こんにちは。
当記事では、TOEIC初心者がまずやることを丁寧に解説していきます。
就職や転職で英語力をアピールするためや、昇格・昇進・海外転勤などのスコア条件を達成するためなど、キャリアアップのためにTOEICに挑戦しようとしている方も多いことでしょう。
とはいえ、TOEIC初心者は何から勉強を始めたらいいのか分からないと思います。
適当にTOEIC対策を始めて、間違った方法で勉強を進めてもTOEICスコアはなかなか伸びません。
いくら勉強しても効果が表れないとそのうちやる気がなくなってしまい、TOEICの学習に挫折するなんてこともよくあります。
TOEICが原因で理想のキャリアを諦めなければならないなんてもったいないですよね。
そこで、この記事ではTOEIC初心者がまずやることを詳しく解説した上で、TOEIC初心者の目標スコアやおすすめの学習方法についてもご紹介していきます。
また、短期間でも大幅にスコアを伸ばすことが可能なおすすめの英語スクールも紹介しますので、すぐにでもTOEICのスコアを伸ばしたい方や、どのようにTOEIC対策をしたらいいかわからず切羽詰まっている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
TOEIC対策におすすめのスクール
1位「Liberty English Academy」
米国アイビー・リーグのコロンビア大学が認めた「グラマーテーブル」により、英語ネイティブの教養人が感覚的に身に付けている英語の構造や規則を完璧に身に付ける。
短期間でTOEIC 900点以上を目指すことも可能。
【公式サイト】https://www.liberty-e.com/
2位「ENGLISH COMPANY」
言語習得の専門家による科学的なパーソナルトレーニングにより、1日1~1.5時間の学習でTOEICのスコアを伸ばす。
少人数グループのセミパーソナルコースなら最安月額44,000円とコスパも◎。
公式サイト:https://englishcompany.jp
3位「STRAIL」
ENGLISH COMPANYと同じく言語習得論の専門家から、英語の勉強方法そのものを教えてもらうコンサルティング特化型スクール。
課題発見と解決の精度が高く、効率的にTOEICのスコアを伸ばすことができる。
【公式サイト】https://strail-english.jp
1.TOEIC初心者がまずやること9選【事前準備】
早速ですが、TOEIC初心者がまずやることを順番に解説していきます。
1-① TOEIC目的か英会話目的かハッキリさせる
まず確認すべきのは、TOEICの勉強を優先したいのか、英会話ができるようになるのか、その違いをハッキリさせることです。
TOEICはリーディングとリスニングの力を測定する試験であり、TOEICを勉強したからといって英語を話せるようにはなりません。
ビジネスの電話対応・会議・海外出張などで英語を話す必要があり、英語コミュニケーション能力を向上させたいのであれば、TOEIC対策ではなく英会話を見据えた勉強をすべきです。
まずはあなたの目的意識がTOEICのスコアを伸ばすことなのか、英語を話せるようになりたいのかをハッキリさせましょう。
1-② TOEICを受ける理由を明確にする
次に、あなたの目的がTOEICのスコアを伸ばすことなのであれば、なぜTOEICを受けるのか、その理由を明確にしましょう。
TOEICの高スコアを取得して「一流企業に就職や転職をしたい」「グローバル企業の海外部門に配属されたい」「昇進や昇格の条件で既定のスコアを達成する必要がある」「社内基準のスコアを達成しなければならない」「既定のスコアを取ると給料が上がったり手当をもらえたりする」など、TOEICを受ける理由は様々あります。
人間は動機が明確であるほどモチベーションが高まり、目的を達成するために努力を継続することが可能となります。
また、TOEICを受ける理由を明確にして具体的な目標スコアを設定することも大切です。
1-③ TOEICの目標スコアを設定する
TOEICを受ける理由が明確になったら、次は目標スコアを設定しましょう。
たとえば、「就職や転職の際に履歴書に書きたいからTOEIC 700点を取りたい」という目標設定の仕方もありますが、できればもう少し具体的な目標を設定したほうが、よりモチベーションが高まります。
