こんにちは。
当記事では、大手オンライン英会話「ネイティブキャンプ」を利用したIELTS対策がおすすめかどうかを解説します。
結論として、ネイティブキャンプを利用したIELTS対策はIELTS6.5以上の高スコアを目指す場合はおすすめしません。
ネイティブキャンプには「IELTSスピーキング対策」という教材が用意されており、主にスピーキングセクションの対策が可能です。
ただし、IELTS対策のカリキュラムがあるわけではなく、IELTS対策の専門的な知識がある講師が在籍しているわけでもないので、リーディング・リスニング・ライティング対策を含めた4技能の対策をするのは難しいと言えます。
ネイティブキャンプの魅力は受講料金の安さですが、留学やMBA取得などキャリアアップのためにIELTS OA 6.5以上の高スコアを取得したい方は、自己投資をしてあげて、IELTS対策の実績が豊富なスクールを選ぶようにしましょう。
この記事では、IELTS対策におすすめのスクールもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
1.ネイティブキャンプの基本情報
ネイティブキャンプがひどいと言われる10個の理由
2024/4/17
まずはネイティブキャンプの基本情報を確認しましょう。
1-① ネイティブキャンプの概要
ネイティブキャンプは、日本で利用者が最も多いオンライン英会話です。
フィリピン人など非ネイティブ講師からレッスンを受けられるプレミアムプランは月額7,480円で無制限でレッスンを受けることができます。
レッスン無制限は大手オンライン英会話の中ではネイティブキャンプだけが提供しており、毎日レッスンを多く受けたい方にはコスパ最高のサービスと言えるでしょう。
英語ネイティブ講師からレッスンを受けたい場合は、追加料金9,800円の「ネイティブ受け放題オプション」を利用することで、トータル17,280円でレッスンを受けられます。
月額17,280円で英語ネイティブ講師からレッスン受け放題もオンライン英会話の中では最安の部類です。
2024年時点で累計登録者数は130万人を突破し、世界120国に12,000人以上の講師が在籍しているなど、ネイティブキャンプの規模は他のサービスの追随を許しません。
リーズナブルな料金でオンライン英会話を楽しみたい人に特におすすめのスク―ルと言えるでしょう。
1-② ネイティブキャンプの基本情報
続いて、ネイティブキャンプの基本情報を見ていきましょう。
ネイティブキャンプ | |
入会金 | 0円 |
基本料金 | プレミアムプラン :7,480円(回数無制限) ライトプラン :5,450円(月8回) チョコっとキャンプ:2,980円(1日10分) |
ネイティブ受け放題 | 基本料金 + 9,800円 |
カラン受け放題 | 基本料金 + 4,900円 |
予約用コイン | ネイティブ講師 :500コイン(1,000円) 日本人講師 :400コイン(800円) 非ネイティブ講師:100コイン(200円)~ |
レッスン時間 | 5~25分間 |
講師の国籍 | 120ヵ国以上・12,000人以上 |
講師の内訳 | ネイティブ講師 :約2,200人 日本人講師 :約800人 非ネイティブ講師:約9,000人 |
教材 | 無料(カランメソッドのみ有料) |
レッスン可能時間 | 24時間可能 |
オンライン | オンライン完結 |
IELTS対策に特化したプランはありませんが、プレミアムプランやネイティブ受け放題を利用して、IELTSの教材を利用することでIELTS対策のレッスンを受けることが可能です。
2.ネイティブキャンプを利用したIELTS対策のやり方
続いて、ネイティブキャンプを利用してIELTS対策を実施する方法について解説していきます。
基本的にはIELTS対策の教材を利用して、IELTS対策をしたいと講師に伝え、何を学びたいかを具体的に自分から提示する必要があります。
2-① 教材を指定(IELTSスピーキング対策コース)
ネイティブキャンプには「IELTSスピーキング対策コース」という教材を無料で利用することができます。
IELTSスピーキング対策コースはLesson 1~ 30まで30レベル分あり、1レベルごとにトピックが2つ用意されています。
1回25分のレッスンで1つのトピックを完了する場合は、30レベル×2トピック = 60回のレッスンでIELTSスピーキング対策コースを完了することが可能です。
