英検1級は意味ない・無駄と言われる理由

当記事では、英検1級は意味ない・無駄と言われる理由について解説します。

まず結論として、英検1級が意味ない・無駄になることはありません。

英検1級は英語4技能の総合的な力を問われる難易度の高い資格であり、英検1級保持者は社会から高い英語力を持っていると評価されます。

また、英検1級の合格を目指して勉強することで日本の学校教育では不十分な英会話能力やライティング能力を伸ばすことができますので、英検と比較されるTOEICと比べてもより実践的な英語力を身に付けることができます。

ただし、英語を勉強する目的によっては、英検1級の合格よりもTOEIC・TOEFL・IELTSなどの他の資格試験を優先した方が良い場合もあります。

英検1級の合格を目指すか迷っている方や、どの資格試験を優先的に勉強すれば良いか迷っている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

　

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１．英検1級は意味ない・無駄と言われる5つの理由

　

英検1級が意味ない・無駄と言われる大きな理由は、合格率約10%という難易度の高さゆえ、勉強しても合格できる人が少ない一方で、資格の利用目的が限定的な点にあると言えます。

　

1-①　英検1級は民間検定に過ぎない

英検1級は民間検定であり、一定レベルの英語能力を示しているに過ぎません。

たとえば、医師免許・公認会計士・弁護士などの国家資格は、合格することで資格取得者しか従事できない専門的な仕事に就くことがき、高い年収を得ることができます。

一方、英検1級を取得しても、「英検1級取得者しかできない仕事」というのがありません。

もちろん、英検1級取得者は高い英語力が評価されて、グローバル企業や大企業などの就職・転職の際に有利になることはありますが、英検1級が明確な条件になることは非常に少ないです。

英語教師や英語を専門的に扱う仕事など、一部の職種で英検1級が採用条件にあることもありますが、「英検1級またはTOEIC 900点以上」など、あくまで高い英語力を示す指標の一つでしかありません。

英検1級合格のために何百時間も勉強しても、英検1級取得者が従事できる専門職がないため、コスパが悪い・意味ない・無駄と考える人がいるわけです。

　

1-②　学生に比べて社会人は利用目的が限定的

英検1級は高校受験や大学受験の際に、推薦の出願資格・加点・試験免除・得点換算・判定優遇など様々な優遇措置を受けることができるため、学生が英検1級に合格することは大きなメリットがあります。

一方で、前述の通り英検1級は特定の職種に就くために必要な資格ではないため、社会人が英検1級に合格しても明確な利用目的がないことも多々あります。

多くの企業は就職・転職・昇格などのキャリアアップの基準としてTOEICを採用しているため、一般的な企業に就職したい場合は、英検1級の合格と比べると高スコアを取得しやすいTOEICを優先的に勉強する方がコスパが良いと言えます。

つまり、ビジネスパーソンとして企業で働く人にとって、英検1級は就職や転職の際のアピール程度の利用目的しかありませんが、それならば高スコアを取得しやすいTOEICを受けた方が効率的であるため、人によっては英検1級は意味ない・無駄と言う人もいます。

　

1-③　英検1級は合格か不合格しかない

英検1級は合格点を1点でも下回れば不合格となり、履歴書などで資格としてアピールすることができません。

たとえ1,000時間以上も英語の勉強を頑張って合格レベルの英語力を身に付けたとしても、たった1点の差で不合格になれば、勉強時間が全くの無駄になってしまうと考える人もいます。（もちろん、英語の勉強自体が無駄になることなどありませんが、資格としては利用できないという点で意味ない・無駄と言う人がいるわけですね）

一方、キャリアアップとして利用しやすいTOEICは合格・不合格という基準ではなくスコアで評価されるため、その時の英語レベルをアピールすることができます。

英語の勉強時間がそのまま反映されて就職や転職に利用できるため、忙しい社会人や就職・転職前で結果がすぐに欲しい人は、英検1級よりもTOEICの方がおすすめです。

　

1-④　日本国内のみ有効

英検は日本の民間検定であるため、海外では英検1級を取得していても英語力がほぼ評価されません。

たとえば、アメリカ・イギリス・カナダなどの海外の大学や大学院に留学したい場合、提出する英語資格はTOEFLかIELTSであることがほとんどです。

海外の大学で勉強したり、海外のビジネススクールでMBAなどの資格を取得したい場合は、英検1級ではなくTOEFLやIELTSなどの国際的な指標となる英語資格試験を優先的に勉強するようにしましょう。

　

