こんにちは。
当記事では、TOEIC600点を取れない原因と解決方法についてご紹介いたします。
TOEIC600点は受験者の平均点レベルであり、TOEICの勉強を始めた人の最初の目標スコアと言えます。
しかし、TOEIC600点を突破するのは一つの大きな壁でもあり、特に英語初心者や英語に苦手意識を持っている方は600点を突破できずに挫折したり諦めてしまったりする人も多くいます。
そこで、当記事ではTOEIC600点を取れない原因を解決し、その先で700点や800点も狙える根本的な考え方や勉強法についてご紹介しますので、本気でスコアを伸ばしたいと考えている方は参考にしてみてください。
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1.TOEIC600点レベルについて

まずはTOEIC600点レベルについて確認しましょう。
TOEICの開発機関であるETS(Educational Testing Service)が受講者のスコア分布などのデータを提供しているため、2025年に公表された最新版のデータをもとにご紹介します。
平均スコアなどの数値は各年度で多少は変わりますので、あくまで一つのデータとして参考にしてくださいね。
1-① 受験者の平均スコア(2021~2023年)
過去3年間の受験者の平均スコアは次の通りです。
| 受験者数 | Listening | Reading | Total | |
| 2021年 | 900,684人 | 331点 | 279点 | 611点 |
| 2022年 | 784,310人 | 331点 | 277点 | 608点 |
| 2023年 | 746,178人 | 335点 | 278点 | 612点 |
最新の受験者数は約75万人で平均スコアは612点です。
1-② 受験者のスコア分布(2023年)
受験者全体のスコア分布を見てみましょう。
| 人数 | 上位割合 | 偏差値 | |
| 895点~ | 32,940人 | 4.4% | 67 |
| 845点~ | 37,564人 | 9.4% | 63 |
| 795点~ | 51,094人 | 16.2% | 60 |
| 745点~ | 61,113人 | 24.4% | 57 |
| 695点~ | 69,803人 | 33.8% | 54 |
| 645点~ | 77,304人 | 44.2% | 51 |
| 595点~ | 79,458人 | 54.8% | 49 |
| 545点~ | 76,739人 | 65.1% | 46 |
| 495点~ | 68,972人 | 74.3% | 43 |
| 445点~ | 59,514人 | 82.3% | 41 |
| 395点~ | 48,915人 | 88.9% | 38 |
| 345点~ | 37,806人 | 94.0% | 34 |
| 295点~ | 24,428人 | 97.3% | 31 |
| ~290点 | 20,528人 | 100% | - |
TOEIC 600点以上は受講者の上位54.8%で、偏差値に換算すると49程度です。
TOEIC 600点はほぼ平均レベルであり、英語初心者~初級者の人がまずは目標としたいスコアと言えるでしょう。
1-③ TOEIC600点は基本的な文法・構文が身に付いている
TOEIC開発機関のETSは、Tスコア帯に応じたコミュニケーション能力レベルについて公表しています。
TOEIC600点は基本的な文法や構文が身に付いており、日常生活や仕事の限定的な範囲でコミュニケーションができるレベルとなります。
ただし、600点レベルではビジネスで通用する英会話能力はなく、グローバル企業や英語に関わる仕事に就きたい場合は、少なくとも730点以上を目指したいところです。
2.TOEIC600点を取れない5つの原因

続いてTOEIC600点を取れない主な原因について確認しましょう。
2-① 単語の語彙力が不足している
最も大きな原因と言えるのが単語の語彙量が足りていないことです。
TOEIC600点を取得する目安の語彙力は約5,000語と言われています。
| スコア | 単語数 |
| 900点 | 10,000語 |
| 800点 | 8,500語 |
| 700点 | 7,500語 |
| 600点 | 5,000語 |
| 500点 | 4,000語 |
| 400点 | 3,500語 |
5,000語は一般的に大学受験に必要な語彙量であり、相応の勉強時間が必要であることがわかります。
また、TOEICは頻出する単語があるため、ただ5,000語の語彙力を目指すだけでなく、TOEICの問題に頻出する単語をできるだけ覚えておくことも重要です。
TOEIC400点台や500点台で伸び悩んでいる人は、そもそも英単語の語彙量が少なすぎることが原因と言えるでしょう。
