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IELTS

IELTS 7.5レベルの難易度は?TOEIC・TOEFL・英検と比較換算

2024年5月14日

こんにちは。

当記事ではIELTS 7.5レベルがどれくらいか、TOEIC・TOEFL・英検など他の資格試験と比較換算してわかりやすくお伝えします。

また、IELTS 7.5レベルを目指したい方におすすめの勉強法や英語スクールもご紹介しますので、本気で留学を目指している方や外資系企業で働きたい人などはぜひ参考にしてみてくださいね。

 

目次

1.IELTS 7.5レベルについて

IELTS 7.5レベルについて

 

まずは、IELTS 7.5レベルについて見ていきましょう。

 

1-① 各国のIELTS平均スコア

2024年のIELTSの平均スコアは以下の通りです。

    

ReadingListeningWritingSpeakingOA
日本6.15.95.55.55.8
中国6.25.95.55.45.8
韓国6.36.35.65.86.0
ドイツ7.77.96.37.47.4
フランス7.17.05.96.66.7
イタリア7.37.05.96.66.8
スペイン7.37.26.06.86.9
フィリピン6.87.36.16.86.8
タイ6.16.45.55.96.0
ベトナム6.36.25.75.76.1

参考:IELTS Average Score Trends

 

日本人の受験者の平均スコアはOverallで5.8です。

アジアの傾向として特にWritingとSpeakingのスコアが低く、OA平均が6.0前後になっています。

一方、英語と言語の親和性が高いドイツ・フランス・イタリア・スペインなどのヨーロッパ諸国は、全体的に7.0点前後と平均スコアが高く出ています。

IELTS OA 7.5は、バイリンガルやトリリンガルが多い欧州平均すら大きく上回る非常に高いスコアです。

 

1-② IELTS 7.5レべルは専門的な英会話が可能

IELTS 7.5レベルを定性的な評価で表わすと、アメリカ・イギリス・カナダなどにある世界最難関の大学が非英語圏の留学生に求める英語レベルであり、「英語の講義を理解」「専門分野のレポートや論文を読解」「専門的なディスカッションに参加」などが可能なレベルとなります。

英語の基礎的な部分はマスターしており、幅広い語彙や複雑な文法を扱える力があるため、あらゆるビジネや学術的な内容に関して問題なく対応できるでしょう。

英語圏への移住や永住権の獲得も可能なレベルであり、IELTS 7.5レベルのスコアがあれば英語圏への留学や就労などで「スコアが足りない」という場面はほぼなくなります。

日本人の中では非トップクラスの英語力の持ち主であり、「英語がペラペラ」と評価される実力があると言えるでしょう。

  

1-③ IELTS 7.5レベルでできること

IELTS 7.5レベルは非英語ネイティブとして高い英語力があり、海外の大学への出願条件を満たせるレベルとなります。

アメリカ・イギリス・カナダ・オーストラリアなどにある世界ランキング上位の大学は、非英語圏の留学者に対してIELTS 7.0以上のスコアを求めることが多いですが、IELTS 7.5を保有していればたいていの大学に出願可能です。

  

大学Minimum参考URL
ハーバード大学
芸術科学大学院
6.5The Harvard Kenneth
C. Griffin Graduate School

ハーバード大学
経営大学院

7.5

Harvard Business School

スタンフォード大学
全学部

7.0Study in Stanford University

ペンシルベニア大学 LPS

7.0Penn LPS

ペンシルベニア大学
工学大学院

7.5Penn Engineering Graduate

イエール大学
全学部

7.5Yale University

イエール大学
文理大学院

7.5Yale Graduate School of
Arts and Sciences

コロンビア大学
全学部

7.5Columbia
Undergraduate Admissions

コーネル大学
全学部

7.5First-Year
International Applicants

プリンストン大学
コンピューターサイエンス

8.0Computer Science
Department at Princeton University

  

出願条件としてIELTS 7.5を設定している大学も多いため、希望する留学先によって目標をIELTS 7.0か7.5にするか決めるようにしましょう。

 

2.IELTS 7.5レベルをTOEIC・TOEFL・英検と比較換算

IELTS 7.5レベルをTOEIC・TOEFL・英検と比較換算

  

次にIELTS 7.5がどれくらいのレベルなのか、他の英語資格試験と比較してみましょう。

IELTSとTOEIC・TOEFL・英検を比較換算するにあたり、文部科学省が公表している換算表が参考になります。

 

2-① IELTS・TOEIC・TOEFL・英検のスコア換算表

こちらが文部科学省が公表している英語試験のスコア換算表となります。

   

