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英会話

英語が苦手な人の特徴は?苦手克服のための勉強方法を解説

2023年4月7日

こんにちは。

当記事では、英語が苦手な人の特徴と克服のための解決策について解説していきます。

結論から言いますと、英語が苦手な人の特徴なんてものはありません。

他のサイトを見てみると、こんなことが書かれています。

「恥ずかしい気持ちを捨てよう!」

「失敗を恐れるな!」

「劣等感なんて気にしないで!」

「英語が難しいと思い込むな!」

正直、すべて的外れです。引っ込み思案でコミュニケーションが苦手な人でも英語を完璧に話せる人もいますし、失敗を気にしないコミュ力抜群の人でいつまでも間違った英語を話し続けている人もいます。

英語学習は精神論ではありません。英語が得意・苦手であることと性格的・精神的な特徴に相関関係なんてものはないのです。

むしろ、昨今は脳科学や認知文法、心理学といった研究から非母国語の言語を修得する「第二言語習得論」が世の中に広まりつつあります。英語は精神論ではなく、科学的な知見に基づいて論理的に学ぶ時代なのです。

そして、英語が苦手な人がするべきことは、英語ができていない「原因」を正確に知ることと、その原因を「解決」する正しい勉強を実践することに他なりません。

当記事では、英語が苦手な日本人がどのような学習をすれば英語を話せるようになるのか詳しく解説し、そのような学習を実践できるおすすめの英会話スクールを紹介していきますので、本気で英語を話せるようになりたい方はぜひ、参考にしてみてください。

 

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目次

1.そもそも日本人は英語が苦手という特徴がある

日本人は英語が苦手

 

「英語が苦手な人はこんな特徴がある」という発想が根本的にズレていまして、ハッキリ言えば、そもそも日本人は英語が苦手な民族です。

まずは、その理由から見ていきましょう。

 

1-① 日本の英語能力は世界80位

世界的に見ても、日本は非常に英語力が低い国の一つです。

世界的に有名なスウェーデンの国際教育事業会社「イー・エフ・エデュケーション・ファースト」は毎年、「EF EPI(English Proficiency Index)英語能力指数」という、各国の英語能力指数を発表しています。

世界111ヵ国・対象者約221万人のデータから算出された2022年の日本の英語能力の順位は80位。英語能力が「低い」とランク分けされた27ヵ国の中でも下位の順位であることが示されました。

 

 

EF EPI英語能力指数はデータ収集の規模からもかなり客観性のある情報なので、そもそも大半の日本人が英語が苦手であるというのは紛れもない現実と言えます。

 

1-② アメリカ人にとって日本語は難しい

他にも、日本人が英語を苦手とする根拠があります。

アメリカ国務省附属機関の調査において、アメリカ人にとって日本語は習得最難関レベルの「super-hard languages」と認定されています。(出典 : Foreign Language Training - United States Department of State

アメリカの外交官というエリート層が日本語を覚えるのに必要な時間は2,200時間とみなされていて、英語ネイティブにとって日本語は習得最難関の言語に分類されているのです。

裏を返せば、日本語ネイティブにとっても英語が習得最難関の言語ということになります。

アメリカ人が習得しやすい「Languages more similar to English」に分類されているのは、オランダ語、ノルウェー語、デンマーク語、スウェーデン語、ポルトガル語、イタリア語、スペイン語などで、アメリカ人はおよそ600~750時間でこれらの言語を修得すると言われています。

世界の英語能力指数を見ると、オランダ人が1位、ノルウェー人が4位、デンマーク人が5位、スウェーデン人が7位、ポルトガル人が9位、イタリア語が32位、スペイン語が33位と、総じて英語能力のランキングが高いことが分かります。

つまり、アメリカ人にとって習得しやすい言語を持つ国は、英語能力が高いことが明確に示されているわけですね。

 

1-③ 英語と日本語は言語のルーツが異なる

言語のルーツ

  

