TOEICのリスニングが聞き取れない

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TOEICのリスニングが聞き取れない3つの原因と解決方法

2023年8月11日

こんにちは。

当記事ではTOEICのリスニングが聞き取れない3つの原因と解決するための勉強方法について解説いたします。

TOEICのリスニング問題が聞き取れないで悩んでいる人の多くは、その原因が「英語を聞く量が足りない」ことだと勘違いする傾向にあります。

結果としてTOEICのリスニング問題の音源を何度も聞く・英語のドラマやニュースを聞く・リスニング問題を繰り返し解くといった勉強方法をしがちです。

ですが、残念ながら、英語を聞く量を増やしたところでリスニングを聞き取れるようにはなりません。

「耳が英語に慣れる」という現象にはしっかりとした理屈があり、その理屈を理解しなければいつまでも英語を聞き取れるようにはならないのです。

この記事では、あなたがリスニングが聞き取れない原因を明確にし、それぞれの原因を解決するための具体的な勉強方法を紹介しますので、TOEICのスコアが伸びずに悩んでいる方は参考にしてみてください。

あわせて、忙しい社会人でも3ヶ月間を目安にTOEICのスコアが200~300点伸びるTOEICスクールを紹介しますので、今すぐにでもスコアを伸ばしたいと考えている方はおすすめのスクールについても参考にしてみてくださいね。

    

1.TOEICのリスニングが聞き取れない原因は3つある

TOEICのリスニングが聞き取れない

  

早速、TOEICのリスニングが聞き取れない原因を見ていきましょう。

 

1-① リスニングを聞き取る脳内プロセスは2つ

まず前提として知っておきたいのは、英語を聞き取る際の脳内処理は「音声知覚」と「意味理解」の2つのプロセスに分類できることです。

  

音声知覚音を聞き取る
意味理解聞いた音を脳内で理解する

   

人間が話し言葉を理解するためには、「言語の音を聞き取り」⇒「聞き取った音の意味を理解する」という手順を踏みます。

音声知覚が苦手であればリスニング問題で何を話しているのか聞き取ることができず、意味理解が苦手であれば、音源を聞き取れたとしてもその文章の意味が理解できずに問題が解けません。

リスニングが聞き取れない方は、音声知覚か意味理解のどちらか、あるいは両方に原因があるため、まずはその原因を特定する必要があります。

 

1-② リスニングが聞き取れない3つの原因

さて、TOEICのリスニング問題が聞き取れない原因を整理すると、大きく次の3つに分類できます。

  

症状原因
音声を聞き取れない
(音声知覚)
発音に関する知識が少ない
(音の連結・脱落・音声変化の理解不足)
聞き取れるけど理解できない
(意味理解)
単語・文法の知識不足
ゆっくりな音声なら分かるが、
長い文章・速い音声は厳しい
(音声知覚 & 意味理解)
脳内処理が追い付いていない

 

リスニング問題が聞き取れないパターンは、上の表の通り「そもそも音源を聞き取れない」「音源は聞き取れているが、内容を理解できない」「音源のスピードについていけない」の3つに分けられます。

原因が異なれば、当然ながら原因を解決するための勉強方法も異なります。

ようは、リスニングを聞き取れるようになるためには、「とにかく英語をたくさん聞く」という根拠のない曖昧な勉強方法ではなく、特定した原因を解決するための最適なトレーニングを実施する必要があるのです。

 

2.TOEICのリスニングが聞き取れない3つの原因の詳細

TOEICのリスニングが聞き取れない3つの原因

 

リスニング問題が聞き取れない原因が3つあることが分かったので、一つずつ詳しく原因を見ていきましょう。

 

2-①【症状①】音声を聞き取れない

リスニング問題の多くは中学生レベルの単語が多く使われているのに、なぜか聞き取るのが難しいものですよね。

答え合わせでリスニング問題を読み返してみると理解できるのに、音源を聞き取るのに苦労するのは英語が苦手な人の大半が抱えている悩みです。

結論として、リスニング問題さえ聞き取れない原因は発音の知識不足となります。

たとえば、for all of yourという英語を発音してみてください。おそらく、大半の人が「フォー オール オブ ユア」と発音したと思いますが、実際のリスニング問題では「フォ オーロ ビュア」くらいのナチュラルな発音で話されます。