CEFRTOEFLIELTSTOEIC英検
C2-8.5~9.0--
C195~1207.0~8.01845~1990
L&R:945~990
S&W:360~400
1級
B272~945.5~6.51560~1840
L&R:785~940
S&W:310~360
準1級
B142~714.0~5.01150~1555
L&R:550~780
S&W:240~310
2級
A2- 625~1145
L&R:225~545
S&W:160~240
準2級
A1- 320~620
L&R:120~220
S&W:80~160
3級

(参考:文部科学省 各資格・検定試験とCEFRとの対照表

 

こちらのスコア比較表は、英語コミュニケーション力を示す国際標準規格「CEFR」をベースに換算されています。

 

2-② 国際標準規格のCEFR

CEFRとは、英語コミュニケーション力を示す国際標準規格です。

 

CEFRとは

「Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment」の頭文字をとった略称であり、2001年に欧州議会で発表された「言語能力の共通の国際標準規格」。

単に言えば、英会話がどれくらいか通じるのか判定するために設けられた国際的な基準であり、A1~C2の6段階で英会話能力が評価される。

   

IELTSは1989年にイギリスで開発されたテストです。

一方、英検(1963年)やTOEIC(1979年)は日本で開発され、TOEFL(1964年)はアメリカで開発されているため、本来なら開発目的や問題の内容が全く異なる試験を客観的に比較することはできません。

しかし、近年のグローバル化に伴って世界の英語試験を統一の基準で評価しようという流れが生まれました。

そこで、CEFRという国際標準規格が開発され、TOEIC・TOEFL・IELTS・英検などのテスト形式も内容もバラバラの資格試験が、CEFRを基準に相対評価できるようになったのです。

 

2-③ CEFRの6段階評価

文部科学省のスコア比較表もCEFRを統一基準として評価されています。

具体的には、CEFRはA1~C2の6段階で評価されており、TOEFL・IELTS・TOEIC・英検などの資格試験のスコアがCEFRのどのランクに分類されているかで、スコアを比較換算することが可能です。

     

CEFR習熟度
C2
  • 聞いたり読んだりした、ほぼ全てのものを容易に理解することができる。
  • いろいろな話し言葉や書き言葉から得た情報をまとめ、
    根拠も論点も一貫した方法で再構築できる。
  • 自然に、流暢かつ正確に自己表現ができる。
C1
  • いろいろな種類の高度な内容のかなり長い文章を理解して、含意を把握できる。
  • 言葉を探しているという印象を与えずに、流暢に、また自然に自己表現ができる。
  • 社会生活を営むため、また学問上や職業上の目的で、
    言葉を柔軟かつ効果的に用いることができる。
  • 複雑な話題について明確で、しっかりとした構成の詳細な文章を作ることができる。
B2
  • 自分の専門分野の技術的な議論も含めて、抽象的な話題でも具体的な話題でも、
    複雑な文章の主要な内容を理解できる。
  • 母語話者とはお互いに緊張しないで普通にやり取りができるくらい流暢かつ自然である。
  • 幅広い話題について、明確で詳細な文章を作ることができる。
B1
  • 仕事、学校、娯楽などで普段出会うような身近な話題について、
    標準的な話し方であれば、主要な点を理解できる。
  • その言葉が話されている地域にいるときに起こりそうな、
    たいていの事態に対処することができる。
  • 身近な話題や個人的に関心のある話題について、
    筋の通った簡単な文章を作ることができる。
A2
  • ごく基本的な個人情報や家族情報、買い物、地元の地理、仕事など、
    直接的関係がある領域に関しては、文やよく使われる表現が理解できる。
  • 簡単で日常的な範囲なら、身近で日常の事柄について、
    単純で直接的な情報交換に応じることができる。
A1
  • 具体的な欲求を満足させるための、よく使われる日常的表現と
    基本的な言い回しは理解し、用いることができる。
  • 自分や他人を紹介することができ、住んでいるところや、誰と知り合いであるか、
    持ち物などの個人的情報について、質問をしたり、答えたりすることができる。
  • もし、相手がゆっくり、はっきりと話して、助けが得られるならば、
    簡単なやり取りをすることができる。

 

こちらの表の通り、CEFRのランク帯でおおよその英会話コミュニケーション能力が分かります。

 

2-④ IELTS 7.5レベルはCEFR C1

IELTS 7.5はCEFRで換算するとC1レベルとなり、様々な分野において流暢かつ自然に会話できるレベルと評価されています。

ネイティブと専門的な内容について深い議論をしたり、自分の意見や考えを正確に伝えることも可能で、勉学でも仕事でも基本的に英語で困ることはないでしょう。

ネイティブやバイリンガルと比べるとまだ英語力は低いものの、IELTS 7.5レベルは英語圏での生活・勉強・仕事が苦にならないレベルであり、海外留学や海外で就労したい方の一つの目標レベルと言えるでしょう。