そもそも、英語と日本語は根本的に言語のルーツが異なっているため、言語の親和性が全くありません。

英語はオランダ語やポルトガル語、スペイン語、イタリア語、ノルウェー語などと並んでインド・ヨーロッパ語族の「語順支配型」の言語となります。

アルファベットで構築された「主語」「述語」「目的語」などの単語が並ぶ順番が重要で、順番が正確でなければ意味が成立しません。

「I love you」は通じますが、「Love I you」「I you love」「You love I」はネイティブからすれば「何を言っているの?」ってなってしまいます。

一方、日本語は「てにをは支配型」の言語と呼ばれています。

日本語は「主語」「述語」「目的語」の語順を崩しても、助詞の「てにをは」がしっかりしていれば、意味が伝わる言語構造です。「私はあなたを愛しています」「愛しています、私はあなたを」「あなたを私は愛しています」「私は愛しています、あなたを」。どの文章も意味が通じますよね。

民族的に文法の意識が薄い日本人は、英語を話す時もとりあえず知っている単語を並べて意味を伝えようとします。ですが、間違った文法構造で英語を話しても、ネイティブ相手には全く意味が伝わりません。

つまり、「英語が苦手な人の特徴は?」という問いに対するシンプルな解答は、「英語と全く異なる言語を母国語とする日本人全員」となります。

私たち日本人は英語が苦手なのが当たり前である、という事実をまずは認識しましょう。

 

2.英語が苦手な「原因」を知ろう

英語が苦手な原因

 

「日本人はみんな英語が苦手だから安心だ!」という話ではありませんよね。

英語を話せるようになるためには、日本語と英語は言語のルーツが異なることを理解した上で、必要な英語学習をしなければなりません。

「じゃあ、どんな学習が必要なの?」と当然ながら疑問に思うでしょうから、ここからは、日本人が英語を話せない主な原因を詳しく解説していきます。

まず、会話をする際の私たちの脳内処理は、大きく5つのプロセスに分けることができます。

  

音声知覚英語の音声を聞き取る
意味理解聞き取った単語の意味を理解
概念化脳内で話したいことをイメージ
文章化話したいことを言語化
音声化言葉として話す

  

この5つのプロセスのうち、「音声知覚」「意味理解」がリスニング、「概念化」「文章化」「音声化」がスピーキングにあたります。

英語を聞き取れるようになるためには「音声知覚」と「意味理解」の2つのプロセスのトレーニングが必要となり、英語を話せるようになるためには、「概念化」「文章化」「音声化」の3つのプロセスのトレーニングが必要となるのです。

そして、日本人は英語が苦手であるという特徴を踏まえたうえで、自分はこの5つのプロセスのどこに英語が話せない「原因」があるのか、そして、その原因を「解決」するための学習方法が何なのかを知ることが、英語学習のスタート地点となります。

さて、ここからは英会話に必要なスキルとして「リスニング」と「スピーキング」に分けて、英語が苦手な原因と解決方法について解説していきます。

 

3.リスニングが苦手な原因について

リスニング

 

まずは、「音声知覚」と「意味理解」が重要となるリスニングが苦手な原因について見ていきます。

  

3-① リスニングが苦手な症状を理解する

英語が聞き取れない原因と脳内プロセスを整理すると、次のようになります。

  

 症状原因
音声を聞き取れない
(音声知覚)
ネイティブのリアルな発音に関する知識が少ない
(音の連結・音の脱落・音声変化の理解不足)
聞き取れるけど理解できない
(意味理解)
単語や文法の知識不足
ゆっくりな音声なら分かるが、
長い文章・速い音声は厳しい
(音声知覚 & 意味理解)
脳内処理が追い付いていない

 

リスニングが苦手と言っても、「そもそも音を聞き取れていないのか」「音は聞き取れているけれど、内容の理解が追い付かないのか」「ネイティブのスピードについていけないのか」など、症状によって原因が異なります。原因が異なれば、当然ながら原因を解決するための勉強方法も異なります。

英語が聞き取れない人は、英語のニュースやドラマ、映画を字幕なしで見るとか、英語のラジオを聞き流すとか、リスニング教材を聞き込むとか、そういった勉強をしようとしますが、いくら英語を聞いても「英語に耳が慣れる」なんてことはありません。

