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社会人が英語の勉強をゼロから始める最適な方法【2025年最新】

2022年10月13日

こんにちは。

当記事では、社会人が英語の勉強をゼロから始める最適な方法について解説します。

結論としては、初心者レベルからでも本気で英語を話せるようになりたい場合は、専属コンサルタントが丁寧に英語学習をサポートしてくれる「コーチングスクール」の受講がおすすめです。

社会人になってゼロから英語の勉強をするにあたって、独学で進めようとしたりオンライン会話に挑戦しても大半の場合は挫折します。

英語を趣味で勉強したい方や数年かけてゆっくりと勉強したい方は独学やオンライン英会話を利用するのも一つの手ですが、できるだけ短期間で仕事で通用する英語力を身に付けたい場合は、英語指導のプロにサポートしてもらうようにしましょう。

この記事では、社会人で英語の勉強をゼロから始める方におすすめのスクールも詳しくご紹介しますので、本気で英語を話せるようになりたい方はぜひ参考にしてみてくださいね。

 

目次

1.【結論】おすすめの英語コーチングスクール

【結論】おすすめの英語コーチングスクール

 

最初に結論として、初心者レベルの方におすすめの英語コーチングスクールを4校に厳選してご紹介します。

受講料金は高いですが価値のある自己投資としておすすめのスクールですので、気になるスクールがあればそれぞれの無料体験を受けてサービス内容や雰囲気を確認してみてください。

初心者だからこそ最初に正しい方法で英語を勉強することで半年や1年でも結果を出すことが期待できますし、その後の英語力の伸びも遥かに大きくなります。

なお、こちらの記事(【超本音で語る】英語コーチングおすすめ22社比較ランキング)で更に詳しくご紹介していますので、併せて参考にしてみてください。

 

   

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初級(6ヶ月):264,000円
中級(3ヶ月):231,000円
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コーチング・
トレーニング
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90日間集中  :週2回×90分(計24回)
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【セミパーソナル】
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中級:週1回×120分(計12回)
上級:週1回×120分(計12回)

校舎【東京】新宿・銀座・神田・恵比寿
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こどもちゃれんじや進研ゼミで有名なベネッセのグループ企業であり、教育事業として信用度が高いENGLISH COMPANYは「学びを合理的でクールなものに」というコンセプトで運営されている効率学習を実現したスクールです。

初心者の英語が話せない課題を解決するピンポイント学習により、最小限の努力で最大限の成果を出せるため、仕事と両立しながらも初心者レベルから脱却して英語を話せるようになりたい方におすすめです。

ENGLISH COMPANYの最大の特徴は専属トレーナーの質にあり、認知言語学・応用言語学・言語心理学など言語に関する学問領域を国内外の大学で修めている方が多く、言語習得の専門性は他のスクールの追随を許しません。

初心者だからこそ正しい勉強法で学ぶことが最も大切なため、言語学に詳しいENGLISH COMPANYが初心者に最もおすすめなスクールと言えるでしょう。

なお、2024年4月よりパーソナルトレーニングコースが一般教育訓練給付制度の対象講座に認定されたため、社会人はENGLISH COMPANYを修了することで10万円の給付金が支給されるようになりました。

予算が厳しい方は初心者コースが用意されているセミパーソナルコースもおすすめで、月額44,000円で専門的なトレーニングを受けられるほか、同じ目標を持つ仲間とレベルを高め合うこともできます。

ぜひ無料体験を受けてみて、ENGLISH COMPANYのトレーニングのレベルの高さを実感してみてください。

 

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【取材】ENGLISH COMPANYは効果なし?|イングリッシュカンパニー

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校舎【東京】 六本木・東京丸の内・新宿南口
     新宿三丁目・銀座・日本橋・品川
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【福岡】 福岡天神
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トライズは1日3時間を目安とする自主学習で、単語・文法・発音の基礎を中心に徹底的なインプット学習で「英語を話せるための知識」の習得を目指します。

初心者コースでは日本人の専属コンサルタントと日本人の専属コーチがつき、複数人体制で英語学習をサポート。定期的な学習コンサル面談で弱点を分析して最適なカリキュラムを提案してくれるため、初心者でも効率良く英語力を伸ばすことが可能です。

25分間のマンツーマンレッスンを週3回実施することで、基礎的な英語力を伸ばしていくほか、50分間のフリートーク・グループレッスンは受け放題のため、他のスクールと比較してアウトプットの機会が多いのも特徴の一つ。

レッスンが豊富にあることから英語に触れる機会が多く、毎日3時間の自主学習を継続することで初心者でも大きく英会話能力が向上するでしょう。

なお、初心者からでもビジネスで通用する英会話力を目指したい方は、初心者コースではなくスピーキング本科の受講を検討するのもおすすめです。

教育訓練給付制度を利用すれば、スピーキング本科の12ヶ月プランは月額10万円以下の格安料金で受講できますので非常にお得です。

     

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入会金55,000円
コースビジネス英語コース
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初級者コース
料金336,600円
期間3ヶ月
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校舎【東京】新宿・銀座・恵比寿
【大阪】梅田
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ストレイルはENGLISH COMPANYと同じ経営母体を持つコンサルティング特化型スクールです。

ENGLISH COMPANYがコーチングとトレーニングの両輪で英語力を伸ばすのに対し、ストレイルは専門家のコンサルティングを受けながらの自主学習がメインとなります。

「学びを合理的でクールなものに」というコンセプトは変わらず、毎日の自主学習時間が1~1.5時間の超高密度学習により、3ヶ月集中で英語力を伸ばすことが可能です。

第二言語習得論に基づいた科学的アプローチによるインプット学習でリーディングとリスニングを強化し、基礎力が付いてきたらスピーキングとライティングを鍛えていくことで効率的な英語力のアップを目指します。

国内外の大学で言語習得に関する分野を専攻したコンサルタントが揃っており、医師が症状から病気の原因を特定して処方箋を決めるように、受講生の英語が苦手な原因をピンポイントで特定し、課題解決に最適な学習方法を提示。

