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英会話

シャドーイングは意味ない?効果なしと言われる理由と解決方法

2022年6月21日

こんにちは。

当記事では、シャドーイングは意味ない・効果なしと言われる理由と、シャドーイングの効果的なやり方について解説していきます。

結論から言うと、独学でシャドーイングをすることはおすすめしません。

理由は、シャドーイングは英語学習の中でも非常に難易度が高い勉強法だからです。

最近では様々なブログやYoutubeでシャドーイングのやり方が紹介されているので、英語初心者の方もシャドーイングに手を出してしまいがちですが、シャドーイングは通訳訓練方法の一つです。

通訳者に推奨されているトレーニングの一つなので、シャドーイングに意味がないわけがありません。

ですが、裏を返せば、通訳者レベルの英語力を持っていない人が挑戦しても、難しすぎて効果が出ないのは当たり前なのです。

正しいやり方で実施すれば効果は凄まじいのですが、少なくとも初心者から初級者レベルの人が独学で実践するような内容ではないと言えます。

この記事では、シャドーイングの有用性や難しさを脳科学の知見から解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

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目次

1.そもそもシャドーイングの効果ってなに?

シャドーイング

 

まずは、シャドーイングがなぜ英語学習において有用な勉強法と言われているのか、その効果についてご紹介します。

    

1-① シャドーイングはリスニング力を鍛える

シャドーイングは、英語の音声を聞きながら同時に発話するトレーニングです。

英語を話すのでスピーキングを鍛える学習に思えますが、実はシャドーイングの本質はリスニング力の強化となります。 

理論的な話をすると、私たちが英会話において英語を聞き取る時の脳のプロセスは「音声知覚」と「意味理解」の2つに分けることができます。

   

音声知覚

音を聞き取る

意味理解聞いた音を脳内で理解する

 

リスニングが苦手な方は、「音声知覚」か「意味理解」のどちらか、あるいは両方に原因があるから英語を聞き取れません。

英語が聞き取れない原因と脳内プロセスを整理すると、次のようになります。

  

 症状原因
音声を聞き取れない
(音声知覚)
ネイティブのリアルな発音に関する知識が少ない
(音の連結・音の脱落・音声変化の理解不足)
聞き取れるけど理解できない
(意味理解)
単語や文法の知識不足
ゆっくりな音声なら分かるが、
長い文章・速い音声は厳しい
(音声知覚 & 意味理解)
脳内処理が追い付いていない

 

3つの症状のうち、シャドーイングは①の「音声が聞き取れない」症状と、③の「長い文章・速い音声を処理できない」症状を解決する学習方法と言えます。

 

1-② シャドーイングで音が聞き取れるようになる理由

シャドーイング

 

ネイティブの英会話の90%は中学レベルの単語が使われているのに、なぜか聞き取るのって難しいですよね。

私たち日本人が英語を聞き取れないのは、実際に話されるネイティブの発音を知らないのが大きな原因と言えます。

たとえば、「彼を説得して~させる」という意味の「talk him into ~」という簡単な英語で考えてみましょう。

「talk him into」という文章の場合、多くの日本人は「トーク ヒム イントゥ」という発音で覚えているでしょう。

ですが、実際の英会話では「トーキミンダ」という漢字で発音されます。

「him」のhの音が脱落して「イム」と発音され、「talk」のkと音が連結して「トーキム」に。

「into」のtがダの音に変化してイントゥがインダに。

さらに「him」のmと音が連結して「トーキミンダ」と発音されるのです。

もっと砕けて話す場合、「into」のtの音まで脱落して「トーキミナ」くらい省略されて発音されることもあります。

このようなリアルな英語の発音を知らないと「トーキミナ? なに言ってるの? どういう意味?」と頭がパニックになってしまいます。

「トーキミナ」という発音と「talk him into」という英文が結びつかないので、読めば誰でも分かるような簡単な英語でさえ多くの日本人は聞き取れません。

こんな感じで、たった3節の単語でさえ、音の脱落やら変化やら連結が起こるのが自然な英会話なのです。

  

英会話

    