 

2-⑤ IELTS 7.5レベルはTOEIC L&R 945点~990点

次にIELTS 7.5レベルをTOEIC L&Rに換算すると、945点~990点のスコア帯となります。

ただし、IELTSは英語4技能の試験である一方、TOEIC L&Rは2技能の試験のため、「TOEIC L&R 945点~990点とTOEIC S&W 360点~400点の2.5倍」の合計点である1,845点~1,990点がIELTSと同レベルのスコアとなります。

つまり、IELTS 7.5レベルのリーディングとライティングがTOEIC L&R 945点~990点レベルというわけです。

逆に言えば、TOEIC L&Rで945点以上取れたからといってIELTS 7.5レベルの英語力があるとは限りません。日本人はスピーキングやライティングが苦手分野なので、TOEIC L&Rが945点以上の人でも、ほとんど英語を話せない人もいます。

TOEIC S&Wでも満点近くを叩き出せる実力の持ち主がIELTS 7.5レベルなので、IELTS 7.5は非常に高い英語力であることが分かります。

 

2-⑥ IELTS 7.5レベルはTOEFL 95点~120点レベル

続いて、IELTSとTOEFLのスコアを比較すると、IELTS 7.5レベルはTOEFL 95点~120点レベルと評価されています。

ただし、範囲としてはIELTS 7.0~8.0のスコア帯がTOEFL 95点~120点のスコア帯に該当するため、イメージとしてIELTS 7.5はTOEFL 110点前後と同等レベルと言えるでしょう。

 

2-⑦ IELTS 7.5レベルは英検1級レベル

最後にIELTS 7.5を英検で比較換算すると英検1級レベルと言えます。

英検1級は大学上級程度と評価されており、様々な専門分野の英語を理解したり、話したりすることができる実力の持ち主です。

英検1級は日本で年間約2,500人しか合格者がいない難関資格であり、日本で最も高い英語力を持っていると評価できます。

 

3.IELTS 7.5レベルの難易度

IELTS 7.5レベルの難易度

 

次にIELTS 7.5を取得する難易度について解説していきます。

 

3-① IELTS 7.5レベル【リーディング】

IELTSのリーディング問題は全部で40問あります。

1問につき1点加算され、その合計点でバンドスコアが決まります。

バンドスコアを達成するための、目安となる点数の以下の通りです。

   

バンドスコア正解数(40点満点)
8.537点~38点
8.035点~36点
7.532点~34点
7.030点~31点
6.526点~29点
6.023点~25点
5.518点~22点
5.016点~17点

 

リーディングのバンドスコアで7.5を狙う場合、32~34点を取る必要があります。

全体の8~8.5割の問題に正解する必要があるため、幅広い専門分野の単語や複雑な文法の知識を身に付けているほか、長文を正確に速く読み解く実力が求められます。

最も難しいパート3でも約7割は正解しないとバンドスコア7.5を達成するのは難しいため、TOEIC L&R 950点以上の実力の持ち主でもハードルが高いでしょう。

 

3-② IELTS 7.5レベル【リスニング】

IELTSのリスニング問題も全部で40問であり、バンドスコアの決まり方やバンドスコアを達成するための目安となる点数もリーディングと同じです。

   

バンドスコア正解数(40点満点)
8.537点~38点
8.035点~36点
7.532点~34点
7.030点~31点
6.526点~29点
6.023点~25点
5.518点~22点
5.016点~17点

 

リスニング問題でも正答率8~8.5割が必要になってきます。

正答率8.5割を達成するためには、内容が比較的簡単なパート1・パート2で満点レベル、内容が難しくなるパート3・パート4でも約7割は正解しなければなりません。

長文の流れを理解するリスニング力が求められますので、ネイティブが話す自然な英語の音源を聞き取れる力を養う勉強が大切になってきます。

 

3-③ IELTS 7.5レベル【スピーキング】

IELTSのスピーキングは試験官と1対1で行い、4つの採点基準でバンドスコアが決まります。

採点基準はIELTS公式が公開していますが、IELTS 7.0と8.0の評価基準しか掲載されていませんので、参考までにIELTS 8.0の評価基準を引用するので参考にしてみてください。

   