2-② 文法の知識不足でPart 5とPart 6でスコアを落とす
TOEIC600点は中学生レベルの文法がしっかりと身に付いていれば、十分に到達可能なスコアです。
その理由は基礎的な文法知識があれば、リーディングセクションのPart 5とPart 6で高スコアを狙えるからです。
Part 5は短文形式の穴埋め問題で、文法の知識が多く問われます。Part 6は長文形式の穴埋め問題ですが、こちらの文法の知識があれば解ける問題も多く出題されます。
400点台や500点台で伸び悩んでいる人は、文法の知識が曖昧で、本来なら得点源のPart 5やPart 6で安定して得点を稼げないことが大きな原因と言えるでしょう。
また、600点台の壁を突破できない人はリーディングセクションのPart 7を解けずに時間切れになってしまっているケースが多いと思います。
ですが、文法を身に付けることでPart 5やPart 6を時間をかけずに解くことができるので、Part 7に十分に時間をかけることができるようになり、焦らずに対応できるようになるでしょう。
2-③ 発音が身に付いていない
TOEIC 400点や500点で伸び悩んでいる人は、リスニング問題を聞き取れず、勘で答えを選んでいる問題が多くあるのではないでしょうか。
実際のところ、リスニング問題は答え合わせで落ち着いて読めば簡単に理解できるのに、なぜかリスニングになると全く聞き取れないと悩んだり落ち込んだりしている方も多いと思います。
簡単な英語さえ聞き取れない原因は、自然な発音が身に付いていないことにあります。
たとえば、「give it」が「ギヴ イット」ではなく「ギヴィ」と発音されたり、「take this」が「テイク ディス」ではなく「テイディス」と発音されるなど、音が脱落したり違う音になったり弱く発音されたりと、様々な音声変化が生じます。
リスニング問題で簡単な問題さえ聞き取れない人は、このような音声変化のルールを理解していないことが大きな原因と言えるのです。
2-④ Part 3とPart 4の問題に慣れていない
基本的にはTOEICの小手先の解法テクニックを身に付けるよりも、本質的な英語力を伸ばす勉強方法をおすすめしています。
なぜなら、TOEICのスコアはあくまで目標にしか過ぎず、TOEICの高スコアを取得してビジネスで活躍したり、海外経験を増やしたりするなど、豊かな人生を送ることが大切だからです。
そのため、英語の総合的な実力を身に付けて、英語を話せるようになったり、英語の読み書きが問題なくできるようになる勉強をしっかりとするのが本当に価値のある勉強と言えます。
ただし、TOEICのスコアを取ることで就職や転職が有利に進んだり、昇格や海外転勤に優先的に選ばれるといったメリットは存在しますので、「TOEICのスコアを上げるための勉強」も試験対策としては必要になります。
さて、TOEIC 400点台や500点台で伸び悩んでいる人は、リスニングセクションのPart 3やPart 4に慣れていないことが大きな原因の一つです。
リスニングは音声が一回しか流れないため、一回の音声を確実に聞き取るために「設問の先読み」が非常に有効となります。
リスニングの音声が流れる前に設問を読んで、問題を解くために必要な情報を予め把握しておくことで、音声から答えを見つけやすくするわけです。
ただし、先読みに慣れていないと、設問を読んでいる途中で音声が流れてパニックになってしまったり、設問を読むタイミングが分からなくて時間をロスしてしまったりする可能性がありますので、TOEICの問題を解くことにある程度は慣れておくこともスコアアップのコツとなります。
2-⑤ 自分に必要な勉強ができていない
TOEICのスコアを伸ばすだけでなく、英語の実力を身に付けるために大切なのは英語ができない「原因」の発見と、原因を「解決」するための適切な勉強を実施することです。
適当な参考書を選らんで勉強したり、英語のドラマや映画を字幕なしで観たり、英語学習系のYoutubeを視聴したり、シャドーイングやチャンクリーディングなどの勉強法に挑戦したりと、自分にとって最も適切な勉強方法かどうか考えずに適当に勉強しても英語力は身に付きません。
英語学習に限らず、勉強は自分が苦手な部分や課題をしっかりと見つけて、その苦手をや課題を克服するための勉強を継続しなければ、時間を無駄にしてしまいます。
英語初心者の方やTOEIC400点台や500点台で伸び悩んでいる人は、独学で非効率な勉強をいつまでも続けるのではなく、後述する言語習得論の専門家に丁寧に指導してもらえるコーチングスクールの受講を検討することがおすすめです。
3.TOEIC600点を取れない原因の解決方法

続いてTOEIC600点が取れない原因の解決方法を解説します。
3-① 効率の良い勉強法を実施する