寝ている時に英語を聞けば英語が身に付くだとかスピードラーニングだとか、色々と楽そうに見える英語学習方法がありますけど、全部嘘です。

そんなものは、英語ができない人をカモにして教材を売りつける業者のマーケティングにしか過ぎません。

リスニングが苦手な人が最初にやるべきことは、英語が聞き取れていない「原因」を発見することにあります。

  

3-② 「音声知覚」が苦手な人は音声変化を理解しよう

まずは音声知覚が苦手な人、つまり、英語を聞き取るのが苦手な人についてですが、ネイティブの英会話の90%は中学レベルの単語が使われているのに、なぜか聞き取るのって難しいですよね。

簡単な英語さえ聞き取れない原因は、実際に話されるネイティブの発音の知識不足が原因です。

たとえば、「Aを説得して~させる」という意味の「talk him into ~」という英語を頭の中で発音してみてください。

おそらく、あなたは「トーク ヒム イントゥ」したのではないでしょうか。ですが、実際の英会話では「トーキミンダ」と発音されます。

「him」のhの音が脱落して「イム」と発音され、「talk」のkと音が連結して「トーキム」に。「into」のtがダの音に変化してイントゥがインダに。さらに「him」のmと音が連結して「トーキミンダ」と発音されるのです。

もっと砕けて話す場合、「into」のtの音まで脱落して「トーキミナ」くらい省略されて発音されることもあります。

このようなリアルな英語の発音を知らないと「トーキミナ? なに言ってるの? どういう意味?」と頭がパニックに。

たった3節の単語でさえ、しかも、talk・him・intoという中学校で習う超簡単な単語でさえ、音の脱落やら変化やら連結が起こるのが英会話なのです。 

英語を聞き取るためには「talk him into」という英語が「トーキミンダ」とか「トーキミナ」と発音されることを知らなければなりません。

中学校で学ぶレベルの簡単な英語でさえ聞き取れない原因は、リアルな発音が身に付いていないからなのです。

   

3-③ 「意味理解」が苦手な人は単語・文法を勉強しよう 

英語の音声は聞き取れるのに、話の内容についていけない方もいるでしょう。

そういう方は、根本的に英単語と文法の知識が圧倒的に不足しているのが原因と考えれらます。

英語学習の基本は単語・文法・発音です。前述の通り、発音が身に付いてければ英語を聞き取ることができず、単語と文法が身に付いていなければ意味を理解することができません。

たとえば、文章を読んでも理解できない英語を聞いたところで理解できるはずがありませんよね?

文章の意味そのものが理解できない場合は、まずは単語や熟語の知識量を増やし、基本的な文法を一通り覚えるのはマストです。

「受験時代に散々勉強したからもういいだろ!」って思うかもしれませんが、単語を見て何秒も考え込んでから思い出すようでは足りません。なぜなら、英会話は流れでするものであって、相手が話した英語を瞬時に理解しなければ会話についていけないからです。

単語を見た瞬間に意味とイメージが思い浮かぶまで徹底して単語と文法を覚えると、リスニングで音声が聞き取れるのに意味が分からない、という状態から改善されていきますよ。

  

3-④ 英語のスピードについていけない人は英語の語順に慣れよう

ゆっくり話してくれるなら英語を聞き取れるけど、長い文章や速い音声だとついていけなくなってしまう人は、英語を聞き取ってから理解するまでの脳内処理スピードが遅いことが原因となります。

日本人の多くは音声知覚、すなわち、音を聞き取ることに精一杯で、意味理解に脳の力を使えない状態になっています。

  

意味理解・音声知覚
参考:英語学習2.0(116ページ)

  

英語が話せない人は、表の左側の図のように、音を聞き取ることでいっぱいいっぱいの状態です。ネイティブの自然な発音を身に付けて「音声知覚」が脳内で自動化されると、脳の力を意味理解に使うことができるようになります。これが理想的な状態ですね。

もう一つ重要なポイントとして、長い英語の文章を聞き取れるようになるためには、日本語と英語の語順の違いに慣れる必要があります。

日本語と英語は文法構造が違うと話してきた通り、インド・ヨーロッパ語族の英語はSVOの語順ですが、日本語の語順はSOVのため、英語の文章を最後まで聞かないと日本語に訳すことはできません。