ここで起きているのは、音の連結・音の脱落。音の弱化など様々な音声変化です。

このような自然な英語の発音に慣れていないと「オーロ ビュア? ビュアってviewer? 見るって意味?」と頭がパニックに。

たった4節の単語で、しかも、for・all・of・youという中学校レベルの超簡単な単語でさえ、音声変化により聞き取りづらくなってしまうのが英語なのです。 

リスニング問題に対応するためには、以下の音声変化のルールをしっかりと理解しなければなりません。

 

 内容
音の連結
(リンキング)
2つの音が繋がるwhat I :「ワット アイ」
⇒ 「ワッタイ」
音の同化
(アシミレーション)
2つの音が繋がり、
音声変化する
want to:「ウォント トゥ」
⇒ 「ワナ」
音の脱落
(リダクション)
発音が省略されるgood morning:「グッド モーニング」
⇒ 「グッ モーニン」
フラップのt
(ら行化)
tの音が「ラ行」や
「ダ行」に変化
get out:「ゲット アウト」
⇒ 「ゲッラウト」
弱形弱く発音されるhim:「ヒム」
⇒ 「ィム」

  

日本の学校教育は発音の授業が圧倒的に少ないため、リスニングにおいて極めて重要な発音の知識を学ぶ機会が非常に少ないのが現実です。

リスニング問題の音源が聞き取れない人は、「発音が重要である」ということを意識しましょう。

 

2-②【症状②】音声を聞き取れるが内容を理解できない

TOEICNOリスニング問題の音源は聞き取れているのに、問題の内容をなかなか理解できないタイプの人もいます。

このタイプの人の原因はシンプルで、英単語と文法の知識が不足していることが大きな原因です。

読んでも理解できない英文を聞き取れたところで、意味を理解できるはずがありませんよね。問題を聞き取れても意味が理解できないことが多い場合は、まずは単語・熟語などの語彙を増やし、基本的な文法を一通り覚えるという基礎学習を優先しましょう。

受験時代に散々勉強したからもういいだろって思うかもしれませんが、単語を見て「うーん」と数秒考え込んでから思い出すレベルではリスニング問題には対応できません。

リスニングの音源はどんどん流れていくものであり、英文を瞬時に理解しなければリスニング問題には対応できないのです。

英文を聞いた瞬間に意味が思い浮かぶレベルまで徹底して語彙を増やしていくと、「リスニング問題で音声が聞き取れるのに意味が理解できない」という状態から改善されていきます。

 

2-③【症状③】音源のスピードについていけない

リスニング問題の再生速度を落とせば意味の理解が追い付くが、そのままのスピードだと頭がパンクして意味の理解が追い付かないことに悩んでいる方もいるでしょう。

このタイプの症状は、英語を聞き取ってから理解するまでの一連の処理スピードが遅いことが原因です。

具体的に言えば、長い文章を聞き取るためには、英語の語順で意味を理解する力が必要となります。

そもそも、日本語と英語は全く異なるルーツの言語です。インド・ヨーロッパ語族の英語はSVOの語順ですが、日本語の語順はSOVのため、英語の文章を最後まで聞かないと日本語に訳すことができないという人もいるでしょう。

ですが、1つの英文が終わってから、頭の中で日本語に翻訳して文章の意味を理解しようとすると、リスニング問題に全く追いつけません。リーディングなら文章を何度も確認することができますが、実際の音源の流れの中ですべて理解する必要があります。

つまり、リスニング問題のスピードについていくには、英語の語順のまま、前から英語を理解することがとても大切なのです。

 

3.TOEICのリスニングが聞き取れない原因の解決方法

TOEICのリスニングが聞き取れない原因の解決

 

続いて、リスニング問題が聞き取れない3つの原因の解決方法について詳しく見ていきましょう。

 

