英語の聞き流しは意味ない?聞き流しの効果を解説

本コンテンツは一部にPRが含まれています。

英会話

英語の聞き流しは意味ない?聞き流しの効果を解説

2024年6月24日

こんにちは。

当記事では、英語の聞き流しは意味ないのか、聞き流しという英語学習方法の効果について解説していきます。

結論として、限定的な効果はあるかもしれませんが、少なくとも初心者~初級者レベルの方が英語を聞き取れるようになる効果や英語を話せるようになる効果は全くないと言えます。

もっとハッキリ言いますと、英語を聞き流すだけで英語が身に付くことはありません。

この記事では英語の聞き流しが意味ない理由とリスニング力や英会話力が伸びる英語学習方法を理屈を基に解説しますので、本気で英語を話せるようになりたい英語初心者~初級者の方はぜひ参考にしてみてください。

 

目次

1.英語の聞き流しという英語学習方法が存在する理由

英語の聞き流しという英語学習方法が存在する理由

 

まず、英語の聞き流しという英語学習方法がなぜ存在するのか、その理由について考えましょう。

 

1-① 楽をして英語を身に付けたい

英語の聞き流しという英語学習法に興味がある最も大きな理由は「楽をして英語を身に付けたい」からではないでしょうか。

通学中・通勤中や家事や仕事など作業をしている時などに英語を聞き流すだけで英語を聞き取れるようになるなら嬉しいですよね。

人間は楽をしたい生き物ですし、努力の積み重ねが苦手な人も多いです。

そんな方が英語を聞き流すという楽な勉強法を選びたくなってしまうのも無理はありません。

しかし、正直に言えば、英語学習に近道はありません。

特に英語とかけ離れた日本語を母国語に持つ日本人が「英語を聞き流すだけ」という楽な方法で第二言語として英語を習得できるわけがないのです。

英語が聞き取れるようになったり話せるようになったりするには、勉強の順番があります。その勉強の順番の中に「英語の聞き流し」という学習内容は含まれていません。

なぜなら、英語を聞き流すだけでは、英語を聞き取れない原因や話せない原因を解決できないからです。

英語学習に限らず、勉強は自分が何かをできない「原因」を理解することと、その原因を解決する「適切なアプローチ」をすることが大切です。

英語の聞き流しは、英語を聞き取れない特定の原因を解決する適切なアプローチではないため、少なくとも初心者~初級者の段階では全く効果が出ないと言えます。

 

1-② 楽な英語学習は儲かる

前述の通り、楽をしたい人間や努力が苦手な人間はとても多いです。

そのような方は「英語を聞き流すだけで英語ができるようになる!」という宣伝文句に引っ掛かりやすいと言えます。

たとえば、一時期スピードラーニングという教材が流行ったことを覚えている方も多いと思います。芸能人やスポーツ選手を広告塔に起用して、英語を聞き流すだけで英語が上達すると宣伝すれば、それだけで教材がたくさん売れてしまいます。

ですが、結局、スピードラーニングのサービスは終了してしまいました。

その理由は簡単で、英語を聞き流すだけでは学習効果が表れなかったからと言えます。もちろん、スピードラーニングを実施した全員が全く効果がなかったのかと言えばそれは違うかもしれません。

ですが、少なくとも初心者や初級者の方が「英語を聞き流すだけで英語を聞き取れるようになる」という期待した効果が表れなかったからサービスが終了したわけです。

「効率的に英語を身に付ける正しい勉強法」は存在しますが、「努力をせずに楽して簡単に英語が身に付く方法」は存在しないということに注意しましょう。

 

1-③ スキマ時間を利用して勉強したい

英語を聞き取れるようになりたいし、話せるようになりたい。

けれど、仕事・家事・子育て・勉強などで忙しくて、なかなか英語学習の時間を確保できない。

そのような方が移動中や作業中に英語を聞き流すことで、少しでも英語に触れる時間を増やしたいと考えている場合もあると思います。

少しでも英語に触れる時間を増やしたいという姿勢はとても重要ですし、英語学習に対する意欲があることはとても素晴らしいことです。

ですが、この場合でもハッキリと言えるのは「英語学習の手段が異なる」ということです。

隙間時間を利用して英語学習をするにしても、英語の聞き流しではなく、他の有効な勉強法を選んだ方がしっかりと英語が身に付きます。

これから解説していきますが、英語を聞き取れない原因と解決法を理解した上で、スキマ時間を利用して言語学に基づく正しい英語学習方法に取り組みましょう。

 

