こんにちは。
当記事では、TOEFL ITPは何点からすごいのか、TOEFL ITPのスコア目安について解説していきます。
TOEFL ITPは、主に高校・大学・大学院の入試、クラス分け、実力測定、成績評価などに利用される団体向けテストプログラムです。
TOEFLの高スコアを取得することで入学試験が有利に進んだり、英語力が評価されて就職が有利になる可能性が高くなりますので、TOEFL ITPの受験が必要な方や興味がある方は参考にしてみてください。
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1.TOEFL ITPの基本情報
TOEFL ITPは正式名称が「TOEFL Institutional Test Program」という、アメリカのテスト開発機関ETSが提供する団体向けの英語テストプログラムです。
TOEFL ITPは教育機関を中心に世界中で利用されており、世界50か国・2,500以上の団体で実施。
年間受験者80万人以上のメジャーな英語テストです。
日本においても高校・大学・大学院・官庁・企業など500以上の団体で採用されており、入試でスコアが必要だったり、海外研修や語学プログラムの選考にスコアが利用されることもあります。
1-① TOEFL iBTとTOEFL ITPの違い
世界的に有名なTOEFLは現在、「TOEFL iBT」と「TOEFL ITP」の2種類の受験形式があります。
TOEFL iBTとTOEFL ITPの主な違いは以下の通りとなります。
TOEFL ITP | TOEFL iBT | |
申し込み | 団体 | 個人 |
テスト形式 | ペーパー受験 | パソコン受験 |
テスト内容 | Listening Reading Structure and Written Expression | Listening Reading Speaking Writing |
スコア | レベル1(中~上級):677点満点 レベル2(初~中級):500点満点 | 120点満点 |
テスト時間 | レベル1(中~上級):約115分 レベル2(初~中級):約 70分 | 約2時間 |
受験料金 | 3,000円~6,000円程度 (受験団体によって変動) | USD245 |
主な利用目的 | 教育機関における実力測定 | 海外留学 |
TOEFL ITPとTOEFL iBTの大きな違いは二つあり、一つはテスト内容です。
TOEFL ITPはリーディング・リスニング・グラマー(文法)の3技能のテストである一方、TOEFL iBTはリーディング・リスニング・スピーキング・ライティングの英語4技能を総合的に測定するテストです。
二つ目の違いは主な利用目的です。
基本的にTOEFL ITPのスコアは海外留学に利用することができず、日本国内の学校や企業における実力測定や英語力の参考という意味合いが強いです。
一方、TOEFL iBTは海外の大学や大学院に出願する際に、非英語ネイティブの英語力の証明としてスコアを提出することができます。
1-② TOEFL ITPの問題構成【レベル1】
次にTOEFL ITPの問題構成を確認しましょう。
まずは中~上級者向けの難易度が高いTOEFL ITPレベル1の方から見ていきます。
セクション | 問題数 | 解答時間 | スコア範囲 |
Listening comprehension | 50問 | 約35分 | 31~68 |
Structure and Written Expression | 40問 | 25分 | 31~68 |
Reading comprehension | 50問 | 55分 | 31~67 |
合計 | 140問 | 約115分 | 310~677 |
TOEFL ITPのスコアは各セクションの合計を3で割って平均点を出した後に10をかけたスコアとなります。
たとえば、Listeningが60点、文法が50点、Readingが40点だとしたら、(60点 + 50点 + 40点)÷ 3 × 10 = 500点というように算出できます。
1-③ TOEFL ITPの問題構成【レベル2】
次に初~中級者向けのTOEFL ITPレベル2の問題構成を確認しましょう。
セクション | 問題数 | 解答時間 | スコア範囲 |
Listening comprehension | 30問 | 約22分 | 20~50 |
Structure and Written Expression | 25問 | 17分 | 20~50 |
Reading comprehension | 40問 | 31分 | 20~50 |
合計 | 95問 | 約70分 | 200~500 |
スコアの算出方法はTOEFL ITPレベル1と同じで、各セクションの合計を3で割って平均点を出した後に10をかけたスコアです。
2.TOEFL ITPのスコア目安・平均点
次にTOEFL ITPのスコア目安や平均点について確認しましょう。
2-① 日本人のTOEFL ITP平均点は471点
TOEFL開発機構のETSが公開している最新データによると、日本人のTOEFL ITP レベル1の平均スコアは471点となっています。
また、ジェンダー別の世界平均も公表されているので、それぞれスコア平均を確認してみましょう。