就職や転職のためにTOEICのスコアが必要なのであれば、具体的な企業をリサーチし、その企業の募集要項に記載されているTOEICのスコアを目安に設定してみましょう。
また、昇進・昇格の際のスコア規定や海外出張に選ばれる基準などは社内規定に記載されているはずですので、社内規定を確認することで必要なTOEICのスコアが分かるはずです。
基本的には目標は具体化するのが望ましいですが、「今のところは具体的な目標がなくても、時間があるうちに英語力を上げて将来に備えたい」という人は、以下の目標レベルを参考にしてみてください。
600点 | 最低限、企業に評価される英語力 | |
700点 | 履歴書に書けば一定の評価を得られるレベル | |
800点 | 就職・転職の際に英語力をアピールできる | |
900点 | 外資系や一流企業の国際部門にも就職・転職可能 |
イメージとしては、「TOEIC 600点が平均点」「700点で一般企業が求める英語力をクリア」「800点で英語力をアドバンテージとしてアピール」「900点で外資系が求める英語力に到達」といった感じです。
自分が目指したい英語レベルに合わせて、当面のTOEICの目標スコアを設定しましょう。
1-④ 現在の自分の英語力を確認する
スコアの目標設定ができたら、次に重要なのは自分の現在レベルを把握することです。
効率良くTOEICのスコアを伸ばすためには、目標スコアという「目的地」から現在レベルという「スタート地点」まで逆算して最短ルートになる学習計画を作ることが大切です。
さて、自分の現在の英語力を確認する方法は大きく2つあります。
① TOEICを受験してみる |
② コーチングスクールの無料カウンセリングを受けてみる |
1つ目の方法は、まずはTOEICを受験してみることです。TOEICは年に約10回開催されていますので、まずはTOEICを受験して現在の英語レベルを把握しましょう。
7,810円の費用が掛かりますが、TOEICを受けることでリーディングとリスニングのどちらが苦手なのか、どのパートで得点して、どのパートで点を落としているのかなど、自己分析を通して弱点克服・課題解決のための学習計画をより具体的に設定することが可能となります。
2つ目の方法は、コーチングスクールの無料カウンセリングを受けることです。
コーチングスクールとは、英語指導のプロが専属コーチとなって、目標達成まで丁寧に学習サポートしてくれる最新型の英語スクールとなります。
TOEIC満点講師などTOEIC対策のプロフェッショナルのカウンセリング・英語力診断テストを通して、弱点や苦手分野の発見だけでなく、オリジナルの学習カリキュラムも提示してくれるので非常にお得です。
無料カウンセリングは自分のレベルを判断するためだけに利用できますし、もしそのスクールを信用できそうならそのまま入学すれば良いので、無料で受け得のサービスとなります。
TOEIC対策におすすめのスクールはこちらの記事(【TOEICコーチング】最高峰のコーチングスクール14選)で紹介していますので、参考にしてみてくださいね。
1-⑤ 学習計画を作成する
TOEICの受験やコーチングスクールの無料カウンセリングで現在の英語力が分かったら、目標スコアをクリアするにあたって、具体的にどのような英語学習が必要なのかを把握しましょう。
スコアを200点伸ばすと言っても、400点から600点に伸ばすのと、600点から800点に伸ばすのでは、学習内容は全く異なります。
さらに、同じ600点だとしても、リーディングセクションが350点・リスニングセクションが250点の人と、リーディングセクションが250点・リスニングセクションが350点の人では、やはり学習内容は違ってきます。
人それぞれ苦手分野や課題が異なり、効率良くスコアを伸ばすためにはどのような学習に比重を置けばいいのかが全く異なるのです。
単語の語彙が少ない人がひたすらリスニング学習をしても効果は全く出ませんし、文法が苦手な人が長文読解ばかり取り組んでもスコアは伸びません。
スコアを伸ばす最適な学習は人それぞれ違うことを理解し、自分の苦手分野の克服。課題解決のための学習計画を作成しましょう。
学習経過宇の作成の仕方については、こちらの記事(社会人がTOEICをゼロから最短で高スコアを達成する学習方法)も参考にしてみてください。
1-⑥ 1日の勉強時間を設定する