2.英語の聞き流しをするデメリット

 

次に英語の聞き流しという学習方法を実施するデメリットを見ていきましょう。

 

2-① 英語学習を頑張った気分になる

英語の聞き流しを効果的な勉強だと考えている場合、「今日は2時間も英語を聞いた」「毎日英語を聞いている」などと、英語学習を頑張っている気分になってしまいます。

毎日英語の勉強をするという目標を設定して、毎日英語の聞き流しをすることで目標達成していると満足してしまう方も多いですが、残念ながら、英語を勉強した気分になっているだけで、学習効果はほとんど出ていません。

たとえば、学校や塾の授業のノートをとって、自主学習の時に1時間かけてボールペンや蛍光ペンで綺麗にノートを装飾したとします。1時間勉強を頑張った気分になるかもしれませんが、ただノートを装飾しているだけで、勉強内容はほとんど頭に入りませんよね。

英語の聞き流しは、ノートを装飾するだけの「ほとんど学習効果のない時間」のようなものです。

もっとハッキリ言ってしまえば、勉強から逃げているだけです。

内容が身に付く勉強は脳を使うので疲れます。新しい物事を学ぶのですから、脳に負担がかかるのは当然ですよ。毎日続けていると大変だと感じる時もあるかもしれません。

スポーツも同じですよね。たくさん練習すると身体に負担がかかって疲れてしまいます。ですが、毎日頑張るからこそ身体機能が向上して、できないことが段々と出来るようになってくるわけです。

勉強ができるようになりたいのに、ずっとノートを装飾していて勉強が身に付くでしょうか。サッカーが上手くなりたいのに、ずっとスパイクを磨いているだけで上手くなるでしょうか。ピアノが上手くなりたいのに、ずっとピアノの演奏を聴いているだけで上手くなるでしょうか。

答えは違いますよね。

英語の聞き流しも同じで、英語を聞き取れるようになりたい・話せるようになりたいのに、努力から逃げて「英語の聞き流しという楽な勉強法」を選ぼうとしているだけと言えます。

 

2-② 作業効率が落ちる

読書をしている時に英語の聞き流しをしたり、仕事でメールや報告書を書いている時に英語の聞き流しをして、少しでも英語に触れる時間を増やしたいと考えている方もいるかもしれません。

ですが、読む・書く・話す・聞くという言語を使う活動と英語の聞き流しを並行することで、作業に集中できずに効率が落ちてしまう可能性が非常に高いです。

たとえば、2人を相手に別々の会話をする場合、どちらの会話にも集中できず、相手が何を話しているかも自分が何を話しているかもわからなくなってしまいますよね。

読書をしているはずが音楽に集中してしまい、本の内容が全く頭に入っていないといった経験がある方も多いと思います。

日本語と日本語の組み合わせでも2つ以上の言語活動を並行するのは難しいのに、日本語と英語の組み合わせで言語活動を並行するのはもっと難しいのは当たり前ということです。

 

3.英語の聞き流しが意味ない理由【聞き取りができない原因】

英語の聞き流しが意味ない理由【聞き取りができない原因とは?】

 

さて、ここからは英語の聞き流しが意味ない理由について詳しく解説していきます。

まずはリスニングができない「原因」をについて見ていきましょう。

 

3-① 英語は単語・文法・発音で構成されている

英語に限りませんが、言語は大きく単語・文法・発音という3つの要素で構成されています。

どれほど複雑で長い文章でも、単語・文法・発音がしっかり身に付いていれば読むことができますし、聞き取ることもできます。

逆に言えば、単語・文法・発音のどれかの要素が欠けていると、英語を聞き取れない可能性が高くなります。

この単語・文法・発音という3つの要素が英語の聞き取りにどのように関わっているのか、具体的に解説していきます。

 

3-② 英語を聞き取きとるプロセス

英語を聞き取るプロセスは大きく2つに分かれています。

非母国語を第二言語として効率的に身に付ける学問の第二言語習得論では、「音声知覚」と「意味理解」という言葉が使われています。

1つ目のプロセスは英語の音を聞き取ること。これが音声知覚にあたります。

2つ目のプロセスは聞き取った音を理解すること。これが意味理解にあたります。

英語が聞き取れないということは、この2つのプロセスのどちらか、または両方ができていないことが原因になります。

 