常に最適な学習を継続することで、初心者からでも短期間で本質的な英語力を身に付けることが期待できます。

 

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【英語コーチング特化】STRAIL(ストレイル)の効果や評判を紹介

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マネーイングリッシュは「英語で未来を強くする」という独自のコンセプトを持ち、英語を身に付けることで自分の価値と年収を上げ、未来をより豊かにすることを目標としています。

年収と英語力の相関性を指摘し、自己投資としての英語学習をサポートするなど現実主義的な視点を持っており、未来の人生も含めてサポートする意識をコーチ側も共有している点が大きな特徴と言えます。

週3回の外国人講師によるマンツーマンの英会話レッスンと日本人講師が指導する基礎文法・語法のグループレッスンを組み合わせ、「使える英語の知識」の習得と定着をとが可能です。

料金に対してレッスン内容が充実しているスクールで、リーズナブルにコーチングを受けたい場合はマネーイングリッシュがおすすめです。

なお、専属コンサルタントはモチベーションが上がるからと異性の方が付くことが多く、その辺りも含めて現実主義的であり裏表のないサービスを提供してくれます。

 

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2.社会人が英語の勉強をゼロから始める時の目標【英会話】

社会人が英語の勉強をゼロから始める時の目標【英会話】

 

社会人が大人になって英語をゼロから勉強する際に大切なのは目標設定です。

その理由は、「いつまでにどれくらいのレベルに到達したいのか」という目標次第で、勉強内容や勉強時間が変わってくるからです。

たとえば、英語を話せるようになると言っても1年後に日常会話ができるレベルを目指すのか、ビジネスで通用するレベルを目指すのかによって学習計画は大きく変わります。

そこで、大人になって英語の勉強を改めて始める場合、まずはどれくらいのレベルを目指すのか具体的な目標を決めきましょう。

    

2-① CEFRで目標を明確にする

目標設定として参考になるのは、CEFRと呼ばれる国際的な基準です。

CEFRは非ネイティブの英会話能力の国際的な基準であり、A1~C2の6段階で評価される指標です。

日本では英語力を示す際にTOEICが利用されることが多いですが、TOEICは読み書きを測定するテストであり、英語コミュニケーション能力を正確に反映するスコアではありません。

一方、CEFRはスピーキング能力にフォーカスした指標で、近年では英語スクールにおいてCEFRを基準に受講生の英会話力のレベルを測定することが多いです。

具体的に6段階の英語力を確認しましょう。

  

2-② CEFR A1【基礎段階の言語使用者】

CEFR A1は超初心者レベルです。

大人で英語の勉強をゼロから始める人は基本的にはCEFR A1で、相手がゆっくりはっきりと話してくれれば、簡単な英語のやり取りくらいはできるくらいのレベルとなります。

日常会話も普通にこなすのは難しいので、まずは基礎となる単語・文法・発音の学習が必須です。

  

2-③ CEFR A2【基礎段階の言語使用者】

CEFR A2は初心者~初級者レベルです。

日常会話の簡単なやり取りなら英語で話すことができ、家族についてや仕事についてなど自分に関する内容を簡単に紹介することができる程度の英語力となります。

CEFR A2でも日常会話をスラスラと話すことは困難なレベルで、引き続き基礎学習の単語・文法・発音の知識を深めるインプット学習が必要不可欠です。

  

2-④ CEFR B1【自立した言語使用者】

CEFR B1は初級者~中級者レベルです。

身近な内容や簡単な仕事の内容であれば簡単な英語で意思疎通ができたり、海外旅行なら問題なくできるくらいの英語力の持ち主と言えます。

仕事で簡単な挨拶や電話対応くらいは可能ですが、英語の会議や出張などは難しいため、仕事で通用する英会話力を身に付けたい方は更に上のレベルを目指しましょう。

なお、この段階でも単語・文法・発音などの基礎学習は必要不可欠です。

また、リーディング・リスニングなどのインプット学習を大量に行うことで、英語を話すための知識を身に付けることが重要となります。

  

2-⑤ CEFR B2【自立した言語使用者】

CEFR B2は中級者レベルです。

自分の仕事など自分が関わっている分野については、専門的で複雑な議論をできる英語力の持ち主で、英語ネイティブとも緊張せずに英会話をできるくらいの実力が身に付いています。

ネイティブレベルはまだ遠いですが、ビジネスでも十分に通用する英語力の持ち主なので、社会人で英語をゼロから始める人はCEFR B2を最初の目標にすることをおすすめします。

  

2-⑥ CEFR C1【熟練した言語使用者】

CEFR C1は中級者~上級者レベルです。

自分が関わっていない分野でも専門的で複雑な議論が可能であり、流暢で自然な英語を話すことができます。

英語圏での仕事や研究なども全く問題ない英語力の持ち主ですが、ゼロから勉強するのにこのレベルをいきなり目標とすると、目標が遠すぎて挫折する恐れがあります。

高い目標を掲げた方がやる気が出る方もいると思いますが、CEFR C1を目指すならば正しい英語学習方法で数年間は勉強する必要があることを念頭におきましょう。

  

2-⑦ CEFR C2【熟練した言語使用者】

CEFR C2は、ほぼネイティブレベルの実力者です。

ほぼ全ての内容に関して簡単に理解し、複雑な内容でも論理的に一貫した英語を話すことが可能となります。

大人の初心者からいきなりネイティブレベルを目指すのは現実的ではありません。

まずはCEFR B2やC1を目標として英語を勉強し、更に高みを目指したい場合はCEFR C2を目指していきましょう。

  

2-⑧ おすすめの目標はCEFR B2レベル

もちろん目標は人それぞれ異なりますが、社会人が英語をゼロから勉強する場合、当面の目標はCEFR B2 = 自分の専門分野なら複雑な議論ができるレベルを目指すのがおすすめです。

このレベルであれば、仕事など自分に関係がある分野であれば英語を話せますので、「英語が話せない悩み」が解決された状態と言えます。

CEFRのC1やC2はネイティブとも問題なく英語で話せるレベルですが、英語が話せない状態からそのレベルに到達するまでは何年もかかる可能性が高いです。

いきなりネイティブレベルという身の丈に合わない目標を立てると挫折してしまいますので、まずは現実的なCEFR B2レベルを目指しましょう。

 

