こんにちは。
当記事では、英検1級の合格率を解説いたします。
また、最新の合格率について、英検が公式で発表している内容もご紹介します。
併せまして、英検1級の合格を短期間で達成できるおすすめの英語スクールについてもご紹介しますので、本気で英検1級の合格を目指したい方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
1.英検1級の基本情報
まずは、英検1級の基本情報を確認しましょう。
英検1級 | |
利用目的 | 英語能力の証明など |
開発国 | 日本 |
スコア | 1次試験:2,550点満点 2次試験: 850点満点 合計 :3,400点満点 |
合格点 (目安) | 1次試験:2,028点 2次試験: 602点 合計 :2.630点 |
技能 | リスニング・リーディング スピーキング・ライティング |
傾向 | 日常・ビジネス・専門分野 |
費用 | 11,700円 (2023年度) |
受験人数 | 約25,000人 / 年 |
実施回数 | 約4回 / 年 |
期限 | 半永久的 |
英検全体の受験者数は年間で約400万人ですが、その中で英検1級を受験する人はわずか25,000人と、受験する人すらほとんどいない最難関資格となります。
2.英検1級の最新の合格率
早速ですが、英検1級の最新の合格率についてご紹介します。
2-① 英検1級の正確な合格率は不明
結論としては、英検1級の合格率は2016年以降は公開されていません。
こちらの英検公式サイトには「この解答は、日本国内で実施された試験のものになります。合格率、採点などに関するお問い合わせにはお答えできません。あらかじめご了承ください」と記載されています。
公式サイトから公開されていない以上、英検の合格率は内部の人しか知らない情報となります。
そして、英検の内部の人も機密情報を洩らすことはあり得ませんので、「2016年以降の英検1級の合格率は分からない」というのが正式な情報となります。
2-② 英検1級の合格率はなぜ非公開になった?
英検1級の合格率が2016年から非公開になった理由は、2016年から英検の採点基準が変更になったためです。
2015年までは、日本の英検は日本基準の採点方式でした。
しかし、世界のグローバル化に伴い、日本で開発された英検、アメリカで開発されたTOEFL、イギリスで開発されたIELTSなど、世界各国の英語試験の国際的な統一基準が必要になってきたのです。
そこで、日本の英検は「英検CSEスコア」というグローバルスタンダードに沿った採点方式に変更された結果、採点基準や合格率が非合格になったのです。
2-③ 現在の英検の採点基準
ちなみに、現在の英検の各スコアは受験者の全答案を採点後、統計的にスコアが算出されています。
たとえば、みんなの正答率が悪い時は、1問あたりの配点が高くなるため、正答率が低くてもスコアが高くなります。
逆に、みんなの正答率が良い時は、1問あたりの配点が低くなるため、正答率が高くてもスコアが低くなってしまうのです。
このように、その時に受験した回の難易度や受験者の英語レベルによってスコアが左右されるため、事前に1問あたりのスコアが分かりません。
他の人が正解できる問題は必ず正解し、さらに、他の人が落としてしまうような難問をいかに正解するかが大切となってくるわけです。
ただ、英検1級の受験者は基本的に英検準1級を合格している猛者であり、非常に英語力が高い人の中でも更に高い英語力を示す必要があるため、英検1級は超難関資格と言われているわけですね。
3.英検1級の過去の合格率
現在の英検1級の合格率は不明ですが、2015年以前の合格率については一部公開されています。
3-① 英検1級の過去の合格率と今の合格率はさほど変わらない
英検1級はグローバルスタンダードに合わせて英検CSEというスコア基準を採用するようになりましたが、全体的な合格率はさほど変わっていないはずです。(合格率を大きく変えると、英検1級の価値が大きく変わってしまいますので)
そのため、普通に考えれば、過去の合格率と現在の合格率はあまり変わっていない可能性が高いです。
そこで、ここからは過去の英検1級の合格率について確認していきましょう。
3-② 過去の英検1級の合格率
早速ですが、過去の英検1級の合格率を表にまとめましたので、参考にしてください。
年度 | 回 | 受験者数 | 合格者 | 合格率(%) |
---|---|---|---|---|
2015 | - | - | - | 12.0% |
2014 | 3 | - | - | 10.4% |
2 | 7,938人 | 898人 | 11.3% | |
1 | 8,590人 | 834人 | 9.7% | |