自分に必要なTOEIC対策の内容を把握したら、次に必要な勉強時間について確認しましょう。
たとえば、「TOEIC 700点を達成するためには300時間の学習が必要だから、6ヶ月で達成するためには1日1時間半の勉強時間が必要である」というように、目標達成までのスケジュールを正確に立てることも大切です。
Oxford University Press(オックスフォード大学出版局)が、目標スコアを達成するための学習時間を割り出した表を作成しているのでご参照ください。
350点 | 450点 | 550点 | 650点 | 750点 | 850点 | 950点 | ||
250点 | 200時間 | 425時間 | 700時間 | 950時間 | 1,150時間 | 1,450時間 | 1,750時間 | |
350点 | - | 225時間 | 450時間 | 700時間 | 950時間 | 1,225時間 | 1,550時間 | |
450点 | - | - | 225時間 | 450時間 | 700時間 | 975時間 | 1,300時間 | |
550点 | - | - | - | 225時間 | 450時間 | 725時間 | 1,050時間 | |
650点 | - | - | - | - | 225時間 | 500時間 | 825時間 | |
750点 | - | - | - | - | - | 275時間 | 600時間 | |
850点 | - | - | - | - | - | - | 325時間 |
引用:Oxford University Press(オックスフォード大学出版局)
縦軸の現在スコアと横軸の目標スコアの交差点が、あなたが目標スコアを達成するためのおおよその勉強時間となります。
必要な勉強時間の目安が分かったら、何ヶ月で目標スコアを達成したいのかを決めて、逆算して1日の勉強時間を算出しましょう。
たとえば、現在スコアが450点で目標スコアが750点ならば、目安の勉強時間は700時間。1年間で目標を達成したい場合は、700時間÷365日=約2時間となり、毎日2時間勉強すれば1年間で750点を達成できるという大体のスケジュールが分かります。
このようにスケジュールを明確にすることで、英語学習を毎日のルーティンに落とし込むことができ、勉強が長続きしやすくなります。
1-⑦ TOEICの問題構成を把握する
TOEICのスコアを伸ばすためには、TOEIC独自の問題形式に慣れることも必要です。
TOEICは大きくリスニングとリーディングの2つのセクションに分かれていて、それぞれのパートごとに求められるスキルが異なります。
リスニングセクション(約45分間・100問) | ||
Part1 | 6問 | 写真描写問題 |
Part2 | 25問 | 応答問題 |
Part3 | 39問 | 会話問題 |
Part4 | 30問 | 説明文問題 |
リーディングセクション(75分間・100問) | ||
Part5 | 30問 | 短文穴埋め問題 |
Part6 | 16問 | 長文穴埋め問題 |
Part7 | 54問 | 文書の読み取り |
実はTOEICは英語ネイティブでもほとんど満点が取れないテストです。
それは、TOEICの難易度が非常に高いというわけではなく、ひっかけ問題があるなど、TOEICの独自の問題形式に慣れていないとスコアを落としてしまうからです。
TOEICのスコアを伸ばすにあたって、出題形式をしっかりと把握することも重要なのです。
1-⑧ 独学かスクール受講か選ぶ
ここまでTOEIC初心者がまずやることを解説してきましたが、TOEIC初心者が自分の弱点や苦手分野を明確にして、その弱点や苦手を克服するための最適な英語学習を実施し、目標スコアの達成まで毎日英語学習を続けるというのは非常に難しいです。
独学で英語学習をする場合、大半の人は効果的な英語学習を実施できません。
なんとなく良さそうな教材を使う・Youtubeの動画を見て勉強する・英語のドラマやニュースを聞くなど、多くのTOEIC対策がありますが、このような勉強方法を選んでも時間を無駄にしてしまう可能性があります。
現在の英語レベルから目標スコアまでの道のりを最短ルートにする英語学習をしないと、目標スコアに到達するまでに何年もかかったり、途中で挫折してしまうかもしれません。