採点基準内容
fluency & coherence
(流暢さ・一貫性)
・時折繰り返しや言い直しをするが流暢に話し、言いよどむ際は、
 言葉や文法を考えるというより、内容が理由の場合のみである。
・テーマを理路整然と適切に展開できる
lexical resource
(語彙力)
・正確な意味を伝達するために幅広い語彙をすぐに柔軟に使用できる
・不正確さも散見されるが、一般的でない熟語もうまく
 使いこなすことができる
・必要に応じ言い換えができる
grammatical range
(文法力)
・様々な構文を柔軟に使用できる
・不適切さや軽微な/非体系的な間違いがまれに見られるが、
 総じて間違いのない文章を話すことができる
pronunciation
(発音)
・広い発音の特性を使用できる
・特性を柔軟に使用できるが、時おりうっかり間違うこともある
・無理なく理解でき、L1アクセントが明瞭さに与える影響はほぼない

参照:Band_Descriptors_for_IELTS_Speaking_test 

 

スピーキングは単純に正解・不正解でスコアを付けることができないため、担当する試験官の採点によってスコアが決定されます。

IELTS 8.0レベルは英語の語彙や文法などの「話し方」で悩んだり言い淀むことはなく、内容を考える時のみ話すのが止まる程度なので、英語を話すのに不自由さはないレベルです。

IELTS 7.5はこのレベルより少し下の評価となりますが、基本的には語法・文法・発音などの間違いがほとんどなく、幅広い語彙で長い文章を柔軟かつ流暢に話せるレベルと言えるでしょう。

適切な文法や豊富な語彙を自然なリズムやアクセントで話す総合的なスピーキング力が求められるため、IELTSのプロ講師に何度もスピーキングを添削してもらいながら、実力を伸ばす勉強が重要になります。

 

3-④ IELTS 7.5レベル【ライティング】

IELTSのライティング問題は、タスク1とタスク2の2問が出題されます。

ライティングの採点基準はスピーキングと同じく4つあり、ライティングに関してもIELTS 7.0と8.0の評価基準しか掲載されていませんので、参考までにIELTS 8.0の評価基準を引用いたします。

   

採点基準内容
課題の達成度【タスク1】
・課題の要件を十分にカバーしている
・明確かつ適切に重点/要点を記述、強調、説明できている
【タスク2】
・課題の全ての部分に十分取り組んでいる
・回答に対し、関連性のある、詳細で十分な裏づけのある
 理由を提示し、熟考された回答ができてい
一貫性・情報や意見を論理的に配置している
・全ての観点から文章を上手にまとめている
・段落分けを十分かつ適切に行っている
語彙力・正確な意味を伝達するために幅広い語彙を流暢かつ
 柔軟に使用できる
・一般的でない語句をうまく使用できるが、単語の選択や
 組み合わせに時おり不適切さがみられる
・単語のスペルや語形成(またはその両方)に間違いが
 ほとんどない
文法・様々な構文を使用できる
・総じて間違いのない文章を書くことができる
・間違いや不適切さがまれに見られる

 

ライティングは特に高スコアを取得しづらい難関セクションであり、バンドスコア6.0以上から伸び悩む方も多いでしょう。

バンドスコア7.0以上になると、専門的なテーマに沿った幅広い単語・フレーズを使いこなすほか、自分の主張や意見を裏付ける具体的な事例・根拠・体験談などを書いて、論理的で説得力がある文章を書く必要があります。

さらにバンドスコア8.0レベルでは、段落ごとに適切な文章を執筆した上で全体の一貫性があり、その上でほぼミスなく様々な語彙や文法を使いこなす知識や柔軟性も求められます。

IELTS 7.5~8.0はネイティブレベルでも難しいと言われ、独学でこのレベルの作文能力を身に付けるのは非常に困難であることから、日頃からエッセイを書いてプロの講師に添削してもらう勉強が必要になってくるでしょう。

   

4.IELTS 7.5レベル以上を目指すための勉強法

IELTS 7.5レベル以上を目指すための勉強法

 

続いて、IELTS 7.5レベル以上を目指すための勉強法を解説していきます。

 

4-① IELTS 7.5レベル以上を目指すならコーチング

結論から言いますと、留学のためなどIELTSのスコアが7.5以上が必要になる場合は、IELTS対策を実施しているコーチングスクールの受講をおすすめします。

その理由は、IELTSで高スコアを取るためには日本人が苦手意識を持つスピーキングやライティングでスコアを伸ばす必要があり、IELTS対策のプロから指導してもらった方が効率よくスコアを伸ばせるからです。

また、重要なことはリーディング・リスニング・スピーキング・ライティングの4技能は独立した技能ではないことです。

もちろん、それぞれのスキルを身に付けるための勉強法はありますが、英語の核を身に付けた上で自然に枝葉の4技能が総合的に伸びるという勉強法が最も効率が高いです。

逆に言えば、スピーキングが苦手だからオンライン英会話でスピーキング対策をしよう、ライティングが苦手だから英文の添削をしてもらおう、といったスキルごとの勉強は非効率的でOAのスコアが伸びにくい可能性があります。