「talk him into」という英語を聞き取るためには、音声変化により「トーキミンダ」とか「トーキミナ」と発音されることを知る必要があります。

英語が聞き取れないのは、英語に耳が慣れていないからとか、英語を聞く量が足りないとか、そんな漠然としたことが原因なのではありません。リアルな発音が身に付いていないことが最大の原因なのです。

日本人はリーディング・ライティング重視の学校教育を受けるため、リアルな発音に関する知識が相当少ないです。

英語を聞き取るために大切なのはリアルな英語の発音を正しく覚えることであり、リアルな発音を覚えるのに最適なトレーニングこそ、英語を聞きながら正確に英語を話すシャドーイングなのです。

シャドーイングは自然な英語の発音を身体に染み込ませるトレーニングですからね。

シャドーイングを徹底的に行うことで、ネイティブの英語を聞き取る「音声知覚」が強化され、リスニング力が身に付くというわけです。

    

1-③ シャドーイングは音声知覚を自動化させる

シャドーイング

  

「ゆっくりの音声ならなんとか聞き取れるけど、長い文章や速い音声は無理!」って人もいるでしょう。

その原因は、英語を聞き取ってから理解するまでの脳内処理のスピードが遅いことにあります。

日本人の多くは「音声知覚」、すなわち、音を聞き取ることに精一杯で、意味理解に脳の力を使えない状態になっています。

  

意味理解・音声知覚
参考:英語学習2.0(116ページ)

  

表の左側の図は、脳内が「音声知覚」でいっぱいいっぱいの状態です。音を聞き取ることに集中していて、聞き取った音を理解する余力が残っていないから、英語を聞き取りながら意味を理解することが難しいのです。

ですが、シャドーイングで「音声知覚」を鍛えると、意識しなくても音を聞き取れるようになるので、脳の力を意味理解に使うことができるようになります。

普段、私たちが日本語で会話する時に、よっぽどうるさい場所でない限り、わざわざ日本語を聞き取る努力なんてしませんよね。それは、日本語を聞き取るプロセスが自動化されているからです。

英語も日本語と同じように、音を聞き取るプロセスを自動化することで、会話の内容に集中できるようになるということです。

 

1-④ シャドーイングで英語の語順に慣れる

英語コーチング

 

もう一つ重要なポイントとして、長い英語の文章を聞き取れるようになるためには、日本語と英語の語順の違いに慣れる必要があります。

そもそも、日本語と英語は全く異なるルーツの言語です。

インド・ヨーロッパ語族の英語はSVOの語順ですが、日本語の語順はSOVのため、英語の文章を最後まで聞かないと日本語に訳すことはできません。

ですが、英会話はどんどん流れていきますよね。1つの英文が終わってから頭の中で日本語に翻訳して文章の意味を理解するなんてことをしていると、あっという間に会話に置いてかれてしまいます。

リーディングなら文章を何度も確認することができますが、実際に会話では「聞き取れなかったので最初から言い直してください!」なんて何度もお願いするわけにもいきません。流れの中ですべて理解していかなければ、英会話をできるようにはならないのです。

つまり、英会話の速度についていくためには、英語の語順のまま英語を理解することがとても重要となります。

シャドーイングは、英語の文法を覚えるトレーニングでもあります。

英文を正確に発話することを繰り返すので、正しい語順が自然と身に付きます。

聞き取った単語の一つ一つを日本語に翻訳して文章を理解するのではなく、英語を塊として記憶するイメージです。

正しい文法が身に付いていれば、主語を理解、動詞を理解、目的語を理解と、会話の流れの中で前から順番に意味を理解していくことが可能となります。

脳内でいちいち英語を日本語に翻訳するのではなく、英語をそのままの順で意味を捉えられるようになることで「音声知覚」から「意味理解」がスムーズになり、長い文章でも問題なく聞き取れるようになるわけです。

   

2.シャドーイングには二種類ある

シャドーイング

 

もう少しシャドーイングについて具体的に解説していきますと、シャドーイングには2種類のやり方があります。

 

プロソディ・シャドーイング

発音を意識する

コンテンツ・シャドーイング意味理解を意識する

  

2-① プロソディ・シャドーイング(中級者向け)