セクション | 日本人の平均スコア | 男性の世界平均 | 女性の世界平均 |
Listening comprehension | 48点 | 50点 | 50点 |
Structure and Written Expression | 46点 | 47点 | 46点 |
Reading comprehension | 47点 | 49点 | 48点 |
合計 | 471点 | 488点 | 483点 |
参照:TOEFL ITP Test and Data Score Summary Report
世界の平均的なスコアは480点以上なので、日本人の平均スコアは世界平均よりも低い水準となっています。
1つの目安として、日本人のTOEFL受験者の平均スコア471点を下回っている人は、まずは平均スコアの471点以上を目指すのも良いでしょう。
2-② TOEFL ITPのスコア目安
もちろんTOEFL ITPのスコア目安は利用目的などによって変わってきますが、客観的な目安は国際標準規格のCEFRを基準とすることです。
CEFRとは
「Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment」の頭文字をとった略称であり、2001年に欧州議会で発表された「言語能力の共通の国際標準規格」。
簡単に言えば、英会話がどれくらいか通じるのか判定するために設けられた国際的な基準であり、A1~C2の6段階で英会話能力が評価される。
以前は日本で開発された英検(1963年)やTOEIC(1979年)・アメリカで開発されたTOEFL(1964年)・イギリスで開発されたIELTS(1989年)など、世界各国でバラバラの英語資格試験が使われていましたが、グローバル化に伴い世界の英語試験を統一した基準で評価しようという流れが生まれました。
そこで、CEFRという国際標準規格が開発され、TOEFL・IELTS・TOEIC・英検などテスト形式も内容もバラバラの資格試験が、CEFRを基準にして相対評価できるようになったのです。
2-③ TOEFL ITPのスコアの目安一覧表
TOEFLの公式サイトで、TOEFL ITPとCEFRのスコア換算表が記載されていますので、スコアを確認してみましょう。
CEFR | Total | Listening | Grammer | Reading |
C1 | 620点 | 62 | 64 | 60 |
B2 | 543点 | 55 | 53 | 55 |
B1 | 433点 | 46 | 43 | 41 |
A2 | 343点 | 38 | 32 | 33 |
参照:スコアとCEFRのレベル
2-④ TOEFL ITPのスコア目安【343点~432点】
TOEFL ITP 343点~432点はCEFR A2に該当します。
CEFR A2は「ごく基本的な個人情報、家族情報、買い物、地元の地理、仕事など、直接的関係がある領域に関しては、文やよく使われる表現が理解できる」レベルとされています。
日常的な範囲で非常に簡単な内容ならコミュニケーションできる基礎レベルです。
2-⑤ TOEFL ITPのスコア目安【433点~542点】
TOEFL ITP 433点~542点はCEFR B1に該当します。
CEFR B1は「仕事、学校、娯楽などで普段出会うような身近な話題について、標準的な話し方であれば、主要な点を理解できる」レベルとされています。
自立した言語使用者と評価されるものの、身近な話題や個人的に関心のある話題については簡単な文章を作ることができますが、ビジネスで英語を話したり、海外で英語の講義を理解するには力不足です。
2-⑥ TOEFL ITPのスコア目安【543点~619点】
TOEFL ITP 543点~619点はCEFR B2に該当します。
CEFR B2は「自分の専門分野の技術的な議論も含めて、抽象的な話題でも具体的な話題でも、複雑な文章の主要な内容を理解できる」レベルとされています。
ビジネスレベルの英語や幅広い話題にも対応できる英語力があると評価され、基本的なコミュニケーション能力は問題ない力があると言えます。
2-⑦ TOEFL ITPのスコア目安【620点~677点】
TOEFL ITP 620点~677点はCEFR C1に該当します。
CEFR C1は「いろいろな種類の高度な内容のかなり長い文章を理解して、含意を把握できる。言葉を探しているという印象を与えずに、流暢に、また自然に自己表現ができる」レベルとされています。
CEFR C1レベルになると、学業や仕事において英語を使いこなし、複雑な話題でも正確にコミュニケーションできると評価されます。
CEFR C1はグローバルビジネスの最前線でも活躍できる英語力が身に付いていると言えるでしょう。
2-⑧ TOEFL ITPのスコア目安は543点
前述の通り、TOEFL ITPのスコア目安は利用目的など人によって異なりますが、CEFR B2 = ビジネスでも通用する英語力と評価されるTOEFL ITP 543点以上が目安になると言えます。
学校や企業の実力測定としてTOEFL ITPを受験する場合は、TOEFL ITP 543点以上を目安に勉強してみましょう。
3.TOEFL ITPは何点からすごい?