もし、TOEIC初心者だけど確実に目標スコアを達成したい・理想のキャリアを実現したいという強い気持ちがあるのであれば、TOEIC対策のプロに指導してもらえる英語コーチングスクールの受講を検討しましょう。
ほとんどのスクールでは無料カウンセリングを実施しているので、この記事の最後でおすすめするコーチングスクールの中で気になるスクールの無料カウンセリングを受けてみてください。
そこでコーチングのサービス内容や雰囲気を確認してみて、最終的に独学を選ぶのか、コーチングスクールを選ぶのか、あるいは他の英語スクールを選ぶのか、自分が最もTOEICのスコアを伸ばせると感じる英語学習方法を選択しましょう。
やっぱり、自分が納得したやり方でTOEIC対策をするのが、最もモチベーションが高まりますから。
1-⑨ コーチングスクールを受講する場合はスクールを決める
気になるコーチングスクールの無料カウンセリングを受けてみて、独学ではなくコーチングスクールの受講を決めた場合は、最も自分に合うと感じたコーチングスクールを決めましょう。
無料カウンセリングは同時並行で何校でも受けることができますので、興味があるスクールを少なくとも2~3校はカウンセリングを受けてみて、良いと感じたスクールを選んで受講するのがおすすめです。
英語スクールを受講してもTOEICのスコアが伸びない原因として、自分に合わないスクールを選んでしまったために、モチベーションが上がらずに英語学習に身が入らなかったというケースが良くあります。
少しでもスクールやコーチに対して不信感を持ってしまうと、学習サポートやトレーニングなどの効果を信じることができずに集中力も下がり、イライラしたり不満を持ちながら中途半端な学習となって、受講料金をドブに捨ててしまう可能性があります。
お金も時間も無駄にするくらいなら、独学の方がまだマシですよね。
知名度や評判といったものに囚われず、自分自身で無料カウンセリングを受けて各スクールのサービス内容を確かめて、このスクールなら信用できるというスクールを選ぶようにしましょう。
2.TOEIC初心者がまずやること【試験内容の理解】
事前準備で目標スコアや学習スケジュールをだいたい把握したら、次はTOEIC対策として具体的にどのような勉強が必要なのか、パートごとにイメージを掴みましょう。
2-①【リスニングパート1】写真描写問題
パート1は、リスニング問題の中でも比較的得点しやすい写真描写問題が出題されます。
具体的に写真描写問題では、1枚の写真について4つの短い説明文が1回だけ流れます。その4つの説明文を聞き取り、写真の状況と一致するものを選択する問題です。
基本的には短文でスピードも速くないため、基礎的な文法が身に付いていて英単語の語彙量があれば、得点率がアップします。
つまり、パート1対策としては英単語を覚えて4択の説明文の意味をしっかりと理解できる力を身に付けることがポイントと言えるでしょう。
2-②【リスニングパート2】応答問題
パート2は、引き続きリスニングで応答問題と呼ばれる出題形式です。
1つの文章と、その文章に対する3つの答えが1回ずつ放送された後、3択の中から最もふさわしい答えを選ぶ問題です。
疑問文の出題が多く、5W1Hの「What」「Where」「When」「Who」「Why」「How」から始まる問題が多いため、特に音声の冒頭に集中して聞き取ることがポイントの一つです。
パート1と同様にパート2も短文で比較的に聞き取りやすい文章が多いため、英単語の語彙を増やすことで得点アップを狙えます。
2-③【リスニングパート3】会話問題
パート3は会話問題で、受講者の中でも苦手な人が多い難関パートと言えます。
具体的には、流れてくる会話を聞き取って、問題用紙に印刷された解答の中からふさわりい選択肢を選びます。
パート3がなぜ難しいと感じるのか、その大きな原因は複数人の会話を聴き取る必要があることと言えます。
パート1やパート2はシンプルな英文が流れてくるのに対して、パート3では複数人の自然な英会話を聞き取って内容を理解する必要があるため、総合的なリスニング力が求められます。
つまり、たた英単語の語彙を増やすだけではパート3には対応できず、ネイティブの自然な発音を学んで英語を聞き取る力を養ったり、英語を聞き取った瞬間に意味を理解できるまで理解スピードを上げていく学習が必要となってくるのです。
2-④【リスニングパート4】説明文問題
最後のリスニングパートは説明文問題です。