しかし、現実的には1つのトピックを1回のレッスンで終わらせるのは難しく、フィードバックを踏まえて同じトピックを完璧にできるようになるまで繰り返すため、教材を全て終わらせるには1日複数回レッスンを受けても3ヶ月程度はかかるでしょう。
2-② IELTSスピーキング対策コースの流れ
IELTSスピーキング対策コースの具体的な流れは次の通りです。
タスク | 内容 |
TASK 1 | ①講師から連続して4つの質問を受ける ②教材に質問の記載がないため、講師の質問をよく聞いて回答 ③レッスン中の会話は録音される |
TASK 2 | ①録音した会話を確認して、講師と振り返りを実施 ②講師のフィードバックを意識して、再チャレンジ |
基本的な流れは、講師から「故郷はどこですか?」「今もその場所に住んでいますか?」「故郷は観光地ですか?」「故郷でお気に入りの場所はどこですか?」と4つの関連した質問を受けます。
これらの質問に対して、IELTSの採点基準である「一貫性・流暢さ」「語彙力」「文法」「発音」を意識して回答し、講師から良い点や悪い点などのフィードバックを受けた上で、再度同じトピックにチャレンジするか、次のトピックに進むという流れとなります。
ネイティブキャンプのIELTSスピーキング対策コースはLesson 1から30まで全て同じ構成なので、単純にトピックごとにテーマが変わるだけです。
2-③ 講師名・フリーワード検索で「IELTS」と入力
IELTSスピーキング対策の教材を選び、レッスンを受けたいレベルを決めたら、次にIELTS対策が可能な講師を選ぶ必要があります。
具体的には、ネイティブキャンプの講師検索の中に「講師名・フリーワード」という欄があります。
そこでと入力すると、自己紹介や経歴にIELTSと記載している講師がヒットします。
ヒットした講師はIELTSの保持スコアを記載していたり、IELTS対策が可能と自己紹介している講師が見つかります。
そこで講師の経歴を確認しつつ、講師の対応教材の一覧にIELTSスピーキング対策が含まれている講師を選ぶようにしましょう。
なお、IELTSで検索すると「IELTSの受験経験なし」と経歴に記載されている場合もありますので、経歴をしっかりと確認するのがおすすめです。
2-④ スピーキング対策以外の教材
ネイティブキャンプにはスピーキング対策以外のリーディング・リスニング・ライティング対策の教材は用意されていません。
ですが、一般的な教材を利用してIELTS対策をすることも可能ではあります。
教材 | 学べること |
スピーキングテスト対策 日常英会話 | スピーキングスキルの向上 |
文法 | 文法の理解力向上など |
発音トレーニング 基礎・発展・実践 | 発音の向上 |
5分間ディスカッション | スピーキングスキルの向上 |
トピックトーク | テーマごとの語彙や表現を覚える |
デイリーニュース | 様々なテーマに触れる |
ネイティブキャンプはオンライン英会話スクールであり、やはり教材はスピーキング対策がメインです。
もしリーディング・リスニング・ライティング対策のレッスンを受けたい場合は、自分でIELTSの問題集や参考書を用意して、具体的に学びたい内容を自分から提案するようにしましょう。
2-⑤ エッセイを先に書いておく(ライティング対策)
ネイティブキャンプを利用してライティング対策を実施する場合は、先にエッセイを書いておくようにしましょう。
ネイティブキャンプは基本的にレッスンの内容は受講生側で決めることになりますので、講師にエッセイ添削をお願いすれば対応してくれるはずです。
IELTSのライティングでは英語特有の論理構成や内容の一貫性のほか、表現の多様性や文法の正確性など様々なスキルが求められます。
IELTS対策が可能なネイティブ講師に添削をお願いすれば、ネイティブ特有の自然な英作文になるよう添削してくれるでしょう。
3.ネイティブキャンプのIELTS対策をおすすめしない理由
ご紹介した利用方法でネイティブキャンプでIELTS対策のレッスンを受けることは可能ですが、本気でIELTSのスコアアップを目指したい方にはネイティブキャンプの利用はおすすめしません。
その理由について具体的に解説していきます。
3-① レッスン内容を自分で決めなければならない
IELTS対策は英語4技能を測定する非常に難易度の高い試験です。