3-③ 英語を聞き取れない原因①音を聞き取れない

英語を聞き取れない原因の1つ目が、英語の音を聞き取れないことです。

なぜ、日本人は英語の音を聞き取ることが苦手なのか。

それは、発音の勉強が不足しているからです。

たとえば、「I can't agree with them」という文章を発音する時、多くの人は「アイ キャント アグリー ウィズ ゼム」と1つ1つハッキリと発音すると思います。

ところが、ネイティブの自然な発音だと「アイ キャン アグリー ウィゼム」とcan'tのtの音が発音されなかったり、withのthの音が省略されてthemと音が連結するといった音声変化が起こります。

このような音声変化がが英語では頻発するため、単語一つひとつの自然な発音や単語が組み合わさって起こる様々な音声変化をしっかりと勉強する必要があるわけです。

具体的な音声変化のルールを見てみましょう。

 

 内容
音の連結
(リンキング)
2つの音が繋がるwhat I :「ワット アイ」
⇒ 「ワッタイ」
音の同化
(アシミレーション)
2つの音が繋がり、
音声変化する
want to:「ウォント トゥ」
⇒ 「ワナ」
音の脱落
(リダクション)
発音が省略されるgood morning:「グッド モーニング」
⇒ 「グッ モーニン」
フラップのt
(ら行化)
tの音が「ラ行」や
「ダ行」に変化
get out:「ゲット アウト」
⇒ 「ゲッラウト」
弱形弱く発音されるhim:「ヒム」
⇒ 「ィム」

 

英語の聞き取りで発音学習が非常に重要なのは、音声変化する英語の音を聞き取るためということです。

 

3-④ 英語を聞き取れない原因②意味を理解できない

英語の音を聞き取れたとしても、聞き取った音を単語や熟語と認識できなければ意味を理解できません。

つまり、シンプルな語彙不足が聞き取った意味を理解できない原因となります。

たとえば、鹿児島弁で「アイガトサゲモシタ」という言葉があります。

この言葉の音を聞き取れたとしても、言葉の意味を知らなければ意味を理解できませんよね。

「アイガトサゲモシタ」は標準語で「ありがとうございました」の意味です。

こんな簡単な意味の短い文章でも、意味を知らなければ理解はできません。

つまり、英語を聞き取って理解できるとうになるためには、語彙量を増やす勉強が非常に重要になるわけです。

 

3-⑤ 英語を聞き取れない原因③英語の語順で理解できない

短い会話やシンプルな文章は聞き取ることができても、長い文章の聞き取りが苦手な方も多いと思います。

長い文章を聞き取れない原因は、英語の語順で理解できないことに起因しています。

たとえば、英語のリーディング問題で長文になると何度も読み返さないとなかなか意味が頭に入ってきませんよね。

英文を何度も何度も読み返す「返り読み」をしないと意味が理解できないのは、英語を日本語の語順で理解しようとしているからです。

英語は主語・述語・目的語という語順ですが、日本語は主語・目的語・述語という語順です。

英文を日本語に翻訳するためには、一文全部を読まないといけないわけです。

例えば、次の文章で考えてみましょう。

The most widely accepted explanation is the nebular hypothesis, which argues that the solar system began as a massive cloud of interstellar gas and debris that collapsed under immense gravitational forces.

この英文を日本語に訳すと「太陽系は星間ガスや塵の巨大な雲から始まり、巨大な重力によって崩壊したとする星雲説である」となります。

英文では最初に来る「the most widely accepted explanation is the nebular hypothesis」は、日本語に翻訳すると「巨大な重力によって崩壊したとする説である」と文章の締めになります。

語順が入れ替わっているため、英文全体を日本語に翻訳して理解しようとすると、英語の後半部分を読んで、日本語に翻訳して、また英語の前半部分に戻って、日本語に翻訳するという「返り読み」をする必要性が出てくるわけです。

リーディング問題であれば、時間が許されている限り、何度も返り読みすることができます。

しかし、リスニングは一回で聞き取らなければなりませんよね。英会話はもちろん、英語の会議や電話でも、英語のニュースや映画でも、基本的に相手は一回しか英語を話してくれません。

英語の聞き取りは一発で意味を理解する必要があるため、リーディングでは可能な「何度も英文を確認して理解する」という作業ができないわです。

結果として、長文の聞き取りになると日本語の語順に翻訳して理解するということができないため、聞き取りに失敗してしまうわけですね。

 

4.英語の聞き流しが意味ない理由【聞き取りができるようになる勉強】

英語の聞き流しが意味ない理由【聞き取りができるようになる勉強】

 