「すごい」という評価は主観的なものなので人によって変わりますが、CEFR C1と評価されるTOEFL ITP 620点からすごいと言えるでしょう。
3-① TOEFL ITPは620点からすごい
TOEFLの開発機構であるETSによると、TOEFL ITP 620からCEFR C1と評価されています。
CEFR C1は英語圏の大学や大学院に留学できる英語力があり、ビジネスでは海外のネイティブのクライアントと商談・交渉・トラブル対応など複雑な議論も可能なレベルです。
英語を勉強する動機や目標はそれぞれ違いますが、将来的に海外に留学したりグローバル企業や外資系企業に就職・転職したい方などは、TOEFL ITP 620点以上の英語力を身に付けるのがおすすめです。
3-② TOEFL ITP 620点以上はTOEIC L&R 945点以上
TOEFL ITP 620点以上がどれくらいすごいのか、TOEICのスコアと比較換算して評価してみましょう。
CEFR | TOEFL ITP | TOEIC |
C1 | 620点~677点 | 1845~1990 L&R:945~990 S&W:360~400 |
B2 | 543点~619点 | 1560~1840 L&R:785~940 S&W:310~360 |
B1 | 433点~542点 | 1150~1555 L&R:550~780 S&W:240~310 |
A2 | 343点~432点 | 625~1145 L&R:225~545 S&W:160~240 |
CEFR基準の評価として、TOEFL ITP 620点以上は、TOEIC L&R 945点以上に相当します。
TOEIC L&R 945点以上はTOEICの受験者の中でも上位数パーセントに位置する非常に高い英語力の持ち主であることがわかります。
3-③ TOEFL ITP 620点以上は英検1級
続いて、TOEFL ITPと英検に換算してみましょう。
CEFR | TOEFL | 英検 |
C1 | 620点~677点 | 1級 |
B2 | 543点~619点 | 準1級 |
B1 | 433点~542点 | 2級 |
A2 | 343点~432点 | 準2級 |
CEFR基準でTOEFL ITP 620点以上は英検1級レベルの英語力の持ち主と言えます。
英検1級は年間合格者約2,500人・合格率約10%の非常に難関な資格試験であり、日本でもトップクラスの英語力の持ち主と評価されます。
3-④ TOEFL ITP 620点以上はIELTS 7.0以上
続いて、TOEFL ITPをIELTSに比較換算してみましょう。
CEFR | TOEFL | IELTS |
C2 | - | 8.5~9.0 |
C1 | 620点~677点 | 7.0~8.0 |
B2 | 543点~619点 | 5.5~6.5 |
B1 | 433点~542点 | 4.0~5.0 |
A2 | 343点~432点 |
CEFR基準でTOEFL ITP 620点以上はIELTS 7.0以上の英語力の持ち主と評価されます。
IELTS 7.0以上はハーバード・オックスフォード・スタンフォード・ケンブリッジなど海外の最難関大学に出願する際に求められるスコアであり、留学して英語の講義を問題なく理解できる英語力の持ち主です。
4.TOEFL ITPで「すごい」点を取れる英語スクール
最後にTOEFL ITP対策が可能なおすすめの英語スクールをご紹介します。
TOEFL iBT対策を実施しているスクールは多いですが、TOEFL ITP対策が可能なスクールは少ないので、もしTOEFL ITPの高スコアを目指したい方は、こちらのスクールの無料体験を受けてみてくださいね。
4-① Liberty English Academy
入会金 | 55,000円(最大無料のキャンペーンあり) |
コース | TOEFL iBT/ITPコース |
料金 | ショート :336,000円 |
期間 | ショート :3ヶ月 ベーシック:6ヶ月 アドバンス:9ヶ月 |
コーチング | 週1回 |
レッスン | 週2回×90分 |
校舎 | 港区(三田) |
オンライン | オンライン受講対応 |
英語を最短で完璧にマスターできる「藤川メソッドグラマーテーブル」を生み出した藤川代表が創設したLIBERTY。
英語ネイティブが感覚的に身に付けている英語の構造や規則をまとめた「グラマーテーブル」という学習メソッドが、受講生の本質的な英語力の向上を可能とします。
「グラマーテーブル」はTESOL教育(英語を第二言語とする人への英語教授法)の最高峰とされるコロンビア大学ティーチャーズカレッジで独自性が認められるほどの有用性を持ち、国際弁護士・外交官・大学で英語を教える教授が学びに来るほど。
英語の「核」はverbにあり、verbの役割を理解すれば英語4技能すべてが短期的・効率的に上達します。
LIBERTYの卒業生はハーバード・オックスフォード・コロンビア・イエール・マサチューセッツ工科大学など、世界最難関の大学・大学院に合格しており、英語の核を身に付けるグラマーメソッドの効果を証明しています。
