こんにちは。
当記事では、英会話において文法がめちゃくちゃでも大丈夫なのか解説していきます。
まず結論として、英語を話せるようになる上で文法は非常に重要です。
文法がめちゃくちゃなままではいつまでも英語は上達しませんし、仕事や留学など理想のキャリアを実現するために英語を話せるようになりたいのであれば、正しい文法知識を学ぶことが最優先と言っても過言ではありません。
そもそも大半の日本人が英語を話せないのは、英語と日本語が異なる文法構造の言語であることに起因しています。
文法がめちゃくちゃなままでは、相手の英語を聞き取ることも、自分の考えを正確に伝えることもできませんので、文法学習は後回しせずにしっかりと勉強するようにしましょう。
この記事では、英語を話せるようになるための知識として文法を学ぶことが可能な英語スクールもご紹介しますので、本気で英語を話せるようになりたい方はぜひ参考にしてみてください。
1.文法がめちゃくちゃなまま英会話をしない方がいい理由
まずは、文法がめちゃくちゃなまま英会話を続けない方がいい理由について解説していきます。
1-① 相手に意味が伝わらない
英語はオランダ語・スペイン語・ノルウェー語などのインド・ヨーロッパ語族に含まれる「語順支配型」の言語です。
アルファベットは発音を表す記号であり、アルファベットそのものは意味を持ちません。
アルファベットで構築された主語・述語・目的語などの単語が並ぶ順番が重要であり、この順番が正確でなければ意味が成立しないというのが英語という言語の特徴となります。
たとえば、「I love you」という正しい文法の語順を崩して、「Love I you」「I you love」「You love I」などと文法がめちゃくちゃになると言語が全く機能しなくなってしまうのです。
これは日本人は感覚的に分かりづらい言語の特性と言えます。なぜなら、日本語は「てにをは支配型」であり、主語・述語・目的語の語順を崩しても、助詞の使い方が正しければ意味が伝わるからです。
「私はあなたを愛しています」「愛しています、私はあなたを」「あなたを私は愛しています」「私は愛しています、あなたを」「愛しています、あなたを私は」
どの文章も意味が成立していますよね。
わりと単語の並びが適当でも違和感なく会話ができるのが日本語ですが、この日本語感覚のまま文法がめちゃくちゃな英語を話しても、言語として機能しないため全く意味が伝わらないわけです。
英語を話せない人がオンライン英会話に挑戦してめちゃくちゃな文法で話すというのは、英語学習としては完全に間違っていることが理解できるのではないでしょうか。
1-② 英語を聞き取れない
英会話において文法がめちゃくちゃだと、実はリスニング力がいつまでも伸びない原因にもなります。
英語を聞き取れない原因は「ネイティブの自然な発音の知識不足」「単語の語彙不足」など様々ありますが、文法の理解不足も大きな原因の一つなのです。
英語が話せない人はリスニングの際に、英語を聞き取った後に頭の中で日本語に翻訳して意味を理解しようとします。
しかし、英語と日本語は語順が全く違うため、英語を日本語に翻訳して理解するためには、英文を最初から最後まで聞く必要があるわけです。
ですが、英文全体を聞いてから日本語に翻訳しようとすると、最初の方の英文を忘れてしまったり、頭の中で翻訳作業をしているうちに相手がどんどん英語を話すと意味の理解が追い付かなくなったりして、英会話についていけなくなってしまうのです。
この現象は長文読解で考えると分かりやすいと思います。
長い英語の文章を読む時、一読しただけでは意味が理解できず、何度も何度も英文を行ったり来たりと返り読みすることがありますよね。
英語の本、新聞、メールなどの文章を読む時であれば英文を何度も返り読みする余裕がありますが、実際の英会話では相手は一度しか言葉を話しません。
その一度で英語を聞き取れないと、意味を理解できずに、相手に何度も何度も「もう一回話してくれませんか?」とお願いすることになります。
英会話レッスンであれば講師が何度も話してくれますが、たとえば仕事の電話対応や会議の際に、事あるごとに相手に何度も何度も同じ言葉を繰り返させるようでは、仕事になりません。
この問題を解決するためには、英語の正しい文法を学んで、英語の語順で意味を理解できるようになるまで文法を身に付ける必要があります。
つまり、英会話の際に相手の英語を正確に聞き取れるようになるためには、英語の語順で理解するという正確な文法知識が必要不可欠なのです。
1-③ めちゃくちゃな文法で話しても英語力は伸びない
「文法がめちゃくちゃでもとりあえず英会話レッスンを受けて英語に慣れよう!」「文法がめちゃくちゃでもコミュニケーションはできる!」と言う人もいますが、もし英語を話せるようになるという目標がパッション英語でも良いのであれば、それでも良いかもしれません。