プロソディ・シャドーイングとは、英語の発音に注意を向けて、できるだけ正確に発音を真似をしながら復唱するトレーニングです。(プロソディ(韻律)とは発話のスピード、高さ、強さなどを表しています)

特に、抑揚やリズム、イントネーションなどのプロソディに注意して取り組みむことで、英語の音を聞き取れるようになったり、発音やリズムが改善したりします。

一般的なシャドーイングはプロソディ・シャドーイングのことを指していて、「英語の意味を理解すること」には注意を向けません。

意味を理解しながらシャドーイングをするという最終段階の一歩手前にある、発音改善のトレーニングとなります。

英語のリアルな発音を身に付けることが目的のトレーニングとなりますが、それでも初心者や初級者には非常に難易度が高いと感じるでしょう。

  

2-② コンテンツ・シャドーイング(上級者向け)

コンテンツ・シャドーイングは、文章の意味をイメージしながら復唱するトレーニングです。

流れる文章の意味を理解しながら、スラスラと言葉が出てくるようになるのが目標であり、完全に上級者向けの内容です。

コンテンツ・シャドーイングができるようになると、音声知覚が自動的にできるようになります。脳の力を音声知覚に使わなくて済むようになりますので、リスニングの負荷が大幅に減ります。

そして、コンテンツ・シャドーイングを繰り返し行うことで、単語や文法、イディオム、定型的な表現も自然と定着します。

このレベルになると、音声を聞き取ったと同時に意味を理解しながら英語を話せるようになるでしょう。

ハッキリ言って非常に負荷が高いトレーニングでして、初心者から初級者の方はまず実践不可能です。

ただし、上級者がコンテンツ・シャドーイングを実践すれば、まさに通訳者レベルの英語力を身に付けることができます。

 

3.シャドーイングが意味ない・効果なしと言われる理由

意味ない・効果なし

 

さて、ここから本題ですが、プロソディ・シャドーイングにしてもコンテンツ・シャドーイングにしても、独学では意味ない・効果なしと言われる具体的な理由を解説していきます。

 

3-① 発音が正確ではない可能性が高い

まず、発音の正確性の問題があります。

独学でシャドーイングを実施する場合、「自分の音声を録音をして、元の音声と自分の音声を比較し、間違っている部分をしっかりと改善していく」というような丁寧な作業を繰り返し行わないと、正確な発音が身に付きません。

なんとなくシャドーイングしても正確な発音が身に付かないばかりか、間違った発音が定着する可能性があります。人間の脳はいったん身に付いた発音を強制することが非常に難しいので、そのままずっと正確な発音が身に付かず、リスニングもスピーキングも向上しないこともありえます。

 

3-② スピーキングができていると勘違いする

シャドーイングは英語の音声に重ねて発話するため、なんだか自分がネイティブに近いスピード・ネイテイブに近い発音で話せているように勘違いしてしまう傾向にあります。

しかし、実際のところ、元の音声と自分の音声が混ざっているだけで、自分が上手く話せていると勘違いしているだけの可能性が高いです。自分の英語をしっかり聞いて改善していかないと、いつまでたってもシャドーイングの効果は出ません。

 

3-③ そもそもシャドーイングの目的を理解していない

プロソディ・シャドーイングの目的は発音改善ですが、その根本的な目的は「どの音が聞き取れなかったのか」を見つけることです。

どの音が聞き取れなかったのか、なぜ聞き取れなかったのか、その原因を分析して、苦手な発音を意識して取り組むことで発音が改善され、音が聞き取れるようになるのですが、独学で自分が聞き取れない音を見つけ出すのは困難です。

そもそも発音に関する知識が不足しているから聞き取れないのに、正しい発音や間違っている発音を判断できるはずがありません。

 

3-④ リエゾンやリダクションの知識不足

シャドーイングが難しい理由は、リエゾン(音の連結)やリダクション(音の脱落)、ら行化、弱化などの音声変化を正確に真似する必要があるからです。

ネイティブは感覚的に話していますが、英語の音声が変化するのは様々なルールに基づいています。これらのルールを把握して、頭で理解しながらシャドーイングをすることで、初めて自然な音声が身に付いていくのです。