OA 6.5や7.0を独学やオンライン英会話で単発的なレッスンを受けて達成するのは難しく、基礎からしっかりと学習した上で、リスニング・リーディング・スピーキング・ライティングの各スキルを伸ばしていくことが重要です。
特にIELTSのスコアに伸び悩んでいる方は、基礎知識に課題があったり、各スキルに弱点部分があるなど、自分では気が付かない原因があり、その原因を解決する対策を実施する必要があります。
しかし、独学やオンライン英会話を利用してもIELTSのスコアが伸びない原因や解決手段がわからず、「とりあえずスピーキング対策をしよう」「英文添削をいっぱいしてもらおう」と非効率的な勉強になる可能性が高いです。
IELTS OA 6.5以上など高スコアを目指すのであれば、自分の英語ができない原因がどこにあって、その原因をどのような勉強で解決すればよいのか、具体的にカウンセリングしてアドバイスしてくれるLiberty English Academyのようなコーチングスクールがおすすめです。
3-② IELTS指導の専門知識を持つ講師がいない
ネイティブキャンプにはIELTSスピーキング対策コースの教材があり、IELTS対策が可能な講師が在籍していることから、基本的にスピーキング対策は可能です。
ただし、たとえIELTS対策のレッスンが可能だとしても、IELTS対策に関する専門的な知識を持っているとは限りません。
もちろん、単発的なスピーキング対策やライティング添削のレッスンを受けることはできます。
しかし、1回25分のレッスンでは受講者のIELTSのスコアが伸びない原因を分析したり、解決するためにどのような自主学習が必要なのか具体的にアドバイスをすることは難しいでしょう。
あくまで単発のスピーキング対策と割り切って受講するのはアリですが、限定的な対策をしても4技能を総合的に伸ばすことはできないため、IELTS OA 6.5や7.0を取得するのは難しいと言えます。
従って、目標スコアを確実に達成したい方はIELTS指導の専門知識を持つ講師が在籍しているスクールを受講するのがおすすめです。
3-③ 自主学習のサポートがない
ネイティブキャンプは1回25分のレッスンを実施しますが、それ以外の自主学習のサポートがありません。
IELTSの高スコアを取得するためには自主学習の質を上げて、毎日の勉強内容や目的を明確にする必要がありますが、そのような効率的な自主学習を一人で続けるのは難しいです。
そこで、IELTSのスコアが伸び悩んでいる方や短期集中でスコアを伸ばしたい方には、専属のコンサルタントが付いて適切な自主学習ができるようになるコーチングタイプのスクールを受講するのがおすすめです。
4.ネイティブキャンプ以外のIELTS対策におすすめサービス
結論として、本気でIELTSのスコアを伸ばしたい方にはネイティブキャンプのようなオンライン英会話ではなく、専属のコンサルタントがついて丁寧にIELTS対策をサポートしてくれるコーチングサービスの受講がおすすめです。
コーチングサービスがおすすめな理由も解説していきますので、参考にしてください。
なお、IELTS対策におすすめなスクールが知りたい場合は、こちらの記事(IELTS対策におすすめのコーチングスクール・塾・予備校15選)も参考にしてみてくださいね。
IELTS対策におすすめのコーチングスクール・塾・予備校15選
2024/7/12
4-① IELTS対策に特化したコース
IELTS OA 6.5や7.0以上のスコアを達成するため、自分の弱点・課題を正確に分析し、弱点克服・課題解決のために適切なIELTS対策を継続する必要があります。
コーチングスクールはIELTS対策に特化したコースがあり、IELTSの指導に熟知したコンサルタントが専属で付いてくれます。
専属コンサルタントは受講生一人ひとりの弱点や課題を客観的に分析し、第二言語習得論などの言語習得論をベースに「学習プランの作成」「弱点や課題を言語学の知見から解決する勉強内容を提示」「定期面談で進捗状況の確認・学習プランの修正」など適切なIELTS対策をサポート。
独学やオンライン英会話を利用するよりも遥かに効率的にIELTSのスコアを伸ばすことが可能になります。
4-② 英語4技能を効率よく伸ばす学習メソッド