たとえば、当サイトでIELTS対策おすすめランキング1位としてご紹介しているLiberty English Academyでは、グラマーテーブルという英語ネイティブが感覚的に身に付けている文法をまず最初に身に付けることで、4技能を最速での伸ばしてスコアアップを目指します。

コーチングスクールでは英語が苦手な弱点や課題を発見し、解決するための本質的な勉強を実施していくため、短期間でも大きくスコアアップすることが可能です。

詳しくはこちらの記事(IELTS対策におすすめのコーチングスクール・塾・予備校15選)でも解説していますので、IELTS 7.0以上を本気で目指している方はぜひ参考にしてみてください。

 

 

4-② IELTS 7.5レベル以上を目指すリーディング対策

リーディングのバンドスコア7.5を目指す場合は、約8.5割の問題に正解する必要があります。

8.5割の正答率を出すためには、専門的な語彙や文法の知識を身に付け、長文を早く正確に捉える読解力があるだけでは難しいでしょう。

バンドスコア7.5以上を目指す場合は、更に専門的な語彙やその語彙の背景にある知識を学ぶほか、文章全体を速読で概要を掴むスキミング・段落ごとに意味を理解するパラグラフリーディング・解答に繋がる特定の情報を見つけ出すスキャニングといった読解テクニックが有効になってきます。

また、本番はとにかく時間が足りないため、一回文章を読んだだけで意味を正確に理解できる速読力と精読力が必須となります。

速読力と精読力を鍛えるには、英文を意味の塊ごとに捉える「チャンクリーディング」・英語の語順で読み解く「サイトトレンスレーション」といったトレーニングも効果的です。

ただし、小手先のテクニックだけでバンドスコア7.5を達成するのは難しく、やはり自分の弱点や課題を解決する最適なトレーニングを実施して実力を上げる正攻法の勉強が大切ですので、弱点や課題を発見してくれる英語コーチングの受講をおすすめしています。

  

4-③ IELTS 7.5レベル以上を目指すリスニング対策

リスニングセクションでも、バンドスコア7.5以上を目指すには約8.5割の問題に正解する必要があります。

8.5割の正答率を達成するためには、最初の2つのセクションで満点レベルを目指し、後半の難しいセクションでも6~7割は正解しなければなりません。

    

セクション話し手内容
1(10問)2人の対話日常的な会話;
ホテル予約の電話・空港でのチェックイン時の会話
友人同士のやり取り・不動産屋での交渉など
2(10問)1人の演説や
モノローグ
日常生活やビジネスに関する内容;
入社式・会議室の手配方法
イベント告知・旅行ガイドの説明など
3(10問)2〜4人の対話学術的な会話;
課題についての教授と学生の議論や
プロジェクトに関する学生たちの話し合いなど
4(10問)1人の演説や
モノローグ
大学の講義・講演やスピーチなど;
教育やビジネスなど学術的で専門性の高い内容

 

シンプルな穴埋め問題のセクション1や、ひっかけ問題が多いものの内容自体は比較的理解しやすいセクション2は全問正解を目指しましょう。

問題文の先読みをして、「設問で何を聞かれているのか」を把握することも大切ですが、リーディングと同じように小手先の解法テクニックでバンドスコア7.5を取ることは難しいです。

まネイティブ特有の音声変化を聞き取るために発音の知識を身に付けるディクテーションやシャドーイングといった英語トレーニングも有効ですが、一般的な英語を聞き取れるようになるだけでは、バンドスコア7.5を取得するには不十分な可能性があります。

学術的な内容や専門性の高い内容を理解するための語彙力を更に磨き、より多くの文章を聞き取り、意味を理解できる本質的な実力を養いましょう。

  

4-④ IELTS 7.5レベル以上を目指すスピーキング対策

スピーキングのバンドスコアで7.0以上を取得するためには、「長い文章を流暢に話す」「質問を理解して明確に答える」「論理的な構成を組み立てる」「幅広い語句を使う」「クリアな発音で話す」など総合的な能力が求められます。

さらにバンドスコア7.5以上を目指すためには、「よりネイティブに近い発音を出せること」と「説得力のある話を展開できること」が重要になります。

暗記したフレーズや用意した文章を話すだけでは高い評価は得られず、語法・文法・フレーズが多彩であり、質問に対して明確かつ柔軟な言葉で返す実力が必要です。

特に話の全体を通して論理的な構成で話すことが大切で、意見(結論)⇒理由⇒具体例で説得力を補強するといった構成を身に付けることも重要です。その上で、ネイティブに近い発音で流暢に長い文章を話す力が求められます。