問題形式は、1人が一方的に話すミニトークが流れます。 問題用紙には質問文と、質問に対する4つの返答が印刷されていて、4択の中から最も適当な選択肢を選びます。
ほかにも、会話で話されていたことと、問題用紙に印刷された図や表などで見た情報を関連づけて解答するような設問もあります。
ここまでのパート1~3に比べると英文が長いため、集中力を切らさないことがポイントです。
また、パート4に関しても総合的なリスニング力が問われますので、TOEIC対策を頑張るというよりは、本質的なリスニング力そのものを上げる英語学習も大切となってきます。
2-⑤【リーディングパート5】短文穴埋め問題
パート5からリーディング問題に移ります。
問題形式は短文穴埋め問題で、穴のある不完全な短文を完成させる選択問題が30問続きます。
主に求められるスキルは、英単語の語彙・品詞・時制や接続詞などの文法です。
パート5は30問と問題数が多く、時間内に解き終えるためには1問約20秒で解答していく必要があるので、サクサク解けるレベルで文法を身に付けましょう。
前半は簡単な設問も多いですが、後半は難問も配置されているため、パート5に時間がかかってスコアが伸び悩む人も多いです。
パート5はその場で考えてわかる問題ではなく、頭の中にある知識を吐き出す問題のため、わからなければ適当にマークして次に進むことが肝心です。
2-⑥【リーディングパート6】長文穴埋め問題
パート6は長文穴埋め問題です。
単語、句、一文などが抜けている長文を読み、抜けている部分を埋めるのにふさわしい選択肢を選びます。
問題は全部で16問あり、パート5と同じく単語の語彙、品詞、文法などが問われますが、パート5よりも長文を理解して文脈を把握する力が問われます。
単語が抜けている場合は文章の趣旨を理解していなくてもテクニックで解答できる可能性もありますが、文章を挿入する問題は文章全体の流れを把握する必要があるため、速読力と正確性の両方が求められるパートと言えます。
パート6で高スコアを取得するためには、単語や文法などの基礎スキルに加えて、精読、速読、多読といったトレーニングで、英文を正確に速く読み解く英語学習が必要となります。
2-⑦【リーディングパート7】長文読解
パート7は長文読解問題で、文章量が多くリーディングセクション最後の難関です。
問題は全部で54問とリーディングセクションの半分以上を占めており、シングルパッセージ・ダブルパッセージ・トリプルパッセージの3つで構成されています。
内容は、「Eメール」「新聞・雑誌などの記事」「Webサイト」「広告」「告知」「チャット」「手紙」といったジャンルで、特にトリプルパッセージでは、異なる3つの情報から総合的に内容を判断をして解答する必要あるため、難易度が高い問題も多いです。
ひっかけ問題も多く、総合的な英語力が問われるパートと言えるでしょう。
パート6と同じく、単語や文法の基礎スキルの習得はもちろん、英文を正確に速く読み解く能力が求められます。
3.TOEIC初心者がまずやること【学習内容】
TOEICの問題内容のだいたいのイメージが掴めましたら、次に初心者がまずやることとして、目標スコアを達成するための具体的な学習内容を理解しましょう。
3-① 初心者はTOEIC対策に専念しない
TOEIC対策としてまず思い付くのは、TOEIC対策のテキストを買ったり、TOEICの過去問題を買って、TOEIC対策に専念することでしょう。
確かにTOEICの問題形式に慣れることも必要ではあるのですが、初心者の勉強の順番としては、いきなりTOEIC対策を進めることはあまりおすすめしません。
まずは単語、文法、発音などの基礎知識を身に付けたうえで、リスニングやリーディングの本質的な養い、英語力が伸びた結果としてTOEICスコアも伸びるという学習方法が理想です。
もちろん、ただTOEICのスコアを伸ばしたいだけならば、TOEIC対策に専念するのもアリではあるのですが、TOEIC対策で小手先のテクニックを身に付けてもスコアの伸びには限界がありますし、いざ仕事で英語を使う時に英会話でつまずいてしまっては、英語に苦労する人生が続いてしまいます。
本物の英語力を身に付けることができれば、TOEICでどんな問題が出題されても対応できますし、キャリアアップして大企業や外資系企業で働く時も英語に苦手意識を持つことなく理想の働き方を実現できます。