3.社会人が英語の勉強をゼロから始める時の目標【資格試験】

社会人が英語の勉強をゼロから始める時の目標【資格試験】

 

英会話目的ではなく、キャリアアップのためにTOEICなどの資格試験を勉強したい人もいると思います。

資格試験の受験を目的とする場合も、まずはどの試験でどれくらいのスコアを目指せば良いのか最初に目標を明確にしておくことで、学習内容や学習法が自然と決まります。

  

3-① 資格試験の比較表

まずは、各資格試験の比較表を参考にしてください。

  

CEFRTOEICTOEFLIELTS英検
C2- 8.5~9.0 
C1945点~95~1207.0~8.01級
B2785点~72~945.5~6.5準1級
B1550点~42~714.0~5.02級
A2225点~ 3.0準2級
A1120点~ 2.03-5級

  

社会人がゼロから勉強を始める際におすすめした目標のCEFR B2 = ビジネスでも通用する英語力は、たとえばTOEICなら800点以上、英検なら準1級に相当する実力であり、十分に高い英語レベルであることが分かります。

 

3-② TOEIC【社会人におすすめ】

TOEICは日本で最もメジャーな英語力を測定する試験です。

就職・転職の採用時にTOEICのスコア参照する企業は非常に多く、昇格や海外転勤の条件でTOEICのスコアが使われることもあります。

日系企業のキャリアアップに直接的に役立つ資格試験はTOEICなので、英語の資格試験を勉強して年収を上げたり、英語に関わる仕事をしたい場合は、まずはTOEICの高スコアを取得するのがおすすめです。

ただし、TOEICのスコアを取ってキャリアアップに成功して、実際に英語を使う仕事に関わる場合、今後は英語を話せないと非常に苦労します。

そこで、将来を見据えると単純にTOEICの高スコアを目指すよりも、本質的な英語力を身に付けた結果としてTOEICのスコアが伸びるという学習方法がおすすめです。

 

3-③ TOEFL iBT【留学希望者におすすめ】

TOEFL iBTは「Test Of English as a Foreign Language Internet-Based Test」の略で、アメリカで開発された英語4技能を測定する試験です。

英語が第二言語の人の英語を使用したコミュニケーション能力を評価する指標であり、リスニング・スピーキング・リーディング・ライティングの4技能を総合的に評価することから難易度の高いテストとなっています。

主に英語圏の大学や企業が、非ネイティブの学生や社会人の英語力を求める際に利用される指標です。

たとえば、社会人で海外の大学院でMBAを取得したい場合など、留学を目指したい方はTOEFLの受験を検討してみましょう。

 

3-④ IELTS【留学希望者におすすめ】

IELTSは「International English Language Testing System」の略で、イギリスで開発された英語が非母国語である人々の英語力を測定する世界共通の試験です。

世界約150ヵ国で認められている認知度の高い試験であり、留学・就職・移住などでIELTSのスコアを求められることが多くあります。

TOEFLと同じく英語4技能を測定するテストであり、日本人は特にスピーキングやライティングで高スコアを取るのが難しい難易度の高い試験です。

TOEFLとIELTSの違いは、もともとTOEFLが北米の大学で利用されることが多く、IELTSが欧州で広く使われていましたが、近年はTOEFLとIELTSのどちらも利用できる大学や企業が増えています。

  

3-⑤ 英検【資格が欲しい人におすすめ】

英語力を示す指標となるTOEIC・TOEFL・IELTSは試験であるのに対して、英検は英語力を示す資格です。

履歴書の資格欄に記載することが可能であり、一度合格すると永久的に資格が有効なので、頑張って準1級や1級を取得すれば英語力をアピールする資格としていつでも利用することができます。

ただし、英検は高校受験や大学受験の際に優遇措置として利用されることが多いことから学生向けの資格と言えます。

社会人が英語の勉強をゼロから始めるのにあえて英検準1級や1級の勉強に時間を割くよりは、就職・転職・昇格・海外転勤などで重要視されるTOEICを勉強する方がコスパが高いのが現実です。

もちろん、TOEICの高スコア取得後に更なる英語力をアピールする目的で英検1級を取得するのは有効ですので、資格が欲しい方は英検を目標としてみるのも良いでしょう。

    

4.社会人が英語の勉強をゼロから勉強するのにかかる時間

社会人が英語の勉強をゼロから勉強するのにかかる時間

 

目標の英語レベルや目指したい資格試験のイメージができたところで、社会人が英語をゼロから勉強する場合の目標を達成するまでの勉強時間を確認しましょう。

なお、ここでは社会人が日本で働きながら英語を身に付ける場合を想定した勉強時間となります。(ほとんどの社会人は留学をする時間がないと思いますので)

 

4-① 英語を話せるようになるまでの勉強時間(欧州基準)

イギリスのケンブリッジ大学が公表している「英語の習熟度と学習時間の関係性」を示すデータによると、CEFRの各レベルに到達するために次の学習時間が必要とされています。

   

CEFRレベル学習時間
C2Proficiency1,000 ~ 1,200 時間
C1Advanced700 ~ 800 時間
B2First500 ~ 600 時間
B1Preliminary350 ~ 400 時間
A2Key180 ~ 200 時間
A1Movers90 ~100 時間

(参考:Guided learning hours – Cambridge English Support Site

 

ケンブリッジ大学の指標は欧州の語学力を基に必要な勉強時間を計算されており、日本人はさらに3.7倍の学習時間が必要と言われています。

その理由は、オランダ語やイタリア語など欧州の言語は英語と同じくアルファベットを使用する同じルーツを持つ言語だからです。

欧州の言語と英語は単語や文法構文など言語構造が似ているため、日本語という英語と全く異なる言語が母国語の日本人よりも遥かに少ない時間で英語を話せるようになるのです。

 

4-② 英語を話せるようになるまでの勉強時間(日本基準)