3-①【解決策①】発音トレーニング

TOEICのリスニング問題が聞き取れないことが原因の人は、発音トレーニングを実施して自然な発音を身に付けることで、リスニング問題を聞き取れるようになります。

発音トレーニングとして最も有用なのは、通訳者のトレーニングとしても使われるシャドーイングです。

シャドーイングにはプロソディ・シャドーイングとコンテンツ・シャドーイングという2種類のやり方があります。

 

プロソディ・シャドーイング

発音を意識する

コンテンツ・シャドーイング意味理解を意識する

 

発音を鍛えるのはプロソディ・シャドーイングで、できるだけ正確に発音を真似をしながら復唱することを意識します。

特に、抑揚・リズム・イントネーション・アクセントなどのプロソディ(音律)に注意して取り組むことで自然な発音が身に付き、リスニング問題を聞き取れるようになるでしょう。

ただし、シャドーイングは独学での実施は推奨しません。

シャドーイングは非常に効果が高いトレーニング方法として使われていますが、通訳者の訓練として採用されている通り、脳の負荷が大きい難易度の高いトレーニングとなります。

たとえば、自分でも気が付かないまま間違った発音やイントネーションが身に付いてしまったら、学習効果が出ないどころか、変な癖がついて改善に非常に時間がかかる可能性があります。

発音を独学で身に付けるのは難しいため、シャドーイングで後述する英語コーチングスクールの受講を推奨します。

 

3-②【解決策②】単語の記憶

リスニング問題の音源は聞き取れるけど意味は理解できないタイプの人は、とにかく単語の暗記量を増やしていきましょう。

TOEIC 700点を目指すなら約6,000語、800点を目指すなら約8,500語、900点を目指すなら約10,000語の暗記が目安です。

単語を暗記するコツはエビングハウスの忘却曲線を意識することです。

心理学者のエビングハウスが提唱したエビングハウスの忘却線において、記憶は一時間後には56%忘れ、一日後には66%忘れると言われています。

記憶の忘却を防ぐためには、毎日復習することが欠かせません。脳の性質上、短期間で同じ単語に繰り返し出会うことで、脳への定着率を高めることが可能となります。

たとえば、一年前の団体旅行ツアーで三日間一緒に行動した人の顔や声を正確に思い出すことは難しいでしょう。ですが、一年間、毎朝仕事で3分間だけ話す人がいるとしたら、ぱっとその人の顔や声を思い出すことができるはずです。

短い期間で繰り返し同じ英単語に触れることが大切なので、1日に10個ずつしっかり記憶して30日で300個記憶するというやり方より、300個の英単語を30日間毎日繰り返し覚えるというやり方の方が圧倒的に記憶の定着率は高まるでしょう。

 

3-③【解決策③】チャンクリーディング

リスニング問題の音源のスピードについていけない人は、英語の語順のまま意味を理解していく必要があります。

英語を前から順に理解していくためには、チャンクリーディングが有効となります。

チャンクリーディングとは、英語を意味の塊で捉えながら読んでいく方法です。

たとえば、It would be great if you could get back to us at your earliest convenience.という例文があるとしたら、It would be great / if you could / get back to us / at your earliest convenience.とチャンク(塊)ごとに意味を捉えながら音読していくことで、何度も何度も英文を見返す癖が改善されていくことでしょう。

 

3-④【解決策④】速読を続ける

速読はリーディング対策のように思えますが、リスニングのスピードについていくためのトレーニングにもなります。

私たちが聞き取れる音源のスピードの限界は、英文を読むスピードです。

英文を読むスピードが早くなれば早くなるほど、リスニングに対応できるスピードの限界値も早くなるので、速読トレーニングを積むことで英語を理解する処理速度を速めていきましょう。

ただし、速読トレーニングの際に意識したいのは、返り読みをせずに英語の順で読むことを意識することです。

英文を何度も繰り返し読む癖が改善されないと、いつまでも日本語の語順に直して読むことになり、スピードの速い音源に対応できる力が身に付きません。

前述のチャンクリーディングと速読を組み合わせて、意味のかたまりを意識しながらどんどん英語の語順でどんどん理解していく力を身に付けましょう。

 