ですが、英会話はどんどん流れていきます。1つの英文が終わってから頭の中で日本語に翻訳して全体の文章の意味を理解しようとすると、英会話に全くついていけません。リーディングなら文章を何度も確認することができますが、実際の英会話は流れの中ですべて理解する必要があります。

つまり、英会話の速度に付いていくには、英語の語順のまま英語を理解することがとても大切なのです。

 

4.リスニングができない原因を解決する勉強方法

リスニング

 

さて、具体的にリスニング力をアップさせるためのトレーニングについて見ていきましょう。

 

4-① 2つのシャドーイング

一般的に、リスニング力の強化に有効と言われているのがシャドーイングです。

最近では多くの英語スクールでシャドーイングが取り入れられているほど効果の高いトレーニングですが、シャドーイングは「音声知覚」を鍛える方法と「意味理解」を鍛る方法の2種類のやり方が存在します。

 

プロソディ・シャドーイング

発音を意識する

コンテンツ・シャドーイング意味理解を意識する

 

簡単に言えば、発音を意識するのか、意味を意識するのかでやり方が変わります。

 

4-② プロソディ・シャドーイング(初~中級者向け)

プロソディ・シャドーイングとは、英語の発音を意識して、できるだけ正確に発音を真似をしながら復唱するトレーニングとなります。(プロソディ(韻律)とは発話のスピード、高さ、強さなどを表します)

特にネイティブ特有の抑揚やリズム、イントネーションなどのプロソディに注意して取り組むことで、実際の英会話を聞き取れるようになったり、自分が英語を話す時の発音やリズムが改善されていきます。

一般的なシャドーイングはプロソディ・シャドーイングを指していて、「英語の意味を理解すること」には注意を向けません。

ようは、意味を理解しながらシャドーイングをするという、最終段階の一歩手前のトレーニングです。

あくまで、英語のリアルな発音を身に付けて音声知覚を強化するトレーニングですが、それでも、初級者の方には非常に難易度が高く、負荷の高いトレーニングと言われています。

  

4-③ コンテンツ・シャドーイング(上級者向)

コンテンツ・シャドーイングは、文章の意味をイメージしながら英語を復唱するトレーニングです。

流れてくる文章の意味を理解しながら、同時にスラスラと英語を話せるようになるのが目標であり、完全に上級者向けの内容です。

コンテンツ・シャドーイングができるようになると、もはや音声知覚が自動的にできるようになっています。つまり、脳の力を音声知覚に使わなくて済むようになるのでリスニングの負荷が大幅に減少し、その分、ディスカッションなど内容を重視できるようになります。

また、コンテンツ・シャドーイングを繰り返し行うことで、単語や文法、イディオム、表現が自然と定着します。このレベルになると、音声を聞き取ったと同時に意味を理解しながら英語を話せるようになるので、真の意味で英語を話せるようになるといって良いでしょう。

ハッキリ言って、非常に負荷が高いトレーニングです。初級者の方にはまずおすすめできません。ただし、上級者がコンテンツ・シャドーイングを実践すれば、通訳者レベルの英語力を身に付けることができます。

 

5.スピーキングが苦手な原因について

スピーキング

 

続いて「概念化」「文章化」「音声化」が重要となるスピーキングができない原因について見ていきましょう。

 

5-① 英語が伝わらないのは文法が原因である

英語を話せない大きな原因は「概念化」「文章化」「音声化」の中の「文章化」にあります。

概念化は話したいことをイメージすることですから、そこまで難しいことではありません。また、音声化についても、多少日本語訛りがあったところで、発音が完ぺきではなくてもネイティブ相手に英語は通じます。

ネイティブが英語を理解できるか、理解できないかの基準は、文法が大きなファクターを占めています。

基本的な文法さえ身に付いていれば、めちゃくちゃ複雑な議論は難しいとしても、話したいことはそれなりに話せますし、相手にも意図がしっかりと伝わるのです。

日本人の大半が文法ができていない原因は、最初の方で解説したとおり、日本語と英語は言語のルーツが全く異なるからです。これはもう、日本に生まれた以上、仕方がないと割り切るしかありません。