2013 | 3 | 8,836人 | 865人 | 9.8% |
2 | 8,403人 | 930人 | 11.1% | |
1 | 9,215人 | 943人 | 10.2% | |
2012 | 3 | 8,838人 | 865人 | 9.8% |
2 | 8,236人 | 875人 | 10.6% | |
1 | 9,444人 | 904人 | 9.6% | |
2011 | 3 | 8,627人 | 798人 | 9.3% |
2 | 8,355人 | 932人 | 11.2% | |
1 | 9,017人 | 757人 | 8.4% | |
2010 | 3 | 8,576人 | 680人 | 7.9% |
2 | 8,479人 | 838人 | 9.9% | |
1 | 9,421人 | 800人 | 8.5% |
このように、回によって多少の変動はありますが、英検1級の合格率は10%前後で推移していることがハッキリとわかります。
現在の英検1級の合格率が過去の合格率と変わらなければ、今でも合格率は10%前後と考えられます。
1年間で25,000人の受験者の中で合格率10%ということは、合格者数は年間約2,500人前後と、英検1級は非常に難易度が高い資格であることが分かりますね。
4.英検1級の合格率が異常に低い理由
前述の通り、英検1級は相当な英語力を持っている実力者でも合格率10%という超難関資格です。
なぜ、英検1級がここまで難しいのか、その理由に付いて解説していきます。
4-① 語彙が難しすぎる
最も大きな理由が、英検1級に登場する語彙は普段使わないような難しい単語ばかりだからです。
問題のテーマは非常に専門的で、生物、科学、医学、政治などかなり難関な分野を取り扱いますので、初めて見るような単語ばかり登場することも珍しくありません。
たとえば、英検1級には次のような単語が出てきます。
enzyme | 酵素 |
counterfeit | 偽造する |
dread | 恐れる |
tyranny | 専制政治 |
barren | 実を結ばない |
tacit | 暗黙の |
vault | 丸天井 |
pastoral | 羊飼いの |
veto | 拒否権 |
bane | 悩みの種 |
このような聞き馴染みがない英語がリーディング・リスニング・ライティング問題などで登場するため、内容が分からずに焦って問題を落としてしまうのです。
英検1級に合格するためには、およそ13,000~15,000語の英単語を覚える必要がありまして、これは東大合格レベルの2倍以上の英単語量となります。
このように、そもそも問題に登場する英単語が難しすぎるのが、英検1級を難しくしている一つの要因となります。
4-② ライティング問題のテーマが難解
英検1級ではライティング問題で200~240単語の分量を書くことが求められ、かなりしっかりと文章を作成する必要があります。
しかも、準1級ではあらかじめピックアップされたポイントから2つ選べば良いのですが、1級ではポイントが提示されません。
しかも、理由が3つ求められますので、ネタが浮ばずに求められる文章量を満たせないことが良くあります。
さらに、テーマが専制主義・化石燃料・フェミニズム・宇宙開発など専門的かつ多岐にわたるため、普通に生活していたら日本語でも対応できないようなテーマに関する県が求められます。
英検1級に合格するためには英語の勉強だけでは足らず、常に様々なテーマに興味関心を持ち、一般常識を超えた知識が必要になってくるのです。
4-③ リアルな英会話を聞き取る力が必要
英検1級はリスニングのスピードも速く、自然な英語ネイティブの英会話を聞き取る力が必要になってきます。
しかも、社会学・生物学・医学・歴史などテーマが非常に広いので、どのようなテーマが来ても問題を聞き取り、理解できる力が求められるのです。
付け焼刃のリスニング力では太刀打ちできませんので、早いスピードの英語を聞き取り、その内容を瞬間的に理解できるまでリスニング力を高める必要があります。
4-④ 2分間スピーチが求められる
英検1級では、最初にトピックが記載されているカードが5つ渡されます。
1分間で渡されたカードの中から1つ選んで内容を考え、その後に2分間でスピーチを行います。
専門分野のトピックから自分が答えやすいものを瞬時に判断し、2分間のスピーチの内容を1分で考えるのは非常に難しいです。
しかも、2分間スピーチの後には面接官がスピーチ内容に基づいて質問をしてくるため、その場で考えて臨機応変に対応するスピーキング力が必要になってきます。
このレベルの英会話力は一朝一夕で身に付くものではありませんので、しっかりとスピーキング対策をしましょう。
5.英検1級の合格率を上げるための学習方法