次に英語が聞き取れない原因を解決する勉強法を解説いたします。

 

4-① 発音の勉強をする

英語の音を聞き取るために必要なのは発音を勉強することです。

たとえばIPAという発音の基礎を丁寧に学ぶ勉強があります。

英語の辞書を調べると「ǽ」「ə」といった発音記号が記載されていますよね。

このような発音記号と発音をする際の「舌の動き」「唇の形」「息の吐き出し方」など学びぶことで正しい発音を学び、正しい発音を知ることで英語の音を聞き取れるようになります。

また、英語スクールを受講して正しい方法でシャドーイングなどの音声変化を身に付けるトレーニングをすることで、ネイティブの自然な発音を身に付けることも有効です。

逆に、英語をただ聞き流したところで、正しい発音や音声変化が身に付くとは思いませんよね。

音を聞き取るためのリスニング学習として英語を聞くならば、しっかりと英語の音に意識を向ける必要があるわけです。

 

4-② 単語の語彙を増やす

聞き取った音を理解するためには、とにかく語彙量を増やすことです。

単語や熟語の暗記学習や英語の独特な表現を覚えるなど、ボキャブラリーを増やす勉強が大切です。

語彙量を増やす勉強にしても、英語を聞き流すだけで語彙が増えるはずがありませんよね。

知らない単語があれば一つ一つ意味を調べて、意味を理解できるようにするという地道な基礎学習がリスニングの精度を高めるには重要なのです。

 

4-③ 英語の語順で理解できるようにする

英語の語順で理解できるようになると、長文でも一回聞いただけで意味を理解できるようになります。

英語の語順で理解できるようになるためには、実はリーディングの勉強が有効です。

先ほど、長文を読む時に一回では意味を理解できず、何度も何度も英文を読み返す「返り読み」をしている人が多いという話をしました。

長文読解の際も「返り読み」をせずに一回読んだだけで意味を理解できるようになれば、英語を聞き取る際も一回で意味を理解できるようになるわけです。

さて、英語の語順で理解できるようになるためには、たとえば「チャンクリーディング」と「サイトトレンスレーション」という勉強法が効果的です。

チャンクリーディングは、英語をチャンク(意味のかたまり)で捉えるトレーニングです。

先ほどの英文で言えば「The most widely accepted explanation」「is the nebular hypothesis,」「which argues that」「the solar system」「began as a massive cloud of 」「interstellar gas and debris」「 that collapsed 」「under immense gravitational forces. 」

といったように英語をかたまりで捉えます。

サイトトランスレーションは、短く区切った英文を瞬間的に訳して英語の語順のまま理解するトレーニングです。

先ほどのチャンクリーディングで区切った意味のかたまりを、

「The most widely accepted explanation / 一般的に受け入れられている説は」「is the nebular hypothesis, / 星雲説である」「which argues that / 主張する」「the solar system / 太陽系は」「began as a massive cloud of  / 巨大な雲から始まり」「interstellar gas and debris / 星間ガスや塵の」 「that collapsed / 崩壊したとする」「under immense gravitational forces. / 巨大な重力によって」

とチャンクごとに日本語に訳すトレーニングを積むことで返り読みをせずにどんどん英語を読み解けたり、英語を一度聞いただけで意味を理解できる力が身に付きます。

このように英語の語順で意味を理解できる能力が、英語の聞き流しをするだけで身に付くとは思えませんよね。原因を解決する適切な英語学習をすることで、英語の語順で意味を理解できるようになり、長い文章の英語でも聞き取れるようになるのです。

 

5.英語の聞き流しを効果的なものにするためには?

英語の聞き流しを効果的なものにするためには?

 

英語の聞き流しは、英語を聞き取れない原因を解決する勉強法ではないため、特に初心者~初級者の方が英語を聞き取れるようになるための勉強としては全く効果がないという解説をしてきました。

それでも、作業時間や移動時間を利用して「英語を聞く」という勉強法にこだわりたい人は、次のようなことを意識してみるのが良いでしょう。

 

5-① 理解可能な音源を聞く

最も大切なのは、英語を聞き流すなら「聞いて意味を理解できる音源」を聞くことです。

たとえば、90%以上の内容が理解できる音源であれば、知らない単語や聞き取れない音があっても前後の文脈から推測して意味を理解できるでしょう。

つまり、単語・文法・発音の基礎ができていて、ある程度は英語の聞き取りができる人がリスニングの精度を上げるために英語を聞き流すというのであれば学習効果はあると言えます。