シャドーイングは何も考えずに、ただ音声の真似をすれば良いという単純な学習ではないことを頭に入れておきましょう。

 

3-⑤ 疲れる上に効果が出るのに時間がかかる

後述しますが、シャドーイングは脳の負荷が高いトレーニングです。

しっかりと意味のあるやり方でシャドーイングをすると、頭がめちゃくちゃ疲れます。その上、毎日シャドーイングを実践しても、効果が出るまでに少なくとも1~2ヶ月はかかります。

疲れる上に効果がなかなか出ないトレーニングを、一人でモチベーションを保って正しいやり方で継続できる人間なんてそういません。

 

3-⑥【結論】シャドーイングをする場合はプロの指導が必須

シャドーイング自体は非常に学習効果が高いトレーニングです。

一方、独学でシャドーイングを行っても意味ない・効果なしという結果で終わる可能性が非常に高いです。そもそも、何日も続けられる人さえいないでしょう。(本当に疲れるトレーニングなので)

そこでおすすめなのが、英語コーチングスクールの受講です。

コーチングスクールは科学的な手法で英語習得を目指す最新型の英語スクールであり、発音の知識を持っているプロの講師がシャドーイングをサポートしてくれます。

正確なサポートがあれば、シャドーイングを正しやり方で実践することができ、短期間で驚くほどの英語力アップの効果を見込めます。

正直、コーチングスクールの受講中はそれなりにキツイと思いますが(脳の負荷が高いトレーニングをするので疲れます)、3ヶ月~半年くらいで英語をそれなりに話せるようになりたいのであれば、コーチングスクールの受講を検討してみてください。

 

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4.正しいシャドーイングのやり方

英語コーチング

 

コーチングスクールで実際にどのようなシャドーイングを行うのかイメージしやすいように、シャドーイングの正しいやり方について解説していきます。

繰り返しお伝えしますが、シャドーイングは正しいやり方で実施すれば学習効果が非常に高い反面、初心者・初級者レベルの方にとってはかなり難しい勉強法です。ここでシャドーイングのやり方を解説しますが、独学で実践しようとするのはおすすめしません。やり方が分かったとしても、正確に実践できる力がそもそもないからです。

英語が話せない人がシャドーイングを実践するならば、英語指導に熟知したプロに添削してもらい、発音の矯正を重ねて自然な英語に近づけていくことが大切であるということを念頭において、参考にしてみてくださいね。

さて、今からご紹介するシャドーイングのやり方は、5つのステップに切り分けて実施する方法です。

シャドーイングのステップを切り分ける手法は様々な英語コーチングスクールでも実施されています。

この記事でご紹介するシャドーイングのステップは、英語スクール「トライズ」のコンサルタントに伺った話を参考にしていますので、リアルなシャドーイングの実践方法になっていると思います。

  

【ステップ1】リスニング

まずはリスニングの教材や映画のシーンを使用して、スクリプトを読まずに英語を聞きます。

この段階で意味が理解できなくても問題ありません。準備運動のようなものです。

    

【ステップ2】マンブリング

マンブリングとは、音声を聞きながら、聞こえたとおりの口の中でぶつぶつと呟くイメージです。

大切なのはスクリプトを読まないで実施する点。小声なので自分の言葉が音声を邪魔することがありません。とにかく聞こえる音に集中し、聞き取った音を再現していきます。

聞き取った音を全く声に出さないサイレント・シャドーイングという手法もありますが、小声だとしても音声を発音する方が、自分が発音できる音とできない音が明確になります。なので通学・通勤の電車や会社の休憩時間のような声を出しづらい環境ではサイレント・シャドーイングも有用ですが、声を出せるのであればマンブリングがおすすめです。

この段階では、「音声が聞き取れて意味を理解できる英語」と「音声を聞き取れない英語」または「音声は聞き取れたけど意味が理解できない英語」を明確にすることを意識しましょう。

  

