるため、語彙問題と比べると遥かに時間がかかります。
労力を考えると長文読解の方がスコアが高く思えますが、語彙問題も長文問題も等しく1点のため、簡単にスコアを取れる語彙問題を落とさないように単語や熟語の知識を優先的に身に付けることが効率的なスコアアップに繋がると言えます。
3-②【リーディングの裏技】設問から確認する
長文問題は専門的な内容が多く、難易度が高いセクションです。
このセクションをスムーズに解くためには、先に設問を読んで「何を問われるのか」を把握してから読解を進めることで、設問の答えを見つけやすくなります。
長文全体を読む→設問を読む→長文を読み直して答えを見つける、という順番で解くのではなく、設問を読む→長文の中から答えを見つけるという順番で時短することを意識しましょう。
3-③【ライティングの裏技】テンプレを身に付けておく
結論として、ライティングを制する者は英検準一級を制すると言えます。
英検準一級合格者のライティングセクションの得点率は9割とも言われており、ライティングでほぼ満点を取ることができれば、リーディングやリスニングで多少スコアを落としても、一次試験に合格することができるのです。
では、どのようにライティング問題で効率よくスコアを取ればいいのかと言えば、英作文のテンプレートを身に付けておくのがおすすめです。
ライティングの基本形は「導入→理由①→理由②→結論」です。
たとえば、テンプレートは次のようになります。
問題 | |
導入 | Some people say that (反対意見), However, I think that (自分の意見) for the following two reasons. |
理由① | The first reason is that (理由①). |
理由② | The second reason is that (理由②). |
結論 | To conclude, I think (結論). |
このようなテンプレートを叩き込んでおくことで、どんなトピックでも反対意見、自分の意見、理由①、理由②、結論を考えるだけですぐに英文を作成できるようになります。
3-④【リスニングの裏技】過去問と同じ問題が出る可能性あり
リーディングセクションのpart1では、過去問と全く同じ問題が出る場合があります。
「リサイクル問題」と呼ばれており、似ている問題ではなく全く同じ内容で、選択肢の並びまで同じパータンがあるのです。
イメージとしては5年前前後の問題が出るケースが多く(たとえば2023年に受験する場合、2018年前後のリサイクル問題が出る)、多い時で4~5問もリサイクル問題が出る時もあります。
リスニングがどうしても苦手な場合、リスニングの過去問を10年分くらい解いておけば、それだけで正答率が飛躍的に高まるでしょう。
3-⑤【リスニングの裏技】問題を先読みをする
リーディングとライティングの裏技を駆使して少し早めに終わらせたら、余った5分程度でリスニングパートの設問を先読みしておきましょう。
長文読解と同じく、先に設問を読んでおくことで出題されるリスニング問題のトピックをイメージできますし、答えを見つけやすくなります。
設問を全く読まない状態と、サッとでも設問を読んでからリスニングを聞き取るのでは難易度が全く異なりますので、リーディングとライティングで90分間みっちり使うのではなく、少し時間をリスニングに回すことで、リスニングの正答率を高めましょう。
4.英検準一級に合格するために必要なこと
ここからは、英検準一級に合格するために必要な勉強方法について解説します。
4-① 語彙問題に力を入れる
まずは、英検準一級の合格の目安となる7.500~9,000語の英単語の記憶を優先しましょう。
前述の通り、長文読解も語彙問題も同じ点数のため、簡単に得点できる語彙を強化するのがおすすめです。
語彙問題をサクッと終わらすことができれば、長文読解やライティングに時間を回すことができ、全体的に余裕を持って問題を解くこともできます。
特に英語の勉強が追い付いていない方や実力不足を自覚している人は、語彙問題に強くなることを優先するのが効率的です。
4-② 過去問題を解く
過去問を解いて問題の傾向を把握しておくことで、英検準一級の試験に慣れておくことも大切です。
特にリスニング問題は過去の問題がそっくりそのまま出題されるパターンがあるため、過去問を多く解いておけば、それだけで得点率がアップします。
時間が許す限り、過去問は少なくとも5年分くらいは解いておくようにしましょう。
4-③ ライティングとスピーキング対策を丁寧に行う
ライティングのパターン化という裏技はあるものの、やはりライティングやスピーキングは受験者の力の差が大きく出るセクションです。
ライティング・スピーキングという英語のアウトプット能力は独学で鍛えるのは非常に難しいため、できれば英語スクールを受講することをおすすめします。
特に、これから英検一級の合格やTOEICの高スコア取得を目指すのであれば、早い段階で英語スクールに通っておいた方が、英語力の伸びが遥かに早くなります。
もし、英検準一級に合格する目的として、英語に関わる仕事をしたかったり、海外留学や移住など海外での生活を視野に入れているのであれば、小手先のテクニックで合格を目指すのではなく、英語を話せるようになることを目指して本質的な英語力を身に付けることを目指しましょう。
結局、英検準一級に合格すること自体にそれほど価値はなく、英検準一級に合格することで、大企業で活躍したり、海外で勉強や生活をするなど経験を積むことで人生が豊かになるのですから。
5.裏技なしで英検準一級・一級の合格を目指せるスクール
最後に英検準一級や英検一級の合格におすすめの本質的な英語力が身に付く英語スクールをご紹介します。
それぞれのスクールで無料体験体験を受けることができますので、気になるスクールがあればぜひ無料体験を受けてみてください。
それぞれのスクールのサービス内容や雰囲気などを確認した上で、最終的に独学を選ぶのか、格安のオンライン英会話スクールを選ぶのか、コーチングスクールを選ぶのかを決めましょう。
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