ただし、パッション英語というのは、あくまで相手がこちらの英語を理解しようという気遣いが前提で成立します。
英会話レッスンであれば、めちゃくちゃな文法の英語を話しても講師側が聞き取ろうと努力してくれますし、講師の英語が聞き取れなくて何度も聞き返しても根気強く付き合ってくれますが、実際の英会話では相手がめちゃくちゃな文法の英語レベルに付き合ってくれるとは限りません。
たとえば、就職・転職・昇格・部署異動・海外転勤などキャリアアップのために英語を話せるようになりたいのであれば、相手の英語を正確に聞き取る力や自分の考えを正確に伝える力が必須であり、そのような英語力は正しい文法知識を基に成り立ちます。
英語を話せるようになりたいという目標が、将来のキャリアアップのためや、自分の人生の選択肢を広げたいのであれば、文法の勉強が最優先になります。
2.英会話で文法がめちゃくちゃになる原因
次に英会話で文法がめちゃくちゃになってしまう原因について見ていきましょう。
2-① 英語を話すための知識として文法が身に付いていない
英語初心者や英語に苦手意識を持っている方はもちろん、大学受験の英語科目やTOEICではそれなりに良い成績を取れたのに、英会話になると文法がめちゃくちゃになってしまう人も多いと思います。
その原因は、英語を話すための知識として文法が身に付いていないからです。
大人が非母国語を効率的に身に付ける方法を研究する学問「第二言語習得論」において、英語を話す際には頭の中で「概念化」「文章化」「音声化」という3つのプロセスを踏むことがわかっています。
簡単に言えば、頭の中で話したいことをイメージして、イメージしたことを英語の文章にして、その文章を声に出すことで英語を話せるわけです。
文法がめちゃくちゃな人は、この「文章化」のプロセスに課題があります。
自分が話したいことを正確な文法で英語にすることができないから、文法がめちゃくちゃになってしまうわけですね。
この「文章化」の課題は、中学校や高校で学んだ文法をテキストで復習するという方法では解決することができません。
ネイティブが感覚的に使っている文法の知識を身に付けて、英語を正しい語順で話せるようになるためのトレーニングが必要になります。
2-② レッスンを繰り返せば英語を話せるようになるという勘違い
英会話レッスンでめちゃくちゃな文法で英語を話し続けても英語を全く話せるようにならないのは、正しい文法で話す知識もトレーニングも服くしていることが原因というわけです。
日本の英会話教室やオンライン英会話スクールは「英語を話す環境を提供するサービス」としてレッスンを実施しますが、そもそも英語を話すための文法知識が不足しているのに英語を話せるようになるはずがありません。
つまり、日本に広く根付いている「英会話レッスンを繰り返せば英語は話せるようになる」という考え方は根本的に間違っているわけです。
その証拠として、日本は2023年時点で非英語ネイティブ113ヵ国のうち87位と非常に低い英語能力であることがデータで示されています。(参考:英語能力指数 )
早ければ小学校から、中学校、高校、大学と10年以上英語を学び、日本人は学校教育で約1,200時間の英語学習をすると言われていますが、これだけ英語を勉強しても世界で英語能力が最下位に近いグループにいるのは、日本の学校教育も英会話教室も英語の教え方が根本的に間違っているからに他なりません。
学校教育のような文法の暗記学習を続けたり、英会話レッスンを繰り返すだけでは、いつまでもめちゃくちゃな文法のまま話せるようにはなりませんので、正しい文法を身に付けるアプローチが必要となります。
2-③ 日本語から英語へ変換しようとする
文法がめちゃくちゃな人は、英語を話す時にまず日本語で言いたいことをイメージしてから、英語に変換して話そうとしています。
しかし、日本語と英語は根本的に言語構造が異なるため、日本語という言語をベースに無理やり英語の文章を作り上げても、めちゃくちゃな文法になったり、違和感がある表現になってしまいます。
自然な英語が話せる人は、言いたいことを日本語でイメージするというプロセスを省略して、イメージをそのまま英語の文章で表わすことができます。
英語を聞いて、英語のまま理解して、言いたいことを英語で話すという英会話の全てのプロセスが英語で完結することを「英語脳」などと表現しますが、正しい文法の型を身に付けるなどして瞬間的に英語を話せるようになるトレーニングを積むことで、自然な英語を話せるようになります。
3.英会話で文法がめちゃくちゃになることの解決策
続いて、文法がめちゃくちゃで英語が話せないという状態を解決する具体的な解決策をご紹介します。