漢字や平仮名を利用する日本語は英語と言語の相関性がなく、単語や文法などの基礎をゼロから学ぶ必要があることから、欧州に比べて3.7倍の勉強時間が必要とされています。

従って、上記の表の学習時間を3.7倍すると、日本人が英語を話せるようになるまでの目安となる勉強時間を算出できます。

  

CEFRレベル学習時間
C2Proficiency3,700 ~ 4,440 時間
C1Advanced2,590 ~ 2,960 時間
B2First1,850 ~ 2,220 時間
B1Preliminary1,295 ~ 1,480 時間
A2Key666 ~ 740 時間
A1Movers333 ~370 時間

 

たとえば、英語初心者が仕事でも通用するCEFR B2を目指す場合、およそ1,850時間~2,200時間の勉強時間が目安となります。

 

4-③ 英語が話せるようになるまで最短1年は必要

CEFR C2、C1、B2に到達するために1日あたりの勉強時間を算出してみましょう。

なお、日本人は大学卒業までに約1,200時間の英語学習をするので、上の表から1,200時間を差し引いた学習時間が社会人が英語を話せるようになるまでに必要な時間となります。

  

CEFR総学習時間1日1時間1日2時間1日3時間
C22,500 ~ 3,240時間2,500 ~ 3,240日
(7~9年)
1,250 ~ 1,620日
(3.5~4.5年)
833 ~ 1,080日
(2~3年)
C11,390 ~ 1,760時間1,390 ~ 1,760日
(4~5年)
695 ~ 840日
(2~2.5年)
463 ~ 586日
(1.5年)
B2650 ~ 1,020時間650 ~ 1,020日
(2~3年)
325 ~ 510日
(1~1.5年)
216 ~ 340日
(0.5~1年)

 

社会人がゼロからCEFR B2に到達するためには、毎日1時間の勉強で2~3年、毎日2時間の勉強で1~1年半、毎日3時間の勉強をして半年~1年が目安となります。

CEFR B2と同レベルのTOEIC 800~900点台、TOEFL 80~90点台、IELTS 6.0台を目指す場合も、同じように毎日3時間の勉強をして半年~1年はかかるイメージです。

なお、これはあくまで大学までしっかりと英語を勉強してきた人の目安時間であり、高校や大学であまり英語を勉強してこなかった方は、さらに多くの勉強時間が必要になると考えましょう。

 

5.社会人が英語をゼロから勉強するのに重要なこと

社会人が英語をゼロから勉強するのに重要なこと

  

次に社会人が英語をゼロから勉強し直すのに重要なことをご紹介していきます。

 

5-① オンライン英会話は挫折しやすい

社会人が英語をゼロから話せるようになりたい場合、多くの方が格安のオンライン英会話サービスを利用します。

実際、ネイティブキャンプや累計会員数250万以上、レアジョブ・DMM英会話も累計会員数100万人を突破しており、非常に多くの方がオンライン英会話を利用して英会話の練習に取り組んでいます。

確かに月額1万円以内という安さから利用しやすさは魅力的なのですが、初心者がオンライン英会話に挑戦しても挫折してしまう可能性が非常に高いです。

その理由は、英語を勉強する順番が間違っているからです。

  

5-② レッスンを受けるだけでは話せるようにならない

オンライン英会話を利用しても英語が話せるようにならないのは、初心者は「英語を話すための知識」が不足しているからです。

私たちは子どもの頃は大人が話している日本語をたくさん聞き、真似して話すことで自然と母国語が身に付きます。

ですが、すでに日本語で脳が作られている大人は、英語という新しい言語をたくさん聞いて真似しようとするだけでは話せるようにはなりません。

第一言語と第二言語を学ぶプロセスは異なり、日本人が第二言語として英語を身に付けるには、単語・文法構文・発音などの基礎学習から丁寧に実施する必要があります。

オンライン英会話は基礎学習で知識を身に付けた人が、その知識をアウトプットする場所としては最適ですが、レッスンを繰り返すだけでは基礎知識が身に付かないため、初心者がオンライン英会話を繰り返しても英語を話せるようにならないわけです。

 

5-③ 英語が苦手な根本的な原因

初心者の方が英語が苦手な根本的な原因は、英語の正しい勉強法が分からないことにあります。

たとえば、オンライン英会話は欧州など母国語と英語が近い国の人たちにはとても有効なサービスです。

しかし、日本人は日本語と英語が全く異なる言語であることから、いきなりオンライン英会話でアウトプット練習に挑戦しても、そもそも知識が不足していることから効果が望めません。

母国語が異なれば有効な勉強法も異なるのに、オンライン英会話が流行っているからと挑戦しても、それは日本人にとっての最適な勉強法ではないわけです。

さらに言えば、社会人が英語をゼロから勉強するといっても人それぞれ英語学習経験は違いますし、得意不得意も異なることから、まずは自分に最も適した勉強法を見つけることからスタートする必要があります。

英語学習系のYOUTUBEチャンネルを見てみたり、洋画や海外ドラマを字幕なしで聞いてみても、勉強した気分になって全く英語を話せるようにならないのは、根本的に正しい英語の勉強法を理解していないことに起因しているのです。

   

6.社会人が英語の勉強をゼロから始めるならコーチングがおすすめ

社会人が英語の勉強をゼロから始めるならコーチングがおすすめ

 

結論として、社会人がゼロから英語を勉強する際に、CEFR B2 = ビジネスでも通用する英会話力を身に付けたい場合は、英語コーチングスクールの受講をおすすめします。

 

6-① 正しい英語の勉強法を学ぶ

英語コーチングは、専属コーチがついて目標達成までの英語学習を最初から最後まで伴走してくれるサービスです。

前述の通り、初心者が英語が苦手なのは、そもそも正しい勉強法を理解していないことに起因しています。

正しい勉強法が分からずに闇雲に勉強に挑戦しても結果は期待できず、時間を無駄にしてしまうリスクもあります。

そこでおすすめなのが、英語コーチングを利用して専属コーチに正しい英語の勉強法を指導してもらうことです。

専属コーチは定期的な学習コンサル面談などで受講生の英語が話せない課題を分析し、なぜ英語が話せないのか、話せるようになるにはどのような勉強が必要なのか、その勉強をどれくらいの量すればいいのか、その勉強をすることでどのような効果を得られるのかなど、ゼロから全て丁寧に教えてくれます。