また、1回完結型のレッスンを好きなタイミングで受講することができるため、忙しい社会人や学生でもライフスタイルに合わせて学習に取り組むことが可能。詰め込み式の勉強スタイルではないので、1日1.5時間の自主学習でTOEFLのスコアが大きく伸びるのも魅力です。
なお、無料カウンセリング受ける際は「このブログ(ReLife)を読んで入会金が最大無料になるキャンペーンがあると知りました」と忘れずに伝えてください。入会金が最大で無料になります。
無料カウンセリングで「グラマーテーブル」について色々と聞けますので、ぜひ体験してみてください。教養のあるエリートな英語ネイティブが使う英語の本質を分かりやすく伝えてくれますので。
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Liberty English Academy(リバティ)の魅力【口コミ・評判も紹介】
Liberty English Academyの入会金無料キャンペーンについて
公式サイト
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4-② ALPROS(アルプロス)
入学金 | 33,000円 |
コース・料金 | 【1ヶ月集中プログラム】 100レッスン:440,000円/月 116レッスン:510,400円/月 【週末集中プログラム】 【エグゼクティブ・プログラム】 |
レッスン時間 | 50分間 |
講師 | 日本人/ネイティブ |
校舎 | 【東京】新宿 |
オンライン | オンライン受講対応 |
アルプロスは海外留学に強い英語塾で、10年以上にわたってTOEFL対策コースを実施しています。
TOEFLのスコアアップ実績や海外・国内大学の合格実績は非常に豊富で、留学や資格試験対策を目的とした社会人や学生から人気を集めています。
短期間で集中的にレッスンを実施するのがアルプロスの大きな特徴で、最短1ヶ月の超短期集中プログラムを用意。一般的な英語塾の1ヶ月~3ヶ月相当のレッスンを1週間で消化することも可能です。
TOEFL対策コースはプライベートレッスンとして提供されており、受講生一人ひとりに沿ったカリキュラムを作成してくれるため、初級者から上級者までスムーズな学習が可能。
海外の大学に出願する際のエッセイの添削・大学選定のサポート・出願書類作成サポートなども行ってくれるので、TOEFLのスコアアップだけでなく、希望の大学への出願から留学まで総合的にサポートして欲しい方におすすめのスクールとなります。
公式サイト
アルプロス
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4-③ mytutor
入会金 | 0円 |
コース・料金 | 月 8回コース: 6,980円 月12回コース: 8,980円 月16回コース:10,980円 月20回コース:12,980円 月30回コース:19,980円 (パッケージプランもあり) |
レッスン時間 | 1回25分間 |
期間 | 月額制 (パッケージプランもあり) |
オンライン | オンライン完結 |
マイチューターはTOEIC・TOEFL・IELTSなどの試験対策に特化したオンライン英会話スクールであり、その魅力は講師陣の質が非常に高い点にあります。
マイチューターは講師の採用基準が非常に厳しく、英語の4技能のレベルが高いのはもちろん、政府公認の英語教師資格者が多く採用されているため、格安のオンライン英会話スクールの中でも非常に質が高いレッスンを受けることができます。
また、お気に入りの講師を定期的に予約確保できる担任制を採用しているため、レッスンの継続性と段階性が担保されているのもポイント。教材やカリキュラムの種類も豊富で、特定のスキルに特化してレベルを上げることも、4技能を総合的に学ぶことも可能です。
月額8,980円で月12回 = 週3回のレッスンを受講できるのでコスパも抜群。
これまで紹介してきたコーチングスクールと比較するとサポート体制は劣りますが、できるだけ予算を抑えたいと考えている方は、マイチューターの受講を検討してみましょう。
公式サイト
mytutor
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5.まとめ:TOEFL ITP 620点からすごいと言える
当記事では、TOEFL ITPは何点からすごいのか、TOEFL ITPのスコア目安について解説いたしました。
大学・大学院の入試や企業の実力測定などでTOEFL ITPの高スコアが必要な方は、高い目標として620点を一つの目安にしてみてください。
また、TOEFL ITPですごいと言えるスコアを取得できるおすすめの英語スクールもご紹介しましたので、興味があるスクールがあれば、ぜひ無料体験を受けてみて、サービス内容や雰囲気を確認してみましょう。