1-⑤　ネイティブレベルにはならない

英検1級は政治・経済・社会・生物・科学などアカデミックな分野から堅い内容の問題が多く出題され、専門的な英単語が頻出します。

また、日常的に使われる口語表現やスラングがほぼ出てこなかったり、リスニングの音声がクリアで聞き取りやすいなどの特徴があるため、英検1級に合格しても、ネイティブのスピードでスラングが多く出てくる日常的な会話についていくのは難しい可能性があります。

とはいえ、だからと言って英検1級が意味ない・無駄ということはあり得ません。

英検1級合格者は日本人の中では英語力が高いのは明らかであり、英検1級の勉強を通してスピーキング・リスニング力は大きく伸びます。

英検1級合格者は非ネイティブとしては非常に高い英語コミュニケーション能力があるため、英語の勉強を続けることで更に英会話能力が向上すると考えられますので、英検1級が意味ない・無駄と評価するのは誤りでしょう。

　

２．英検1級が意味ない・無駄ではない5つの理由

　

英検1級が意味ない・無駄と言われる理由について見てきたところで、次に英検1級が有用な理由や使い道について解説していきます。

　

2-①　学生は受験に有利

高校生で英検1級に合格した場合、推薦の出願資格に利用できたり、試験の合否判定の優遇措置を受けることができます。

英検公式サイト（英検・TEAP・IELTS 活用校検索）に優遇措置が受けられる大学の一覧が掲載されていますので、参考として一部を抜粋します。

　　　

　

英検1級になると、東京大学・京都大学・一橋大学・東京外語大学などの一流国立大学の学校推薦の出願資格に利用できたり、早稲田大学や明治大学などの有名私立大学の入試で加点や得点換算などの優遇措置を受けることが可能です。

全国の大学で出願資格や加点などで利用できますが、同じ大学でも学部によって内容が変わったりするので、志望校の英検利用状況についてよく確認しておきましょう。

　

2-②　社会人は就職・転職に有利

英検1級を取得していると、就職・転職の際に高い英語力をアピールできます。

近年では多くの企業が社員に英語力を求めており、募集要項でTOEICのスコアを応募の条件に設定している企業が増えています。

英検1級はTOEIC 900点以上に相当する英語力を証明できるので、採用の際にアドバンテージとなるでしょう。

また、英検1級という難関資格に合格するには継続的な努力が必要なので、面接で特技や長所を聞かれた時などに、目標達成に向けて努力を惜しまない人間であることをアピールできるという側面もあります。

英検1級に合格という結果だけでなく、合格するまでの過程、つまり、人間性も評価されますので、就職や転職の際に自分をアピールできる武器となります。

　

2-③　英語の専門職で試験免除など優遇措置

自治体にもよりますが、英検1級合格者は英語教師として必要な英語力を備えていると評価されるため、学校の教員採用試験で英語試験が免除されるケースがあります。

また、小学校の英語の教科化に伴って、小学校での教員採用試験で高い英語力を持った人材が優遇される傾向にあると言われています。

さらに、英語に関わる国家資格の「全国通訳案内士試験」において、英検1級合格者は英語科目が免除になるというメリットもあります。

本番の試験の一部が免除されることで試験対策が楽になる・合格の可能性が高くなるという恩恵がありますので、英語の専門職に就きたい方は、英検1級合格の直接的なメリットを享受できるでしょう。

　　

2-④　年収が高くなる

英検1級を取得する大きなメリットの一つは、年収が高くなることです。

日本英語検定が実施した社会人に対するアンケート調査によると、英検の級と年収に相関関係があることが明らかになっています。

　

引用：英語力とQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の関係性調査結果

　

アンケート調査によると、40代の英検準2級保有者の平均年収が682万円なのに対して、英検1級保有者の平均年収は899万円と200万円以上の開きがあります。

さらに50代になると、英検準2級保有者の平均年収が618万円なのに対して、英検1級保有者の平均年収は1,114万円と、約500万円もの年収差があることが示されました。

英検1級と平均年収は因果関係ではなく、あくまで相関関係なので、英検1級に合格したから年収が上がるという保証はありません。

ですが、英検1級に合格することで、「年収の高い職業に就ける可能性が高まる」「英語の実力が評価されて昇進や海外転勤につながる」「英語を使った副業で稼げる」　等の理由で年収が高くなると考えられます。

　