 

5-② 日本語から英語への翻訳をやめよう

基本的な文法が身に付いていないことと並んで、スピーキングが苦手な原因の一つに「日本語から英語に翻訳して話そうとする」ということが挙げられます。

つまり、概念化のプロセスでイメージしたことを、文章化のプロセスで英文化する際に問題があるわけです。

たとえば、順番待ちの列に並ぼうとした時に「お先にどうぞ」と言いたかったとします。

これを日本語から英語に翻訳しようとすると、「お先に?firstでいいのかな?どうぞはPleaseだけど、Please firstだと動詞がないな。Please go firstでいいのかな」なんて、ややこしく考えてしまいますし、なんだか不自然な表現になってしまいます。

丁寧な表現で「お先にどうぞ」と言う時は、After youという決まり文句があります。日本語だと「自分の先に行ってください」という感覚ですが、英語だと「自分は後に行きますよ」と主客が逆になるので、日本語から英語に翻訳しようとしてもなかなか思い浮かばないのです。

このように、日本語と英語は言語のルーツが異なるからこそ、表現の発想が異なることも多くて、日本語から直接的に翻訳しようとすると不自然極まりない表現になったり、相手に通じないことが多々あるのです。

概念化、文章化、音声化の一連のプロセスを全て英語で完結させることで、自然な英語を話せるようになると意識しましょう。

 

6.スピーキングができない原因を解決する勉強方法

スピーキング

 

日本人が英語を話せない原因は言語のルーツが異なるため、文法構造や表現が根本的に異なることだということが分かりましたね。この原因を解決してスピーキング力を上げるためには、どのような勉強が必要なのか見ていきましょう。

  

6-① チャンクリーディング

チャンクリーディングとは、英語を意味の塊で捉えながら読んでいく方法です。

たとえば、He also reiterated that nuclear weapons should not be used in the conflictという例文があるとしたら、He also reiterated that / nuclear weapons should not be used / in the conflictとチャンク(塊)ごとに意味を捉えながら音読していきます。

そして、さらにレベルを上げて、徐々に空欄を増やしながら音読すると効果的です。

最初はHe also reiterated that nuclear weapons should not be used in the conflictという文章を音読したら、次はIHe also __________ that nuclear weapons ______ not be used __ the conflictと一部が空欄になります。

そのあとHe ____ __________ that nuclear weapons ______ not __ ____ __ the _______ ⇒ He ____ __________ that _______ _______ ______ not __ ____ __ the _______といった感じで、空欄部分を増やしていき、最後はすべて空欄の状態で英語を話せるようになるまで持っていきます。

このようなトレーニングを実施すると、英語のかたまりが脳にインプットされるので、いちいち文法を考えずにさらっと英語が口から流れるように話すことが可能となります。

  

6-② カランメソッド

カランメソッドは高速の質疑応答トレーニングです。

コーチからなにか英語で質問されたら、1~2秒以内に英語で回答します。正しい英文法・正しい発音に基づく英語を反復することで、質問を日本語に置き換えるプロセスを排除。伝えたいことを高速で文章化し、ほぼ自動的に英語を発話することを目指します。

英語が話せない人は、英語を聞いた時に脳内で英語から日本語に変換して理解し、日本語で文章を構築してから英語に変換して発話しようとします。

ただ、こうやっていちいち脳内で英語と日本語を変換していると、前述の通り英語と日本語は文法構造が全く異なるので、めちゃくちゃな文法で話してしまいがちです。

たとえば、お気に入りの歌の歌詞って、特に何も考えなくても口から自然と流れますよね。こんな感じで、英語がほぼ無意識的に自然と口からでるレベルまで徹底的に高速の質疑応答を繰り返すことで、正しい英文法を脳に染み込ませるトレーニングとなります。

 

6-③ 瞬間英作文

瞬間英作文はカランメソッドと似たトレーニングで、日本語の文章を瞬時に英文に翻訳したり、流れてくる日本語の音声に対応する英文を瞬時に答えます。答えられなかった場合は正しい英文を確認し、その英文を複数回リピートして記憶。できるようになるまで日本語から英文を作るという作業を繰り返していきます。