英語ができる人でも合格率10%の英検1級に短期間で合格するためには、効果的な英語学習を毎日継続する必要があります。
結論として、本質的な英語力を身に付けられる英語コーチングスクールの受講をおすすめします。
5-① 英語4技能を効率よく向上
英検1級は1次試験でリスニング・リーディング・ライティングを、2次試験の面接でスピーキングの実力を測定する4技能テストです。
合格するためにはすべてのスキルが必要なため、苦手な分野・弱点があれば克服する必要があります。
特にライティングやスピーキングは独学での勉強は非常に難しいため、英文を添削してくれたり、正しい文法で会話できているか確認してくれるプロの英語講師にサポートしてもらうことが非常に大切です。
独学で何ヶ月も何年間も非効率な英語学習を続けるのではなく、質の高い講師が英検対策をサポートしてくれるスクールを受講するのをおすすめします。
5-② 日本語と言語のルーツが異なる英語を身に付ける
そもそも、日本人が英語が苦手な理由は、英語と日本語が根本的に遠く離れた言語であることにあります。
アメリカ国務省附属機関の調査において、アメリカ人にとって日本語は習得最難関レベルの「super-hard languages」と認定されているほどです。(出典 : Foreign Language Training - United States Department of State)
英語ネイティブにとって日本語が習得最難関の言語ということは、日本語ネイティブにとっても英語が習得最難関の言語ということになります。
英検1級に合格するということは、日本語と親和性がない言語を身に付けるということですから、間違った勉強法や効率の悪いやり方で頑張っても、一向に英語が上達することはありません。
そこでコーチングスクールを受講すると、専属コンサルタントが「英語習得者の学習方法の再現性」がある指導をしてくれます。
本来、英語は誰でも話せるもの。学び方さえ正しければ、英検一級の合格は十分に可能です。
学校教育から続く非効率的な勉強とは異なり、英語習得者が英語を身に付けた方法を受講生に再現させるのが英語コーチングの最大の魅力です。
5-③ 英語の核を身に付ける
英語を勉強する多くの人は、「スピーキングが苦手だから、安いオンライン英会話スクールで会話の練習をしよう」「ライティングを伸ばすために、市販の教材で英作文を練習すればいいか」など、独学に近いやり方で学習しようとします。
ですが、実はこういう勉強方法はとても非効率的な学習方法です。
その理由はリスニング・リーディング・スピーキング・ライティングは独立したスキルではないからです。
それぞれの英語スキルは枝葉のようなもので、幹から枝分かれしているにしか過ぎません。
木の幹の部分、すなわち、英語の「核」となる部分を身に付ければ、枝葉のスキルの向上速度が飛躍的に高まります。これこそが、本質的な英語力の習得を意味するわけです。
たとえば、Liberty English Academyの「グラマーテーブル」のように、最初に英語の「核」を身に付けてから英検対策に移ることで、効率的なスコアアップが実現します。
一般的な英語スクールや市販の教材は、「試験対策のために4技能をどう上げるか?」という視点しかありません。
それでは「見たことがある問題は解けるけれど、見たことがない問題は解けない」とい状態になりかねません。
本質的な英語力が身に付いているからこそ、どのような問題にも対応でき、結果として英検一級に合格できる実力が身に付くのです。
6.短期間で英検1級の合格率を高めるスクール
最後に、英検1級に短期間で合格できる実力が身に付く英語スクールをご紹介します。
おすすめ1位のLIBERTYには英検対策コースはありませんが、英検対策も可能です。無料カウンセリングの際に「英検一級目的」と伝えて、具体的なカリキュラムについて相談するようにしてください。
また、おすすめ2位のENGLISH COMPANYはパーソナルトレーニングが少人数グループトレーニングかの違いで受講料金が大きく変わります。学生向けの英検対策も実施しており、英検対策が可能なスクールなので、こちらも無料体験を受ける際に英検一級目的と伝えるようにしましょう。
気になるスクールがあれば、ぜひ無料カウンセリングを受けてみてください。
英語スクールのサービス内容や雰囲気を確認した上で、独学で英検1級合格を目指すのか、格安の英会話スクールを受講するのか、英語コーチングでしっかりと英語学習をするのか、自分に最も合うと感じた勉強方法で進めていきましょう。
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2024/4/17
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