4.TOEICのリスニングが聞き取れない方はコーチングがおすすめ

 

ここまで、TOEICのリスニング問題が聞き取れない原因と解決方法を解説してきましたが、効果的にTOEICのスコアを伸ばしたい方は英語コーチングスクールの受講をおすすめします。

英語コーチングスクールは、受講生一人ひとりに英語指導のプロフェッショナルな専属コーチが付いて、英語学習を丁寧にサポートしてくれます。

忙しい社会人でも、数ヶ月間でTOEICのスコアが200~300点伸ばすことが可能なため、近年ではビジネスパーソンを中心に人気を集めているスクールです。

ここからは、コーチングスクールをすすめる理由について説明していきますので参考にしてみてください。

 

4-① 原因の正確な分析と適切な解決は難しい

英語に精通していない人が、自分にとって最適なTOEIC対策を実施することはかなり難しいです。

ほとんどの人が、「こういう勉強方法の方が楽そう」「こっちの方がお金がかからない」「とりあえずYOUTUBEを見て勉強しよう」といったように、感情に流されてなんとなくの勉強方法を選びがちです。

正直、単語・文法・発音などの基礎学習をコツコツと勉強するのは面倒ですよね。いきなり効果が表れてTOEICのスコアが伸びるわけもないので、モチベーションの維持も難しいでしょう。

ですが、リスニング問題に対応できる力を身に付けるためには、自分がリスニングができていない原因を正確に分析して、その原因を解決するための最適な学習が必要です。

そして、多くの場合、単語・文法・発音などの基礎学習が必要なので、めんどうでも地道な学習から逃げずに毎日継続しなければなりません。

このような地道で辛い学習を独学で継続できる人は少ないため、スクールを受講することで学習効果を上げることが大切となります。

 

4-② 英語コーチングでは専属コーチがサポート 

英語コーチングスクールでは専属コーチが付いてくれて、専用の学習カリキュラムの作成から日々の学習アドバイスまで丁寧にTOEIC対策のサポートをしてくれます。

専属コーチは英語指導のプロフェッショナルで、自身が英語学習を通して英語を身に付けた経験から「英語習得者の学習方法の再現性」があるやり方でサポートしてくれます。

カウンセリングやチャットサポートを通して、リスニングができていない原因を分析し、原因を解決するためのシャドーイング・チャンクリーディングといった独学では難しいトレーニングを効果的に実施してくれるため、短期間でもTOEICのスコアが数百点伸びるレベルで英語力が身に付くはずです。

正直、英語コーチングスクールは受講料金が一般的なスクールよりも高くなりますが、数十万円の自己投資で短期間でTOEICのスコアが伸びた方が人生の選択肢が広がり、理想のキャリアを実現できるチャンスも生まれます。

理想のキャリアを実現したいという気持ちが強い人や、TOEICのスコアを伸ばしたい理由が明確な人は、コーチングスクールの受講を検討してみてくださいね。

コーチングスクールについてさらに詳細を知りたい方は、こちらの記事(【超本音で語る】英語コーチングおすすめ22社比較ランキング)も参考にしてみてください。

 

5.まとめ:最高の環境でTOEICの高スコアを目指そう

 

当記事では、TOEICのリスニングが聞き取れない原因と解決方法について解説してきました。

リスニングが聞き取れるようになるためには、自分のリスニングが苦手な原因の分析と解決するための最適な英語学習を継続することが大切です。

そのような効果的なトレーニングは独学ではなかなか難しいため、短期間で確実に英語の実力を身に付けてスコアを伸ばしたい方は、ぜひコーチングスクールの受講を検討してみてくださいね。

受講料金が高いスクールも多いですが、なにより大切なのはあなたがTOEICの高スコアを取得して、あなたの理想や目標を達成することです。

せっかく英語を勉強する気持ちがあるのですから、最高の環境で最高の結果を出しましょう。

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