たとえば、テキストを使った瞬間英作文のやり方をまとめると、こんな感じです。

 

  • 左ページの日本語を見て英文を暗唱
  • 英文を見て、文法と単語をチェック
  • 英文を見ながら複数回、音読
  • 日本語を見ながら、英文を複数回、暗唱
  • 1ページ終わったら、日本語を見ながら1ページ通して一文ずつ英語で暗唱

 

この練習を繰り返すと日本語と英語の脳内の回路がつながって、文法の型が頭に入ります。文法の型が定着すれば、記憶している英単語を型に当てはめるだけで話したいことを話せるようになるのです。

 

7.本気で英語を話したいなら英語コーチングを受けよう

英語コーチングスクール

   

さて、英語が苦手な人のための有効なトレーニングを紹介しましたが、これらのトレーニングはかなり難易度が高いトレーニングとなります。なんとなく、シャドーイングや瞬間英作文、チャンクリーディングをやったところで、効果が出ることはほとんどありません。

そこで、本気で英語を話せるようになりたいのであれば、私は日本人の専属コンサルタントがつく最新型の英語スクール、いわゆる「英語コーチングスクール」をおすすめします。

コーチングスクールは特にビジネスパーソンを中心に非常に人気を集めていて、専属コンサルタントが受講生一人ひとりにとって適切な英語学習をサポートし、短期集中で最高の結果を出すことを目標とします。

何年もかけてゆっくりと英語を勉強して、「いつか英語を話せるようになれたらいいなぁ」という方にはおすすめしません。コーチングスクールは受講料金が総額30万円~50万円くらいになるので、本気で英語を身に付けたい気持ちがなければ、自己投資をする必要もないでしょう。

ただ、当然ですが、英語を身に付けるタイミングが早ければ早いほど、そのメリットを早く享受できます。人生は本当に短いので、「時間の価値」を理解していて、可能な限り早く英語を話せるようになりたいと本気の気持ちを持っている方は、ぜひコーチングスクールの受講を検討してみてください。

 

7-① 英語習得の「再現性」がある学習を指導してくれる

2023年時点、英語コーチングスクールは通学型・オンライン完結型を含めて30社以上存在します。それぞれのスクールに特色がありますが、共通するのは最短1ヶ月、最長でも1年という短期間で英語習得を目標とすることです。

前述の通り、英語と日本語は根本的に言語のルーツが異なっているため、言語の親和性が全くありません。そのため、英単語や文法、発音などの基礎の基礎から学ぶ必要があるわけです。

日本語と親和性がない言語を身に付けるわけですから、間違った勉強法や効率の悪いやり方で頑張っても、一向に英語が上達することはありません。言い換えれば、ほとんどの日本人の英語学習は学校教育からずっと非効率的だから、いつまでも英語が話せないのです。それで独学で頑張ろうとしたり、格安のオンライン英会話スクールに挑戦しても挫折するのは当然です。

一方で、コーチングスクールでは、英語指導のプロフェッショナルである専属コンサルタントが「英語習得者の学習方法の再現性」がある指導をしてくれます。

本来、英語は誰でも話せるもの。学び方さえ正しければ、ネイティブレベルは難しくても、コミュニケーションに困らないくらいは誰でも到達できるはずです。

学校教育から続く非効率的な英語学習とは異なり、英語習得者が英語を身に付けた方法を受講生に再現させるのが英語コーチングの最大の魅力なのです。

ようは、「誰でも習得できる言語というものを、正しい方法で最速で身に付けることができる」のがコーチングスクールの魅力です。

    

7-② 適切なPDCAサイクルを回して効率よく学習

英語コーチングスクールでは、専属コンサルタントのサポートのもと、適切なPDCAサイクルを回すことで効率的に英語を話せるようになることを目指します。

  

PLAN

レベルや目標に合わせて、最適な学習計画を策定

DO学習計画をベースに自主学習や英会話レッスンを実施
CHECK定期カウンセリングや定期テストで進捗状況の確認
課題や弱点の発見・検証
ACT発見された課題解決・弱点克服のために学習計画を修正

  