ただ英語を勉強するだけでなく、その勉強をする理由まで知ることで英語の理解度を深めると、学習効果が非常に大きくなることから、ゼロからの初心者だからこそ、最初に正しい英語の勉強法を身に付けるべきということです。

 

6-② 第二言語習得論を熟知した指導者

英語コーチングサービスを受けるメリットの一つは、日本語とルーツが異なる英語という言語を効率よく習得する「第二言語習得論」の専門的な知識を専属コーチが持っていることです。

たとえば、この記事の最初に第一位としておすすめしたENGLISH COMPANYのトレーナーは、国内外の大学で言語学の専門領域を修了した言語習得の専門家です。

英語を話せない原因の発見や解決の精度が高いのはもちろん、シャドーイングやチャンクリーディングなど独学では難しい英語トレーニングの正しい実践方法も指導してくれるため、英語力の伸びが他のスクールと比べても段違いに早くなります。

 

6-③ 挫折を防ぐ仕組み

社会人が英語をゼロから始めてもなかなか学習効果を実感できず、挫折してしまう方が非常に多いです。

挫折する原因は一人での勉強が苦手だったり、目標達成までの期間が遠すぎてモチベが下がってしまったり、英語が分からな過ぎて嫌になってしまったりと様々あります。

初心者の多くはちょっと英語を勉強しては挫折して英語学習から離れてしまい、また挑戦しては挫折することを繰り返しがちですが、英語コーチングスクールではこのような挫折を防ぐ仕組みがあります。

基本的に専属コーチは毎日の勉強の進捗状況を管理してくれ、勉強内容まで共有していることから、「勉強をしなければならない」という適度なプレッシャーが生まれます。

また、日々の勉強の中で生じた疑問や悩みはすぐに専属コーチにチャットで相談できることから、一人で悩んで時間を無駄にするといったことも防げます。

なにより、コーチングによって正しい勉強を実施すると、学習効果を実感できることがモチベーションに繋がり、さらに英語を上達したいと学習意欲が向上します。

このように、英語コーチングスクールを受講することで挫折することが自然に防げるため、挫折しやすい初心者の方には英語学習のプロが伴走してくれるコーチングサービスがおすすめです。

   

7.ゼロから英語を勉強する社会人におすすめしない勉強法

ゼロから英語を勉強する社会人におすすめしない勉強法

 

社会人がゼロから勉強を始めるにあたり、初心者だからまずは独学で勉強を始めようという方も多いと思います。

そこで、ここからは英語初心者の社会人におすすめしない勉強法を解説します。

  

7-① 参考書で基礎知識を習得【独学】

英語を話せるようになるためには、基礎的な語彙や文法構文を学ぶ必要がありますが、独学で参考書を利用して単語や文法をただ暗記するだけでは「英語を話すための知識」として身に付かない可能性が高いです。

日本人は高校受験や大学受験などを通して、それなりの単語や文法の知識を学んできたはずなのに、英会話が極端に苦手な方が非常に多いです。

その理由は、ただ知識を暗記するだけでは、英会話で使いこなせるようにはならないからです。

たとえば、単語を聞いた瞬間にコアイメージを捉えて意味を理解できるようになったり、英語の語順そのままで理解し、正確な文法構文でアウトプットできるようなったりと、英会話として使える知識の習得を目指さなければなりません。

なぜ単語や文法の勉強が必要なのか、英語を話せるようになるためにはどのように単語や文法を身に付ける必要があるのかまで理解しないと、ただ単語や文法を暗記するだけでは英会話の際に頭が真っ白になってしまうわけあです。

もちろん、参考書を利用した基礎学習自体は必要不可欠なのですが、初心者が効率良く英語を話せるようになりたいのであれば、独学での単純な暗記作業はおすすめしません。

  

7-② アプリの利用【独学】

最近では様々な英語学習のスマホアプリが利用できます。

AIと英会話の練習ができたり、シャドーイングやディクテーションなどのトレーニングを実施することができますが、このようなトレーニングも闇雲に実践しては効果があまり期待できません。

たとえば、シャドーイングは音声を真似するだけでは効果が薄いです。

ネイティブの発音と自分の発音のどこが違うのか、どのように発音を修正すれば良いのか、リズム・アクセント・イントネーションを正しく真似できているかなど、細かく分析した上で丁寧に実施しないと正しい英語を話せるようにはなりません。

英語学習用のアプリは、コーチングスクールでインプット学習をしっかり学習しながら補助的に利用するのがおすすめであり、メインの手段として利用するのはおすすめではありません。

  

7-③ Youtubeなどの動画を利用【独学】

近年では、YouTubeなどの動画配信サービスで、英語学習系の人気チャンネルが数多く設立されています。

Youtubeの動画は英語を面白く学べるという有用性はありますが、あくまで英語の勉強に興味を持つきっかけです。

ただYoutubeを見ているだけでは、単語・文法・発音などの基礎学習を網羅的に実施することはできませんので、動画を見て英語を勉強した気持になっているだけという状態には注意しましょう。

 

7-④ 洋画やドラマで英語を学ぶ【独学】

NetflixやHuluなどの動画配信サービスに加入すれば、月額数千円で洋画や海外のドラマが見放題です。

洋画や海外ドラマを字幕なしで見れば英語の勉強に役立ちそうですが、ただ視聴時間を増やすだけでは英語は話せるようになりません。

聞いても理解できない台詞を聞き流したり、読んでも理解できない字幕を読み流しても効果的なインプット学習ができません。

また、ネイティブのスラングや文法が崩れたセリフがどんどん出てくる洋画や海外ドラマは、初心者が正しい英語を学ぶ順番としては不適切です。

洋画や海外ドラマを楽しむこと自体が目的であれば問題ありませんが、英語学習として取り組むのは効果的ではありませんので、まずは丁寧な基礎学習を心がけましょう。

  