【ステップ3】英文を確認

教材の英文を読んで、「音声を聞き取れない英語」「音声は聞き取れたけど意味が理解できない英語」の部分を確認します。

ここで発音方法や意味が分からない単語や文法、表現方法があれば調べて理解し、英文全体の発音と意味が分かる状態にします。

この段階で、英文を見ながら音声を流し、聞き取れなかった音が聞き取れるようになるまで繰り返し聞くことがポイント。

ここまでがシャドーイングの準備段階です。

      

【ステップ4】シンクロ・リーディング

パラレル・リーディングとも呼ばれる、シャドーイングの一歩手前のトレーニングです。

教材の英文を見ながら、聞き取った音声を真似して復唱します。スクリプトはあくまで補助的なもので、重要なのは音声のスピードに付いていくことと、英語のリズムやイントネーション、強弱、音の連結などを意識して、限りなく聞こえた音をと同じ英語を発話することです。

スムーズに発音できない部分やスピードに付いていけない部分があると思いますので、音声と同じレベルで話せるようになるまで繰り返すことが大切です。

   

【ステップ5】シャドーイング

最後にシャドーイングです。英語の音声だけ流しながら、同時に復唱していきます。

まずは、プロソディ・シャドーイングで英語と発音を脳内で紐づけることを意識していきましょう。

プロソディ・シャドーイングで発音が身に付いてきたという実感があれば、コンテンツ・シャドーイングに移行して発音と意味を紐づけていくイメージです。

  

5.シャドーイングにおすすめの教材

シャドーイングにおすすめの教材

 

シャドーイングを実践する際、TEDという海外の著名人によるプレゼンテーションの動画を利用することが多いです。

TEDとは「Technology Entertainment Design」の頭文字をとったもので、学術やエンターテイメント、社会課題、デザインなど様々な分野で活躍する著名人を講師として招き、プレゼンテーション主催している団体となります。

TEDの精神として”Ideas worth spreading”とある通り、プレゼン内容は知的好奇心が刺激されるものばかり。英語コーチングスクールの「プログリット」のシャドーイングの教材としても使われている有名な教材となります。

 

5-① なぜTEDがおすすめなのか

TEDは英語と日本語の正確なスクリプトが用意されていて、音声速度の調整も可能です。0.5倍速でゆっくりと発音を確認することもできますよ。

ビジネスや自己啓発、研究など、内容も非常に面白い動画がたくさんありますので、英語の勉強と同時に知識を身に付けることができるのも魅力的です。

 

  

5-② TEDを使ったシャドーイング方法

TEDを使った基本的なシャドーイングのやり方は次のとおりです。

 

  1. 音声を集中して聞く
    (リスニング・マンブリング)
  2. 文章を読んで分からない単語や文法を調べ、意味を理解
    (英文を確認)
  3. 音の変化チェック
    (英文を確認)
  4. スクリプトを見ながらオーバーラッピング
    (シンクロ・リーディング)
  5. 英文も見ずにシャドーイングを繰り返す
    (プロソディ・シャドーイング)

 

ただなんとなく音声の真似をするだけでなく、英語特有の音声変化を理解して、正確に発音を真似することを意識しましょう。

 

6.シャドーイングを初心者にはおすすめしない理由

シャドーイング

 

ここまでの解説で、シャドーイングは初心者・初級者にはかなり難易度が高い理由が分かってきたと思います。

そこで、ちょっと視点を変えて、脳の動きからもシャドーイングの難易度が高い理由を紹介していきます。

 

6-① 脳はリスニングをする時に運動する領域が活性化する

アメリカの有名な雑誌「Nature」に掲載された脳科学の研究論文によると、英語をリスニングする時に脳は運動領域が活性化し、無意識に発音をしているということが判明しているようです。

  

リスニング

参考:Listening to speech activates motor areas involved in speech production

 

ちょっと分かりづらいかもしれませんが、図の黒く囲われている運動領域が赤くなっているので、リスニングをすると運動、すなわち、「聞いた音を発声するイメージ」をしているという結果が出ているのです。

つまり、リスニングを鍛えるためには、聞き取った音を実際に発音することが重要だと考えれらます。

聞き取った音を真似して復唱するシャドーイングは、脳科学の知見からも非常に有効であることが明らかになっているわけですね。

 