初心者は「TOEICのスコアを伸ばすこと」を意識するのではなく、「英語力を身に付ける」ことを意識した学習に取り組みましょう。
3-② リスニングが苦手な原因の発見と解決
本物のリスニング力を身に付けるためには、まずはリスニングができない原因を特定する必要があります。
具体的には、英語が聞き取れない原因は大きく3つに分類できます。
症状 | 原因 |
音声を聞き取れない | 発音に関する知識が少ない (音の連結・脱落・音声変化の理解不足) |
音声を聞き取れるけど、 意味が理解できない | 単語・文法の知識不足 |
ゆっくりな音声なら聞き取れるが、 長い文章や速い音声に対応できない | 脳内処理が追い付いていない |
英語が聞き取れないパターンは「そもそも英語を聞き取れない」「英語を聞き取れてはいるが、内容を理解できない」「英語のスピードについていけない」の3つに分けられます。
ここまでの記事を読んで勘が良い方ならお気づきかもしれませんが、パート1やパート2の問題を落としている人は、英文を聞いても意味が理解できない = 単語や文法の知識不足であることがわかります。
また、パート3やパート4で問題の音源が聞き取れない場合は発音の知識が不足していることが原因だと推測でき、長い文章や速い音声に対応できない場合は、英語を聞き取ってから理解するまでのスピードが遅いことが原因であることがわかります。
このように、リスニングが苦手な原因を一つずつ解決していけば、TOEICの問題も自然と解けるようになるため、特に初心者はまずはTOEIC対策ではなく、リスニング力がアップする単語・文法・発音などの基礎学習が大切となってくるわけです。
リスニングが伸びる具体的な学習方法については、こちらの記事(TOEICのリスニングが聞き取れない3つの原因と解決方法)も参考にしてみてくださいね。
3-③ リーディングが苦手な原因の発見と解決
次に、本物のリーディング力を身に付けるためには、リーディングができない原因を特定する必要があります。
具体的には、英語の読解が苦手な原因も大きく3つに分類できます。
症状 | 原因 |
英文の意味が分からない | 単語・文法の知識不足 |
複雑な構文の英文を読み解けない | 文法の知識不足 |
英文を読むのが遅い | 返り読みが癖になっている (英語の語順に慣れていない) |
英語の読解ができないパターンは「そもそも英文の意味が分からない」「複雑な構文の英文に対応できない」「英文を読むのが遅い」の3つに分けられます。
リーディングに関しても、単語や文法の知識が身に付けば自然とパート5の設問に対応できますし、英語の語順に慣れて英文を正確に速く読む力が身に付けば、パート6やパート7の問題も十分に対応できます。
リーディングが伸びる具体的な学習方法については、こちらの記事(TOEICのリーディングが伸びない原因と対策について)も参考にしてみてくださいね。
4.TOEIC初心者に独学はおすすめしない理由
初心者からTOEIC対策を始めるにあたり、まずはお金をかけずに独学で挑戦するか、スクールを受講するか悩んでいる方も多いと思います。
結論としては、英語初心者に独学はおすすめしません。
なぜなら、独学は非効率的な英語学習になりやすく、短期間で大きくスコアアップするのは難しいからです。
4-① 正確な自己分析が重要
TOEICのスコアを伸ばす = 英語力を身に付けるためには、正確な自己分析が欠かせません。
ですが、TOEIC初心者は自分の苦手分野や弱点を正確に分析するのは難しいと言えます。
たとえば、あなたがなぜネイティブの英語を聞き取れないのか、原因について自問自答してみましょう。
英語に耳が慣れていないといった曖昧な原因ではなく、正確な原因を挙げてみてください。
ここで、英語を聞き取れない正確な原因が分からないのであれば、独学でリスニングの勉強をしても非効率的で効果がなかなか出ない可能性が高いです。
前述の通り、英語を聞き取れない原因は「単語不足」「発音が身に付いていない」「英語の語順で理解するのが苦手」など、人によって原因が全く異なります。
そして、原因が異なれば、解決するための英語学習も全く異なります。
英語学習に限らず、勉強というものは自分の弱点や苦手な「原因」の発見と、原因の「解決」の連続です。
その原因を正確に追求できなければ、TOEIC対策のスタート地点にすら立っていないのです。