様々なテーマに触れて会話の引き出しを増やし、自分の考えを要約して論理的に話すアウトプット学習が大切ですが、自然な発音や流暢さも求められるバンドスコア7.5は独学では限界があるスコア帯でもあります。

そのため、英語圏の会話ルールに慣れ親しんでおり、IELTSという試験対策にも熟知したプロの講師に指導・添削してもらうのがおすすめです。

 

4-⑤ IELTS 7.5レベル以上を目指すライティング対策

ライティングは6.0以上の高スコアを取るのが難しく、特に7.0以上はネイティブでも簡単にはいかないレベルです。

バンドスコア7.0までは、質問に対して意見が明確であり、文章全体を通して論理的で一貫性があるうえで、あまりミスなく幅広い語彙や文法を活用することで取得を目指せます。

さらに7.5以上になると一般レベルではない高度な文章や多彩な表現力が求められ、論理的な展開があるだけでなく、読み手を飽きさせないようなレベルの高い作文能力が必要になってきます。

「序論で自分の意見」「本論で意見を裏付ける理由や事例」「序論とズレがない結論」という英語のエッセイの基本構成をしっかりしつつ、正確な文法・幅広い語彙・充実した事例や体験談・多彩で柔軟な表現など総合的な作文能力を身に付けることが7.5以上を取得する鍵となります。

英語特有のエッセイのルールはあるものの、ライティングの内容に明確な正解はありませんので、IELTS対策の知識がある講師に様々なテーマのエッセイを何度も繰り返し添削してもらい、練度を上げていく勉強法が効果的と言えます。

  

5.IELTS 7.5レベルに到達するための勉強時間

IELTS 7.5レベルに到達するための勉強時間

 

次にIELTS 7.5に到達する目安の勉強時間ですが、もちろん現在の英語レベルやこれまでの英語学習経験によって変わってきます。

ただし、目安の勉強時間が公表されていますので、参考に見てみましょう。

 

5-① ケンブリッジ大学の指標で700~800時間

ケンブリッジ大学が公表している英語の習熟度と学習時間の関係性を示すデータによると、CEFR C1レベル = IELTS 7.0~8.0に到達するためには、初心者レベルから700~800時間の学習時間が必要とされています。

 

CEFRレベルIELTS学習時間
C2Proficiency8.5 ~9.01,000 ~ 1,200
C1Advanced7.0 ~ 8.0700 ~ 800
B2First5.5 ~ 6.5500 ~ 600
B1Preliminary4.0 ~ 5.0350 ~ 400
A2Key3.0180 ~ 200
A1Movers2.090 ~100

(参考:Guided learning hours – Cambridge English Support Site

 

ケンブリッジ大学はCEFRのレベルごとの勉強時間の目安を公表していますが、先ほどCEFRとIELTSのスコアを比較換算したとおり、IELTS 7.5レベルはCEFR C1に相当することから、目安の勉強時間が700~800時間であることが分かります。

  

5-② 日本人は3.7倍の勉強時間が必要

上記のケンブリッジ大学の指標はあくまで「ヨーロッパの枠組み」として発表されています。

ヨーロッパの言語は英語と同じくインド・ヨーロッパ語族に属する言語であり、言語のルーツが英語と同じです。単語や文法構造が母国語と似ていることから、少ない時間で英語を習得できます。

一方で、日本語は英語とは全く異なるルーツの言語です。日本語は英語と言語の相関性が全くないため、日本人は一から英語を学ぶ必要があります。

ケンブリッジ大学の指標は欧州の英語力をベースに勉強時間を計算されていることから、日本人はおよそ3.7倍の勉強時間が必要とも言われています。

たとえば700時間を3.7倍すると2,590時間。日本人は学校で約1,200時間の勉強をするため、2,590 - 1,200 = 1,390時間が一般的な学生や社会人がIELTS 7.0を取得するために必要な勉強時間と計算できます。

毎日3時間の勉強をすると1,390 ÷ 3 = 463日かかることから、初心者からIELTS 7.5に到達するためには毎日頑張って3時間勉強しても約1年半かかる見込みです。

 

5-③ IELTSのスコアの伸びは「効率性」×「勉強時間」

毎日3時間勉強しても1年半かかるとなると気が遠くなるかもしれませんが、勉強法によっては1年半という期間を短くすることが可能でです。

英語力の伸びは「効率性」×「勉強時間」と言われており、効率が高い勉強を実施すれば、同じ1時間の勉強でも他の人よりも英語力の伸びが大きい = IELTSのスコアの伸びが大きくなります。