3-① ネイティブが感覚的に使う文法体系を習得
もし本気で英語を話せるようになりたい場合、自然な英語を話せるようになるためにネイティブが感覚的に使っている文法体系を理論的に学ぶという勉強法がおすすめです。
たとえば、後ほどご紹介する英語スクールのLiberty English Academyでは、受講期間の前半でネイティブが話す文法を体系化したグラマーテーブルを習得し、受講期間の後半でスピーキングレッスンを繰り返します。
正しい文法知識のインプット学習 ⇒ 実践的なスピーキングのアウトプット学習という正しい順番で英語を学ぶことで、短期間で英語を話せるようになります。
英語を話せない人が独学でネイティブが使う文法を学ぶのは難しいですが、英語指導の専門家から英語を話す知識として文法を学ぶことで、英語を話す時に文法がめちゃくちゃになってしまうという状態が解決されます。
3-② 認知文法
第二言語習得論において、文法をイメージで捉える「認知文法」が有効であることが分かっています。
認知文法はENGLISH COMPANYやSTRAILなどの英語スクールが採用している英語学習法であり、認知文法は文法テキストを暗記するといった従来の文法学習とは異なるアプローチで文法を学びます。
たとえば、「have + 過去分詞」という過去完了形は①継続「ずっと~している」、②経験「~したことがある」、③完了「~したところだ」という3つの意味があり、文脈から推測して意味を選ぶと学校や塾で学んだと思います。
ですが、単語の組み合わせと意味を一つ一つ暗記していくと「覚える量が膨大になる」「英語のニュアンスと日本語のニュアンスに違いが出て不自然」「変則的な文法に対応できない」など多くのデメリットが生じてしまいます。
そこで、認知文法では「have + 過去分詞」を継続・経験・完了という3つの意味に分類するのではなく、「have + 過去分詞」は「過去から現在まで連続して動作・状況が繋がっている」というイメージで捉えます。
haveが過去から現在まで「持っている」という連続するイメージさえ理解しておけば、英語を読んだり聞いたり話したりする際に「have + 過去分詞」を継続・経験・完了という日本語に当てはめて翻訳する必要がなくなり、英語が持つイメージそのまま文章を理解したり話したりすることが可能になるわけです。
私たちが日本語を話す時に頭の中でいちいち文法を考えないのと同じで、英語ネイティブも英語を話す時にいちいち文法を考えていません。
認知文法を学ぶことで、英語ネイティブが英語を話す時と同じようにイメージで文法を捉えることで、状況に応じた自然な英語を使いこなすことが可能となります。
3-② パターンプラクティス
パターンプラクティも第二言語習得論でも有効と言われ、はENGLISH COMPANYやSTRAILなどの英語スクールで採用されている文法学習法の一つです。
パターンプラクティスは、文法の型を身に付けるトレーニングです。
たとえば、「あなたは何歳ですか?」は「How old are you?」とパッと出てくるでしょう。
では、「あなたはどれくらいお腹が空きましたか?」は、すぐに言えますでしょうか。
「How old are you?」は中学校で習うので大半の人が言えると思いますが、「あなたはどれくらいお腹が空きましたか?」という質問は学校では習わないため、咄嗟に英文が頭に出ない人も多いはずです。
文法テキストを復習する・文法を一つ一つ日本語訳にして暗記するという勉強をすると、暗記した英語は話せるけど、暗記した英語とは少しでも異なると途端に話せなくなってしまい、文法がめちゃくちゃになってしまうといった状態になってしまいます。
一方、パターンプラクティスでは「How 〇〇 are you?」という文法の基本の型を暗記し、○○に適切な単語を入れるだけで表現の幅を大量に増やすという勉強法をします。
○○にお腹が空いたという意味のhungryを当てはめれば良いため、「How hungry are you?」とすぐに状況に対応した英語を話せるようになるわけです。
「How sick are you?」なら「どれくらい具合が悪いですか?」となり、「How busy are you?」なら「どれくらい忙しいですか?」になるなど、「How + 形容詞 + 疑問形」という型を覚えれば、主語や形容詞を入れ替えるだけで、正確な文法で大量の表現に対応できるようになるのがパターンプラクティスの特徴です。
4.英会話で文法がめちゃくちゃを克服するコーチング
短期間で本気で英語を話せるようになりたい場合、当サイトでは英語コーチングスクールの受講をおすすめしています。
特にビジネスでも通用するレベルの英語力を身に付けたい方は、めちゃくちゃな文法のままレッスンを繰り返しても非効率的な勉強が続くだけですので、素直に英語の専門家から直接指導を受けるのが間違いありません。