7-⑤ 英語のラジオやニュースを聞く【独学】

インプット学習は理解できる英語の知識を少しずつ増やしていくことが重要です。

そのため、いきなり難しいラジオやニュースを聞き流しても、英語を聞き取れるようにはなりません。

リスニングが上達するためには英語をたくさん聞く必要があると勘違いしている人も多いですが、英語を聞き取れるようになるためには、ネイティブが話す自然な発音の学習が必要不可欠となります。

英語をたくさん聞いても「耳が英語に慣れる」ということはありませんので、英語を聞き取れるようになるためには、発音をしっかりと身に付ける勉強を実施しましょう。

 

7-⑥ 英会話教室やオンライン英会話を受講

有名な大手英会話教室やオンライン英会話は、基本的にレッスンで英語を話すというアウトプット型のサービスです。

しかし、社会人で英語をゼロから勉強するという全くの知識不足の段階でアウトプット学習に挑戦しても、そもそも何を話せばいいのかわからず学習効果は薄いでしょう。

インプット学習は自主学習で進める必要がありますが、英会話教室やオンライン英会話では自主学習のサポートもありません。

初心者にとって最も重要なインプット学習のサービスが全くないことから、英会話教室やオンライン英会話の受講もおすすめしません。

 

8.社会人が英語の勉強をゼロから独学で始める場合

社会人が英語の勉強をゼロから独学で始める場合

  

前提として、社会人が英語をゼロから勉強する際に、本気で英語を話せるようになりたいのであればコーチングスクールの受講をおすすめします。

ただし、コーチングスクールは受講料金が50万円前後かかるところも多く、受講を躊躇ってしまう人もいると思います。

そこで、独学がおすすめな人についても解説していきますので、参考にしてみてください。

 

8-① 目標がCEFR A2~B1(日常会話レベル)

目標がCEFR A2~B1レベルで「日常会話ができる」「海外旅行を楽しめる」くらいの英語力が欲しいのであれば、独学の勉強でも問題ないと思います。

また、「海外の映画やドラマを楽しめるようになりたい」「海外のニュースを聞き取れるようになりたい」といった人も独学で勉強を始めても良いでしょう。

つまり、英語を勉強する目的が「趣味」なのであれば、独学での勉強も選択肢の一つです。

趣味であれば英語を話せるようにならなくてもキャリアに影響はありませんし、独学で英語を勉強すること自体を楽しむのも良いでしょう。

 

8-② 英語学習に何年かけても大丈夫

英語コーチングスクールの受講をおすすめするのは、3ヶ月~6ヶ月という短期間で仕事でも使える英会話力を身に付けたり、英語力を大きく伸ばすためです。

英語が話せるようになってキャリアアップを目指す場合は、少しでも目標達成が早い方が良いですし、確実に英語を話せるようになる勉強をするべきですよね。

一方、英語を話せるようになりたい期限が決まっていない人で、3年後、5年後、10年後と少しずつでも英語を話せるようになれば良いという方であれば、独学で勉強するのも良いでしょう。

 

8-③ 英語と仕事が関係しない

グローバル企業に勤めていたり、就職や転職で英語を使う企業を目指していたり、英語力を上げて年収を上げたいなど、英語力がキャリアと直接関係するのであれば、英語コーチングを受けてしっかりと英語を勉強して、理想のキャリアを実現することがおすすめです。

一方、英語を勉強する目的と仕事のキャリアが関係なく、英語を話せるようになる必要がない場合も独学が選択肢の一つになります。

「ビジネスレベルの英語力は必要ない」「英語を短期間で身に付ける必要がない」「必ず英語を話せるようにはならなくてもいい」など、短期間で効率的に英会話力を伸ばす必要はない方は、コーチングスクールの受講ではなく独学での勉強も視野に入れてみましょう。

  

9.社会人が英語をゼロから勉強【単語】

社会人が英語をゼロから勉強【単語】

 

社会人が英語をゼロから勉強する場合、単語・文法・発音の基礎学習が重要ですが、その中でも単語は英語4技能全ての基礎となる重要な学習となります。

  

9-① 英語を聞き取るために単語の語彙が必要不可欠

英会話は流れでするものなので、相手の英語を聞き取ってから「この単語の意味ってなんだっけ」と考え込むようでは、すぐに英会話についていけなくなってしまいます。

つまり、英会話がスムーズにできるようになるためには、単語を聞き取った瞬間に意味を理解できるまで徹底して単語を記憶する必要性があります。

さらに言えば、英単語をいちいち和訳して理解しようとするのもリスニングが遅れる原因となります。

単語を聞いた瞬間にコアイメージがパッと浮かんで瞬時に意味を理解できるようになるまで、繰り返し単語を勉強して脳に定着させましょう。

   

9-② 英単語の学習方法

単語学習は、一冊の単語帳を繰り返すのがおすすめです。

脳の性質上、短いスパンで同じ単語に何度も出会うほど記憶に定着しやすくなります。

心理学者のエビングハウスが提唱する忘却線において、一時的な記憶は一時間後には56%忘れ、一日後には66%忘れると言います。

ですが、毎日復習して同じ単語を繰り返し覚えることで、記憶への定着率を上昇させることが可能です。

たとえば、1日に100個の単語を覚えて毎日復習したり、朝昼晩と1日に3回同じ単語の勉強をするなど、短期間で何度も同じ単語を勉強するのが記憶のコツとなります。

 

9-③ 社会人におすすめの英単語帳

クラウドソーシングで社会人になってから英語学習をやり直している人を対象にアンケート調査をしたところ、使用している単語帳の割合は以下のグラフの通りとなりました。

  

(ReLife独自調査・有効回答86人)

  

1位が旺文社の「ターゲット1900」、2位がアルクの「キクタン Basis」、同率3位が朝日新聞の「金のフレーズ」とZ会の「速読英単語」となりました。

英単語帳は複数冊を頑張って暗記するよりは、一冊を完璧にマスターする方が効果的です。

自分に合う単語帳ならなんでも良いので、独学で頑張る場合はこの辺りの単語帳を一冊買ってみて、まずはその単語帳をマスターするまで徹底的に繰り返し勉強しましょう。

  