6-② シャドーイングは脳に高い負荷を与える

シャドーイングの負荷

参考:英語シャドーイングが英語読解プロセスに与える影響:近赤外分光法による脳内処理メカニズムの検討 

 

上の写真を見てみると、シャドーイングを実施している時は脳が真っ赤に染まっていて、明らかに高い負荷がかかっています。

シャドーイングは「英語の音声を聞く」「音声を記憶する」「音声を口に出して再現する」「自分が口にした英語を聞く」という4つの脳内処理を行う必要がありますので、脳をかなり使うトレーニングなのです。

そもそも、シャドーイングは負荷が高いトレーニングなのに、英語初心者は同時並行で単語や文法なども覚えていかなくてはなりません。1日に2時間も3時間も脳が疲れる学習を独学でやり続けるのは、めちゃくちゃストレスがかかります。

独学でシャドーイングを何ヶ月も続けられる人はほぼいません。それくらい、脳が疲れるトレーニングだからです。

シャドーイングは英語を短期間で身に付けられる学習方法ではありますが、もしシャドーイングを実践したいならば、私はシャドーイングを指導してくれる英語コーチングスクールの受講をおすすめします。

シャドーイングは正しいやり方で、3ヶ月、4ヶ月と継続して初めて効果が最大限に発揮されるトレーニング方法なので、専属のトレーナーにサポートしてもらった方が確実です。コーチングスクールに通っても脱落する人がいるくらいハードな内容ですから、1人で出来ると楽観視はしないようにしましょう。

 

7.シャドーイングを徹底的に実施する英語スクール

さて、シャドーイングを徹底的に実施して短期間で英語力を伸ばす英語スクールを5校、ご紹介します。

いずれも、短期間で高い効果を実感できるはずですのが、本気で英語を話せるようになりたい方は、ぜひ無料カウンセリングを受けてみてくださいね。

 

1位 言語習得の専門家によるトレーニング「ENGLISH COMPANY」

    

入会金55,000円
コース・期間・料金【パーソナルトレーニング】
90日間集中  :561,000円
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【セミパーソナル】
初級(6ヶ月):264,000円
中級(3ヶ月):231,000円
上級(3ヶ月):242,000円

コーチング・
トレーニング
【パーソナルトレーニング】
90日間集中  :週2回×90分(計24回)
180日間集中:週1回×90分(計24回)

【セミパーソナル】
初級:週1回×120分(計24回)
中級:週1回×120分(計12回)
上級:週1回×120分(計12回)

校舎【東京】新宿・銀座・神田・恵比寿
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入会金55,000円
コースビジネス英語コース
TOEIC L&R TESTコース
初級者コース
料金297,000円
期間3ヶ月
コーチング週1回×60分
校舎【東京】新宿・銀座・恵比寿
【大阪】梅田
オンラインオンライン受講対応

  

ENGLISH COMPANYと同じ経営母体を持つコンサルティング特化型スクール「STRAIL(ストレイル)」。

ENGLISH COMPANYがコーチングとトレーニングの両輪で英語力を伸ばすのに対し、ストレイルは言語習得の専門家によるコンサルティングを受けながらの自主学習がメインとなります。

「学びを合理的でクールなものに」というコンセプトも変わらず、毎日の自主学習時間が1~1.5時間の超高密度学習により、3ヶ月集中で英語力を伸ばすことが可能です。

ストレイルでは英語力をフェーズごとに捉え、該当するフェーズごとに最適な学習を実施するストレイルメソッドを採用。

第二言語習得論に基づいた段階的なインプット学習でリーディングとリスニングを強化し、フェーズが上がってきたらスピーキングとライティングを鍛えていくことで、効率的に英語力を伸ばしていきます。

また、国内外の大学で言語習得の学問を専攻した専門知識を持つコンサルタントが揃っていて、医師が症状から病気の原因を特定して処方箋を決めるように、受講生の英語が苦手な原因をピンポイントで特定し、課題解決に最適な学習方法を提示。