逆に言えば、単語・文法・発音の基礎ができていない初心者~初級者が英語を聞き流しても、英語の音も聞き取れないし、意味も理解できないということで、ただ英語のBGMを聞き流しているようなものになり、効果が出ないわけですね。

 

5-② 復習をしっかりする

90%以上は理解できる英語の聞き流しをしたとして、残りの10%の英単語の意味がわからなかったり、音が聞き取れなかった部分がありますよね。

その残り10%の分からない部分の復習、つまり、知らなかった英単語の意味を調べたり、聞き取れなかった英語の発音や音声変化を調べたりすることで、自分の弱点や課題を発見・克服する勉強がとても大切です。

一つ一つ理解できる単語を増やし、聞き取れる発音を増やしていくことで、英語が少しづつ聞き取れるようになります。

英語を聞き流しているだけでは、わからない単語はわからないまま。

聞き取れない発音は聞き取れないまま。

これで高い学習効果が表れるはずがありませんよね。

英語を聞き流すという時間を作ったら、その聞き流した音源で聞き取れなかった部分をしっかり復習することで、知識を一つ一つ増やしていきましょう。

 

5-③ 言語活動とは並行しない

前述の通り、「読書をしながらリスニング」「メールを書きながらリスニング」「家族と話しながらリスニング」など、言語を使う作業を並行して行っても、どちらも集中できずに作業効率が落ちてしまいます。

英語を聞き流すという勉強をする場合は、通勤や通学の電車の中で聞く、朝のランニングの際に聞く、家の掃除をしながら聞くなど、言語を使わない作業と並行するようにしましょう。

 

6.効果的な英語の聞き流し方法【具体的な勉強法】

効果的な英語の聞き流し方法【具体的な勉強法】

 

英語の聞き流すという英語学習の具体的な方法の一つはディクテーションです。

厳密には英語の聞き流しではなく、英語の聞き取りという勉強法を効果的に実施する方法となります。

 

6-① まずは英語を聞く

まず音源の英語を聞きましょう。

この際、できれば30秒~1分程度の短い英文が望ましいです。

また、いきなり難易度が高い学術的な論文やニュースを教材に利用するのではなく、ある程度は理解できる「自分のレベルに合った教材」を選ぶようにしましょう。

大切なのは難しい教材に挑戦することではなく、現在の自分が英語ができない弱点や課題を発見して、弱点克服・課題解決のための英語学習を実施することです。

 

6-② 聞き取った英語を正確に書き起こす

次に、聞いた音源を正確に書き起こしてみてください。

パソコンに英文を打つのでも、ノートに英文を書くのでも、どちらでも構いません。

可能な限り正確に聞き取った音源を書き起こすことが大切です。

 

6-③ 書き起こした英文と音源のスクリプトを比べる

続いて、自分で書き起こした英文と音源の英文を見比べてみましょう。

すると、聞き取れなかった単語や抜けている単語が見つかるはずです。また、聞き取れはしたけど意味が曖昧な表現があるかもしれません。

その聞き取れなかった発音や理解できなかった単語や表現が、あなたの現在の弱点部分です。

英語の聞き流しという勉強法は、自分が聞き取れていない・意味が理解できない弱点を発見するために実施することで、効果を発揮するわけです。

 

6-④ 発音や意味を調べる

聞き取れなかった発音や理解できなかった単語や表現を一つ一つ調べて、全て理解できるようにしましょう。

音が連結している部分が聞き取れなかったのか。音が省略されていたから聞き取れなかったのか。なぜ音が連結したり省略されたりするのか。それはどのような音声変化のルールに従っているのか。

一つ一つ分からない部分を解決して新しい知識を得ること。これが現在の自分の弱点や課題を一つ解決する勉強法です。

そして、「分からない部分が分かるようになる」という勉強を毎日積み重ねることで、英語がわかるようになる、つまり、英語を少しずつ聞き取れるようになるわけです。

英語を聞き流すだけというのは、分からない部分を分からないまま放置するだけなので、全く学習効果がないことがよく分かると思います。

 