英語が話せないと言っても、受講生一人ひとりによって、「単語やイディオムの知識不足」「発音が苦手」「文法を理解していない」など弱点や課題が異なります。

コーチングスクールでは、初回カウンセリングや診断テストで苦手分野や弱点、課題を分析。専属トレーナーが目標達成に最適なオリジナルカリキュラムを作成してくれます。そして、カリキュラムに沿って単語や発音、文法を学習し、定期カウンセリング・テストで進捗状況を確認。弱点克服・課題解決のために学習計画を修正し、日々の学習に落とし込んでいくのです。

このように適切なPDCAサイクルを回しつつ、質問や疑問にもいつでも対応してくれるので本当に効率的な学習が可能となります。

     

7-③ 科学的理論に基づいた学習メソッド

英語コーチングスクールの特徴は、第二言語習得論に基づいた科学的なアプローチで英語の効率的な習得を目指すことです。

     

第二言語習得論

人間がどのように第二言語を習得していくのか、言語学・心理学・認知科学などの科学的観点から追求する学問。「聞く」「読む」というインプット学習を実施した上で、「書く」「話す」というアウトプット学習を進めることで、効率的な英語習得を実現する。

   

言語学者のスティーブン・クラッシェンが提唱した第二言語習得論の仮説の中にインプット仮説というものがあります。

インプット仮説は現在レベルよりも一段階レベルの高いインプットを理解することで、自然的に第二言語能力が進歩するという説です。会話で第二言語を話せるようになるのは、単語や文法などのインプットによる言語習得の結果に過ぎず、理解可能なインプット学習を継続すれば第二言語は自然と話せるようになるという説です。

この理論によれば、アウトプットを重視するオンライン英会話をいくらこなしても、英語習得には近づきません。仮説なので本当にアウトプットが必要ないのか議論はありますが、少なくともインプット学習が非常に重要なのは明らかとなっています。

コーチングスクールでは第二言語習得論をベースに、一人ひとりに最適な学習カリキュラムを作成しているので、科学的にも効果が高いインプット学習を実施できます。   

「知っている英語」を「会話で使える英語」に落とし込み、正確な英語が自然と出てくるようになるまで、徹底的に単語・文法・発音などのインプット学習を継続。言語習得のプロフェッショナルである専属コーチのサポートを受け、英会話に必要な正しい知識を習得し、短期間で英語を身に付けることを可能とするのがコーチングスクールなのです。

  

8.英語コーチングスクールは高い実績がある

高い実績

   

ここまでコーチングスクールの魅力を紹介してきましたが、「高いお金を払っても効果が出なかったらどうしよう」という不安はありますよね。

そこで、客観的な情報として、厚生労働省が公開している一般教育訓練給付制度の実績データをご紹介します。

  

8-① 英語コーチングスクールの実績データ

一般教育訓練給付制度はキャリアアップを支援する国の制度で、厚生労働大臣が指定する講座を受講した場合、受講料の20%(最大10万円)が給付されます。(参考:一般教育訓練給付制度対象のオンライン英会話・TOEIC通信コース) 

厚生労働大臣が指定している対象講座は、政府のサイトで受講者の実績を閲覧することが可能となります。

一部のスクールの実績データを抽出したので見てみましょう。

   

