ネイティブキャンプの日本人講師はおすすめ？

こんにちは。

当記事では、ネイティブキャンプの日本人講師からレッスンを受けることがおすすめかどうか解説していきます。

結論として、英語が話せない初心者の方には日本人講師のレッスンがおすすめです。

ただし、ネイティブキャンプというレッスン重視のサービスの性質上、日本人講師からレッスンを受けたとしても長期間の英語学習が必要になる可能性が高いです。

もし、短期間で英語を話せるようになりたい方は、できれば英語コーチングスクールと呼ばれる、日本人の専属講師がついて丁寧に英語学習をサポートしてくれるタイプのスクールの受講をおすすめします。

この記事では、なぜ初心者にはネイティブキャンプの日本人講師がおすすめなのかと、特に初心者には英語コーチングスクールの受講をおすすめする理由について解説していきます。

本気で英語を話せるようになりたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

１．ネイティブキャンプの基本情報

まずはネイティブキャンプの基本情報や料金体系について確認しましょう。

1-①　基本情報・基本料金

ネイティブキャンプの基本情報は以下の通りです。

フィリピン人を中心とする基本のプレミアムプランは月額6,480円で、レッスンを毎日無制限で受けることができます。

「レッスンの回数制限なし」は、大手オンライン英会話スクールの中ではネイティブキャンプだけで、毎日レッスンをたくさん受けたい方にとってコスパは最高レベルと言えます。

1-②　日本人講師の料金

ネイティブキャンプの基本のプレミアムプランでは日本人講師を選択することができません。

日本人講師からレッスンを受けたい場合は、追加で9,800円の「ネイティブ受け放題オプション」を利用し、月額16,820円を支払う必要があります。

フィリピン人中心のプレミアムプランと比較すると少し割高となりますが、月額16,820円で日本人講師・英語ネイティブからレッスン受け放題も、やはり業界では最安料金です。

２．初心者に日本人講師をおすすめする理由

ネイティブキャンプに限らず、英語初心者には日本人講師をおすすめする理由について解説していきます。

2-①　初心者に必要なのは大量のインプット学習

非母国語を効率よく習得する学問の「第二言語習得論」によると、第二言語を話せるようになるためには「大量のインプット学習」と「少量のアウトプット学習」が必要であることが明らかになっています。

英語を話せるようになるためには、たくさん英語を聞いて、たくさん英語を話すレッスンが必要な気がしますよね。

その結果、ネイティブキャンプ・DMM英会話・レアジョブ英会話など格安料金でレッスンを毎日受けられるオンライン英会話が日本では非常に人気を集めています。

しかし、第二言語習得論において、幼少期から身近にある母国語を身に付けることと、大人が新たに非母国語を身に付ける過程は全く異なると考えられています。

たとえば、私たちが子供の頃、単語帳で日本語を記憶したり、日本語の文法をテキストで勉強したり、日本語の音源を聞いてリスニング学習をしたりしなくても、基本的な会話は自然にできるようになりましたよね。

脳がスポンジのように知識を吸収できる幼少期であれば、英語を聞いて、英語を話すだけで自然と母国語が身に付いていきます。

一方で、日本語の脳が完成している大人が第二言語として英語を身に付ける場合は、このような自然的な英語学習は非常に難しいとされています。

つまり、英語を聞いて、英語を話すことを目的とする英会話レッスンを繰り返しても、英語を話せるようにはならないわけです。

では、日本人が英語という非母国語を身に付けるためにどのような勉強が必要かと言えば、前述のとおり大量のインプット学習と少量のアウトプット学習が必要となります。

2-②　インプット学習の重要性

第二言語習得論において、「インプット仮説」と呼ばれる理論があります。

英語を話すことは、脳内にある知識を発信する行為です。

英語を話せない初心者は英語を話すための知識が不足しているため、英語を話せないのは当たり前と言えます。

その状態で、ネイティブキャンプでネイティブ講師やフィリピン人講師とアウトプット重視の英会話レッスンを繰り返しても英語を話せるようにはならないのは明らかであり、まずは「英語を話すための知識」を増やすインプット学習を先にする必要があるわけです。