もちろん、長期的な英語学習が前提であれば、非効率的な勉強でも徐々にスコアは伸びていきますが、短期間で大きくスコアを伸ばす効果的なTOEIC対策を実施したいのであれば、専属コーチが苦手分野の原因の発見や分析をサポートしてくれるスクールを受講するのがおすすめです。
4-② 効果的なトレーニングの実施が重要
自己分析を通して英語ができない原因を正確に把握できたとして、次に重要なのが原因を解決するための最適な英語学習を継続することです。
たとえば「発音が身に付いていない」という原因を解決するためのシャドーイングや、「英語の語順で理解するのが苦手」という原因を解決するためのチャンクリーディングなど、原因を解決するための最適な英語トレーニングが存在します。
まずは原因を解決するための最適なトレーニングを選択しなければなりませんし、トレーニング方法自体が合っていたとしても、そのトレーニングを効果的に実施しなければ、学習効果は最大限に発揮されません。
この時、英語指導のプロフェッショナルがサポートしてくれるかどうかで、学習効果に大きな違いが出てきます。
そのため、短期間で確実にスコアアップを達成したいならば、専属コーチのサポートを受けられるコーチングスクールがおすすめなのです。
4-③ TOEIC初心者だからこそ正しい学習方法を学ぶ
初心者のうちにコーチングを受けて、正しい英語学習方法を身に付けられるのもコーチングスクールの大きな特徴です。
たとえば、コーチングスクールを受講してTOEICのスコアが500点から750点に伸びた場合、受講期間内で自己分析方法や効果的な英語トレーニングのやり方を身に付けているので、そこからは独学で800点~900点を狙うことが可能になります。
つまり、独学という学習方法自体が悪いのではなく、自己分析もできない、効果的な英語学習もわからない状態で独学をしても英語力は身に付かないし、TOEICのスコアも伸びないということです。
逆に言えば、初心者のうちに正しい学習方法を身に付けておけば、その後の独学の英語学習が非常に効果的になります。
英語学習は終わりがありません。特にビジネスで英語を使用する場合、英語の勉強はずっと続くことになります。
キャリアアップのために更にTOEICの高スコアを狙いたくなるかもしれませんし、英語ができるようなれば海外転勤や海外出張も楽しめるようになり、さらに世界が広がっていきます。
TOEIC初心者だからまずは独学で勉強しようではなく、TOEIC初心者だからこそ最初に正しい学習方法を身に付けて、英語の実力が身に付くスピードを上げた方が、将来的な英語力が全く異なるということです。
5.TOEIC初心者におすすめのスクール
初心者からでもTOEICのスコアを大きく伸ばしたい方におすすめの英語スクールは、具体的にこちらの記事(【TOEICコーチング】最高峰のコーチングスクール16選)でご紹介しています。
こちらの記事で紹介しているのはコーチングスクールと呼ばれる専属コンサルタントが丁寧にTOEIC対策をサポートしてくれるスクールです。
一般的なTOEIC対策スクールと比較すると高額ですが、就職や転職のためなど初心者レベルからでも短期間で200点~300点以上のスコアアップを達成したい方におすすめです。
気になるスクールがあれば、無料カウンセリングを受けてみてください。
コーチングスクールのサービス内容や雰囲気を確認した上で、独学でTOEIC対策を進めるのか、格安のオンライン英会話スクールを選ぶのか、コーチングを受けてガッツリと英語学習をするのか、自分に最も合うやり方でTOEIC対策を進めていきましょう。
やっぱり、自分で納得した学習方法を選ぶのが、効率もモチベーションも一番高くなりますから。
6.まとめ:最高の環境でTOEICの高スコアを目指そう
当記事では、TOEIC初心者がまずやることについて解説してきました。
TOEICの目標スコアを達成するためには、英語が苦手な原因の分析と解決するための最適な学習を継続することが大切です。
そのような効果的なトレーニングは独学ではなかなか難しいため、短期間で確実に英語の実力を身に付けてスコアを伸ばしたい方は、ぜひコーチングスクールの受講を検討してみてくださいね。
受講料金が高いスクールも多いですが、なにより大切なのはあなたがTOEICの高スコアを取得して、あなたの理想や目標を達成することです。
せっかく英語を勉強する気持ちがあるのですから、最高の環境で最高の結果を出しましょう。