効率が高い勉強というのは、自分の英語ができない弱点や課題を正確に分析し、その弱点や課題を解決するための最適な勉強を実施することに他なりません。

IELTSのスコアを短期間で7.5以上を目指すためには英語スクールに通った方がいいのは、IELTSの専門的な知識を持つ講師からレッスンやアドバイスを受けることで勉強の「効率性」を最大限に高めて、できるだけ短い勉強時間でスコアを伸ばすことが可能になるからです。

逆に言えば、独学で効率の悪い勉強を続けていては、人より2倍も3倍も勉強してもスコアが伸びない可能性があります。

もちろん、独学で効率の良い勉強ができる頭が良い方もいますが、基本的にはIELTS対策の知見が深いプロに教わった方が勉強効率が高くなるのは明白ですので、IELTS 7.5以上のスコアを本気で取りたい方は英語スクールの受講をおすすめします。

 

6.IELTS 7.5レベルの取得にコーチングをすすめる理由

IELTS 7.5レベルの取得にコーチングをすすめる理由

 

次にIELTS 7.5レベルを目指すのに英語コーチングをおすすめする理由を具体的に解説していきます。

もちろんIELTS 7.5レベル以上が独学で不可能とは言いませんが、短期間で効率的にスコアを伸ばし、目標を達成する可能性を可能な限り高めたいのであれば、素直にIELTS対策のプロから指導してもらう方がおすすめです。

  

6-① IELTS対策に特化したコース

IELTSは世界で年間250万人以上が受講している一方、日本人の年間受講者数は約3万人と日本では馴染みが薄い試験です。

日本では受験者が少ないということはニーズが少ないため、IELTS対策を専門に行っているスクールが少ないのが現状です。

しかし、コーチングスクールにはIELTS対策の知識が深い専門家が在籍しており、海外留学など目標を見据えたIELTS対策を実施してくれます。

しかも、一般的な英語スクールとは異なり、専属コンサルタントがオリジナルのカリキュラムを作成して丁寧にIELTS対策をサポートしてくれるため、目標達成までモチベーションを維持して学習することが可能になります。

  

6-② 「原因」の発見と「解決」をするコーチング

IELTSのスコアを効率よく伸ばすためには、4技能のどのスキルに弱点や課題があるのか分析し、弱点克服・課題解決のための適切な学習を継続する必要があります。

しかし、一般的な英語塾やオンライン英会話でIELTS対策する場合、マンツーマンで受講生の苦手ポイントを分析してくれるわけではないため、体系的なカリキュラムで勉強することになり、漠然としたIELTS対策になってしまいます。

結果として効果的な学習ができずにスコアも伸びず、IELTS対策に挫折してしまう方も非常に多いです。

一方、コーチングスクールでは、専属コンサルタントが弱点や課題を正確に分析し、第二言語習得論をベースに弱点や課題を解決するための適切な学習方法を指導してくれます。

常に英語力を伸ばすための効果的な学習を継続できるため、遥かに効率的にIELTSのスコアを伸ばすことが可能となるという魅力があります。

  

6-③ 英語4技能を短期集中で伸ばす

前述の通り、IELTSのスコアを伸ばすためには4技能全ての力を上げなければならず、苦手な分野・弱点があれば克服しなければなりません。

そこで、大半の人は「スピーキングが苦手だから、安いオンライン英会話スクールで会話の練習をしよう」「ライティングを伸ばすために、市販の教材で作文を練習しよう」と、個々のスキルを伸ばそうとします。

ですが、実はこのような勉強のやり方はとても非効率的です。

なぜなら英語4技能は独立したスキルではないからです。

それぞれのスキルは枝葉のようなもので、幹から枝分かれしているに過ぎません。木の幹の部分、すなわち、英語の「核」となる部分を最初に身に付ければ、枝葉のスキルの向上速度が飛躍的に高まります。

これこそが、本質的な英語力の習得を意味します。

たとえば、先ほどご紹介したLiberty English Academyの「グラマーテーブル」のように、最初に英語の「核」を身に付けてからIELTS対策に移ることで、短期間でも効率的なスコアアップが実現するということです。

格安の英会話スクールや市販の教材は「試験対策のために4技能をどう上げるか?」という視点しかありません。それでは「見たことがある問題は解けるけれど、見たことがない問題は解けない」とい状態になりかねません。

本質的な英語力が身に付いているからこそ、どのような問題にも対応でき、結果としてIELTSのスコアが上昇します。

  