IELTSのスコアを伸ばすために、多くの人は「スピーキングのバンドスコアを伸ばしたいから、オンライン英会話で話す練習をしよう」「ライティングのバンドスコアを伸ばしたいから、ライティングの添削をしてもらおう」など、スキルごとの対策を実施しようと考えます。
もちろん、スコアを伸ばすためにスキルごとの対策も必要なのですが、最初からスキルごとの対策をしてもスコアが伸びが期待できない可能性が高いです。
その理由は、英語4技能は独立したスキルではないからです。
それぞれのスキルは枝葉のようなもので、幹から枝分かれしているにしか過ぎません。
木の幹の部分、すなわち、英語の「核」を身に付ければ、枝葉のスキルの向上速度が飛躍的に高まります。これが、本質的な英語力の習得を意味します。
たとえば、Liberty English Academyの「グラマーテーブル」のように、最初に英語の「核」を身に付けてから具体的にIELTS対策を実施することで、効率的なスコアアップが実現するということです。
4-③ IELTS対策の客観的な実績
ネイティブキャンプにはIELTSスピーキング対策の教材が用意されていますが、IELTS対策の実績が豊富なわけではありません。
ネイティブキャンプの講師は非正規雇用のアルバイトであり、IELTS対策のプロフェッショナルではないのが正直なところです。
一方、たとえばLIBERTYでは創設者の藤川代表から直接「グラマーテーブル」のレッスンを受けることができます。また、トライズでは官公庁で英語指導をしていた実績を持つ英語ネイティブコーチからレッスンを受けられます。
IELTS対策の専門的な知識を持っている講師から指導してもらうことで、独学よりも圧倒的に効率的なスコアアップが期待できます。
実際、厚生労働省が管轄している一般教育訓練給付制度のデータを確認すると、LIBERTYはIELTSの目標スコア7.0の達成率が80%以上と非常に高い実績を誇っています。
スクール | 対象講座 | 受講料金 | 目標 | 受験人数 | 達成人数 | 目標達成率 |
LIBERTY | IELTS対策 | 476,000円 (4-6ヶ月) | IELTS 7.0 以上 | 91人 | 78人 | 85.7% |
(オンライン) | 476,000円 (4-6ヶ月) | IELTS 7.0 以上 | 103人 | 90人 | 87.4% |
- LIBERTYは入会金無料キャンペーン込みの受講料金
- 参考:教育訓練給付制度[検索システム]
IELTS対策の客観的な実績データがあるスクールの方が信用度が高く、目標スコアを達成できる可能性も高いと言えます。
ネイティブキャンプと比較すると受講料金は高額ですが、留学や就職・転職・海外転勤など理想のキャリアを歩みたい人には価値のある自己投資としてコーチングスクールをおすすめしています。
4-④ 留学サポートがある
たとえば、Liberty English AcademyではIELTS対策だけでなく、大学選定・出願手続き・入学手続きなどのサポートやエッセイ添削・現地の住居選定などIELTSの受験から留学まで総合的なサポートを受けることが可能です。
ネイティブキャンプやオンライン英会話を受講しても留学サポートは全くありませんので、海外留学を検討している方はフルサポートを受けられるスクールの受講が安心と言えます。
5.ネイティブキャンプのIELTS対策はあまりおすすめではない
当記事では、ネイティブキャンプがIELTS対策にはあまりおすすめではない理由について解説しました。
IELTSスピーキング対策コースの教材を利用し、IELTS対策が可能な講師を選ぶことで限定的なスピーキング対策を実施することは可能ですが、IELTSのスコアを大きく伸ばすには物足りないと言えます。
ネイティブキャンプの受講料金の安さは魅力の一つですが、IELTS 6.5や7.0などの高スコアを取得して留学などの夢を本気で実現したい方は、価値のある自己投資をして高品質なサービスを受けられるスクールを受講するのがおすすめです。
せっかくIELTSの高スコアを目指して勉強をするのであれば、最高の環境で最高の結果を出しましょう。
こちらの記事(IELTS対策におすすめのコーチングスクール・塾・予備校15選)にIELTS対策におすすめのスクールをまとめてありますので、興味があるスクールがあればぜひ無料カウンセリングを受けて、スクールの雰囲気やサービス内容を確かめてみてくださいね。
IELTS対策におすすめのコーチングスクール・塾・予備校15選
2024/7/12