常に最適な学習を継続することで、最短期間で本質的な英語力を身に付けることができるのが大きな魅力です。

コンサルティングに特化している分、月額約10万円と平均的な受講料である上、ビジネス英語コースとTOEICコースは教育訓練給付制度の利用で70,400円の給付金が支給されるため、総額281,600円という格安料金でコーチングを受けることができます。

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期間3ヶ月~12ヶ月
コーチング毎週 / 隔週
レッスンプライベート:週0~5回
グループ  :受け放題
校舎【東京】 六本木・東京丸の内・新宿
     銀座・日本橋
【神奈川】横浜
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上級入門:198.000円(2ヶ月)
中級  :188.000円(2ヶ月)
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準備  :  98,000円(1ヶ月)
TOEIC L&R TEST
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TOEIC750点:228.000円(2ヶ月)
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TOEFL105点:318,000円(2ヶ月)
TOEFL90点  :308,000円(2ヶ月)
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コーチング週1回×120分
校舎渋谷
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クラスメイトと仲良くなり交流が深まったという話もあり、クラスメイトと一緒に英語学習をできるのは大きな魅力と言えるでしょう。

日本人トレーナーはニューヨークでのMBA取得者・英国大学のTESOL修士課程卒業者・海外留学経験者・マルチリンガルなど、生の英語を使ってきた経験が豊富です。実績に基づく知見や、目指すキャリアにおいてどう英語を活かすかなどのアドバイスも貰える点も非常に魅力的。

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5位 毎日の音声添削「PROGRIT(プログリット)」

  

入会金55,000円
コースビジネス英会話コース
初級者コース
TOEIC L&R TESTコース
TOEFL iBT / IELTSコース
料金・期間【ビジネス・初級者・TOEIC】
2ヶ月: 380,600円
3ヶ月: 544,500円
6ヶ月:1,069.200円

【TOEFL / IELTS】
3ヶ月: 577,500円
6ヶ月:1,102.200円

コーチング週1回
校舎【東京】有楽町・新宿・神田秋葉原
    六本木・渋谷・池袋
【神奈川】横浜
【愛知】名古屋 
【大阪】梅田
【兵庫】神戸三宮
オンライン完全オンライン対応

  

2024年時点で累計18,000人・法人導入社数231社の大手コーチングスクール「PROGRIT」。

専属コンサルタントによる学習管理のもと、毎日3時間の自主学習を半ば強制的に実施して短期集中で実力を身に付けることを目指します。

英語を聞いてから話すまでのプロセスの一つ一つをトレーニングし、専属コンサルタントが毎日シャドーイングなどの音声を添削・フィードバックして本質的な英語力を養います。

「ビジネス英会話」「TOEIC」「TOEFL・IELTS」「初級者」の4種類のコースがあり、カウンセリングで英語レベルを分析したのち、具体的な課題を明確化。特定された課題を解決するため、理論に裏付けされたオリジナルのカリキュラムを設計してくれます。

採用率0.85%を通過した優秀なコンサルタント陣が揃っているため、英語初心者から高レベルの英語力を習得したい人まで安心して受講することができるでしょう。

受講料金はコーチングスクールの中で最も高い部類ですが、自分一人では勉強に集中できない方や、すぐにサボってしまって思うような結果が出ない方などは、専属コンサルタントがフルサポートしてくれるプログリットの受講を検討してみてください。

  

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8.まとめ:正しいシャドーイングで英語力を身に付けよう

シャドーイングまとめ

  

当記事では、シャドーイングの効果、やり方、おすすめの英語クールを紹介しました。

独学ではかなり難しいシャドーイングですが、プロフェッショナル講師のサポートのもと、正しい方法で実施すれば本当に英語力は劇的に変わります。シャドーイングを実施する前とした後では聞き取れる英語の量がまるで違いますし、意味も自然と頭に入ってくるようになりますから。

紹介した英語スクールでは、英語に熟知したプロフェッショナルな講師が正しいシャドーイングのやり方を教えてくれます。

添削と改善を繰り返すことで、独学とは比較にならないほど早く英語力が身に付きますので、ぜひ、気になったスクールの無料カウンセリングを体験してみて、その雰囲気やサービス内容を確認してみてくださいね。

 

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