10.社会人が英語をゼロから勉強【文法】

社会人が英語をゼロから勉強【文法】

 

次に独学で文法を勉強する際の重要ポイントについて解説していきます。

  

10-① 文法が正確でなければ意味が伝わらない

英語は語順支配型と呼ばれる言語で、主語や述語など文法の語順が非常に重要です。

その理由はアルファベットは発音を表す文字であって、アルファベットの文字自体に意味がないため、その発音が並ぶ順番が意味を表すという言語構造をしているからです。

一方、日本語は「てにをは支配型」と呼ばれる言語で、助詞の使い方がしっかりしていれば、語順を崩しても意味が伝わる言語構造です。

私たち日本人は日本語という言語の特性上、文法の語順をあまり意識していなかったり、たとえ意識していたとしても、根本的に英語と日本語は語順が異なることから、正確な文法で話せずに相手に意味が伝わらないということが良くおこります。

英語を話せるようになるためには英語の文法構文を学び、英語の語順で話す力を身に付けることが大切です。

  

10-② 文法が身に付いていないと聞き取れない

文法はスピーキングだけでなく、リスニング力にも大きく関わっています。

英語と日本語は目的語や述語などの語順が異なることから、英語一文を日本語に翻訳するためには、英語を全て聞き取ってから和訳する必要性があります。

ですが、相手は一文を話したらすぐ次の一文を話したり、こちらの返しを待ったりするわけですから、相手の一文を聞き終わってから意味を理解しようとしては英会話についていけません。

また、読解の場合は何度も繰り返し読み直すことができますが、英会話は相手の話すスピード速くて一文が長くても、一回で聞き取らなければなりません。

従って、英会話で相手の英語を正確に聞き取れるようになるためには、文法構造をしっかり勉強して英語の語順で理解できる力を身に付ける必要があります。

 

10-③ 社会人におすすめの文法テキスト

文法テキストについても、勉強をやり直している社会人を対象にアンケート調査をしました。

使用率が高い文法テキストを参考にしてみてください。

  

(ReLife独自調査・有効回答86人)

 

1位が桐原書店の「Forest」、2位がアルクの「キク英文法」、3位が桐原書店の「Next Stage」、4位が東進ブックスの「一億人の英文法」となりました。

受験などで英語を勉強したことがある方は、これらの参考書を持っている方もいると思います。

文法テキストも単語帳と同じく、何冊も買って頑張るよりも一冊を極めた方が英語力が伸びます。

基本的な英文法を独学で学ぶ場合は、これらの文法テキストを一冊買って、その一冊を徹底的に勉強しましょう。

  

10-④ 認知文法を身に付ける 

文法の学習でおすすめなのが、認知文法と呼ばれる手法です。

文法が持っているコアイメージを理解することで、一つ一つの英文法を丸暗記しなくてもイメージから意味を理解できるようになります。

たとえば、「come out」は動詞+前置詞の塊ですが、辞書で調べてみると「~という結果になる」「姿を現す」「出場する」「発芽する」「出版される」など、ニ十個以上の日本語訳があります。

たった一つの熟語に十個もニ十個も日本語訳があって、それを一つずつ日本語で記憶していたら時間がいくらあっても足りませんし、覚え量が多すぎてパンクしてしまうでしょう。

ここで登場するのが認知文法です。

「come out」には「出てくる」というコアイメージがあるので、このコアイメージを頭に入れておくのです。

そうすれば、「They'll come out ahead in the competition」という英文は「優位に立つ」という日本語訳を記憶しなくても、「出てくる」のコアイメージがあれば、競争から前に出てくるイメージで「競争の優位に立つ」という意味が自然と理解できるわけです。

「The stain on his shirt will come out」も「汚れや染みが落ちる」という日本語訳を記憶しなくても、シャツから染みが「出てくる」というコアイメージさえ掴んでおけば、シャツの染みが落ちるという意味がすぐに分かります。

このように英語のコアイメージを理解しておくことで、文法が自然と身に付いていきます。

 

11.社会人が英語をゼロから勉強【発音】

社会人が英語をゼロから勉強【発音】

 

最後に、単語・文法と並んで発音を勉強する重要性と学習方法についても解説していきます。

 

11-① 発音はリスニングに重要

ネイティブのような自然な発音はスピーキングに関わると思われるかもしれませんが、実は発音はリスニング能力に関わります。

初心者が簡単な英語さえ聞き取れないのは、聞き取った英語の音と知識として知っている発音に乖離があることが原因です。

たとえば、「first of all」は「ファースト オブ オール」と発音する人が多いですが、実際の英会話では「ファストバゥル」と発音されます。

この時、firstのtとofのo、ofのfとallのaの音が連結し、更にofは「オ」ではなく「ア」に近い発音に変化します。

このように音声変化した結果、お祭りの「festival」に似た発音になるため、「First of all」が聞き取れずに「フェスティバル? お祭り?」と頭が混乱してしまうわけです。

自然な英会話では音の連結・脱落・変化が単語レベルで発生するため、実際の発音を知らなければ簡単な英語でさえ全く聞き取れません。

 

11-② 音声変化を理解する

具体的には、自然な英会話では次のような音声変化が起こります。

  

 内容
音の連結
(リンキング)
2つの音が繋がるwhat I :「ワット アイ」
⇒ 「ワッタイ」
音の同化
(アシミレーション)
2つの音が繋がり、
音声変化する
want to:「ウォント トゥ」
⇒ 「ワナ」
音の脱落
(リダクション)
発音が省略されるgood morning:「グッド モーニング」
⇒ 「グッ モーニン」
フラップのt
(ら行化)
tの音が「ラ行」や
「ダ行」に変化
get out:「ゲット アウト」
⇒ 「ゲッラウト」
弱形弱く発音されるhim:「ヒム」
⇒ 「ィム」

  