つまり、初心者が英語を話せるようになるために大切なのは、英会話レッスンというアウトプット学習ではなく、単語・文法・発音などの基礎学習を徹底して行うこと。

そして、英語を大量に読んだり聞いたりするトレーニングを実施して、英語の知識を増やすことが非常に重要となります。

英語の知識を大量のインプット学習で身に付けた上で、身に付けた知識を発信するアウトプット学習を実践すれば、どんどん英語が話せるようになるというのが第二言語習得論のベースの考え方です。

従って、そもそも英語初心者にはネイティブキャンプを含めたオンライン英会話というアウトプット重視のサービス自体をおすすめしません。

ただし、ネイティブキャンプを利用して日本人講師から、単語・文法・発音などの基礎学習を丁寧に学ぶレッスンを受ける場合は、インプット学習を実施できるため、初心者でも効果的な学習をできるでしょう。　

2-③　初心者は日本人講師から目的意識を明確にしたレッスンを受けよう

結論として、英語初心者の方がネイティブ講師やフィリピン人講師とフリートークメインの英会話レッスンをしてもほぼ効果がないため、日本人講師からインプット学習重視のレッスンを受けるのがおすすめです。

インプット学習重視のレッスンとは、たとえば英語を話せるようになるために必要な基礎文法を学んだり、英語を聞き取るために必要な発音について学ぶなど、一つ一つのレッスンでどのような知識を習得するのかを明確にすることです。

英語は頑張って相手の英語を聞き取って、知っている単語を並べて頑張って伝えようとしたところで話せるようにはなりませんので、日本人講師から英語の知識を学び、分からない部分は丁寧に教えてもらい、理解を深めるという学習が必要不可欠となります。

３．ネイティブキャンプの日本人講師の注意点

ここまで、英語初心者が英語を話せるようになるためには、知識を身に付けるインプット学習が重要であり、ネイティブキャンプのレッスンを受ける場合は日本人講師から英語を丁寧に学ぶことが重要であることを解説してきました。

ただし、ネイティブキャンプの日本人講師を受ける場合の注意点があります。

3-①　日本人講師は予約の追加料金が必要

ネイティブキャンプの日本人講師は非常に人気のため、予約なしでレッスンを受けることがなかなかできません。

日本人講師からレッスンを受けるためには、基本料金の16,280円に追加して、1回のレッスンにつき400コイン（800円）が必要になります。

たとえば、月に10回のレッスンを受ける場合は800円×10回 = 8,000円の追加費用が発生しますので、実額は24,280円の月額料金がかかることになります。

仮に1年間ネイティブキャンプを受講すると、24,280円×12ヶ月 = 291,360円となり、この受講料金を支払うのであれば、もっとプログラムがしっかりしている英語スクールを受講した方が学習効果が出る可能性が高いです。

ネイティブキャンプは格安というイメージがある一方で、まともに受講しようとすると割高になる場合がありますので、費用対効果をしっかりと理解するようにしましょう。

3-②　レッスンテーマを自分で決めなければならない

ネイティブキャンプは基本的にフリートーク主体のサービスで、それは日本人講師も変わりません。

効果的なレッスンを受けるためには身に付ける知識を決めて、レッスンの目的意識を明確化する必要がありますが、それは英語初心者にとっては非常に難しいことです。

身に付ける知識は適当に選ぶのではなく、自分が英語を話せない原因を発見して、その原因を解決するための学習をしなければなりません。

英語を話せない人はそもそもどのように英語を勉強したら良いか分からないから講師に教えて欲しいのに、その講師に対して何を勉強するのか提示しなければならないという矛盾があります。

正直に言えば、たとえ日本人講師を選んだとしても、初心者にとってネイティブキャンプなどのオンライン英会話スクールは、初心者にとっては難易度が高いサービスとなります。

3-③　日本人講師は英語指導のプロではない

ネイティブキャンプの日本人講師の採用条件は以下の通りです。

• TOEIC 750点以上
• 英検準1級以上
• 海外経験1年以上
• 英語講師歴1年以上

上記の条件のうち、一つでも当てはまればネイティブキャンプで日本人講師として働くことが可能となります。

もちろん、日本人講師の中には英語指導経験が長い人や、ネイティブレベルに英語を話せる日本人バイリンガル講師も在籍していますが、日本人講師と言えど指導レベルにバラつきがあり、英語指導が上手いとは限らないというリスクに気を付けましょう。