6-④ 自主学習の効率が上がる

コーチングの特徴の一つは、英語学習の方法そのものを身に付けることができます。

IELTS対策にあたって、スクールでレッスンを受ける時間よりも自主学習時間の方が圧倒的に長くなります。

つまり、IELTSのスコアを伸ばすためには、自主学習をいかに効率的に行うかが重要となるわけです。

コーチングスクールでは、自分に合った効率的な英語学習のノウハウを学ぶことで、英語ができない「原因」の発見と、原因を「解決」するための学習を自分一人でする力が身に付きます。

そのため、コーチング・レッスン・自主学習の組み合わせで短期集中でスコアアップを目指せるというのも強みの一つです。

 

6-⑤ IELTSの指導実績が豊富

IELTS対策に特化した英語スクールが少ないのは前述の通りで、IELTS対策に精通している講師が在籍し、IELTS対策特化プログラムを提供しているスクールはなかなか見当たらないのが現状です。

しかし、たとえばLiberty English Academyでは創設者の藤川代表から直接「グラマーテーブル」のレッスンを受けることができ、トライズではIELTS対策に精通したネイティブ講師とのマンツーマンレッスンがあるなど、IELTSに熟知した講師から英語を学ぶことができるのが何よりの魅力となります。

その道のプロフェッショナルから英語を学ぶことは、「英語習得者の学習方法の再現性」があります。

英語を身に付けた講師から直接の指導を受けることで、効率的なスコアアップが実現するというのも大きな魅力と言えるでしょう。

  

6-⑥ 留学サポートがある

コーチングスクールの中には、留学サポートがあるスクールもあります。

たとえば、Liberty English Academyでは海外の大学選び・出願手続き・入学手続きまで手伝ってくれると公式サイトに明記されています。

留学希望者の方や留学に興味がある方は、ただIELTS対策を実施している英語スクールよりも、「IELTSの高スコアを取得して留学を実現できる」ところまでサポートしてくれるコーチングスクールの受講をおすすめします。

  

7.IELTS7.5レベルを目指すのにLIBERTYをすすめる理由

IELTS7.5レベルを目指すのにLIBERTYをすすめる理由

 

おすすめのコーチングスクールを紹介しましたが、中でもLIBERTYを1位としておすすめするのはスクール選びにおいて重要な「実績」があるからです。

 

7-① 厚生労働省が公開している実績データ

いくつかのスクールのIELTS講座は、一般教育訓練給付制度の対象に指定されています。

一般教育訓練給付制度は、キャリアアップを支援する厚生労働省管轄の制度で、厚生労働大臣が指定する講座を受講した場合、受講料の20%(最大10万円)が給付されるお得な制度です。(参考:一般教育訓練給付制度対象のオンライン英会話・TOEIC通信コース

厚生労働省の検索システムでは、対象講座の実績データを確認することができます。

つまり、国がデータを公開 = 客観的に実績が高いIELTS対策コースを確認することができます。

 

7-② LIBERTYはIELTS 7.0達成率が85%以上

結論として、LIBERTYのIELTS対策講座は目標がIELTS 7.0以上で、達成率が85%を超えています。

      

スクール対象講座受講料金目標受講者受験者合格者目標達成率
LIBERTYIELTS対策476,000円IELTS
7.0 以上
123名91名78名85.7%
IELTS対策
(オンライン)
476,000円IELTS
7.0 以上
119名103名90名87.4%

参考:教育訓練給付制度 検索システム

   

対面受講でもオンライン受講でも目標達成率はほぼ同じで、それぞれ85%以上を達成しています。

 

7-③ LIBERTYの実績は非常に高い

LIBERTYは目標がIELTS 7.0以上であり、目標達成率が85%以上と非常に実績が高いスクールです。

こちらのデータはスクール独自の調査や口コミ・評判といった客観性に欠ける実績ではなく、一般教育訓練給付制度の利用者が国に提出する公式書類に基づいているため、客観的な実績データとなります。

客観性の高い実績であれば十分に信用できますので、当サイトではIELTS 7.0以上を目指す人へおすすめ1位としてLIBERTYをご紹介しています。

 

8.まとめ:最高の環境で最高の結果を出そう

最高の環境で最高の結果を出そう

 

当記事では、IELTS 7.5レベルはどれくらいか、TOEIC・TOEFL・英検と比較換算してご紹介しました。

併せて、IELTS 7.5レベル以上を目指す勉強法やおすすめのスクールもご紹介しましたので、興味があるスクールがあれば無料カウンセリングを体験してみてくださいね。

せっかくIELTSの高スコアを取得して留学したい・理想のビジネスキャリアを実現したいなどの目標があるのですから、最高の環境で最高の結果を出しましょう。

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