スクール対象講座受講料金目標受験者目標達成率
LIBERTYTOEIC対策476,000円TOEIC
895 以上
24人79.2%
TOEIC対策
(オンライン) 
476,000円TOEIC
895 以上
19人84.2%
TOEFL対策476,000円TOEFL iBT
100 以上
148人87.8%
(オンライン)476,000円TOEFL iBT
100 以上
115人84.3%
IELTS対策476,000円IELTS
7.0 以上
58人84.5%
IELTS対策
(オンライン)
476,000円IELTS
7.0 以上
54人83.3%
ミライズ英会話スタンダード
(6ヶ月プラン)
171,600円TOEIC S
120 以上
TOEIC W
130 以上
3人81.7%
スタンダード
(12ヶ月プラン)
290,400円TOEIC S
120 以上
TOEIC W
130 以上
71人100%
プレゼンスTOEIC 750点204,200円TOEIC
745 - 794
80人62.5%
TOEIC 900点216,400円TOEIC
895 以上
57人75.4%
トライズ コーチング本科
(6ヶ月)
621,300円Versant
55 - 80
37人16.2%
コーチング本科
(12ヶ月)
1,199,100円Versant
55 - 80
673人12.8%
プログリットビジネス英会話
(3ヶ月)
499,500円Versant
55 - 80
983人5.5%
TOEIC
(3ヶ月)
499,500円TOEIC
645 - 694
0人-
ライザップ英会話
(3ヶ月)
535,800円Versant
55 - 80
7人85.7%
英会話
(4ヶ月)
678,800円Versant
55 - 80
2人100%
TOEIC
(3ヶ月)
535,800円TOEIC
645 - 694
34人76.5%
TOEIC
(4ヶ月)
678,800円TOEIC
645 - 694
8人87.5%
English School
+200
TOEIC 650点403,172円TOEIC
645 - 694
2人100%
TOEIC 850点336,072円TOEIC
795 - 844
5人83.3%

    

スクールによってはTOEIC 895点以上・TOEFL 100以上・IELTS 7.0以上という高い目標の達成率で80%以上を叩き出しているので、実績としてかなり優秀です。

トライズやプログリットのVersantのスコア達成率は低いですが、Versant55は英語ネイティブと問題なくコミュニケーションできるレベルなので、相当高い目標設定となっています。

これらのデータは給付金の申請の際に提出する公式の書類がもとになっているので、非常に信頼できる実績と言えるでしょう。

  

8-② 実績からLiberty English Academyがおすすめ

厚生労働省のデータの通り、LIBERTYはTOEIC 895点以上、TOEFL iBT 100点以上、IELTS 7.0の目標達成率が80%超えと実績は圧倒的です。

しかも、月額10万円以上の大手のコーチングスクールと比較して、LIBERTYは受講料が6ヶ月で約48万円・月額約8万円とリーズナブル。英語ネイティブの教養人が感覚的に身に付けている英語の構造や規則をまとめた「グラマーテーブル」を身に付けるので、資格試験のスコアだけでなく、ビジネス英会話目的の受講者も大勢います。

LIBERTYに取材で話を伺ったところ、地方や海外からオンラインで受講している方も多いとのことで、通学スタイルでもオンライン受講スタイルでも同レベルの結果が出ています。

TOEIC・TOEFL・IELTSの実績から選ぶのであれば、間違いなくLIBERTYがおすすめですので、ぜひ興味がある方は無料カウンセリングを受けて、世界大学ランキングで10位前後を獲得しているコロンビア大学に認められた「グラマーメソッド」を体験してみてください。

 

LIBERTYの詳細についてはこちらの記事(Liberty English Academy(リバティ)の魅力【口コミ・評判も紹介】)を参考にしてみてくださね。

 

 

8-③ 英語が苦手な人におすすめのスクール

英語が話せなくて悔しい方は、専属コンサルタントが英語学習を総合的にサポートしてくれる英語コーチングスクールの受講がおすすめです。

具体的にはこちらの記事(【超本音で語る】英語コーチングおすすめ22社比較ランキング)でおすすめのスクールをご紹介しておりますので、本気で英語を話せるようになり方はぜひ参考にしてみてください。

 

 

興味があるスクールがあれば、ぜひ無料カウンセリングを受けてみてくださいね。

  

9.まとめ:最高の環境で、最高の結果を

まとめ

 

当記事では、英語が苦手な人の特徴の解説や、おすすめの英会話スクールをご紹介しました。

英語は科学的に証明されている順番に従って学習すれば、誰でも必ず話せるようになります。

英語コーチングスクールの魅力は「高コスト・高リターン」です。3ヶ月後、半年後に英語を話せるようになっている理想の自分に辿り着きたい方は、自分への投資を節約するのではなく、むしろ積極的に投資してあげてください。

高い目標を達成し、選択肢の幅を広げてこそ、さらに豊かな人生を送れると私は思います。

気になるコーチングスクールがあれば、無料カウンセリングを体験してみて、スクールの雰囲気やサービス内容を確認してみてくださいね。

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