月額約2万5千円の料金を払って、指導資格が講師からレッスンを受けるのはもったいないので、講師の採用条件がもっと厳しいプロフェショナルが集まっている英会話スクールの受講がおすすめです。

3-④　日本人の英語専門家が指導してくれるスクール

本気で英語を話せるようになりたい場合は、日本人の言語習得の専門家が専属で英語学習をサポートしてくれるコーチングスクールの受講がおすすめです。

具体的にはこちらの記事（【超本音で語る】英語コーチングおすすめ22社比較ランキング）でおすすめのスクールをご紹介しておりますので、本気で英語を話せるようになり方はぜひ参考にしてみてください。

興味があるスクールがあれば無料カウンセリングを受けてみて、スクールの雰囲気やサービス内容を確かめてみてくださいね。

４．ネイティブキャンプの日本人講師との比較

次に、ネイティブキャンプの日本人講師を受講するケースと前述の英語コーチングスクールの比較をしていきましょう。

4-①　料金比較

まずは、受講料金を比較します。なお、ネイティブキャンプはレッスンのみのサービスという性質上、コーチングスクールよりも学習期間が長くなる傾向にあるため、1年間の受講期間を仮定します。

スクール		入会金	受講料金	期間	月額 （入会金除く）
ENGLISH COMPANY	少人数	55,000円	264,000円	6ヶ月	44,000円
	マンツーマン	55,000円	561,000円	3ヶ月	187,000円
LIBERTY		55,000円 （最大無料）	476,000円	6ヶ月	79,333円
ストレイル		281,600円（入会金込み）		3ヶ月	93,866円
フライト英会話	通学	33,000円	14,300円	月額	14,300円
	オンライン	5,500円	7,150円	月額	7,150円
トライズ		1,199,100円（入会金込み）		12ヶ月	99,925円
スマートメソッド		無料	594,000円	4ヶ月	148,500円
マネー イングリッシュ		無料	328,680円	6ヶ月	54,780円
ネイティブキャンプ		無料	291,360円	12ヶ月	24,280円

• LIBERTY・ストレイル・トライズは教育訓練給付制度適用後の料金
• 全て税込み価格

月額で見るとネイティブキャンプは安いですが、同じ英語レベルを身に付けるための受講期間を考慮すると、総額ではネイティブキャンプよりも安くなるスクールも多くあります。

4-②　コーチング・レッスン時間の比較

次にそれぞれのスクールのレッスン・コーチング時間を比較しましょう。

スクール		コーチング	マンツーマン レッスン	グループ レッスン	レッスン 総時間
ENGLISH COMPANY	少人数	週1回	-	週1回×120分	2,880分
	マンツーマン	週2回	週2回×90分	-	2,160分
LIBERTY		週1回	-	週2回×90分	4,320分
ストレイル		週1回	-	-	-
フライト英会話	通学	-	週1回×25分	-	100分
	オンライン	-	週1回×25分	-	100分
トライズ		隔週	週3回×25分	受け放題	3,600分
スマートメソッド		計5回	週5回×50分	-	4,000分
マネー イングリッシュ		隔週	週3回×40分	週1回×50分	4,080分
ネイティブキャンプ		-	月10回×25分	-	3,000分

ネイティブキャンプはレッスン受け放題ではありますが、現実的に3日に1回 の受講で計算すると、トータルのレッスン時間は他の英語スクールとあまり変わらないことがわかります。

５．まとめ：ネイティブキャンプの日本人講師とコーチングを比較してみよう

当記事では、ネイティブキャンプの日本人講師はおすすめかどうか解説致しました。

英語初心者の方はネイティブキャンプの日本人講師からレッスンを受けるのはおすすめですが、意外と割高であったり、思ったよりも学習効果が出ない可能性があるため、当記事でご紹介した英語コーチングスクールの受講も併せて検討してみてください。

色々と無料体験を受けてみて、自分に最も合うと感じたスクールを受講するようにしましょう。