6-⑤ 実際に自分で音源を発音してみる

少しレベルの高い勉強法としては、聞き取れなかったり理解できなかった部分を全て調べて理解できるようになったら、音源を真似して自分で発音してみることです。

オーバーラッピングやシャドーイングという勉強法であり、音源を正確に真似して話す練習をすることで、自分で発音できるようになる = 自然な発音が身に付きます。

ただし、オーバーラッピングやシャドーイングという勉強法は英語を正確に発音しなければ効果が出ないため、初心者~初級者の方が独学で実践するのはおすすめしません。

第二言語習得論に基づくトレーニングを実施しているスクールはシャドーイングを採用しているところも多いため、より高い学習効果を得たい場合は専門的な英語スクールの受講をおすすめします。

 

7.短期間で英語を身に付けたい方はコーチングがおすすめ

短期間で英語を身に付けたい方はコーチングがおすすめ

 

もし本気で英語を話せるようになりたい場合は、英語指導のプロフェッショナルから専門的な指導を受けられる英語コーチングスクールの受講をおすすめします。

 

7-① 英語コーチングスクールとは

一般的な英会話教室や近年では人気のオンライン英会話は「英語を話す」というアウトプット学習に焦点を当てた学習を実施します。

一方で、コーチングスクールは専属のコンサルタントが学習プランの作成・弱点や課題の発見・課題解決のレッスンやトレーニング・毎日の自主学習の管理など、主にインプット学習のサポートを重視します。

英語の聞き流しという勉強を実践しようとしていたり、興味を持っていたりした方は、そもそも正しい英語学習方法が分かっていませんよね。

そのような英語初心者~初級者の方が独学で英語を勉強しようとしても、「ラクな勉強法」「無料でできる勉強法」「再生数が多い英語学習系のYoutubeを見る」「英語のドラマや映画を見るなど楽しそうな勉強法」など、非効率的で学習効果が出ない勉強法を選んでしまう方が非常に多いです。

そのような独学で英語学習をしても1年、2年と時間を無駄にするだけで、結局は英語学習に挫折してしまう可能性が高いです。

本当に英語ができるようになりたいならば、素直に英語指導のプロフェッショナルに専門的な指導してもらうのがおすすめです。

 

7-② 言語学に基づく勉強の実施

コーチングスクールはそれぞれの学習メソッドがありますが、共通しているのは「言語学に基づいた英語学習」を実施することです。

日本人が非母国語の英語を第二言語として習得する第二言語習得論などに基づいた英語学習を実施することで、短期間で効率良く英語を身に付けることが可能になります。

たとえば、おすすめ1位としてご紹介するENGLISH COMPANYでは、国内外の大学や大学院で言語学に関連する学問領域を修了した専門家から英語トレーニングを受けることができます。

おすすめ2位のLiberty English Academyでは、英語ネイティブが感覚的に身に付けている文法を体系化したグラマーテーブルを学ぶことで、完璧な文法を習得することが可能です。

なんとなく英語の勉強をするのではなく、言語学という理論に基づいて「英語を話せるようになるための知識」を学ぶことで、短期間で英語を話せるようになることを目指すのがコーチングスクールの特徴となります。

 

7-③ 英語指導の専門家に教えてもらう

英語に限らず何かを学ぶ際には、その道の専門家に指導してもらうのが最も効率的に上達するのは言うまでもありません。

独学では「何を勉強すればいいのか」「どのように勉強すればいいのか」「どれくらい勉強すればいいのか」など適切な英語学習を実施するのはとても難しいです。

一般的な英会話教室やオンライン英会話でも、言語学を学んだプロ講師はなかなか在籍していないのが現状ですが、コーチングスクールでは第二言語習得論などの専門的な知識を持っている講師から直接的な指導を受けることが可能となります。

この記事では、特に言語習得に関する知識が深い講師が揃っているスクールをご紹介しますので、短期間で高い目標を達成したい方は受講を検討してみてください。

  

8.まとめ:英語を聞き流すだけでは意味がない

 

当記事では、英語の聞き流しは意味ないのか、聞き流しという英語学習方法の効果について解説しました。

結論として、ただ英語を聞き流すだけでは学習効果はありません。

特に、英語初心者~初級者の方が英語を聞き流しているだけでは、いつまでも英語が上達しないでしょう

英語を聞き取れるようになるためには、現在の弱点や課題を発見して、弱点や課題を解決する適切な勉強をするのが大切です。

この記事では、適切な英語学習を実施して短期間で英語力を伸ばせるスクールをご紹介しましたので、興味があるスクールがあればぜひ無料体験を受けてみてください。

自分でしっかりと英語学習の内容・サービス・スクールの雰囲気などを確認した上で、自分が最も納得できたスクールを受講するようにしましょう。

    -英会話