2-⑤　副業で稼ぎやすくなる

英検1級合格者は、副業でお金を稼ぎやすくなるのも魅力と言えるでしょう。

英検1級は高い英語レベルの証明であり、顧客の高い信用を得ることができます。

たとえば、個人の英語コーチとして月に数十万円稼ぐことや、翻訳・通訳などの単発の副業で数千円～数万円の報酬を得ることも可能です。

英検1級は民間資格であるため、専門職に従事する国家資格ではないと解説してきましたが、英検1級は「英語の専門性の高さ」の証明になりますので、その専門性の高さ = スキルの高さから報酬単価が良い副業を見つけられるかの静画高くなります。

　

３．英検1級が意味ない・無駄になる人

　

ここまで解説してきたとおり、英検1級の合格を目指すことに意味がないことや無駄なことはありません。

ただし、英検1級よりも他の資格試験を優先した方が良い方もいると思いますので、その場合について解説していきます。

　

3-①　企業に就職・転職したい

英語教師や全国通訳案内士などの英語の専門職ではなく、企業への就職や転職を目指している方で、英語力をアピールしたい場合は、合格が困難な英検1級よりも高スコアを取得しやすいTOEICの受験を優先した方が良いかもしれません。

特に、就職や転職のタイミングが3ヶ月後など期限が迫っている場合は、勉強すればスコアが上がる可能性が高いTOEICを優先的に勉強して、できるだけ高スコアを目指す方が履歴書に書きやすいですし、結果を出しやすいと言えます。

まずはTOEICの高スコアを目指したいという方は、こちらの記事（【TOEICコーチング】最高峰のコーチングスクール14選）も参考にしてみてください。

　

3-②　海外に留学したい

アメリカやイギリスなどの難関大学への留学や、MBA取得のために海外のビジネススクールに通いたい方は、非英語ネイティブが出願する際に求められるTOEFLやIELTSの受験を優先した方が良いでしょう。

TOEFLやIELTSも英検1級と同じく4技能の総合的な力が求められる試験ですが、やはり問題の傾向が違います。

もちろん、本質的な英語力が身に付いていれば、どの資格試験でも高スコアを取得できますが、留学という目標があるのであれば、出願に必要なTOEFLやIELTSの対策を優先するのがおすすめです。

TOEFLとIELTSの対策に興味がある方は関連記事を参考にしてください。

　

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3-③　英語の専門職に就く予定がない

英検1級は教員採用試験や全国通訳案内士などの英語に関する専門職の試験免除といった優遇措置がありますが、一般的な企業に就職する場合、英検1級が就職・転職・昇格・海外転勤などの条件になることはほぼないといって良いでしょう。

日本の企業ではTOEICが英語力の指標として使われているため、ビジネスにおけるキャリアアップを目指す場合は、TOEICを優先的に勉強する方が勉強時間に対するキャリアアップ効果が高いと言えます。

　

４．英検1級の合格におすすめの英語スクール

　

最後に、英検1級の合格におすすめの実力が身に付く英語スクールをご紹介します。

本気で英検1級の合格を目指したい方や英語力を伸ばしたい方は、ぜひ気になるスクールの無料体験を受けてみてください。

無料体験を受ければスクールの雰囲気やサービス内容がわかりますので、色々と体験してみた上で、自分が最も納得できる勉強法を選びましょう。

　　

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英語の「核」はverbにあり、verbの役割を理解すれば英語4技能すべてが短期的・効率的に上達するという理論に基づき、週2回のレッスンで本質的な英語力の習得を目指します。

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「質の高い英語教育をより多くの方へ」というコンセプトで設立されており、その特徴はケドテックに在籍する講師全員が資格試験に精通しており、指導経験が豊富なことです。

ケドテックではレッスンの継続性を重視しており、基本的に担任制で1人の講師とマンツーマンで英検対策を実施。日本語と英語のどちらの言語でも授業を受けることができるため、実践的なレッスンを受けることも可能です。

また、ケドテックでは専任の日本人カウンセラーがついてくれるのも大きな魅力です。英検対策の学習内容や悩みについていつでも相談することができ、常にサポートしてくれる環境のため、レッスンのみならず自主学習の効率も上げることができます。

英検1級対策は1回のレッスンが13,200円と格安のオンライン英会話と比較すると高額ですが、カウンセラーのサポートを受けつつ、プロの講師のレッスンで英語4技能を総合的に伸ばしたい方におすすめです。

　　　

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常に目的意識を明確にしたトレーニングを積んでいくので、英検1級という難関資格でも一歩ずつ着実に合格に近づくことができます。

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５．まとめ：最高の環境で英検1級に合格しよう

　

当記事では、英検1級は意味ない・無駄と言われる理由について解説いたしました。

英検1級は人によっては優先度が違いますが、少なくとも意味ない・無駄ということはないですし、様々な場面で高い英語力を証明することができる有用な資格です。

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