TOEIC400点台や500点台から600点を最短期間で突破するためには、前述の5つの原因を解決する勉強法の実施が必要となります。
基本的には目標が600点でも700点でも800点でも勉強法自体は変わりありませんが、TOEIC600点が取れない人は、まずは丁寧な基礎学習が大切となります。
具体的には次のような英語学習が大切です。
| トレーニング | 内容 |
| 単語学習 | リーディングやリスニングの際に即座にイメージが 思い浮かぶレベルの語彙の習得 |
| 認知文法 | ネイティブと同じ感覚で英語を理解するための文法指導 ⇒丸暗記に頼らない方法で文法を身に付ける |
| パターンプラクティス | 基本的な文法表現のパターンを定着させるトレーニング ⇒スピーディーな言語処理の素地を磨く |
| 音声変化の学習 | 英語ネイティブ特有の「省エネ型」の発音ルールを学習 ⇒ナチュラルに話される英語を聞き取る耳の土台をつくる |
TOEIC600点を最短で突破する勉強法はこちらの記事(TOEIC 600点を最短で突破する勉強方法を解説 (pakanikki.com))で解説していますので、参考にしてみてください。
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TOEIC 600点を最短で突破する勉強方法を解説
2025/12/6
3-② 高レベルなトレーニングは独学では実践しない
上記の基礎学習の他にも、英語の実力が身に付く英語トレーニングは様々あります。
| トレーニング | 内容 |
| チャンクリーディング | 英文を意味のかたまりごとに理解していく読み方を習得 ⇒リーディングスピードの向上 |
| サイトトランスレーション | 短く区切られた英文を瞬間的に訳していくトレーニング ⇒英語の語順のまま理解するスキルの習得 |
| ディクテーション | 聞こえた英文を紙に書き取るトレーニング ⇒聞き取れていない箇所や傾向の発見・聞き取り精度の向上 |
| シャドーイング | 流れる音声に続いてリピートしていくトレーニング ⇒リスニング力の向上や発音・抑揚・アクセントの上達 |
これらのトレーニングは適切に実施すれば間違いなく実力が身に付く効果の高いトレーニングですが、基礎が身に付いていない段階で実施したり、間違ったやり方で実施すると学習効果が出ない可能性が高いです。
具体的にはこちらの記事(TOEIC 800点を最短で突破する勉強法を解説)で解説していますが、レベルの高いトレーニングを実施して短期集中で実力を伸ばしたい場合は、英語のプロフェッショナルから指導してもらえるコーチングスクールの受講がおすすめです。
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TOEIC 800点を最短で突破する勉強法を解説
2025/12/6
3-③ コーチングスクールの受講
コーチングスクールは英語指導の専門家が専属コーチとして付いてくれて、専用の学習プランの作成から日々のアドバイスまで丁寧にTOEIC対策のサポートをしてくれます。
専属コーチはTOEIC満点取得者など英語指導のプロであり、自分自身が英語学習を通して英語を身に付けた経験から「英語習得者の学習方法の再現性」があるやり方でサポートしてくれます。
カウンセリングやチャットサポートを通して、TOEICのスコアが伸ばすためのトレーニングを効果的に実施してくれるため、短期間でもTOEICのスコアが数百点伸びるレベルで英語力が身に付くでしょう。
コーチングスクールは受講料が一般的なスクールよりも高いですが、数十万円の自己投資で短期間でTOEICのスコアが伸びた方が人生の選択肢が広がり、理想のキャリアを実現できるチャンスも生まれます。
理想のキャリアを実現したいという気持ちが強い人や、TOEICのスコアを伸ばしたい理由が明確な人は、コーチングスクールの受講を検討してみてくださいね。
コーチングスクールについてさらに詳細を知りたい方は、こちらの記事(【超本音で語る】英語コーチングおすすめ22社比較ランキング)も参考にしてみてください。
4.最短でTOEIC600点を取れるおすすめのスクール

最短でTOEIC600点を取れるおすすめの英語スクールをご紹介します。
コーチングスクールは小手先の知識やテクニックでスコアを伸ばすのではなく、「英語が話せるようになるうえで、TOEICのスコアも大幅に伸びる」というコーチングやトレーニングを実施してくれます。
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当記事では、TOEIC600点を取れない原因と解決するための勉強法について解説してきました。
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