英会話で英語を聞き取るためには、英語を聞く学習ではなく、英語の発音を覚える勉強から始めることが重要です。

   

11-③ 発音の学習方法  

独学で発音を勉強する際に大切なのは、フォニックスやIPAなど発音規則を丁寧に学ぶことです。

たとえば、辞書を調べてみるとæやɑといった発音記号が乗っているのを見たことがあると思います。

学校教育や受験だと発音記号は重視されませんし、実際に発音記号を意識して勉強してきた経験がある方は少ないでしょう。

しかし、アルファベットの発音を舌の動き・唇の形・息の吐き出し方など基礎から学び、自分で発声できるようになると、自然とその発音を聞き取れるようになります。

発音学習にはシャドーイングなどのトレーニングもありますが、社会人が英語の勉強をゼロから始める段階でいきなりシャドーイングに挑戦しても難しすぎて続かないため、まずは発音の基礎からしっかりと勉強するのがおすすめです。

 

12.社会人が独学で英語の勉強をゼロから始めるコツ

社会人が独学で英語の勉強をゼロから始めるコツ

 

社会人が英語をゼロから独学で勉強しようとしても、多くの方は英語を話せるようにはならずに挫折してしまいます。

そこで、独学の英語学習が上手くいくためのコツも紹介します。

 

12-① 目標を明確にする

人間は具体的な目標を持つとモチベーションが向上し、自然と毎日やることもハッキリして継続学習に繋がります。

逆に目標が曖昧だと毎日なにを勉強すればいいかわからず、長期的な継続学習も難しいでしょう。

たとえば、「転職で希望の会社に入社するために6ヶ月でTOEIC 800点以上を目指す」「海外転勤の目標を達成するために1年でビジネスで通用する英語力の習得を目指す」など具体的な期限と目標レベルを定めましょう。

  

12-② 期限を明確にする

前述の通り、目標を達成する期限を明確することも重要です。

半年後に英語を話せるようになりたいのか、1年後でも問題ないのか、期限を設定する必要はないのか、いつまでの目標を達成したいのかを具体的に決めることで毎日の学習時間の目安が決まり、1日でどれほど勉強を進めていけば良いのかも明確になります。

英語が上達したいという目標を達成する期限を決めて、絶対にその期限までに達成するという意欲も挫折しないコツの一つです。

 

12-③ 適切な方法で継続学習

英語を話せるようになるためには、適切なインプット学習を続けることが必要不可欠です。

まずは単語・文法・発音の基礎学習を丁寧に行い、英語を話せるようになるための知識を増やすことを意識しましょう。

単語・文法・発音という基礎をベースに、リーディング・リスニング・スピーキング・ライティングのスキルを上げるために必要な学習を継続することが正しい順番です。

いきなりオンライン英会話に挑戦したり難しいトレーニングを実施するなど、闇雲に勉強するのはやめましょう。

  

12-④ 無理な勉強量を設定しない

英語を勉強する目標や期限を決めたものの、短期間で英語を身に付けようとあまりに無茶な勉強をすると、すぐに挫折してたり、途中で燃え尽きてしまう可能性があります。

「毎日オンライン英会話をする!」と意気込んで入会したものの数週間で挫折してしまった経験がある方も多いのではないでしょうか。

もちろん、英語を身に付けるためには相応の学習時間が必要なため、目標期限が期近に迫っている人は毎日の英語学習は必須です。

もし無理なく短期間で英語を話せるようになりたい場合は、英語コーチングスクールの中でもENGLISH COMAPANYやSTRAILのような英語学習の効率化を実現しているスクールの受講を検討してみてください。

普通に英語を勉強するなら1,000時間が必要なところ、ENGLISH COMPANYやSTRAILでは700時間、500時間と短縮してくれる高濃度トレーニングを実施してくれます。

独学の非効率的な勉強では、仕事で忙しい中で毎日3時間の勉強が必要になるとしたら、途中で挫折してしまうのも無理はありません。

一方で、効率的な英語学習を可能とするコーチングスクールを受講することで、毎日1~1.5時間の勉強でも同等以上の結果を出すことができれば、挫折することなく毎日勉強を続けられる可能性が高まります。

 

12-⑤ 自己分析を正しく行う

英語学習において大切なことは、英語ができない「原因」を明確にし、原因を「解決」するための学習を実施することです。

英語が聞き取れないができないのであれば、発音の勉強不足・語彙の知識不足・文法構造の理解不足など原因を特定して、その原因を解決する発音トレーニング・語彙の勉強・文法のやり直しなど適切な勉強をしましょう。

なんとなく、海外の映画やドラマを見たり、英語学習系のYoutubeを見たりしても英語は聞き取れるようにはなりませんし、レッスンを繰り返しても英語を話せるようにはならないということをしっかり理解して、自分にとって適切な英語学習を実践してください。 

  

12-⑥ 英語学習の習慣化

人間の脳は、覚えた短期記憶の大半は1日で失ってしまいます。

この短期記憶の喪失を防ぐためには、できるだけ短期間で何度も同じ内容に触れる必要があります。

単語を覚えるのであれば、朝に一度単語を覚えて、夜にまたもう一度同じ単語を思い出すというように、繰り返しの英語学習の習慣化が効率的な英語学習に繋がるわけです。

休日の土曜日だけ10時間勉強するといった勉強法では効果が出ずに挫折してしまう可能性があります。

毎日1時間だけでも勉強する方が記憶の定着率が遥かに良くなりますので、英語をできるだけ早く話せるようになりたい場合は、毎日の英語学習を習慣化させましょう。

  

13.まとめ:社会人でもゼロから英語は身に付けられる

まとめ

 

英語を短期間で効率的に身に付けるためには、正しい順番・適切な方法で学習を継続することです。

順番や方法を間違えたまま続けても非効率で時間がかかってしまいますし、モチベーションも下がってしまいます。

もちろん独学でも良いですし、独学に自信がない方や確実に結果を求めたい方はコーチングスクールの受講を検討してくださいね。

せっかく英語学習を始めようという強い気持ちがあるのであれば、最高の環境で最高の結果を出しましょう。

 

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