ここからは、コーチングサービスを受けるメリットについて解説していきます。
4-① 英語コーチングスクールとは
コーチングスクールは専属コンサルタントがついて「学習プランの作成」「弱点や課題の発見」「課題解決のレッスンやトレーニングの実施」「毎日の自主学習の管理」など、英語学習を総合的にサポートしてくれるスクールです。
独学で英語学習に挫折してしまう大きな原因の一つが、間違った方法で勉強に取り組んでいることから学習効果が出ずにモチベーションが下がってしまうこと。
あるいは、継続的な勉強ができずに効果が表れる前に勉強を辞めてしまうことです。
つまり、独学では正しい方法で継続的な英語学習ができないことに起因しています。
一方で、コーチングスクールでは専属コンサルタントが適切な英語学習を指導してくれるほか、毎日の自主学習のサポートもしてくれるため、正しい方法で継続的に英語学習に取り組むことが可能です。
4-② 独学で英語を話せるようになるのは難しい
文法がめちゃくちゃなまま英会話レッスンを繰り返すだけでは、いつまでも正しい文法で話すことはできません。
とはいえ、独学で正しい文法で話すことを身に付けるのは難しいです。
英語学習において最も大切なのは、自分が英語ができない原因を正確に分析し、その原因を解決する最適な勉強を続けることです。
闇雲に英語に触れる時間を増やすだけではなく、「どのように何を勉強するのか」が大切なので、正しい勉強法をアドバイスしてくれるコーチングスクールが特に英語初心者や英語に苦手意識を持っている方にはおすすめです。
4-③ 言語学に基づく勉強の実施
コーチングスクールはそれぞれ掲げている学習コンセプトが異なりますが、共通しているのは第二言語習得論などの言語学に基づいた英語学習を実施することです。
特に非母国語を第二言語として習得する研究「第二言語習得論」などで効果があるとされる英語学習を実施することで、短期間で効率良く英語を身に付けることが可能になります。
たとえば、おすすめ1位としてご紹介するENGLISH COMPANYでは、国内外の大学や大学院で言語学を修了した専門家から英語トレーニングを受けることができます。
おすすめ2位のLiberty English Academyでは、英語ネイティブが感覚的に身に付けている文法を体系化したグラマーテーブルを学ぶことで、完璧な文法を習得することが可能です。
単語・文法・発音などの知識をただ暗記するのではなく、理論に基づいて「英語を話せるようになるための知識」として学ぶことで、英語を話せるようになることを目指すのがコーチングスクールの特徴となります。
4-④ 英語指導の専門家に教えてもらう
英語に限らず勉強でもスポーツでも、何かを学ぶ際はその道の専門家に指導してもらうのが最も効率的に上達するのは言うまでもありません。
独学では「なにを勉強すればいいのか」「どのように勉強すればいいのか」「どれくらい勉強すればいいのか」など、適切な英語学習を実施するのはとても難しいです。
一方、コーチングスクールでは第二言語習得論などの専門的な知識を持っている講師から直接的な指導を受けることが可能となります。
この記事では、特に言語習得に関する知識が深い講師が揃っているスクールをご紹介しますので、これまで英語学習に挫折してきた方や、短期間で本気で英語を話せるようになりたい方は、ぜひ興味のあるスクールの無料体験を受けてみてください。
4-⑤ 英会話で文法がめちゃくちゃな人におすすめのスクール
具体的にはこちらの記事(【超本音で語る】英語コーチングおすすめ22社比較ランキング)でおすすめのスクールをご紹介しておりますので、本気で英語を話せるようになり方はぜひ参考にしてみてください。
【超本音で語る】英語コーチングおすすめ22社比較ランキング
2024/10/28
興味があるスクールがあれば無料カウンセリングを受けてみて、スクールの雰囲気やサービス内容を確かめてみてくださいね。
5.まとめ:英会話で文法がめちゃくちゃでは上達しない
当記事では、英会話において文法がめちゃくちゃでも大丈夫なのか解説いたしました。
結論として、英語を正確に聞き取れるようになるためにも、自分の考えを正しく伝えられるようになるためにも、文法の学習は非常に重要です。
文法がめちゃくちゃな英会話レッスンを続けてもパッション英語しか身に付きませんので、ビジネスのキャリアアップを目指して英語を話せるようになりたい方などは、ぜひ言語学に基づいてインプット学習をサポートしてくれる英語コーチングスクールの受講を検討してみてください。
興味があるスクールがあれば、色々と無料カウンセリングを受けてみて、自分が最も納得した方法で英語学習を進めるようにしましょう。